インスタのギフト機能って何？自分でも収益化できるの？そんな疑問を持つクリエイターは多いでしょう。
ギフト機能は、ファンの「応援したい」という気持ちを収益に変え、活動の幅を広げてくれる新しいツールです。しかし、利用には条件があり、設定が複雑そうだと感じるかもしれません。
この記事では、インスタのギフト機能で収益化するための条件から設定方法、ファンに喜ばれるコツまでを徹底解説します。この記事を読めば、あなたも自信を持って収益化への第一歩を踏み出せます。
Instagramのギフト機能とは「クリエイターを直接応援できる投げ銭機能」
インスタのギフト機能は、ファンがクリエイターを直接応援できる「投げ銭」のような仕組みです。2023年11月から日本でも本格導入され、新しい収益の柱として注目されています。
ここでは、ギフト機能の基本的な仕組みや、よく混同されがちな「DMで送るギフト」との明確な違いについて解説します。
リール動画が対象！ファンとの新しいコミュニケーションの形
インスタのギフト機能は、あなたが投稿したリール動画が対象になります。なぜなら、リール動画は短い時間で多くの人の心に響きやすく、「面白い！」「すごい！」「応援したい！」といったファンの熱量が一気に高まりやすいからです。
ギフト機能は、ファンとクリエイターの新しいコミュニケーションの形。あなたの頑張りがダイレクトに伝わり、それが収益という目に見える形で返ってくる、素晴らしい循環を生み出します。
「DMで送るギフト」との違いを理解しよう
ここで一つ注意しておきたいのが、「DM（ダイレクトメッセージ）で送るギフト」との違いです。この二つは名前が似ているため混同されがちですが、目的も仕組みも全く異なります。
リールのギフト機能 DMで送るギフト 目的 クリエイターの活動を収益面で応援する（投げ銭） 友人や知人へのプレゼントやメッセージの送付 対象 不特定多数のファン 友人や知人などの特定の個人 具体例 投稿されたリール動画に対してバーチャルギフトを送る スターバックスのドリンクチケットのリンクを送る など
クリエイターとして収益化を目指す上で重要なのは、前者である「リールのギフト機能」です。この違いを最初にしっかりと理解しておきましょう。
『デジタル・マーケティング超入門』の著者が
「Web集客の仕組み」で売上を創ります
【クリエイター向け】ギフト機能で収益を受け取るための5つの条件
魅力的なギフト機能ですが、誰でもすぐに使えるわけではありません。Instagramが定めるいくつかの条件をクリアして、初めて収益化の資格が得られます。
ここでは、プロアカウントの設定からフォロワー数の目安、必ず守るべきルールまで、5つの必須条件を一つずつ具体的に解説します。ご自身が当てはまるか確認してみましょう。
条件①：プロアカウント（クリエイターまたはビジネス）であること
まず大前提として、あなたのアカウントが「プロアカウント」に設定されている必要があります。日常の出来事を投稿する一般的な個人アカウントでは、ギフト機能を利用することはできません。
プロアカウントには「クリエイターアカウント」と「ビジネスアカウント」の2種類があります。
- クリエイター：インフルエンサーやアーティスト、コンテンツ制作者など
- ビジネス：店舗や企業、ブランドなど
ご自身の活動内容に合わせて選択するのがおすすめです。
プロアカウントに切り替えると、投稿の閲覧数などを分析できる「インサイト機能」も使えるようになり、ファン層の分析やコンテンツ改善に役立ちます。収益化を目指すなら、プロアカウントへの切り替えは必須のステップです。
条件②：フォロワー数の基準（例：5,000人以上など）
ギフト機能を利用するためには、一定数のフォロワーがいることも条件の一つとされています。
明確な人数は公式に発表されていませんが、一般的には5,000人以上が目安と言われています。これは、クリエイターとしてある程度の影響力を持ち、ファンとのコミュニティが形成されているかどうかの判断基準となるためです。
ただ、重要なのはフォロワーの数だけではありません。コメントやDMでの交流を通じて、ファンとどれだけ強い信頼関係（エンゲージメント）を築けているかも評価されます。
まだフォロワー数が足りないという方も、決して諦める必要はありません。日々の地道な投稿を続け、ファンにとって価値のある魅力的なコンテンツを発信し続けることで、着実に条件クリアを目指しましょう。
条件③：コミュニティガイドラインと収益化ポリシーの遵守
Instagramは、すべてのユーザーが安全に楽しめるプラットフォームであることを非常に重視しています。そのため、ギフト機能を利用するには、Instagramのコミュニティガイドラインと収益化に関するポリシーを厳守することが絶対条件です。
具体的には、他人を誹謗中傷する内容、差別的な表現、著作権を侵害するような音楽や映像の使用など、不適切なコンテンツを投稿することは固く禁じられています。
これらのルールに違反すると、ギフト機能の利用停止はもちろん、最悪の場合アカウントが凍結されてしまうリスクもあります。ファンから長期的に応援してもらうためにも、常にクリーンなアカウント運用を心がけましょう。
条件④：18歳以上であること
ギフト機能で収益を受け取るためには、18歳以上であることが全世界共通の年齢基準として定められています。
これは、金銭が関わる契約や取引において、未成年者を保護するための重要なルールです。アカウント登録時や収益の受け取り設定を行う際には、正確な生年月日を入力する必要があります。
条件⑤：その他、Instagramが定める利用資格
上記の4つの条件以外にも、いくつか細かい利用資格が定められています。
- ギフト機能が公式に提供されている国や地域に在住していること
- 収益を受け取るための有効な銀行口座やPayPalアカウントを登録すること
- 過去にスパム行為や規約違反の警告を繰り返し受けていないこと
などです。これらの利用資格は変更される可能性もあるため、設定を進める前には、一度Instagramの公式ヘルプセンターで最新の情報を確認しておくと安心です。
収益化の第一歩！ギフト機能の設定方法を3ステップで解説
利用条件をクリアしたら、いよいよ収益化に向けた設定です。「設定」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、ご安心ください。
プロフェッショナルダッシュボードから3つのステップに沿って進めるだけで、誰でも簡単に完了できます。ここでは、手順に沿って、支払い情報の登録までを分かりやすくガイドします。
ステップ1：プロフェッショナルダッシュボードを開く
すべての設定は「プロフェッショナルダッシュボード」から始まります。ここでは、あなたのクリエイター活動におけるインサイト分析や収益化ツールの状況などを一元管理できる場所です。
まず、自分のプロフィール画面を開き、右上にある三本線のメニューアイコン（≡）をタップしてください。表示されたメニューの中から「プロフェッショナルダッシュボード」を選択すると、管理画面に移動できます。
ステップ2：「ギフト」機能を有効化する
プロフェッショナルダッシュボードを開いたら、中にある「ツール」といった項目を確認してください。あなたがギフト機能の利用資格を満たしている場合、ここに「ギフト」という選択肢が表示されているはずです。
この「ギフト」をタップし、次の画面で「動画へのギフトを許可」のような設定項目を「ON」に切り替えましょう。その後、画面の案内に従って本人確認などの情報を入力すれば、有効化の作業は完了です。
ステップ3：支払い情報（受取口座）を設定する
最後に、ファンから贈られたギフトの収益を実際に受け取るための「支払い情報」を設定します。この設定を忘れると、せっかくファンが応援してくれても収益を受け取れないため、必ず設定しておきましょう。
設定画面から支払い情報の登録に進み、収益の振込先となる銀行口座またはPayPalアカウントの情報を入力します。このとき、本人確認のために本名、住所、生年月日などの個人情報や、必要に応じて税務情報の提出も求められます。
ギフト機能が使えない・表示されない場合の対処法
「ギフト機能が表示されない」といったトラブルも、慌てず一つずつ原因を確認すれば解決できることがほとんどです。ここでは、ご自身で試せる具体的な対処法をご紹介します。
対処法①：利用資格を再確認する
まずは、ギフト機能の利用条件を確実に満たしているか再確認しましょう。
- アカウントが「プロアカウント」になっているか
- フォロワー数や年齢の基準をクリアしているか など
基本的な資格を見直すことが解決の第一歩です。
対処法②：Instagramアプリを最新にする
Instagramアプリのバージョンが古いと、ギフト機能のような新しい機能が正しく動作しない原因になります。App StoreやGoogle Playを開き、アプリが最新版になっているかを確認して、必要であればアップデートを行いましょう。
対処法③：アプリやスマホを再起動する
アプリやスマートフォンの一時的な不具合が原因の場合もあります。一度Instagramアプリを完全に終了させてから再起動するか、スマートフォン自体を再起動することで、問題がリセットされ解決することがあります。
対処法④：規約違反がないかチェックする
投稿内容がコミュニティガイドラインに抵触している可能性も考えられます。過去の投稿で不適切な表現や著作権を侵害する音楽などを使用していないか、一度自分のアカウント全体を見直してみましょう。
対処法⑤：Instagramの障害情報を確認する
問題が自分のアカウントだけで起きていない場合、Instagram側のサーバー障害やバグの可能性が考えられます。X (旧Twitter)などで「インスタ 不具合」と検索し、他のユーザーにも同様の問題が発生していないか確認してみましょう。
対処法⑥：ヘルプセンターに問い合わせる
これまでの対処法をすべて試しても解決しない場合は、Instagramに直接問題を報告するのが最終手段です。アプリ内の設定からヘルプセンターに進み、発生している問題を具体的に記述して問い合わせてみましょう。
ギフトだけじゃない！Instagramの多様な収益化機能
Instagramでの収益化は、ギフト機能だけではありません。ファンクラブのような「サブスクリプション」やライブ配信での「バッジ機能」など、多様な方法が用意されています。
これらを組み合わせることで、より安定的で大きな収益を目指します。ここでは代表的な4つの収益化機能をご紹介し、あなたの活動に合う選択肢を広げます。
1. サブスクリプション機能
月額課金制のファンクラブのような機能です。ファンはサブスクリプションに加入することで、加入者しか見られない限定の投稿やリール、特別なライブ配信などを楽しめます。クリエイターにとっては、毎月決まった額の継続的な収入が見込めるため、非常に安定した収益源となります。
2. バッジ機能（ライブ配信）
Instagramのライブ配信中に、視聴者から直接応援してもらえる投げ銭機能が「バッジ機能」です。リアルタイムのコミュニケーションを楽しみながら、それを直接収益に繋げられるのが最大の魅力です。ファンとの一体感が生まれやすく、ライブ配信を頻繁に行うクリエイターには特におすすめです。
3. ボーナスプログラム
優れたコンテンツを作成するクリエイターに対してInstagramが直接報酬を支払う、招待制の特別なプログラムです。例えば、リール動画の再生回数やパフォーマンスに応じて、ボーナスが支払われるといった仕組みがあります。このプログラムに招待されるには、日頃から質の高い、バズるようなコンテンツを発信し続けることが重要です。
4. アフィリエイト（提携）マーケティング
企業の製品やサービスを自身の投稿で紹介し、その投稿を通じて商品が売れた場合に、売上の一部を報酬として受け取る仕組みです。比較的フォロワー数が少なくても始めやすいのが特徴で、自分の世界観に合った商品を選ぶことで、アカウントの信頼を保ちながら収益化ができます。
Instagramギフト機能に関するよくある質問（Q&A）
ここでは、ギフト機能について多くの人が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。安心して機能を使うための最終チェックにどうぞ。
Q. ギフトの収益はいつ、どのように振り込まれますか？
A. ギフトで得た収益は、支払い基準となる最低金額（例：$100）に達した月の翌月末頃に、あなたが設定した銀行口座やPayPalアカウントへ自動的に振り込まれます。収益状況はプロフェッショナルダッシュボードからいつでも確認できます。
Q. 未成年でもギフト機能を利用できますか？
A. いいえ、ギフト機能で収益を受け取るためには18歳以上である必要があります。これは未成年者を保護するためのInstagramの規約であり、年齢を偽って登録するとペナルティの対象となるため、ルールを守りましょう。
Q. 確定申告は必要ですか？
A. はい、原則として確定申告が必要です。ギフト機能で得た収益は、税法上「雑所得」などの所得とみなされます。会社員で給与以外の所得が年間20万円を超えた場合など、一定の条件に当てはまる方は申告義務が生じます。詳細は国税庁のウェブサイトを確認するか、税理士などの専門家にご相談ください。
Q. ギフトを送ったことは他の人に知られますか？
A. あなたが誰かにギフトを贈った事実は、基本的にクリエイター本人にしか分かりません。他のフォロワーのタイムラインなどに表示されることはないので、安心して応援の気持ちを伝えることができます。
Q. ギフトの送り方を教えてください？
A. 応援したいクリエイターのリール動画を開き、コメント欄の近くにある「ギフトを贈る」ボタンをタップします。贈りたいギフト（スター）を選び、必要であればその場で購入します。最後に「贈る」を確定させれば、あなたの応援がクリエイターに届きます。
まとめ
この記事では、インスタのギフト機能の条件から設定方法までを解説しました。ファンとの絆を深め、活動を収益に繋げられる強力なツールですが、最も大切なのは応援されるコンテンツ作りです。
とは言え、「自分に合った収益化の方法が分からない」「具体的な運用を相談したい」という方は、一人で悩まずに「吉和の森」の30分無料相談をご活用ください。専門家があなたの現状をヒアリングし、最適な次の一歩を一緒に見つけます。
株式会社 吉和の森
