Xの投稿画像に表示される「ALT」という文字が何を表しているのか、気になっている担当者の方も多いのではないでしょうか。
企業アカウントがalt(代替テキスト)を設定しないまま運用を続けることは、単に不親切なだけでなく、ブランディング上のリスクを抱えることにもつながります。
この記事では、Xのaltを設定する具体的なメリットや、スマホ・PCそれぞれの設定手順、そして批判を招かないための正しい書き方について詳しく解説します。
Xのaltとは「画像の内容を説明した代替テキスト」

altとは、画像の内容を言葉で説明した「代替テキスト」のことです。
画像が表示されない環境や、目が見えない方が内容を理解するために欠かせない仕組みであり、現代のSNS運用において重要な役割を担っています。
まずは、altがどのような仕組みで機能しているのか、基本から確認していきましょう。
altバッジが表示される仕組み
Xで画像に代替テキストを設定すると、投稿された画像の左下に黒い背景で「ALT」というバッジが表示されます。
このバッジは、画像に説明文が付けられていることを示しており、誰でもタップやクリックをすることでその内容を読むことができます。
もし画像にこのバッジが付いていなければ、その画像には説明文が設定されていないということになります。
読み方は「オルト」と呼ぶのが一般的です。
企業がアカウントを運用する際は、投稿の質を高めるためにもこの仕組みを正しく理解しておくことが大切です。
代替テキストが果たしている役割
代替テキストは、主に視覚に障害がある方がスクリーンリーダー(音声読み上げソフト)を使って画像の内容を把握するために使われます。
スクリーンリーダーは画像そのものを認識することはできませんが、altに書かれた文字を読み上げることはできます。つまり、altを適切に設定することで、画像に含まれる情報をすべての人に平等に届けられるようになるのです。これは情報のバリアフリー化において、非常に重要なステップといえるでしょう。
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企業アカウントがXのaltを設定すべき3つの理由

「設定した方が親切」というレベルを超え、現在の企業運用ではaltの設定が強く求められています。
法的な背景や、企業の信頼性を守るという観点から、対応すべき理由は主に3つあります。
理由 内容 企業へのメリット・影響 アクセシリティ対応 障害のある方へ情報を届ける 法的義務への対応と社会的責任 ブランディング 丁寧な情報発信の姿勢 誠実で信頼できる企業イメージの向上 炎上リスクの回避 正しいルールの遵守 誤用による批判やトラブルの防止
具体的な内容を順番に確認していきましょう。
理由①:アクセシビリティ対応|視覚障害者へのサービス提供義務
2024年4月に改正障害者差別解消法が施行され、民間企業にも「合理的配慮の提供」が義務化されました。
これにより、WebサイトやSNSを通じて情報発信する際、障害のある方がその情報を得られない状態を放置することは、望ましくないと考えられるようになっています。
SNSでの画像投稿にaltを添えることは、追加の費用をかけずにすぐ始められる配慮のひとつです。
法的なリスクを避け、社会的責任を果たすためにも、最低限の対応としてalt設定を習慣化すべきでしょう。
理由②:ブランディング|企業としての誠実さを示す場になる
altを丁寧に設定している姿勢は、そのまま企業の誠実なイメージとして読者に伝わります。
最近では官公庁や大手企業のアカウントでも、altを設定することが当たり前になってきました。
そのような中で、altが全く設定されていない画像ばかりを投稿していると、「配慮が足りない企業」という印象を与えかねません。
コストをかけずにブランドの信頼度を高められる絶好の機会と捉え、前向きに取り組むのが賢明です。
理由③:炎上リスクの回避|誤用が批判を招く実例がある
altを正しく使わないことが、かえって批判の対象になるケースが増えています。
例えば、画像に写っていないキャンペーンの詳細やURLなどをaltに詰め込むといった使い方は、避けるべきです。
スクリーンリーダーを利用している方にとって、関係のない長文を音声で強制的に聞かされるのは大きなストレスになります。
良かれと思った行動が逆効果にならないよう、正しい知識を持って運用することが企業の信頼を守ることにつながります。
Xのaltの設定方法:スマホ版・PC版の手順

altの設定は、画像を投稿する直前の画面で行うのがルールです。一度投稿してしまうと後から編集や追加ができないため、手順をしっかり覚えておきましょう。
- スマホ(iOS/Android)からの設定手順
- PC(ブラウザ版)からの設定手順
- 他人の投稿のaltを確認する方法
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
スマホ(iOS/Android)からの設定手順
スマホアプリから設定する場合は、画像を添付したあとの編集画面で操作します。
投稿画面で画像を添付すると、その画像の上に「+ALT」あるいは「編集」というボタンが表示されるので、そこをタップしてください。
テキスト入力画面が開くので、画像の内容を説明する文章を入力して完了を押せば設定完了です。
投稿ボタンを押す前に、画像の隅に「ALT」のマークがついているかを確認する癖をつけましょう。
PC(ブラウザ版)からの設定手順
PCから投稿する場合も、スマホとほぼ同じ流れで設定可能です。
投稿欄に画像をアップロードしたあと、画像の上に表示される「ALT」の文字をクリックします。最大1000文字まで入力できますが、あまり長くなりすぎないよう簡潔にまとめるのがポイントです。
複数の画像を投稿する際は、1枚ずつ個別に設定する必要がある点に注意してください。
他人の投稿のaltを確認する方法
他社のアカウントがどのようなaltを書いているのか、参考にしたい場面もあるでしょう。
Xのタイムライン上で画像に「ALT」バッジがついているものを見つけたら、そのバッジをタップしてみてください。設定されている説明文がポップアップで表示されます。
優れた運用をしているアカウントの書き方を真似ることで、自社のaltの質も自然と向上していきます。
Xのalt設定の正しい書き方・NG例は?企業担当者が押さえる5つのポイント

altは何でも書けば良いというわけではありません。視覚情報を正確に伝えるためのコツがあります。担当者が迷いやすいポイントを5つに絞って解説します。
- 「何が写っているか」を客観的に描写する
- 画像内のテキストはそのまま書き起こす
- 装飾的な画像はaltを空白にしてよい
- 1000文字の枠を「隠し情報の置き場所」にしない
- 1投稿に複数画像がある場合は各altに個別の情報を書く
具体的な内容を順番に確認していきましょう。
ポイント①:「何が写っているか」を客観的に描写する
altの基本は、目に見える情報をそのまま言葉に置き換えることです。
個人の感想や宣伝文句を入れるのではなく、第三者が見たときに納得できる客観的な描写を心がけてください。例えば「新発売の美味しいお菓子」ではなく、「白い皿に乗った、チョコレート味のドーナツ」のように書くのが正解です。
読者がその画像を見なくても、頭の中で情景を再現できるような説明を目指しましょう。
ポイント②:画像内のテキストはそのまま書き起こす
バナー画像や告知スライドに文字が含まれている場合、その文字情報は必ずaltに記載してください。
画像の中にあるテキストは、スクリーンリーダーでは読み取ることができません。そのため、altに同じ内容を書き起こしておかないと、情報の格差が生まれてしまいます。
告知したい日付や商品名、キャッチコピーなどは漏れなく入力することが大切です。
ポイント③:装飾的な画像はaltを空白にしてよい
意味を持たない装飾的な画像については、必ずしも説明を入れる必要はありません。
記事の区切り線や、単なる背景のデザインなどが音声で読み上げられると、かえって内容の理解を妨げることがあるからです。ただし、少しでも情報としての意味がある画像なら、短くても説明を添えるのが安心です。
その画像が「情報を伝えるためのものか、ただの飾りか」を判断基準にしましょう。
ポイント④:1000文字の枠を「隠し情報の置き場所」にしない
Xではaltに1000文字まで入力できますが、これを「秘密のメッセージ欄」のように使うのは誤りです。
キャンペーンの応募規約や詳細なURLなど、画像と直接関係のない情報をここに書くのは避けましょう。本来の目的はあくまで「画像の代わり」であることを忘れてはいけません。
画像の説明に必要な分だけを書くのが、最も親切で正しい使い方です。
ポイント⑤:1投稿に複数画像がある場合は各altに個別の情報を書く
複数の画像を一度に投稿するとき、すべてのaltを同じ文章にしてはいけません。
それぞれの画像が何を示しているのか、1枚ずつ異なる説明をつけるのが基本です。例えば、4枚の画像を使って商品の使い方を説明しているなら、それぞれのステップに合わせた内容を記述してください。
細かい作業ですが、この丁寧な積み重ねがユーザーからの信頼につながります。
AIを活用してalt作成を効率化する方法

毎回の投稿でaltを考えるのが負担に感じる場合は、生成AIの力を借りるのが効率的です。AIを使えば、画像から説明文を自動で作成し、担当者の手間を大幅に減らすことができます。
- AIによる画像認識で下書きを作る
- 最新ツールでリサーチ時間を短縮する
AIを賢く取り入れて、運用をアップデートしていきましょう。
AIによる画像認識で下書きを作る
ChatGPTなどのAIツールに画像をアップロードすれば、その内容を言葉で説明してくれます。
AIに「この画像の内容をXの代替テキスト用に100文字程度で客観的に説明して」と指示を出すだけで、適切な下書きが出来上がります。 ゼロから文章を考える必要がなくなるため、投稿までの時間を大幅に短縮できるでしょう。
ただし、AIが誤った情報を出す「ハルシネーション」のリスクもあるため、最終的な内容は必ず人間がチェックすることが大切です。
最新ツールでリサーチ時間を短縮する
現在のAIは、画像だけでなく最新のトレンドや他社の活用事例を調べるのにも役立ちます。
Perplexityなどの検索特化型AIを使えば、最新のアクセシビリティの基準や、批判を受けやすい投稿の傾向などを素早くキャッチアップできます。 正しい情報を効率よく集めることで、より安全で質の高いSNS運用が可能になるでしょう。
情報をうのみにせず、出典を確認しながら活用するのがAI運用の鉄則です。
まとめ

Xのalt(代替テキスト)は、すべてのユーザーに情報を届けるための大切な架け橋です。企業アカウントが正しくaltを使いこなすことは、アクセシビリティへの配慮を示すだけでなく、ブランドの誠実さを伝える強力な武器になります。
「画像に写っているものを客観的に書く」という基本を守り、投稿前のチェックを習慣にしてみてください。AIなどの便利なツールも活用しながら、より多くの人に愛されるアカウントを目指しましょう。
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