自社サイトを多くのユーザーに見てもらう方法として有効なことは、検索サイトでの上位表示です。自社サイトを上位表示させるためには、Googleの検索順位に関する要素を把握する必要があります。
そこで今回は、Googleの検索順位を決定する要素やポイントについて徹底解説します。
検索エンジンと検索順位
Webサイトを制作する際に知っておきたいことが、検索エンジンと検索順位です。検索エンジンとは、ユーザーが調べたい情報をWeb上で検索できるシステムのことです。具体的にはGoogleやYahoo!などが該当します。
検索エンジンの概要と検索順位の重要性についてご紹介します。
日本国内の検索エンジンについて
日本国内の主な検索エンジンはGoogleとYahoo!の2つです。Yahoo!ではGoogleのシステムを導入しています。そのため、Googleの上位表示の施策をすればYahoo!でも上位表示されやすくなるのです。
Yahoo!にはGoogleにはない、独自のコンテンツがあります。例えば、Yahoo!知恵袋やYahoo!ニュースはYahoo!独自のコンテンツであり、Yahoo!の検索結果に表示されます。
検索順位はなぜ重要か
Webサイトを制作する際、検索順位は非常に重要です。検索順位とは、対象のキーワードで検索したときに表示される順位のことです。
一般的に検索順位が上位の方がクリック率は上がります。つまり、上位表示されるほど多くの人が自社サイトを訪れるようになり、自社ブランドや製品に興味を持つ可能性が高まるのです。いくらニーズに応えた商品を考案しても、ターゲットに知ってもらわなければ売上につながりません。知ってもらうきっかけを作るために、検索順位の上位を狙うことが重要なのです。
また、検索順位が高くなればサイトの評価が高くなり、信頼性も増します。
検索順位の確認の仕方
Googleサーチコンソールを使えば、自社サイトの現状の順位を確認できます。GoogleサーチコンソールはGoogleが提供しているツールの一つで、検索順位が明確に表示されます。指定のキーワードを検索した際、自社サイトがどの位置で表示されるかが分かり、必要に応じてSEO施策の見直しが可能です。
また、現在の評価を確認できるため、なにを改善すればよいか分かりやすいという点も特徴です。Webサイトの評価を確認しながら改善することで、上位表示されやすくなるでしょう。
検索順位を決定する要素
検索順位を上げるためには、検索順位を決める要素について理解します。検索順位を決める要素は、主に以下の3点です。
・クローリング
・インデックス
・ランキング
それぞれの要素について詳しく解説します。
クローリング|クローラーによる認識
クローリングとは巡回のことで、GoogleではWebサイトをクローラーが巡回しています。クローラーに何度も認識されることで、上位表示されやすくなるのです。
クローラーとは、自動プログラム「Googlebot(グーグル・ボット)」のことです。クローラーは日々膨大な量のWebサイトをクローリング(巡回)し、情報を収集しています。
検索エンジンで表示されるためには、クローラーに自社サイトを認識してもらわなければなりません。クローリングの回数を増やすことで、クローラーが優良なサイトと認識して検索順位が上がります。
インデックス|データベースへの保存
インデックスとは、Webページがデータベースに保存されることです。
クローラーに認識されることでWebページはデータベースに保存され、情報が整理されます。Googleは膨大な情報量を整理し、どのサイトがターゲットのニーズに合っているかを順位付けしているのです。
ただし、クローラーに認識されたからといって必ず保存されるわけではありません。保存される確率を上げるためには、何度もクローラーに認識してもらう必要があります。
ランキング|最適ページの順位付け
ランキングは、データベース内でWebサイトが順位付けされたものです。Googleは膨大なデータをインデックスし、最適なページを順位付けします。Google独自のアルゴリズムで関連性の高いページが決まり、そのランキングが検索結果に反映されるのです。
つまり、GoogleのアルゴリズムにWebサイトとキーワードの関連性が高いと判断されれば、検索結果の上位に表示されます。
Googleアルゴリズムで重視される項目
検索エンジンで上位表示されるためには、Googleアルゴリズムについて把握しておかなければなりません。Yahoo!もGoogleのシステムを導入しているため、Yahoo!で上位表示を目指す際も活用しましょう。
Googleアルゴリズムで重視される項目と、それぞれの概要は以下の通りです。
・検索クエリ(意図)の把握:ユーザーがどのような情報を求めているかを理解する
・コンテンツの関連性:求められている情報との関連性
・コンテンツの品質:専門性や権威性、信頼性
・ユーザビリティ:アクセス性
これらの要素を考慮してWebサイトを制作することで、上位表示されやすくなります。
参照:「ランキング結果ーGoogle検索の仕組み」|Google.com
検索上位にするためのポイント
ここまで、Googleの検索順位を決める要素や、重要視される項目をご紹介しました。これらを踏まえ、検索上位にするためのポイントは以下の通りです。
・Googleガイドラインを遵守する
・Google評価基準を理解する
・ニーズを汲んだキーワードの設定
・定期的にリライトする
・SEOに関して内部対策をする
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
Googleガイドラインを遵守する
Googleガイドラインを把握して遵守します。Googleガイドラインでは、「してはいけない13のこと」が定められています。以下の手法は絶対に避けましょう。
・自動生成されたコンテンツ
・リンクプログラムへの参加
・オリジナルのコンテンツがほぼ、または全く存在しないページの作成
・クローキング
・不正なリダイレクト
・隠しテキストや隠しリンク
・誘導ページ
・無断複製されたコンテンツ
・十分な付加価値のないアフィリエイトサイト
・ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
・フィッシングやウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストール、悪意のある動作を伴うページの作成
・構造化データのマークアップの悪用
・Googleへの自動化されたクエリの送信
参照:「Google検索の基本事項」|Google検索セントラル
Google評価基準を理解する
Google評価基準を理解しておくことも大切です。Googleでは、E-A-Tの評価基準を設けています。Eは専門性、Aは権威性、Tは信頼性であり、すべてを満たしているWebサイトほど上位表示されます。
ニーズを汲んだキーワードの設定
ニーズを汲んだキーワードの設定をしましょう。なぜなら、テーマ選定が合致していてもキーワードがずれると検索されないためです。
Webサイトを制作する際には、ターゲットを設定します。そのターゲットがどのようなキーワードで検索するかを把握し、そのキーワードの設定が重要です。いくらSEO対策をしても、キーワードが検索されなければ、検索結果には表示されないのです。
定期的にリライトする
定期的に順位を確認し、下がった際はリライトしましょう。なぜなら、リライトすることでWebサイトの品質が向上し、検索順位を上げられる可能性があるためです。
Webサイトは制作して終わりにはなりません。定期的に順位を確認し、必要に応じてリライトをして常に上位表示を目指しましょう。
SEOに関して内部対策をする
SEOに関して内部対策をすることもポイントの一つです。
Googleで上位表示されるためには、インデックスされなければなりません。インデックスされるように、内部リンクやHTMLサイトの内部対策をしましょう。
内部施策をしてクローラーが巡回しやすいよう情報を整備することで、インデックス化されやすくなり、Webサイトの評価が高くなるのです。
まとめ
Webサイトを制作しても、検索エンジンで上位表示されなければユーザーの訪問数は増えません。上位表示されるためには、Googleの特徴やアルゴリズムで重視される項目を把握しておくことが大切です。
SEO対策をして、より多くの人に自社サイトを訪れてもらいましょう。