第23回:GA4の管理画面でどんなことができるのかを完全レクチャー!

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みなさん、こんにちは!このシリーズでは、Googleアナリティクス4(GA4)の活用方法を紹介しています。GA4の使い方を基礎から応用まで、初心者の方々にも分かりやすく丁寧に解説しています。今回は第23回目として、「GA4の管理画面でどんなことができるのかを完全レクチャー!」に焦点を当てます。

GA4の管理画面は、ウェブサイトやアプリのデータ管理、分析、設定を行う中心的な場所です。アカウント設定やプロパティ設定から始まり、データの収集と修正、さらには他のGoogleサービスとのリンク設定まで、さまざまな機能が揃っています。意外と知らない機能が多くあり、この管理画面の機能を知っておくと便利なことも多いです。

この記事では、管理画面の各セクションについて詳しく解説し、それぞれの機能や設定方法を初心者の方にもわかりやすく説明していきます。GA4を効果的に活用するための第一歩として、ぜひこの記事をご覧ください!

それでは、GA4の管理画面でできることを完全に理解して、デジタルマーケティングの成功に向けて一歩前進しましょう!

概要:管理画面でどんなことができるの?

Googleアナリティクス4(GA4)の管理画面は、ウェブサイトやアプリのデータ管理と分析を行うための中心的な場所です。

ここでは、アカウント全体の設定から、特定のプロパティの詳細設定、さらにはデータの収集や他のGoogleサービスとの統合まで、さまざまな機能が提供されています。

主に、GA4の管理画面の機能はアカウントとプロパティの設定に二分されます。

アカウントとプロパティの違いは次の通りです。

アカウント

アカウントは、複数のプロパティを含む最上位の管理単位です。アカウント設定では、アカウント全体の設定を管理し、アカウントに関連付けられたユーザーアクセスの管理を行います。

プロパティ

プロパティは、特定のウェブサイトやモバイルアプリなどからデータを収集する単位です。プロパティ設定では、その特定のプロパティに関連するトラッキングの設定やデータストリームの管理を行います。

アカウントは複数のプロパティを包括する上位の階層であり、それぞれのプロパティは特定のデータ収集と分析を行う単位として機能します。

管理画面は主に「アカウント」と「プロパティ」の設定に分けられます。
それぞれの機能やできることを確認していきましょう。


管理画面はわかりにくいが大きく分けて「アカウント設定」と「プロパティ設定」の2つに分かれている。

アカウント設定

GA4アカウントの設定では、基本的なアカウント情報の管理、通知設定、ユーザーアクセスの管理などが可能です。アカウント設定は、データ分析とトラッキングのための基盤を整える重要なステップです。

アカウントの詳細設定

アカウントの詳細設定には、主に以下の項目が含まれます。

アカウントの詳細

GA4のアカウント設定では、アカウント名や管理者の連絡先情報など、アカウント全体の基本情報を設定します。

アカウントのアクセス管理

アカウントのアクセス管理では、ユーザーに対して適切な権限を付与し、新しいユーザーの追加や既存ユーザーの権限変更を行うことができます。

アカウントの変更履歴

アカウントの変更履歴では、過去に行われた設定の変更や操作履歴を確認することができます。

ゴミ箱

ゴミ箱機能は、誤って削除されたアカウントやプロパティを回復するための機能です。削除された項目を一定期間内であれば復元可能にし、データの誤消去を防止します。

アカウントの詳細設定では、GA4のアカウント名や管理者の連絡先情報の設定から始まり、ユーザーアクセスの管理、データのフィルタリング、操作履歴の確認、そして誤消去の防止といった重要な機能が提供されています。

プロパティ設定

プロパティ設定では、特定のウェブサイトやアプリのデータ収集と管理を行います。GA4では、各プロパティが個別に設定され、それぞれのデータストリームを管理できます。これにより、異なるデータソースからのデータを分離して分析しやすくします。

プロパティ

プロパティの詳細設定では、特定のウェブサイトやアプリのデータ収集と管理を行います。具体的には、以下のような項目が含まれます。

プロパティの詳細

ウェブサイトやアプリの名称、URL、業種などの基本情報を設定します。これにより、どのデータがどのプロパティに関連しているのかを識別します。

プロパティのアクセス管理

プロパティのアクセス管理では、プロパテレベルでユーザーに対して適切な権限を付与し、新しいユーザーの追加や既存ユーザーの権限変更を行うことができます。

プロパティの変更履歴

過去に行われたプロパティ設定の変更や管理操作の詳細な履歴を確認します。例えば、設定の変更や新しいデータストリームの追加などが含まれます。

メールの送信スケジュール

GmailやOutlookなどのメールクライアントで、あらかじめ決めた日時にメールを自動的に送信できる便利な機能です。

アナリティクス インテリジェンスの検索履歴

ここではアナリティクス内の検索履歴に基づいて検索と提案の精度が改善されます。最近の閲覧データはブラウザに保存されています。アナリティクスの検索ストレージから削除するクエリを選択します。

データの表示

「データの表示」では、データを集計、分析、可視化することができます。

・イベント: ウェブサイトやアプリでのユーザー行動を個別に追跡し、分析します。
キーイベント: 重要なイベントを抽出し、優先的に分析します。
オーディエンス: ユーザー属性や行動に基づいて、特定のユーザー層を分析します。
比較: 異なる期間や指標を比較し、分析を行います。
カスタム定義: 独自の指標や指標グループを作成し、分析に活用します。
チャネルグループ: 複数のマーケティングチャネルをグループ化し、分析を行います。
アトリビューション設定: コンバージョンへの貢献度を分析するためのモデルを設定します。
レポートID: レポートを共有するためのIDを取得します。
Debugview: イベントデータのリアルタイムデバッグを行います。

イベント

ページビュー、クリック、フォーム送信など、ユーザーの行動を個別に追跡します。イベント名は自由に設定でき、詳細な分析が可能です。

キーイベント

これまではコンバージョンと呼ばれていましたが名称が変更されました。重要なイベントを抽出し、優先的に分析します。ビジネス目標に関連するイベントをキーイベントとして設定することが可能です。

オーディエンス

ユーザー属性やデバイスカテゴリなどユーザーの行動に基づいてオーディエンスを作成し、広告配信ターゲットとして利用することが可能です。

比較

標準レポートの「比較機能」について設定できる場所です。異なる期間や指標を比較し、分析を行います。前年比、前月比などの分析を行い、成長率や変化を把握します。

カスタム定義

カスタムディメンションまたはカスタム定義を作成できる場所です。

チャネルグループ

チャネルグループの作成ができます。

アトリビューション設定

コンバージョンへの貢献度を分析するためのモデルを設定します。ラストクリックモデル、ファーストクリックモデル、時間経過モデルなど、様々なモデルを選択できます。

レポートID

レポートIDは、GA4でユーザーを識別するために使用される機能であり、Googleシグナルと密接に関連しています。

ユーザーID: Googleアカウントにログインしているユーザーを識別するために使用されます。
デバイスID: ユーザーが使用するデバイスを識別するために使用されます。
Googleシグナル: Googleアカウントにログインしているユーザーで、情報の共有に同意している場合にのみ使用されるデータです。

Debugview

イベントデータのリアルタイムデバッグを行います。イベントデータが正しく送信されていることを確認し、トラブルシューティングに役立てることができます。

「データの表示」については、イベント、キーイベント、オーディエンスなど分析をより強固にするための機能です。この機能を有効活用することで、ユーザーの行動、マーケティングの達成状況、マーケティング施策の効果などを詳細に把握し、ビジネスの成長を加速することができます。

GA4のデータ収集と修正

GA4の「データの収集と修正」セクションでは、ウェブサイトやアプリのデータの収集方法を設定・管理することができます。データの正確性と整合性を保ち、効果的な分析を行うために重要な機能です。

主要な機能

・データストリーム: ウェブサイトやアプリからのデータ収集方法を設定します。
データの収集: ウェブサイトやアプリのタグや設定により、データを収集します。
データインポート: 外部データソースからデータをインポートします。
データの保持: データを保持する期間を設定します。
データフィルタ: 特定のデータをフィルタリングし、分析から除外します。
データ削除リクエスト: ユーザーからデータの削除をリクエストされた場合、対応します。

データストリーム

データストリームでは、Googleタグマネージャーで使用する測定IDを確認したり、クロスドメイン設定や参照元除外設定ができる場所です。

データの収集

データの収集ではGoogleシグナルの設定ができます。ユーザーの属性(性別・年齢・興味関心)などのデータを取得したい場合はこのデータの収集にアクセスしてGoogleシグナルを「ON」にします。

データインポート

GA4では、外部データソースからデータをインポートすることもできます。GoogleスプレッドシートやCSVファイルなどのデータファイルをアップロードすることで、過去のデータやオフラインデータを取り込むことができます。

データの保持

収集したデータの保持期間を設定します。デフォルトでは2ヶ月になっていますが、最大14か月まで保持期間を延長することができ、データの重要性やプライバシーポリシーに合わせて設定を変更できます。

データフィルタ

データフィルタ機能では、特定のデータを分析から除外することができます。例えば、社内からのアクセスやテスト環境からのデータを除外することで、より正確な分析を行うことができます。

フィルタの例
・IPアドレス: 特定のIPアドレスからのアクセスをフィルタリングします。
内部トラフィック: 社内のネットワークからのアクセスをフィルタリングします。
デバッグイベント: テストやデバッグのために発生したイベントをフィルタリングします。

データ削除リクエスト

ユーザーからデータの削除をリクエストされた場合、「データ削除リクエスト」ツールを使用して対応します。ユーザーのプライバシー権を尊重し、適切に対応することが重要です。

データ削除の手順:

  1. ユーザーからのリクエストを確認し、削除対象のデータ範囲を特定します。
  2. 「データ削除リクエスト」ツールで削除リクエストを作成します。
  3. 削除リクエストが承認されたら、データを削除します。

GA4と他のサービスの連携:サービス間のリンク設定

概要

GA4の「サービス間のリンク設定」セクションでは、他のGoogleサービスやサードパーティサービスと連携させることで、より深い分析やマーケティング施策の実行が可能になります。

連携可能なサービス

・Google AdSense
 アドセンスの広告パフォーマンスをGA4で分析します。

Google広告
 広告キャンペーンのパフォーマンスをGA4で分析し、最適化します。

アドマネージャー
 アドマネージャーで配信された広告のパフォーマンスをGA4で分析します。

BigQuery
 GA4のデータをBigQueryにエクスポートし、高度な分析やデータ活用を行います。

ディスプレイ&ビデオ360
 ディスプレイ&ビデオ360のキャンペーンデータをGA4にインポートし、統合的な分析を行います。

Floodlight
 FloodlightのコンバージョンデータをGA4にインポートし、コンバージョン分析を強化します。

Merchant Center
 Merchant Centerの商品データとGA4のデータを連携し、Eコマースのパフォーマンスを分析します。

Google Play
 Google PlayアプリのデータをGA4にインポートし、アプリのパフォーマンスを分析します。

検索広告360
 検索広告360のキャンペーンデータをGA4にインポートし、統合的な分析を行います。

Search Console
 Search Consoleの検索パフォーマンスデータをGA4にインポートし、SEO分析を強化します。

各連携のメリット

・データの統合
 異なるサービスのデータを一元的に管理・分析することで、より深い洞察を得られます。

・マーケティング施策の最適化
 連携データに基づいて、効果的なマーケティング施策を立案・実行することができます。

・効率化
 データの収集や分析を効率化し、レポート作成などの作業を削減できます。

補足

連携設定に必要な権限や手順は、サービスによって異なります。詳細については、各サービスのヘルプドキュメントをご確認ください。連携によって収集されるデータの範囲や利用条件は、各サービスのポリシーに準じます。

まとめ

今回の記事では、GA4の管理画面の基本的な使い方について詳しく解説しました。

GA4の管理画面は、ウェブサイトやアプリのデータ管理と分析を一元化して行うための重要なツールです。アカウント設定では、アカウント名や通知設定、ユーザーアクセスの管理を行い、データのセキュリティと管理の効率化を図ります。また、プロパティ設定では、ウェブサイトやアプリの基本情報設定やデータストリームの管理を通じて、データの収集と分析の設定を行います。

さらに、データの表示機能では、イベントのリアルタイム確認やキーイベントの追跡、オーディエンスの分析、比較やカスタム定義、チャネルグループの設定、アトリビューションのカスタマイズ、Debugviewを通じたデータのデバッグなどが可能です。

これらの機能を利用することで、正確なデータ分析を行い、マーケティング戦略の改善や効果測定に役立てることができます。

次回の記事でもさらに進んだ機能とその活用方法に焦点を当てて解説していきますので、ぜひお楽しみに!

初級者のためのやさしくGoogleアナリティクス4(GA4)を説明する18回

第1回:Googleアナリティクス4(GA4)とは?
第2回:Googleアナリティクス4(GA4)の設定方法:アカウントとプロパティの作成
第3回:GA4入門者必見!効果的なデータ収集のための6つの設定
第4回:はじめてのGA4 レポート機能を使ってみよう
第5回:リアルタイムレポートでウェブサイトの現状を把握しよう
第6回:GA4におけるーザー属性と興味関心の分析方法
第7回:オーディエンス機能とは?オーディエンス機能の有効的な使い方
第8回:レポート機能を使ったチャネル分析
第9回:イベントとコンバージョンの設定
第10回:ライブラリ機能を使ったカスタムレポートの作り方
第11回:初心者でもわかるように解説!探索機能の使い方_基礎編
第12回:探索機能の「空白」テンプレートの使い方
第13回:探索機能の「セグメント」の使い方
第14回:探索機能の「経路データ探索」の使い方と分析
第15回:探索機能の「ファネルデータ探索」の使い方と分析
第16回:クロスドメインとは?クロスドメインの役割と設定方法について詳しく解説
第17回:GA4利用者必見!utmパラメータとは?役割と設定方法について詳しく解説
第18回(最終回):GA4とGoogle Search Consoleの連携方法

追加の5回

第19回:GA4でYouTubeの計測をしよう!実装方法から計測方法まで完全レクチャー!
第20回:GA4のDebugviewの使い方を完全レクチャー!
第21回:GA4の標準レポートでフィルタ機能を使いこなそう!
第22回:GA4で正規表現を使えるようになろう!
第23回:GA4の管理画面でどんなことができるのかを完全レクチャー!

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【監修】森 和吉

株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。
特に不動産業が強く、デジタルマーケティングを使って、不動産投資クラウドファンディングで25万人の会員・出資額50億円を1年間で集めたり、不動産投資の累計販売額は100億を記録する。

◆著書◆
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◆株式会社吉和の森◆
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