第11回 初心者でもわかるように解説!探索機能の使い方_基礎編

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初級者のための やさしくGoogleアナリティクス4(GA4)を説明する18回
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みなさん、こんにちは。このシリーズではGoogleアナリティクス4(GA4)の活用方法を紹介しています。GA4の使い方を基礎から応用まで、初心者の方々にも分かりやすいように丁寧に解説していきます。

今回は第11回目として、「探索機能の使い方_基礎編」に焦点を当てます。ウェブサイトやアプリのデータ分析をさらに深めたいと考えている方にとって、探索機能は非常に強力なツールです。この機能を用いることで、カスタマイズされたレポートを作成し、ビジネスにとって重要なインサイトを発見することが可能になります。しかし、探索機能の多機能性が初心者にとっては少し複雑に感じられるかもしれません。

この記事を通じて、探索機能の基本的な使い方から、データを自由に探索し、有用な洞察を導き出す方法までを、初心者の方にも理解していただけるように解説していきます。GA4を使って、より詳細なデータ分析を通じてウェブサイトやアプリのパフォーマンスを向上させるための洞察を得ましょう!それでは、探索機能の活用法を一緒に学んでいきましょう。それではどうぞ!

探索機能とは?

GA4の「探索機能」は、ユーザーが自由にデータを探索し、カスタマイズされたレポートを作成できる強力なツールです。この機能を使うと、ウェブサイトやアプリのパフォーマンスを深く理解するために、さまざまなデータポイントを組み合わせて分析することができます。これにより、ユーザーは自分のニーズに合わせて、データを切り分け、分析し、新たな発見をすることができます。

例えば、特定の期間におけるユーザーの行動パターンを詳細に分析したり、異なるディメンション(属性)やメトリクス(指標)を組み合わせて、ビジネスにとっての新たな洞察を得ることが可能です。

探索機能の最大の魅力は、そのカスタマイズ性にあります。標準のレポート(レポート機能)では答えを見つけることが難しい特定の問題に対して、ユーザーは自分だけのレポートを作成することができます。

これにより、ビジネスの特定の側面に対する深い理解を得ることが可能になります。ユーザーは、データをさまざまな角度から見ることができ、それによって、以前は見過ごしていたかもしれない価値ある情報を発見することができます。

探索機能の強みは「直感的な操作性」と「深い洞察ができること」


GA4の探索機能は、直感的なインターフェースを持ち、データの探索を容易にします。この機能を使用することで、ユーザーは複雑なデータセットを簡単にナビゲートし、特定のデータポイントに焦点を当てることができます。さらに、探索機能は、データのセグメント化、フィルタリング、比較を行うことができ、ユーザーがより深いレベルでの分析を行うのを支援します。

探索機能は、GA4が提供するデータ分析の最大の強みと言っていいでしょう。この機能によって、ユーザーはデータを新たな視点から見ることができ、ビジネスにとって価値のある深い洞察を得ることが可能になります。その直感的な操作性と豊富なカスタマイズオプションにより、探索機能は、データ分析を行うすべての人にとって、強力なツールとなっています。

探索機能のテンプレートについて

GA4の探索機能は、ウェブサイトやアプリのデータ分析を行う際に非常に強力なツールです。特に、探索機能には複数のテンプレートが用意されており、これらを利用することで、分析作業をより簡単かつ効果的に開始することができます。ここでは、GA4の探索機能における主なテンプレートについて解説します。

空白

「空白」テンプレートは、最も基本的で柔軟性の高いテンプレートです。特定の分析目的に合わせてゼロからレポートを作成したい場合に最適です。ディメンションやメトリクスを自由に選択し、分析したい特定の問いに合わせてカスタマイズできるため、分析のスキルやニーズに応じて広範な用途に利用可能です。

自由形式

「自由形式」テンプレートは、データを柔軟に探索し、多角的な視点から分析を行いたいユーザーに適しています。このテンプレートを使用すると、複数のディメンションやメトリクスを同時に表示し、異なる角度からデータを比較・分析することができます。インタラクティブなデータ探索が可能で、深い洞察を得るための強力なツールです。

ファネルデータ探索

「ファネルデータ探索」テンプレートは、ユーザーのコンバージョンプロセスを詳細に分析したい場合に有効です。ウェブサイトやアプリ内で定義された一連のステップをユーザーがどのように進んでいるかを視覚的に表示し、コンバージョンに至らなかった場合の離脱ポイントを特定するのに役立ちます

経路データ探索

「経路データ探索」テンプレートは、ユーザーの行動パターンやサイト内での移動経路を理解するのに適しています。このテンプレートを使うと、ユーザーが最初に訪れたページからコンバージョンに至るまでの経路や、特定のアクションに至るまでの経路を分析できます。

セグメントの重複

「セグメントの重複」テンプレートは、異なるユーザーセグメント間の重複や交差を視覚的に分析するために使用されます。これにより、異なる属性や行動を持つユーザーグループがどの程度重複しているかを把握し、マーケティング戦略やコンテンツのターゲティングをより精密に行うことが可能になります。

ユーザーエクスプローラ

「ユーザーエクスプローラ」テンプレートは、個々のユーザーの行動を深く掘り下げて分析するのに適しています。このテンプレートを使用することで、特定のユーザーがサイト内でどのような行動をとったか、どのページを訪れたかなど、詳細なユーザー行動を追跡することができます。

GA4の探索機能に含まれるこれらのテンプレートは、データ分析を効果的かつ効率的に行うための出発点となります。各テンプレートは特定の分析ニーズに応じて設計されており、ユーザーが自分のビジネスに関する洞察を得るための強力なサポートを提供します。これらのテンプレートを活用することで、データから有益な情報を引き出し、ビジネスの成長に役立てることができるでしょう。

探索レポートの作成方法

GA4の探索機能は、データを自由に探索し、カスタマイズしたレポートを作成するための強力なツールです。この機能を使うことで、ユーザーは自分のビジネスやウェブサイトに関するデータから新たな洞察を得ることができます。探索レポートの作成方法を学ぶことは、この複雑なデータ分析ツールを効果的に使用するための鍵となります。

ステップ1:探索機能へのアクセス

GA4ダッシュボードの左サイドメニューから「探索」を選択し、探索機能へアクセスします。初めてアクセスする場合、GA4はさまざまなテンプレートを提供しており、これらのテンプレートを使用して、分析の方法を学んだり、自分だけのレポート作成の出発点とすることができます。

ステップ2:レポートの作成

探索機能を開くといくつかのテンプレートが並んでいます。
中でも柔軟性のあるテンプレートは「空白」になります。「空白」テンプレートを選択すれば、そこから他のテンプレートに移動することもできます。
今回は試しに「空白」レポートを使ってみましょう。

ステップ3:ディメンションとメトリクスの選択

レポートに含めるディメンション(例:年齢、性別、国)とメトリクス(例:セッション数、キーイベントレートなどこちらは任意)を選択します。このステップでは、分析したいデータの視点を定め、レポートが追求するべきキーポイントを明確にします。
・ディメンションを選択します「+」ボタンをクリックして「年齢」を検索し、チェックを入れてインポート
・指標を選択します「+」ボタンをクリックして「セッション」「キーイベントレート」を検索し、チェックを入れてインポート
・設定画面に戻ってディメンション「年齢」、指標「セッション」「キーイベントレート」をダブルクリック

ステップ4:視覚化

選択したデータに基づき、グラフや表を作成してインサイトを視覚化します。GA4は多種多様な視覚化ツールを提供しており、これらを駆使することで、データの解釈と共有がより容易になります。異なる視覚化方法を試すことで、データの見せ方において最も効果的なアプローチを見つけ出すことができます。

探索レポートの作成方法をマスターすることで、GA4の探索機能を最大限に活用し、ビジネスに関する深い洞察を得ることが可能になります。ステップごとのアプローチを通じて、自分だけのカスタマイズされたレポートを作成し、データ分析の新たな地平を開くことができるでしょう。

探索機能の活用例

GA4の探索機能は、データ分析の可能性を大きく広げる機能です。この機能を活用することで、ウェブサイトやアプリの運営において重要な意思決定を行うための深い洞察を得ることができます。以下では、探索機能を活用する具体的な例をいくつか紹介します。

ユーザー行動の理解

ウェブサイトやアプリ上でユーザーがどのように振る舞っているかを理解することは、効果的なマーケティング戦略を立てる上で欠かせません。探索機能を使えば、訪問者が最も関心を持って訪れるページを特定したり、どのマーケティングチャネルが最も効果的にトラフィックをもたらしているかを分析できます。この情報をもとに、ウェブサイトのコンテンツ改善やマーケティング戦略の最適化を行うことが可能です。

キーイベント(コンバージョン)の分析

キーイベントレート(コンバージョン率)の向上は、ほとんどのウェブサイト運営者やマーケターにとって重要な目標です。探索機能を利用して、ユーザーがウェブサイトやアプリ内でどのような経路をたどり、最終的にコンバージョンに至るまでのパスを分析することができます。この分析を通じて、コンバージョンプロセスにおけるボトルネックや改善点を特定し、それらを解決するための具体的な施策を立案できます。

セグメント別のパフォーマンス

異なるユーザーセグメントがウェブサイトやアプリに与える影響を理解することは、ターゲットマーケティングを成功させる上で不可欠です。年齢、性別、地域などの異なるセグメントにおけるパフォーマンスを比較分析することで、特定のセグメントに最も響くコンテンツやキャンペーンを特定できます。この分析は、マーケティングリソースを最も効果的に配分し、ROIを最大化するための重要な情報を提供します。

探索機能は、単にデータを視覚化する以上の価値を提供します。この機能を用いることで、ウェブサイトやアプリの運営における重要な課題を明らかにし、解決策を導き出すことが可能になります。ユーザー行動の深い理解からキーイベント(コンバージョン)の最適化、さらにはセグメント別のパフォーマンス分析に至るまで、探索機能を活用することで、ビジネスの成長を加速させるための貴重な洞察を得ることができるでしょう。この強力なツールを駆使して、データドリブンな意思決定を行い、競争優位性を確立しましょう。

まとめ

第11回の記事では探索機能を深く掘り下げ、その基本的な使い方と強力な分析能力について解説しました。探索機能は、単にデータを視覚化するだけでなく、データから深い洞察を引き出し、それをビジネス戦略に組み込むための非常に強力な機能です。この機能を使って、自分のビジネスやマーケティング戦略に最適なカスタマイズされたレポートを作成する方法についても詳しくご紹介しました。これにより自身のウェブサイトやアプリのパフォーマンスを詳細に分析し、改善策を立案するための具体的な手段を手に入れることができます。

次回は、GA4の分析をさらに深めるためのアドバンスドテクニックに焦点を当てていきます。より高度な分析機能の紹介や、データをより深く理解するための方法など、GA4を最大限に活用するための実践的なアドバイスを提供します。データ分析の旅を一緒に続けていきましょう。お楽しみに!

初級者のためのやさしくGoogleアナリティクス4(GA4)を説明する18回

第1回:Googleアナリティクス4(GA4)とは?
第2回:Googleアナリティクス4(GA4)の設定方法:アカウントとプロパティの作成
第3回:GA4入門者必見!効果的なデータ収集のための6つの設定
第4回:はじめてのGA4 レポート機能を使ってみようhttps://yoshikazunomori.com/blog/ga4_04/
第5回:リアルタイムレポートでウェブサイトの現状を把握しよう
第6回:GA4におけるーザー属性と興味関心の分析方法
第7回:オーディエンス機能とは?オーディエンス機能の有効的な使い方
第8回:レポート機能を使ったチャネル分析
第9回:イベントとコンバージョンの設定
第10回:ライブラリ機能を使ったカスタムレポートの作り方
第11回:初心者でもわかるように解説!探索機能の使い方_基礎編
第12回:探索機能の「空白」テンプレートの使い方
第13回:探索機能の「セグメント」の使い方
第14回:探索機能の「経路データ探索」の使い方と分析
第15回:探索機能の「ファネルデータ探索」の使い方と分析
第16回:クロスドメインとは?クロスドメインの役割と設定方法について詳しく解説
第17回:GA4利用者必見!utmパラメータとは?役割と設定方法について詳しく解説
第18回(最終回):GA4とGoogle Search Consoleの連携方法

追加の5回

第19回:GA4でYouTubeの計測をしよう!実装方法から計測方法まで完全レクチャー!
第20回:GA4のDebugviewの使い方を完全レクチャー!
第21回:GA4の標準レポートでフィルタ機能を使いこなそう!
第22回:GA4で正規表現を使えるようになろう!
第23回:GA4の管理画面でどんなことができるのかを完全レクチャー!

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【監修】森 和吉

株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。
特に不動産業が強く、デジタルマーケティングを使って、不動産投資クラウドファンディングで25万人の会員・出資額50億円を1年間で集めたり、不動産投資の累計販売額は100億を記録する。

◆著書◆
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