Webサイト制作の流れやかかる期間を紹介

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近年、多くの企業がWebサイトを開設し、さまざまなものをインターネットで配信しています。Webサイトを制作することで、自社のアピールや商品・サービスの訴求が可能です。
しかし、Webサイトを構築したことがない場合、どのような手順で行えばよいか分からないとお悩みの方もいるでしょう。
そこで今回は、Webサイト制作を外部の会社に依頼する時の流れについて、サイト制作にかかる時間や相場とともに詳しく解説します。

Webサイトの制作前にしておくこと

Webサイトを制作するにあたり、事前に準備しておくことがいくつかあります。そこで、Webサイトの制作前にしておくことを2つご紹介します。
事前準備をした上で、Webサイトの制作に入りましょう。

目的や方向性を明確化する

Webサイトを制作する目的や方向性を明確にしましょう。これらを明確化しておくことで、Webサイト制作中に制作チームの意見が分かれたり、コンセプトが有耶無耶になったりすることを防げます。
目的を明確化するために、Webサイト制作でなにを達成したいかを設定しましょう。方向性を明確化するために、ターゲット像を定めます。
決定した目的や方向性は、Webサイトを構築する人全員に周知しておきましょう。

予算や条件を決める

予算や条件を決めておくことも重要です。
Webサイト構築にかかる費用は、Webサイトのデザインやページ数などに応じて変動します。費用相場については後述するため、相場を参考にして予算を決めておきましょう。
また、体制や計画を確立しておくことも大切です。どのような体制とスケジュールで制作するかについても、決めておきましょう。

Webサイト制作の流れ

Webサイト制作は、基本的に以下の流れで行います。

①要件定義のすり合わせ
②設計・UI/UXの決定
③デザインの選択
④コーディング
⑤最終チェック・リリース
⑥運用・保守

それぞれについて詳しく解説します。

要件定義のすり合わせ

要件定義をすり合わせます。要件定義書は、簡単に言うとWebサイト制作依頼書のことです。制作会社と共通認識を持つためのものです。要件定義書には、主に以下の内容を記載します。

・Webサイト制作の概要:目的やペルソナ、サイトのコンセプトなど
・制作要件とシステム要件:サーバー仕様や技術要件、開発仕様など
・課題:現時点の課題(リスクも記載しておくとなおよい)
・制作スケジュール
・制作体制

要件定義のすり合わせをする際は、必要な情報が抜け漏れなく含まれているかを確認しましょう。また、状況に応じて現状の調査・分析をすることでお互いに共通認識を持てます。

設計・UI / UXの決定

サイト設計に入ります。この工程では、UIとUXを決めることが主です。「UI」とはフォントの種類やサイトデザインなど視界に入る情報、「UX」とはユーザーが得られる体験・経験のことを指します。
UIではWebサイトの使いやすさや分かりやすさ、UXではユーザーがサービスを通してどのような体験を得られるかを決めます。

デザインの選択

デザインを選択します。ターゲットのニーズに合わせてデザインコンセプトを決めましょう。
デザインコンセプトとは、Webサイトに使用する「フォントやカラースキーム」「画像素材」「テキスト(文章)」「レイアウト」などの項目を選定し、配置する際の基準となるものです。自社のターゲットがどのようなデザインを好むかを調査し、メインの色や画像素材、共通パーツなどを決めましょう。

コーディング

コーディングとは、HTMLやCSSで直接レイアウトや画像配置することです。端的に説明すると、構築中のデザインをWeb化することであり、プログラミングコードを入力する作業のことを指します。
HTMLやCSSを使うことで、Webページに表や画像を挿入できるようになったり、文字の大きさや色の調節が可能になったりします。つまり、選択したデザインのWebサイトへの反映がコーディングです。
なお、コーディングに入るとデザインの変更はできません。コーディングに入る前に、デザインの確定をしておきましょう。

最終チェック・リリース

コーティングが完了したら、動作検証やブラウザチェックなどの最終チェックに入ります。この確認工程では、仕様通りに作られているか、対象のブラウザで正常に動作しているかなどを確認します。万が一問題がある場合は、早急に修正しましょう。
チェックが完了して問題がなければ、いよいよリリースです。サーバーにファイルがアップロードされていることを確認した上で、ドメイン名を設定します。リニューアルなどURLを変更する場合は、リダイレクトを設定しましょう。

運用・保守

Webサイトはリリースしたら終わりではなく、制作後の保守運用も重要です。定期的な保守運用では、「サイト作成ツールや付属機能のアップデートの有無」「サーバーのアップグレードの有無」「情報の更新」などを確認します。
また、アクセス解析をしてSEO対策を繰り返すことで検索サイトの上位表示がされやすくなり、より多くのユーザーに見てもらえます。

サイト制作にかかる時間

Webサイト制作のスケジュールを決める際、一般的にどの程度時間がかかるかを把握しておくことは大切です。
Webサイト制作にかかる時間は、事前準備から発注までが2〜3週間程度、企画策定から公開までが2〜3ヶ月程度です。トータルでは3ヶ月前後かかるため、サイト制作をする際はリリース日から逆算して開始するとよいでしょう。
なお、デザインにこだわったり、ページ数が増えたりするとその分制作期間が延びます。外注する場合、日数が長くなればその分費用も高くなるため、気をつけましょう。

Webサイト制作の相場

Webサイト制作にかかる費用は、人件費や制作するWebサイトの規模に応じて変わります。目安としては、ホームページ制作の料金相場はおよそ120万円です。
とはいえ、制作するWebサイトの規模に応じて費用相場には幅があります。例えば、個人事業主や中小企業向けの小規模サイト(10ページ以内)の場合は30万円前後が相場です。大企業向けの大規模サイト(60ページ前後)になると150万円以上かかります。
制作予定のWebサイトの規模から、費用相場を確認するとよいでしょう。

Webサイト制作を成功させるポイント

イメージ通りに成果の出るWebサイトを制作するためには、以下のポイントが大切です。

・円滑なコミュニケーション
・企業やブランドのイメージの明確化

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

円滑なコニュニケーション

Webサイト制作チームとは、円滑にコミュニケーションが取れるようにしましょう。なぜなら、コミュニケーションが不足していると、要望を正しく理解されない可能性があるためです。
報告・連絡・相談は密に行い、円滑なコミュニケーションを心がけましょう。

企業やブランドのイメージの明確化

企業やブランドのイメージを明確にしておきましょう。なぜなら、明確にしておくことで、Webサイト全体のデザインを統一できるためです。デザインがバラバラだと、ユーザーが見辛いと感じて離脱の原因につながります。
また、競合サイトとの差別化を図ることも成功のポイントです。差別化を図るためには、自社の強みを把握して打ち出す必要があります。

まとめ

Webサイトを制作する際には、目的を明確にしておくことが大切です。制作会社と円滑にコミュニケーションを取りながら、目的に合ったWebサイトを構築しましょう。
リリース後は定期的な保守運用やSEO対策を実施し、自社ブランドや自社製品・サービスの魅力をユーザーにアピールし続けましょう。

株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。

著書:日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」(https://amzn.asia/d/4fMhaK8)

株式会社吉和の森:https://yoshikazunomori.com/

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