「どんなデジタルマーケティング戦略を立案すればいい?」
「デジタルマーケティングで成功した企業はある?」
デジタルマーケティング戦略を検討中の企業で、具体的にどのような戦略を立てるべきか迷っている事業者が多いです。
デジタルマーケティングで成功した企業の事例を知ると、自社でどのような戦略を立てると売上アップにつながるか考えやすくなります。
そこで本記事では、デジタルマーケティングの成功事例を紹介します。
デジタルマーケティングの成功事例から学べることも解説するので、ぜひ参考にしてください。
また、吉和の森ではデジタルマーケティングはもちろん、Web制作・ITコンサルに関する無料相談を承っているので、お気軽にご相談ください。
そもそもデジタルマーケティングとは?
デジタルマーケティング戦略とは、デジタル機器を介してインターネット・IT技術を用いたマーケティング戦略です。
デジタルマーケティングを活用すると、顧客のデータが収集しやすくなり、ツールを活用すれば効率的にデータが分析できます。
インターネットを通じて顧客との接点を作り、顧客に最適な商品・サービスが提供できる環境を目指すと、売上アップにつながります。
デジタルマーケティング戦略の7つの成功事例【2024年最新版】
デジタルマーケティング戦略の成功事例を参考に、自社でどのような戦略を実施するか考えましょう。
ここではデジタルマーケティング戦略で成功した、8つの事例を紹介します。
サービス名 | デジタルマーケティングの成果 |
WILLOF(ウィルオブ) | リード獲得件数が26~32.5倍 |
テンプスタッフ・DODA | サイト流入数3倍・CV数5倍 |
Coltテクノロジーサービス | 年平均のNPSが54ポイントから66ポイント |
松井証券 | 動画1本あたり10万回以上の再生回数をコンスタントに記録 |
Panasonic Cooking | 全モデルの約2倍の売上を維持 |
電通デジタル | 4年連続Salesforceパートナーアワードを受賞 |
Netflix | 日本の会員数1,000万世帯を記録 |
Amazon | 世界No.1のECサイトに成長 |
運営会社の資本金もまとめるので、自社の事業規模と同じ企業のデジタルマーケティング戦略を参考にしましょう。
求人サイトの「WILLOF(ウィルオブ)」
求人サイトの「WILLOF」は、オウンドメディアからのリード獲得件数を26から32.5倍に急成長させました。
対象サービス | WILLOF(ウィルオブ) |
マーケティング戦略 | リード獲得につながっているコンテンツを重視する戦略に変更 |
成果 | リード獲得件数が26~32.5倍 |
資本金 | 9,900万円 |
WILLOFは成果指標や、事業成長に基づいたプロセスを描くノウハウが社内に欠けていました。
そこでPV数よりも、リード獲得につながっているコンテンツのブラッシュアップを重視する戦略に変更しました。
長期的な事業成長につながるオウンドメディアの運用に変えたことで、リード獲得件数のアップに成功しています。
法人向け光ファイバーサービスの「Coltテクノロジーサービス」
法人向け光ファイバーサービスの「Coltテクノロジーサービス」は、年平均のNPSを54ポイントから66ポイントにアップさせました。
NPSとは顧客の満足度や、信頼性を数値化した指標です。
対象サービス | Coltテクノロジーサービス |
マーケティング戦略 | AIエンジンによるデータ分析を実施 |
成果 | 年平均のNPSが54ポイントから66ポイント |
資本金 | 345,400万円 |
Coltテクノロジーサービスは、デジタル技術を用いた顧客提供価値の向上に注力していました。
そこでAIエンジンを活用したデータ分析を実施し、下記3つの観点で顧客をセグメント化しました。
- 売上成長が見込める顧客
- コロナ禍の影響を大きく受ける顧客
- ビジネスリスクのある顧客
セグメント別のニーズを調査し、それぞれのニーズに沿ったサービスを提供して、顧客満足度の向上に成功しています。
ネット証券の「松井証券」
ネット証券の「松井証券」は、動画1本あたり10万回以上の再生回数の維持に成功しました。
対象サービス | 松井証券 |
マーケティング戦略 | YouTube上で金融商品のセミナー動画を提供 |
成果 | 動画1本あたり10万回以上の再生回数をコンスタントに記録 |
資本金 | 1,194,500万円 |
松井証券は感染症の影響を受け、対面での金融セミナーが実施できない状態に頭を悩ませていました。
そこでYouTubeアカウントを開設し、「笑いを生み出す」コンセプトを重視した金融商品のセミナー動画を提供しました。
エンタメ動画にしたことで、多くの視聴者の獲得に成功しています。
オーブントースター製品販売の「Panasonic Cooking」
家電製品を販売する「Panasonic Cooking」は、新製品の販売で、オーブントースター全モデルの約2倍にあたる売上を記録しました。
対象サービス | Panasonic Cooking |
マーケティング戦略 | Instagramを使って消費者の購入動機を分析 |
成果 | 全モデルの約2倍の売上を維持 |
資本金 | 25,940,000万円 |
Panasonic CookingのInstagramアカウントは、元々オーブントースターに適したターゲット層からフォローされていました。
そこで「オーブントースター ビストロ」の新モデルの発売時に、Instagramを使って消費者の購入動機を分析したうえでプロモーションを打ち出しました。
対象の消費者にアプローチする投稿を増やしたことで、従来のモデル発売時よりも多くの売上を達成しています。
デジタルマーケティング支援の「株式会社電通デジタル」
デジタルマーケティングを支援する「株式会社電通デジタル」は、4年連続Salesforceパートナーアワードを受賞しました。
対象サービス | 電通デジタル |
マーケティング戦略 | デジタルマーケティング支援事業への参入 |
成果 | 4年連続Salesforceパートナーアワードを受賞 |
資本金 | 44,250万円 |
株式会社電通デジタルは他社とは異なり、デジタルマーケティングの支援事業を始めました。
Salesforceパートナーアワードの受賞経験を経て、2024年12月現在では、デジタルマーケティング導入を検討する多くの企業から信頼されています。
ストリーミングサービスの「Netflix」
ストリーミングサービスを提供する「Netflix」は、日本の会員数1,000万世帯を達成しました。
対象サービス | Netflix |
マーケティング戦略 | 顧客の視聴履歴に基づいたオリジナルコンテンツの提供 |
成果 | 日本の会員数1,000万世帯を記録 |
資本金 | 15,725万円 |
Netflixは顧客の視聴履歴に基づいたオリジナルコンテンツの提供を始めました。
またサービスリリース当初、無料で使える試用期間を提供して、登録者の急増に成功しています。
ECサイトやストリーミングサービスなどの「Amazon」
ECサイトやストリーミングサービスなどを提供する「Amazon」は、世界No.1のECサイトに成長しました。
対象サービス | Amazon |
マーケティング戦略 | 商品ページのSEO対策 |
成果 | 世界No.1のECサイトに成長 |
資本金 | 1,000万円 |
Amazonの利用者はキーワード検索で商品を探す傾向があったため、独自の商品ページのSEO対策に力を入れ始めました。
顧客の満足度やキーワードに応じて商品が検索上位に表示されることで、顧客満足度の向上に成功しています。
デジタルマーケティングの成功事例から学べる気をつけるべき5つのポイント
デジタルマーケティングの成功事例から、戦略立案・運用時には下記5つのポイントに注意が必要なことが読み取れます。
- デジタルマーケティング戦略を実施する目的・成果指標を事前に決める
- 費用対効果を慎重に見極める
- カスタマージャーニーを整理する
- ターゲット・ペルソナを設定する
- MAツールを活用する
1つずつみていきます。
デジタルマーケティング戦略を実施する目的・成果指標を事前に決める
デジタルマーケティング戦略を実施する目的・成果指標を、事前に決めましょう。
まずは自社の抱えている課題を洗い出し、デジタルマーケティングでどのように解決したいか目標を決めます。
実施する施策は全て目的から逆算した設計をする必要があります。
どのような状態になれば目標が達成できるか考えて、成果指標を定めましょう。
費用対効果を慎重に見極める
費用対効果を慎重に見極めたうえで、デジタルマーケティングを進めましょう。
投資した場合に得られる効果を、あらかじめ大まかに把握できていると、投下できる予算や失敗した際の損切りラインを決めやすくリスクが抑えられます。
しかし、中にはSEOやSNS施策のような効果が出るまでに外部要因が大きく絡み、費用対効果が読みにくい場合もあるので、成功事例を多く持ったWebマーケティング業者へ相談することも必要です。
カスタマージャーニーを整理する
カスタマージャーニーを整理して可視化すると、顧客が望む商品・サービスの提供方法が把握できます。
カスタマージャーニーとは、顧客が商品を購入してから再購入するまでの流れをマップ化するマーケティング用語です。
カスタマージャーニーを整理するためには、ペルソナの設定も必要です。自社商品の強みやユーザーへの解像度を上げることが求められるでしょう。
顧客の各プロセスの購買行動が把握できると、売上アップにつながるアプローチ方法が見つけやすくなります。
ターゲット・ペルソナを設定する
目的に合わせてデジタルマーケティングを実施する、ターゲット・ペルソナを設定しましょう。
ターゲットは性別や年齢層、消費傾向などの表面的な設定のみで、ペルソナは実際に消費者が利用するシーンまで細かく設定します。
細かく設定したほうが見込み顧客が獲得しやすいため、ペルソナ設定を意識して、アプローチする顧客像を固めましょう。
MAツールを活用する
MAツールを活用して、効率的に顧客情報を一元管理し、1人1人のニーズに合うアプローチをしましょう。
MAツールとはマーケティング活動を、自動的・効率的に実施するための支援ツールです。
MAツールを使うとコンテンツのABテストもできるため、どのコンテンツに修正すると目標に近づけるかわかります。
デジタルマーケティング成功の裏側には、ツールによる分析やアウトプットのブラッシュアップが大きな要因になっているケースが多く存在します。
デジタルマーケティングで成功する企業でよく使われる7つの手法
デジタルマーケティングで成功する企業で、よく使われる手法を7つ紹介します。
- Web広告の運用
- Webサイトの運用
- メルマガの運用
- 動画の運用
- SNSの運用
- IoTの運用
- SEO対策
自社の課題を整理し、デジタルマーケティング手法の詳細を把握したうえで、自社に必要な手法を選びましょう。
Web広告の運用
Web広告は、インターネット上の広告を活用して、ターゲットに近いユーザーとの接点を増やす手法です。
具体的には、Web広告にはリスティング広告やアフィリエイト広告、SNS広告などがあります。
少額から始められ、ターゲット企業に精密な広告配信が可能です。リアルタイムでの効果測定や迅速なクリエイティブ改善が強みですが、専門的なノウハウと継続的な分析が必要になります。
競合との差別化や、効果的な運用には高度なスキルが求められるため、単なる広告出稿ではなく、総合的なマーケティング戦略の一環としての活用が重要となります。
Webサイトの運用
Webサイトの運用は、Webサイトの運用とは、自社のWebサイトを通じて、自社の信頼性をアピールする手法で、サイト公開後も継続的に行う重要な取り組みです。
Webサイトにはコーポレートサイトやサービスサイト、ECサイト、LPなどが挙げられます。
Webサイト運用の主な特徴として、コンテンツの更新や改善、セキュリティ維持、アクセス解析などが挙げられます。
ユーザーニーズの変化に合わせて最適化を行い、サイトの品質と価値を高めることが目的です。
また、ドメインやサーバーの管理、戦略立案、KPI設定なども含まれます。効果的な運用には専門知識が必要で、マーケティング目標の達成やユーザーとのコミュニケーション促進にも寄与します。継続的な改善と分析が成功の鍵となります。
メルマガの運用
メルマガの運用は、継続的な顧客とのコミュニケーションを可能にする重要な施策です。
主な特徴として、定期的な配信スケジュールの設定、効果測定と分析、コンテンツの最適化が挙げられます。
開封率やクリック率などのKPIを設定し、PDCAサイクルを回すことが重要です。また、読者のニーズに合わせたセグメント配信や、A/Bテストによる改善も効果的です。
適切な頻度と内容で配信することで、顧客との関係構築や購買意欲の向上につながります。運用や分析には専門知識が必要ですが、低コストで高い効果が期待できるマーケティング手法です。
動画の運用
デジタルマーケティングにおける動画の運用は、高い訴求力と多様な活用方法が特徴です。
主な運用ポイントとして、適切な配信先の選定、視聴者の興味を引くクリエイティブの作成、そして効果測定が挙げられます。
クリック数、再生回数、完了率、コンバージョン率などのKPIを設定し、継続的な分析と改善が必要です。
また、ショート動画の活用やSEO効果の向上など、最新トレンドへの対応も重要です。効果的な運用には専門知識が求められますが、ブランド認知向上やコンバージョン率改善に貢献する可能性があります。
SNSの運用
SNS運用は、企業やブランドの認知度向上とユーザーとの関係構築を目的としたマーケティング活動です。
定期的かつ継続的な投稿、ターゲットユーザーのニーズに合わせたコンテンツ作成、エンゲージメントの向上が重要です。
各プラットフォームの特性を理解し、質の高い画像や動画、共感できる情報発信を心がけることで、フォロワー数の増加やブランドイメージの強化につながります。
IoTの運用
IoT運用の主な特徴は、遠隔からのデバイス管理と制御です。具体的には、ゲーム機やエアコンなどの家電製品の遠隔操作、状態監視、データ収集、行動分析が可能です。
また、デバイスの一括管理や設定変更、ファームウェアの更新なども行えます。セキュリティ管理やアクセス制御も重要な要素です。
継続的なモニタリングとデータ分析により、リアルタイムでの問題検知や予防保守が実現できます。効率的なIoT運用には、専門知識と適切なツールの活用が不可欠です。
SEO対策
SEO対策は、検索エンジンでの上位表示を目指す継続的な取り組みです。主な特徴として、コンテンツ施策、内部施策、外部施策の3つに分類されます。
ユーザーの検索意図に応える質の高いコンテンツ作成、サイト内の技術的最適化、外部からの評価獲得が重要です。
また、E-E-A-T(専門性・権威性・信頼性)の向上や、ユーザビリティの改善も求められます。
効果的なSEO対策には専門知識が必要ですが、長期的な視点で取り組むことで、持続的な集客につながります。
SNSや動画運用の施策と相性がいい特徴があるため、他の施策と並行することで中長期的な効果が期待できます。
デジタルマーケティングの戦略立案でお困りの方は「吉和の森」へご相談ください!
デジタルマーケティング戦略は、デジタル機器を介してインターネット・IT技術を用いたマーケティング戦略です。
デジタルマーケティングにはWeb広告や、Webサイトの運用などのさまざまな手法があり、
自社の目的や課題解消に適した手法を選ぶ必要があります。
デジタルマーケティング戦略の立案に迷ったら、他の企業の成功事例を参考に、必要な手法や戦略の内容を決めましょう。
また、吉和の森ではデジタルマーケティングはもちろん、Web制作・ITコンサルに関する無料相談を承っているので、お気軽にご相談ください。