集客手法の一つであるメールマガジン。メルマガは単に送ればよいわけではなく、読んでもらい、来店や購入意欲を掻き立てることが大切です。
そこで今回は、メルマガの基本的な作り方と読まれるためのコツをご紹介します。
メルマガ作成の下準備
読まれるメルマガを作成するためには、下準備が大切です。メルマガ作成の下準備は以下の通りです。
①メルマガの目的を設定する
②ターゲットを定める
③形式を選ぶ
④料金を検討する
それぞれの手順について詳しく解説します。
①メルマガの目的を設定する
まずは、メルマガの目的を明確に設定しましょう。メルマガを配信する主な目的としては、情報伝達・集客・購買が挙げられます。目的に応じて配信頻度やタイミング、メルマガの内容が変わるのです。
例えば、購買が目的であればキャンペーン情報やセール情報などを配信することで、購買意欲の向上につながります。集客が目的であれば、店舗の近くにいるタイミングで配信する方法が有効です。
②ターゲットを定める
次に、ターゲットを定めます。ターゲットは、「20代」や「女性」など、大まかなものではなく、ペルソナの設定が大切です。性別、居住地、年齢、その他の属性を細かく設定しましょう。
コスメを販売している会社のペルソナ例としては「女性、東京都在住、23歳、事務職」のように細かく設定します。ターゲットを細かく定めることで、タイミングや内容を適切にしたメルマガを配信できるのです。
③形式を選ぶ
次に、メルマガの形式を選びます。メルマガの形式は、テキスト形式とHTML形式の2種類があります。
テキスト形式は、文字や記号データを組み合わせて作成するメルマガです。HTML言語の知識が不要で、シンプルな操作で作成できるという点がメリットです。ただし、デザイン性はHTML形式に劣ります。
一方でHTML形式は、HTML言語を用いて作るメルマガです。Webサイトのようなデザイン性の高さが特徴で、視覚的に情報を伝えられます。メール開封率やクリック率などユーザーの行動を分析できるという点もメリットです。ただし、作成にはHTML言語の知識を要するため、知識のある従業員がいない場合は配信が難しいでしょう。
④料金を検討する
最後に、料金を検討します。メルマガの料金は無料と有料が選べます。
無料のメルマガであれば、多くの人に見てもらえるため、新規顧客を獲得しやすくなるでしょう。しかし、配信量や従業員の負担を考えると採算が取れない可能性はあります。
読者のニーズがあるメルマガの場合は、有料にして利益化が可能です。ただし、有料にするとメルマガを読むハードルは上がります。最初は無料でニーズの確認をおすすめします。
メルマガ本文の作り方手順
メルマガの基本的な作り方は以下の通りです。
①本文を作成する
②件名(タイトル)を決定する
③配信リストを作成する
④テスト配信をする
それぞれのステップについて詳しく解説します。
①本文を作成する
本文を作成します。本文は、あいさつ文やリード文で始めることが基本であり、書き出しに一番伝えたい内容や結論を書きます。メルマガを読むことでどのような情報が得られるかが分かり、読者の興味を惹きやすいでしょう。
また、読者にとって有益な情報をメインで書くことが大切です。全く異なる情報や、内容が逸れてしまうと、読者は途中離脱してしまいます。文末に関連商品や関連情報を添えることで、伝えたい商品や情報に加えて、他の商品や情報をPRできます。
②件名(タイトル)を決定する
本文を構成したら、本文に適した件名を決めます。件名が長すぎると、どのような内容のメルマガか伝わりません。15文字程度で商品名やサービス名を入れることがポイントです。
魅力的なタイトルを付ける際には、「4U」を意識しましょう。4Uとは、世界的な起業家のマイケル・マスターソンが提唱したものであり、「Useful(有益性)」「Urgent(緊急性)」「Ultra specific(超具体性)」「Unique(独自性)」のことです。
具体的なイメージが浮かびやすいもの、ユニークなタイトルは開封率向上につながります。4Uを意識しながら、魅力的なタイトルを設定しましょう。
③配信リストを作成する
本文とタイトルが決まったら、配信リストを作成します。メール配信ツール、Excel、Googleスプレッドシートなどを活用し、どの顧客にメルマガを送信するかを慎重に判断しましょう。
メールアドレスは個人情報の一つであるため、取り扱いに気を付けます。外部への漏洩や内部での悪用がないように注意しましょう。
④テスト配信をする
本番の配信前に、テスト配信をして誤字脱字やリンク先の設定、デザイン崩れなどがないかをチェックします。問題があった場合は訂正し、再度テスト配信をします。
テスト配信は、複数端末での確認がポイントです。パソコンやスマートフォンなど、どの端末を使っても問題がないかを確認しましょう。
テスト配信をして問題がなければ、配信リストに沿って一斉配信します。配信をしたら、ユーザーのリアクションを分析し、よりよいメルマガ作成に役立てます。
読まれるメルマガを作るコツ
メルマガは、配信しても読んでもらえなければ意味がありません。そこで最後に、読まれるメルマガのコツを4点ご紹介します。
読まれるメルマガを作り、集客や認知度向上、売上向上を達成しましょう。
結論を先に書く
本文を作成する際は、必ずスクロールなしで読める部分に結論を書きましょう。なぜなら、結論を先に書くことで伝えたい内容を読者に伝えられるためです。
本文作成時は、メルマガを開いて最初の画面に結論を書くことが大切です。メルマガを読み進めるかは、開いた最初の画面が重要であり、関係のないことや前置きが長いメルマガは読み進めてもらえません。
結論を先に書いた上で、詳しく商品のPRや情報を書きましょう。
コミュニケーションを意識する
ユーザーとのコミュニケーションの意識が大切です。なぜなら、メルマガを読んでもらうためには顧客との関係構築が重要です。
メルマガは一方的に送信するものではあるものの、一方的な情報の押し付けは避けましょう。読み手は一人の人間です。読む人のことを考えたメルマガにしましょう。
顧客との関係構築に失敗すると、メルマガ自体が面倒に感じて迷惑メールフォルダに入れられたり、配信の解除をされたりしてしまう可能性があります。良好な関係の構築を目指すことが、メルマガを読んでもらう近道です。
配信のタイミングを見極める
配信のタイミングを見極めることも大切です。なぜなら、不適切なタイミングで配信しても読んでもらえる可能性は低いためです。
ターゲット層にとって、効果的な配信のタイミングはいつかを慎重に判断しましょう。例えば、働き手であれば通勤時間の配信が最適です。専業主婦であれば平日の昼間や夜間の方が読んでもらえるでしょう。深夜の配信は迷惑になりかねません。
メルマガの配信は、時間帯の考慮が大切です。ターゲットが読みそうなタイミングでの配信を意識しましょう。
自社の個性を伝える
自社の個性を伝えることもコツの一つです。なぜなら、自社の個性を伝えることは、メルマガが誰から送られてきたものであるかを伝えることにつながるためです。
装飾やデザインでブランドとの統一感を出すことで、自社からのメルマガであることが伝わります。その結果、自社からのメルマガを積極的に読んでもらえるでしょう。
まとめ
メルマガは、配信するタイミングやタイトル、文章構成などに応じて効果が大きく変わります。メルマガを配信する目的やターゲットを明確にし、適切なタイミングで適切な内容のメルマガを配信しましょう。