ホーム率って聞いたことありますか?
インスタ運用では「エンゲージメント」「フォロワー数」などがよく重視されますが、実はアカウントの伸びしろを大きく左右するのが「ホーム率」なんです。
「頑張って投稿してるのに見られてない…」
そんなお悩みも、ホーム率を意識するだけで改善できます。
本記事では、プロのWEBマーケターが2025年最新の対策を10個にまとめてご紹介。今すぐ取り入れられる実践法も満載なので、ぜひ最後までチェックしてください!
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インスタグラムにおける「ホーム率」の基礎知識
まずは、ホーム率の基本知識を解説します。
ホーム率とは?その定義と計算方法
ホーム率とは、自分の投稿がフォロワーのホーム画面(いわゆるタイムライン)にどれだけ表示されたかを示す割合のことです。
この数値は以下の計算式で求められます。
ホーム率=ホームからのインプレッション数÷フォロワー数×100(%)
たとえば、ある投稿がホーム画面からのインプレッション数で「2,000回」を記録し、フォロワー数が「5,000人」の場合、ホーム率は40%となります。
この指標は、あなたの投稿がどれだけ「見られているか」をシンプルに把握できるもの。数値が高いほど、フォロワーの目に触れるチャンスが多いということを意味します。

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なぜホーム率は重要なのか?〜アルゴリズムとの密接な関係〜
ホーム率が注目されるのは、Instagramのアルゴリズムが変化したためです。
現在、Instagramのフィードは「時系列」ではなく「関係性」や「興味関心」に基づいて表示される仕組みになっています。
フォロワーとの親密度が高いアカウントほど、投稿が優先的にホームに表示される傾向にあるのです。
ホーム率が高いアカウントは、エンゲージメントが高く価値があるとInstagramに評価されます。その結果、発見タブに表示されやすくなり、新規ユーザーへのおすすめにも選ばれ、アカウントの成長につながります。
反対に、どんなに良いコンテンツでもホーム率が低ければフォロワーに届かず、成長のチャンスを逃してしまいます。
インスタの最新アルゴリズムについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
あなたのアカウントは大丈夫?ホーム率の目安と確認方法
では、ホーム率をチェックしてみましょう。
Instagramの「インサイト」機能を使えば、投稿ごとのインプレッションの流入元を確認できます。
手順は次の通りです。
- プロフィール画面右上の「≡(三本線)」をタップ
- 「インサイト」→「投稿」を選択
- 調べたい投稿を開き、「インプレッション」を確認
- 「ホーム」からの数値をメモし、上記の計算式で算出
目安としては、以下の数値を参考にしてください。
- フォロワー数1,000〜2,000人:30%以上
- フォロワー数3,000〜5,000人:40%前後
- フォロワー数5,000人以上:50%以上を目指す
これを下回っている場合は、フォロワーとの関係性が弱まっているサインかもしれません。
まずは自社アカウントのホーム率を把握することから始めましょう。それが、アルゴリズムを味方につける第一歩となります。
要注意!ホーム率が低下するアカウントの3つの共通点

「ホーム率が低下したらどうなるの?」という疑問をお持ちの方も、少なくないと思います。
しかし、ホーム率の低下がインスタ運用に大打撃を与えることも。ここでは、ホーム率が低下するアカウントに共通するポイントを3つ解説します。
1. フォロワーとのコミュニケーション不足
ホーム率が下がる大きな要因のひとつが、フォロワーとのコミュニケーションが不足していることです。
たとえば、コメントやDMへの返信をしていなかったり、ストーリーズでリアクションを促す工夫がないと、フォロワーとの関係性は自然と希薄になります。
アルゴリズムも「親密度が低い」と判断し、投稿の表示頻度が減る原因になります。
ストーリーズで「今日の気分は?」と簡単なアンケートを設けるだけでも、双方向のやりとりが生まれ、ホーム率の改善に繋がります。
まずは日々の投稿に対して「人との対話」を意識してみましょう。
2. 「滞在時間」と「保存」を意識していないコンテンツ
もうひとつの落とし穴は、投稿が「読み捨てられている」状態になっていることです。アルゴリズムは、投稿にどれだけ時間をかけて閲覧されたか、保存されたかといった「行動の質」も重視しています。
たとえば、パッと見て終わる短文だけの投稿や、目的が明確でない画像だけの投稿は、ユーザーの滞在時間が短くなりがちです。
チェックリスト形式やノウハウまとめ投稿のように、「あとで見返そう」と思える内容は保存率が高まり、アルゴリズムからの評価も上がります。
見た目だけでなく「情報の価値」がしっかり伝わるコンテンツづくりがカギです。
3. フォロワーの質より量を追い求めてしまっている
フォロワー数を増やすために、相互フォロー企画や懸賞アカウントとの連携をしていませんか?
こうした施策で増えたフォロワーは、あなたの投稿内容に本当の興味を持っていないケースが多く、結果としてエンゲージメントが低下します。
たとえば、1万人のフォロワーがいても、実際に投稿を見て反応するのが数百人以下であれば、ホーム率は当然下がります。
数字に目を奪われず、自社のターゲットに合った「質の高いフォロワー」とのつながりを育むことが、ホーム率を改善する近道です。
“数”ではなく“関係性”を大切にする姿勢が、結果的にアカウント全体のパフォーマンスを底上げします。
明日から実践!ホーム率を劇的に改善する10の方法

ここからは、明日から実践できる「ホーム率を改善する方法」を計10個解説します。
【コミュニケーション施策】フォロワーとの関係性を深化させる
まずは、フォロワーとのコミュニケーション面での改善方法です。
施策1:ストーリーズの双方向機能をフル活用する
ホーム率を上げたいなら、フォロワーとの距離を縮めることが不可欠です。ストーリーズに搭載された「アンケート」「質問ボックス」「クイズ」などの双方向機能は、そのための最強ツールになります。
なぜなら、ユーザーがワンタップで参加できるこれらの機能は、Instagramに“親密な関係性がある”と判断させられるからです。
「今夜の晩ごはんは?」「どのデザインが好き?」といった軽めの質問から始めましょう。
小さな交流の積み重ねが、フィード表示の優先度をじわじわ引き上げてくれるのです。
施策2:コメントやDMには可能な限り早く、丁寧に返信する
投稿へのコメントやストーリーズへの返信は、ユーザーからの“声かけ”です。それにリアクションしないのは、声をかけられて無視するのと同じ。
返信には時間がかかりますが、できるだけ24時間以内に返すことで、ユーザーの満足度も高まり、リピートしてくれる可能性も上がります。
DMでも短いリアクションスタンプひとつでも構いません。
とにかく「見てるよ、聞いてるよ」と伝えることが、アルゴリズムの“関係性スコア”に直結します。
施策3:インスタライブを定期的に実施する
リアルタイムでの交流は、親密度を飛躍的に高める方法です。インスタライブは一方的な配信だけでなく、コメント欄でのやりとりや視聴者の参加を通じて“相互的なつながり”を演出できます。
たとえば「月1回の質問ライブ」「新商品の裏話を語る会」など、目的を持ったライブを定期開催することで、リピーターが増え、ホーム率アップにつながります。
ライブ後はアーカイブを投稿して、コンテンツ資産としても活用しましょう。
【コンテンツ施策】フォロワーの心を掴んで離さない投稿作り
次に、投稿コンテンツを工夫してホーム率をアップさせていきましょう。
施策4:「保存」を促す”お役立ち情報”を提供する
ユーザーが「あとで見返したい」と思う投稿は、保存率が高くなります。これはホーム率に直結する重要な行動指標です。
特に保存されやすいのは、以下のようなコンテンツ。
- まとめ系
- チェックリスト系
- テンプレート系 など
「初デートに使えるおしゃれカフェ10選」や「月曜のモチベUP名言5選」など、即行動につながる形式が効果的。
「保存して使ってください」と明言するのも、ユーザーに意図を伝えるうえで有効です。
施策5:「滞在時間」を伸ばすカルーセル投稿をマスターする
スワイプ式のカルーセル投稿は、1投稿あたりの滞在時間を稼げるフォーマットです。
特に1枚目で「引き」を作り、続きを見たくさせる構成が重要になります。
「10枚でわかる」「保存必須」などのキャッチコピーも効果的です。
施策6:リール動画で新たな魅力を伝える
静止画では伝えきれない情報や感情を、動画で補足できるのがリールの魅力です。ストーリーテリングやビジュアルインパクトのある構成は、視聴完了率や再生数に直結します。
たとえば、製品の裏側紹介やQ&A形式の1分解説動画などは、エンタメと実用性のバランスがとれた人気コンテンツです。
リールは「発見タブ」でも広がりやすく、新規流入と既存フォロワーのエンゲージを同時に狙えます。
バズるリールの作り方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【投稿テクニック】アルゴリズムに最適化する
最後に、ホーム率をアップさせる投稿テクニックを紹介します。
施策7:フォロワーが最もアクティブな時間帯に投稿する
どんなに質の高い投稿でも、見てもらえなければ意味がありません。
インサイトから「フォロワーが最もログインしている時間帯」を把握し、投稿をそのタイミングに合わせることで初速が高まり、アルゴリズムに乗りやすくなります。
目安としては「平日18〜21時」「土日の午前中〜昼過ぎ」が比較的反応が良い傾向がありますが、実際のデータで判断するのがベストです。
施策8:最適な投稿頻度(2〜3日に1回)を維持する
更新頻度が低すぎると忘れられ、高すぎると“うざい”と感じられることもあります。
おすすめは「2〜3日に1回」のペース。
無理なく続けられるリズムで「この人の投稿は楽しみにしている」と思ってもらえる状態をつくるのが理想です。
コンテンツカレンダーを作って、事前にネタを仕込んでおくと、継続しやすくなります。
施策9:投稿後、ストーリーズでシェアして初速を高める
投稿直後の反応数は、アルゴリズムの評価に大きく影響します。
そこで有効なのが「ストーリーズでの投稿シェア」です。
フォロワーに気づいてもらいやすくなり、すぐにリアクションが集まりやすくなります。
ただシェアするだけではなく、「見た?」「保存した?」と一言添えることで、よりクリック率が上がります。
施策10:アカウントの専門性を明確にする
アルゴリズムは「このアカウントは何の情報を発信しているのか?」を常に評価しています。
テーマがぶれていると、投稿の内容がフォロワーの関心とズレてしまい、ホームでの優先表示が下がります。
「SNS運用ならこの人」「作り置きレシピが上手い人」など、“専門アカウント”としての印象を築くことが大切です。
プロフィール文や投稿のトーンも統一し、発信軸を明確にしておきましょう。
ホーム率を分析し、次のアクションに繋げる方法

ここまでホーム率の上げ方について解説してきました。しかし、ホーム率を上げる施策をしても、そこで終わってしまっては効果は半減します。
その後のアクションにつなげるための「インサイト」の使い方を最後に解説します。
Instagramインサイトの徹底活用術
ホーム率を上げるためには、まず現状を正確に把握することが大前提です。
Instagramのインサイト機能を使えば、投稿ごとのホーム率やエンゲージメントの傾向をデータで確認できます。
特に注目したいのが「インプレッションの内訳」です。
各投稿に対して、「ホーム」「プロフィール」「ハッシュタグ」など、流入元が表示されており、どの経路から見られているかが一目でわかります。
例えば、「保存数が多い投稿はカルーセル形式で、夜20時投稿が多い」「プロフィールからの流入が多い投稿はリールだった」など、データに基づいた気づきが得られます。
この分析を通じて、今後“伸びる投稿”のパターンを洗い出しましょう。
- テーマ
- 形式
- 投稿時間帯
3つの観点で比較すると、投稿設計の質が一段と高まります。
ただ数字を見るだけでなく、「なぜ伸びたのか?」を考えるクセをつけることで、次の投稿の精度が格段に上がります。
定期的な効果測定と改善のサイクル(PDCA)を回す
改善には「振り返り」と「次の一手」がセットで必要です。
そこで活用したいのが、「PDCAサイクル(Plan→Do→Check→Act)」です。
- 今月は保存率向上を狙ってカルーセル投稿を5本作る(Plan)
- 実行する(Do)
- インサイトで結果を確認する(Check)
- 最も反応の良かった形式をもとに翌月の投稿を改善(Act)
このような流れです。
おすすめは、週次や月次で以下のようなフォーマットにまとめること。
- 投稿別ホーム率
- 投稿内容(形式/テーマ)
- 保存数・いいね数・コメント数
- 投稿時間帯
- トータルインプレッション
こうした記録を続けることで、単なる「感覚運用」から「戦略的運用」へとステップアップできます。
重要なのは、一度で完璧な結果を求めすぎないことです。
仮説→実行→検証→改善を繰り返すことが、アルゴリズムと長く付き合ううえで最も有効な方法です。
まとめ:小手先のテクニックではなく、フォロワーとの「信頼関係」こそがホーム率向上の本質

ホーム率改善は、テクニックよりも“信頼構築”が本質です。
日々の交流を大切にし、価値ある投稿を届けることが最良の施策。まずは現状のインサイトを確認し、一歩踏み出しましょう。
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