整骨院のインスタ集客を成功させるには?他院との差別化とネタ切れ解消方法を解説

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整骨院のインスタ集客を成功させるには?他院との差別化とネタ切れ解消方法を解説

「インスタが集客に良いとは聞くけれど、結局、何を投稿すればいいか分からない」「毎日セルフケア動画をあげる時間なんてない…」「他の院と同じような投稿ばかりで、本当に集客につながっているか不安だ」

この記事はこんな悩みを解決します。

インスタ集客を成功させるには、感覚的な行動を続けても効果は出にくいです。なんとなく「いいね回り」や流行リールの真似をしても、時間と労力が無駄になるだけでなく、価格でしか差がつかない整骨院になってしまう可能性があります。

でも、安心してください。

この記事を読めば、あなたの院の「専門性」を活かし、限られた時間でも効率的に競合と差をつけ、患者さんに「この院に行きたい」と思わせるInstagram運用のステップがすべてわかります。

本記事では、インスタ集客の基本から、ペルソナの課題である「効率化」と「差別化」に特化した独自の投稿テンプレート、さらによくある疑問までを網羅的に解説します。

目次

なぜ今、整骨院の集客にInstagramが必須なのか?理由3つを解説

インスタは単なる「写真共有アプリ」ではなく、整骨院にとって最強の「信頼構築ツール」です。なぜ今、チラシやHPだけでなくインスタが必要なのか、その核心的な理由を3つ解説します。

理由1:院の「雰囲気」と「人柄」が伝わりやすいから

患者さんが整骨院選びで一番不安に感じるのは、「どんな先生が、どんな場所で施術してくれるのか」が見えないことです。Instagramはこの不安を払拭するのに最適なツールとなっています。

文章だけのHPとは異なり、写真や動画で院内の清潔感やスタッフの笑顔を直感的に伝えられるからです。例えば、施術中の真剣な眼差しや、受付での明るい対応を動画で見せるだけで、「ここなら怖くない」という安心感を醸成できます。

「見える安心感」を与えることで、初来院までの心理的ハードルを下げ、自然な集客につなげることが可能です。

理由2:商圏(地域)のターゲットに直接アプローチできるから

Instagramは、あなたの院に通える範囲に住む「近隣の見込み客」へピンポイントでアプローチできます。

「#〇〇市整骨院」や「#〇〇駅」といった地域名のハッシュタグや、位置情報を活用することで、その地域に関心があるユーザーに投稿を届けられるからです。実際に、地域のイベント情報や近隣の風景を絡めた投稿は、地元住民の親近感を高めます。

漠然と全世界に発信するのではなく、通える範囲の人に「近くにこんな良い院があったんだ」と気づいてもらうことが、最も効率的な集客につながります。

理由3:MEO(Googleマップ)やホームページとの連携が強力だから

Instagramは単体で完結するものではなく、Googleマップ(MEO)やHPへの入り口として機能します。

最近のユーザーは以下のような導線(流れ)で整骨院の予約を実行することが多いです。

  1. インスタで院の雰囲気を知る
  2. Googleマップで口コミを確認する
  3. HPで予約する

インスタのプロフィールにHPや予約サイトのURLを設置し、Googleビジネスプロフィールにもインスタのリンクを紐づけることで、Web上の露出が最大化します。

SNS・Googleマップ・HPをつなぎ、「見つける→信頼→予約」の流れを作ることが、来院率を高めるポイントです。

【競合分析しました】インスタ集客で失敗する整骨院の3つの共通点

【競合分析しました】インスタ集客で失敗する整骨院の3つの共通点

多くの整骨院がインスタを始めていますが、成果が出ずに放置してしまうケースも少なくありません。失敗するアカウントには明確な共通点があります。反面教師として押さえておきましょう。

失敗例1:「投稿すること」が目的になっている(統一感ゼロ)

最も多い失敗は、戦略なく「とりあえず毎日何か投稿する」状態に陥ることです。

ランチの写真やプライベートな投稿と、施術の案内が混在しているアカウントは、ユーザーに「何のアカウントか」が伝わりません。

統一感のない投稿は、専門性を疑われる原因にもなります。例えば、腰痛専門を謳っているのに、スイーツの投稿ばかりでは信頼されません。

集客を目指すなら院のコンセプトに沿った投稿に絞り、アカウント全体で「世界観」を統一することが、フォロワーをファンに変える第一歩です。

失敗例2:専門用語だらけの「お役立ち情報」ばかり発信している

先生にとっては当たり前の言葉も、患者さんにとっては「外国語」と同じくらい難解です。

「胸鎖乳突筋の緊張が…」や「筋筋膜性疼痛症候群」といった専門用語を多用した解説は、一般ユーザーには響かず、スルーされてしまいます。患者さんが知りたいのは「なぜ痛いのか」「どうすれば治るのか」というシンプルな答えです。

専門用語は「首の前の筋肉」「筋肉のこり」などに言い換え、誰でも理解できる言葉で伝えることが、信頼される専門家の条件です。

失敗例3:割引や空き状況ばかりを投稿している

「本日15時空きあります!」「初回限定50%OFF」といった営業投稿ばかりが並ぶアカウントは、ユーザーに敬遠されます。

Instagramを見ている人は、情報を探したり楽しんだりしているのであって、売り込みを見たいわけではないからです。過度な割引訴求は「安売りしないと人が来ない院」というネガティブな印象を与えかねません

空き情報を伝える際も、「デスクワークで目が疲れた方へ。15時からリフレッシュしませんか?」のように、患者さんのメリットを提示する工夫が必要です。

【印象が9割】集客の成果を左右する「プロフィール」設定のコツ3つ

【印象が9割】集客の成果を左右する「プロフィール」設定のコツ3つ

プロフィールは、ユーザーがそのアカウントをフォローするか、予約するかを決める最も重要なページです。魅力的なプロフィールを作るための3つの鉄則を紹介します。

コツ①:「誰に・何を約束する院か」を一文で定義する

プロフィール文の冒頭で、ターゲットと提供価値を一目で伝える必要があります。

ただ「〇〇整骨院です」と書くのではなく、「〇〇市の産後骨盤矯正専門|ママさんの笑顔を取り戻します」のように具体的に書くことが重要です。これにより、ターゲットとなるユーザーは「私のための院だ」と瞬時に認識し、興味を持ちます。

「誰の」「どんな悩みを」解決するのかを一文で定義することで、他院との違いが明確になり、フォロー率や予約への転換率が劇的に向上します。

コツ②:「ハイライト」機能で、患者さんの不安を先回りして解消する

24時間で消えるストーリーズをプロフィール上に残せる「ハイライト」は、デジタルパンフレットとして活用しましょう。

「初めての方へ」「料金表」「施術の流れ」「アクセス」など、来院前に患者さんが知りたい情報をカテゴリ別にまとめておきます。例えば、駐車場への入り方を動画で載せておくだけで、運転が苦手な患者さんの不安を取り除けます。

ユーザーが抱く「不安」や「疑問」をハイライトで先回りして解消しておくことが、問い合わせや予約の最後の一押しになります。

コツ③:予約導線(公式LINEや予約フォーム)は必ず設置する

どれだけ良い投稿をしても、予約の方法がわかりにくければ、ユーザーは離脱してしまいます。

プロフィールのリンクには、ホームページのトップではなく、予約フォームや公式LINE登録ページなど、直接アクションできるURLを設定しましょう。

URLの上に「👇ご予約・ご相談はこちら」といった誘導文を入れるのも効果的です。

「いいな」と思った瞬間に、迷わず予約まで進めるようにすることが、成果を最大化するポイントです。

「毎日投稿」は不要!忙しくても、最小工数で成果を出すインスタ運用術3選

「毎日投稿」は不要!忙しくても、最小工数で成果を出すインスタ運用術3選

忙しい施術の合間を縫って、毎日投稿を作り続けるのは現実的ではありません。ここでは、質を落とさずに効率よく運用するためのテクニックを解説します。

「投稿の型」を決めて、作業をルーティン化する

毎回ネタやデザインを一から考えると時間がかかります。投稿の「型(テンプレート)」を決めておきましょう。

例えば、「月曜は今週の空き状況」「水曜はセルフケア動画」「金曜は患者様の声」と曜日ごとにテーマを固定します。さらに、画像のデザインもテンプレート化しておけば、写真と文字を入れ替えるだけで投稿が完成します。

「何を投稿しよう?」と迷う時間をなくし、スムーズに続けられる仕組みを作ることが、忙しい院長が継続するコツです。

ストーリーズを使いこなす(24時間で消えるからこそ「リアルな院」を見せる)

フィード投稿を作り込む時間がない日は、ストーリーズを活用しましょう。

ストーリーズは24時間で消えるため、完璧な編集は不要です。施術の合間の風景や、スタッフの休憩中の笑顔、雨の日の「足元にお気をつけて」というメッセージなど、リアルな日常を気軽に発信できます。

飾らない「素」の発信こそが親近感を生み、既存フォロワーのエンゲージメントを高め、リピート来院のきっかけを作ります。

リールとフィード投稿を使い分ける

すべての投稿に力を入れる必要はありません。目的によって「リール」と「フィード」を使い分けましょう

  • リール:拡散力が高いため、新規フォロワー獲得のために短尺のストレッチ動画などを投稿
  • フィード:既存フォロワーへの教育として、症状の詳しい解説や院の想いをじっくり伝える

「リールで認知を広げ、フィードで信頼を深める」という役割分担を意識すれば、無駄な投稿を減らし、最小限の工数で集客効果を最大化できます。

ネタ切れ解消!院長の専門性を活かす「差別化投稿」5つの型

ネタ切れ解消!院長の専門性を活かす「差別化投稿」5つの型

「投稿ネタがない」と悩むのは、難しく考えすぎているからです。整骨院ならではの「型」を使えば、ネタは無限に生まれます。以下の5つの型をローテーションさせましょう。

型1:お悩み解決型(例:「その腰痛、原因は腰じゃないかも?簡単な見分け方」)

患者さんが日常で感じる「小さな不調」や「疑問」に答える、王道の投稿です。

「デスクワークで首が痛い時の1分ストレッチ」や「寝違えた時にやってはいけないこと」など、すぐに実践できるノウハウを提供します。これにより「この先生は頼りになる」という専門家としての信頼を獲得できます。

ポイントは、出し惜しみせず有料級の情報を出すこと

「ここまで教えてくれるなら、実際に行けばもっと良くなるはず」と思わせることが集客につながります

型2:よくある誤解解消型(例:「ボキボキ鳴らす=治る、は間違い?」)

世の中にあふれる健康情報の「誤解」を、プロの視点で正す投稿です。

「湿布は冷やすべき?温めるべき?」「骨盤矯正は一度で治る?」といった、患者さんが勘違いしやすいテーマを取り上げます。「実は~なんです」という逆説的な切り口は注目を集めやすく、情報の信憑性を高めます。

正しい知識をわかりやすく伝えることで、他院との違いを示し、信頼と差別化の両方を実現できます。

型3:ビフォーアフター型(※誇大広告に注意!患者さんの「変化」と「声」をセットで)

施術の効果を視覚的に証明する、最も強力なコンテンツです。

姿勢矯正の前後写真や、可動域の変化を動画で見せます。ただし、医療広告ガイドラインに抵触しないよう、加工は避け、個人の感想であることを明記するなど配慮が必要です。写真だけでなく、「以前は階段が辛かったが、今は散歩が楽しい」といった患者さんのリアルな声をセットで紹介しましょう。

事実に基づく「変化」の提示は、同じ悩みを持つ人の希望となり、強い来院動機になります。

型4:院長の専門性・人柄型(例:「私がこの施術法を選んだ理由」)

技術だけでなく、院長自身の「人となり」や「哲学」を発信します。

「なぜ柔道整復師になったのか」「休日は何をしているか」「勉強会で何を学んだか」など、白衣を脱いだ一面や仕事への情熱を伝えます。技術が同レベルなら、患者さんは「好きな人」「信頼できる人」を選びます。

「この先生に診てもらいたい」という指名検索を増やすには、人間性を出し、フォロワーに「親しみ」や「共感」を持ってもらうことが不可欠です。

型5:ビジョン・価値観共有型

院が目指すゴールや、地域社会への想いを語る投稿です。

「痛みを取るだけでなく、生涯自分の足で歩ける人を増やしたい」「地域の子供たちのスポーツ障害をゼロにしたい」といったビジョンを発信します。これに共感したユーザーは、単なる患者ではなく、院のファンや応援者になってくれます。

価格や立地ではなく、「共感」で選ばれるようになれば、比較競争から抜け出し、長く通ってくれる患者さんが増えます。

ハッシュタグとジオタグ(位置情報)の戦略的な使い方2つ

ハッシュタグとジオタグ(位置情報)の戦略的な使い方2つ

投稿の中身と同じくらい重要なのが、「誰に見てもらうか」という設定です。地域密着の整骨院がやるべき、タグの戦略を解説します。

「#整骨院」は狙わない。「#(地域名)+(症状)」で商圏内のユーザーを見つける

「#整骨院」のようなビッグワードは投稿数が多すぎて、あなたの投稿はすぐに埋もれてしまいます。

狙うべきは「#〇〇市腰痛」「#〇〇駅整体」など、【地域名+症状】のハッシュタグです。検索ボリュームは少ないですが、そのタグで検索する人は「今すぐ近くで治したい人」である可能性が高く、来院に直結します。

ニッチでも成約率の高いハッシュタグを選定し、商圏内の見込み客に確実に届けることが、賢いインスタ運用の鉄則です。

投稿には必ず「院のジオタグ(位置情報)」を設定する

フィード投稿やストーリーズには、必ず院の「位置情報(ジオタグ)」を追加してください。

Instagramの検索機能では、場所を指定して投稿を探すユーザーも多いため、位置情報を入れておくことで発見される確率が上がります。アルゴリズム的にも、その地域に関心があるユーザーへ優先的に表示されやすくなるメリットがあります。

毎回設定するのは手間に感じるかもしれませんが、このひと手間が「近所の整骨院を探している人」との出会いを生み出してくれるでしょう。

整骨院のインスタ集客に関するよくある質問(FAQ)

整骨院のインスタ集客に関するよくある質問(FAQ)

最後に、整骨院の先生からよく寄せられる質問に、簡潔にお答えします。

Q. 毎日投稿しないとアルゴリズム的に不利ですか?

毎日投稿は必要ありません。無理に数を増やすより、週2〜3回でも役立つ情報を発信する方が信頼につながります。大切なのは「頻度」よりも「継続」と「一貫性」です。また、フィード投稿ができない日はストーリーズを1つ上げるだけでも、アルゴリズム上の評価(シグナル)を維持する効果があります。

Q. 投稿に顔出しは必須ですか?

必須ではありませんが、出した方が集客効果は高いです。整骨院は体に触れる業種なので、「どんな人がやるか」は患者さんの最大の関心事だからです。どうしても顔出しが苦手な場合は、施術中の手元のアップや、後ろ姿、マスク着用での写真、あるいはイラストアイコンを活用するなどして、雰囲気を伝える工夫をしましょう。

Q. 「いいね」回りやフォロー回りは今でも効果がありますか?

かつてほどではありませんが、商圏内のユーザーへの認知獲得には一定の効果があります。ただし、自動ツールを使ったり、短時間に大量に行うとアカウント凍結のリスクがあります。あくまで「近隣の方への挨拶」として、手動で1日10〜20件程度、丁寧にいいねやコメントをするのが安全かつ効果的です。スパム的な行為は避けましょう。

まとめ

まとめ

整骨院のインスタ集客で最も大切なのは、映える写真を撮ることでも、毎日投稿することでもありません。「あなたの院の強み」を「地域の悩みを持つ人」へわかりやすく届けることです。

まずは、プロフィールを整え、週に2回、「患者さんの悩み解決」につながる投稿をすることから始めてみませんか?

最初は反応が少なくても、正しい方法で続ければ、やがて「インスタを見て来ました」という患者さんが現れます。この記事で紹介した「型」を使い、今日から一歩を踏み出しましょう。

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株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。

著書:日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」(https://amzn.asia/d/4fMhaK8)

株式会社吉和の森:https://yoshikazunomori.com/

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