SEO対策と聞くと、初心者には難しいと思う方は多いでしょう。
実際に、SEO対策に失敗しアクセスの減少を招いているケースもあります。
しかし、注意点やポイントを押さえることでこうした失敗は回避が可能です。
初心者が注意すべきSEO対策について解説します。
SEO対策とは「検索エンジン向けに最適化する」こと
SEOとは、Search Engine Optimization の略で、「検索エンジンへの最適化」と訳します。SEO対策とは、主にGoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンで、ユーザーが検索した際に自身や自社のサイトが検索結果の上位に表示されるようにする方法やテクニックのことを指します。
検索上位に表示されることで、当然ユーザーがクリックしてくれる可能性は高まります。
アクセス数を増やしたい、サイトに多くの見込み客を誘導したい、という場合に有効なテクニックです。
初心者でもできるSEO対策5つ
SEO対策は検索上位に表示させることが目的ですが、上位表示だけに執着した施策は最近はほぼ不可能になっています。
では、有効なSEO対策とはどのようなものなのでしょうか。
初心者でも可能なSEO対策を5つ、解説します。
キーワードを決めて問題解決策を考える
まず、キーワードの組み合わせに沿って問題解決策を考えるという手法があります。
例えば、「スターバックス とは」に対応するのは、情報系のコンテンツです。お店のコンセプトや成り立ち、商品の紹介などが求められています。
「スターバックス 購入」に対応するのは行動系のコンテンツです。商品の買い方や使える電子マネーなどの情報が求められています。
「スターバックス 店舗 サイト」では案内系のコンテンツで、地域の店舗の案内やECサイトへの誘導が適切です。
このように、キーワードの組み合わせによって、ある程度検索意図が絞れるため、それに対応したコンテンツを用意します。
キーワードを含めた見出しと構成
内容を決めるポイントは、見出しを作成することです。
予想される、あるいは期待するキーワードを見出しに含めることで、検索にも引っ掛かりやすくなります。
見出し構成では、hタグに検索対象のワードを含め、階層構造を意識して割り振りましょう。そして、想定するユーザーが求めるであろうワードをそこに盛り込みます。
ただし、あくまで内容はユーザーファーストを心がけることが大切です。キーワードだけを詰め込んだ見出し構成は、Googleに評価されないだけでなく、ユーザーの求める情報になりません。
メタディスクリプションは魅力的に
メタディスクリプションとは、Googleで検索された場合、結果に表示される記事の要約文です。ページのHTMLの<description>タグで設定します。
検索ページから自分のページに誘導する決め手になる可能性が高い文章なので、内容にキーワードを含め、ユーザーが興味をもってくれる、あるいは知りたい内容が見つかると思ってもらえるように内容を吟味しましょう。
100文字前後で、さっと読むだけでコンテンツ内容がどのようなものかが伝わる文章が望ましいとされます。
リンクを貼る/獲得する
記事に貼るリンクや、他のページから受けている被リンクも、SEO対策で重要なポイントです。
記事の内部には、関連する自分の記事に内部リンクを貼って、ユーザーを誘導します。
何もかも載せるのではなく、ユーザーの目線で疑問に感じたり、もっと知りたいと思うことを想定し、適切なリンクを挿入することがポイントです。
1つの記事で書ききれない内容を別ページに置くことで、1つのページのボリュームを避ける効果もあります。
また、外部からの被リンクは、それが適切なものであるほどドメインの高評価につながります。
定期的に更新する
ページは定期的にリライトし、情報を新しくしましょう。鮮度の低い情報を載せ続けているサイトは、それだけでユーザーの信頼性が下がります。
Googleなどの検索エンジンから見ても、長い間更新が行われていないサイトは、評価が低くなります。
リライトのタイミングは、約3ヶ月から半年程度です。その際は、自分の記事がどのような位置にいるか、競合記事の状況や、よりユーザーが求める内容にできないかを検討しましょう。継続的に適切な更新を行うことで、内容がより洗練され、SEO的な評価も高まります。
最終的にはコンテンツの品質が決め手
最終的には、ユーザーを満足させるのはコンテンツの品質です。有用で信頼性が高く、オリジナリティのあるコンテンツは、ユーザーへの貢献度も高まります。
SEO対策に気を取られ、ユーザーが求めている内容が盛り込めないのは本末転倒です。
SEOはあくまでも手段で、目的ではないことを踏まえ、コンテンツの品質を高める努力を怠らないこと、自分が有効だと信じる情報を伝えることが最優先であることを踏まえて作成や更新を行ってください。
アクセス減少につながるSEO対策のNG行為
SEO対策を気にしすぎるあまり、NGな行為を行っているサイトも見られます。
検索の仕組みは年々向上しており、かつて有効だった手法でも、行うと逆に評価を下げたり、ユーザーのアクセス減少につながりかねません。
キーワードの詰め込み
キーワードの詰め込みとは、見出しや本文以外に検索回数が多そうなキーワードを埋め込む行為です。かつては、ページの余白に、背景色と同色のフォントで多数のキーワードを書き込んだページが多数ありました。
現在では、こうした手法はGoogleからの評価を下げ、逆に検索画面に表示されにくくなっています。
コンテンツのコピー
コピーコンテンツを量産する行為は、ページの評価を下げるだけでなく、検索結果から消される場合もあるため、行わないようにしましょう。
Googleは方針として、コンテンツの焼き直しやコピーされたコンテンツを評価しません。
被リンクの購入
以前は被リンクが多いとそれだけでドメインの価値が上がったため、被リンクを購入するという行為が見られました。
現在では、関連性が低い低品質な被リンクはむしろマイナスに評価されます。
被リンクは現在も販売されていますが、効果は怪しいので利用しないのが無難です。
まとめ
SEO対策で重視すべきポイントと、NG行為について説明しました。
しかし、本稿の内容をふまえ、Googleなどの検索の評価基準を把握した上で行えば、対策に大きく失敗することはないでしょう。
逆に初心者でも、有効なSEO対策を取り、かつユーザーの視点にたった情報発信やコンテンツの作成を心掛けることで、評価を高め検索上位に表示させることは不可能ではありません。
対策をとり、ユーザーに有益なコンテンツを提供することで、コンテンツの評価を高めていってください。