DX推進のためには、DX化に必要不可欠なDX人材の確保または育成が必要です。そして自社の人材をDX人材に育成する場合、DX研修を実施するのがおすすめです。
ただ、初めてDX研修を実施する企業は、DX研修にかかる費用やカリキュラムの選び方などがわからない場合があります。そのため、これからDX研修を実施する企業は、事前にDX研修の目的や費用を理解しておくのが大切です。
本記事では、DX研修にかかる費用相場や目的、選び方を解説します。また、DX研修でおすすめの会社を紹介します。
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DX研修とは?DX研修にかかる費用相場
DX研修とは、デジタル技術やDXリテラシーを身に付けてDX化を推進するために必要な人材を育成するための研修です。現在、DX化に向けて多くの企業で実施されている取り組みでもあります。
費用相場は、受講する研修内容や受講方法、時間などによって異なりますが、基本的に1人あたり数万〜数十万円、法人の場合10万〜50万円ほどです。また、オンラインで受講できるeラーニングサービスでは月額数千〜数万円のものもあります。
実際に、株式会社ベネッセコーポレーションが提供しているeラーニングサービス「Udemy Business」では、以下の料金で提供しています。
プラン名 | 価格 |
エンタープライズプラン(21人以上) | 要問い合わせ |
チームプラン(5〜20人) | 1IDあたり年間3.8万円(税込4.18万円) |
引用:株式会社ベネッセコーポレーション|Udemy Business 公式サイト
これからDX研修の実施を検討している企業は、参考にしてみてください。
DX研修を行う代表的な目的
DX研修を行う代表的な目的は、主に以下の通りです。
- DX化に必要なIT人材の確保・育成するため
- 社内全体でDXへの理解を深めるため
近年では、デジタル化にともない企業の業務効率化や多様化する顧客ニーズへの対応が競争力の維持・向上のために求められています。
DX化は、デジタル技術やデータ活用によって企業のこれまでのビジネスモデルや業務システムを変革させるために必要不可欠な要因です。
ただ、DX化のためにはDXリテラシーやDX化に必要なデジタルスキルを持った人材が必要なため、DX研修が実施されます。
DX研修を選ぶときのポイント
DX研修を選ぶときのポイントは主に以下の通りです。
- 社員のレベルに合わせて最適な研修内容のものを選ぶ
- 研修プログラムのカスタマイズ性を確認して選ぶ
- 受講者の進捗状況が確認できるサービスを選ぶ
- 実績や評判のいい会社を選ぶ
DX研修を選ぶときのポイントをそれぞれ解説します。
社員のレベルに合わせて最適な研修内容のものを選ぶ
DX研修を選ぶときは、社員のレベルに合わせて最適な研修内容のものを選ぶのがポイントです。
自社の社員がどれだけDXやITに関するリテラシーやスキルを持っているのか考慮したうえで最適な研修内容のものを選びましょう。
例えば、ほとんどDXリテラシーがない社員が多い場合は、基礎から徹底して学習できる内容のDX研修を選ぶなどが最適です。
DXリテラシーがほとんどない状態で、応用や実践的な内容の研修を受講させてもほとんど意味がないため、慎重に判断する必要があります。
研修プログラムのカスタマイズ性を確認して選ぶ
DX研修は、自社の目的やスキルレベルに応じて最適なものを選ぶ必要があります。そのため、研修プログラムのカスタマイズ性を確認して、自社に応じて最適な内容の研修が受講できるDX研修を選ぶようにしましょう。
DX研修を提供している会社には、依頼内容や事業内容などに応じて最適な研修プログラムを用意してくれるものもあるため、事前に確認しておくのが大切です。
自社に最適なプログラムで学習できれば、無駄なくスピーディにDXリテラシーやITスキルを身に付けられます。
受講者の進捗状況が確認できるサービスを選ぶ
受講者の進捗状況が確認できるサービスを選ぶのも大切なポイントの1つです。
DX研修の中には、管理機能やダッシュボード機能によって受講者の進捗状況や理解度を把握できるサービスがあります。
それぞれの受講者の進捗状況や理解度を把握できれば、分野ごとの得意不得意も確認できるため、個別に研修内容やペースを調整するなどの対応が可能です。
そのため、研修で遅れを取る社員が減り、受講生全体がほとんど同じペースで学習を進められるようになります。
実績や評判のいい会社を選ぶ
DX研修を選ぶときは、会社の実績や評判も確認しておく必要があります。
実績や評判のいい会社であれば、「サービスの品質が高く実践的な内容を提供している」「初心者でもスキル習得が早い」などが期待できます。
さらに、レスポンスが早くサポートも充実しているため、安心して利用可能です。
反対に、実績や評判の悪い会社の場合、レスポンスが遅く学習範囲も不十分などの問題がある場合があるため、コストに対して十分な効果が期待できない可能性があります。
DX研修でおすすめの会社17選
DX研修でおすすめの会社は、主に以下の通りです。
- 株式会社吉和の森
- 株式会社アガルート|アガルートアカデミー
- 株式会社インソース|インソース DX研修
- 株式会社Schoo|Schoo for Business
- テクロ株式会社|マーケブル
- 株式会社日立アカデミー|日立アカデミー
- 株式会社スキルアップNeXt|スキルアップNeXt
- 株式会社ベネッセコーポレーション|Udemy Business
- インターネット・アカデミー株式会社|インターネットアカデミー
- 株式会社アイ・ラーニング|アイ・ラーニング
- カナン株式会社|実践型オーダーメイドDX研修
- 株式会社リンクアカデミー|Enablement
- 株式会社アイデミー|Aidemy Business
- WHITE株式会社|MENTER
- 株式会社WolfGroup|SkillBridge
- コードキャンプ株式会社|CodeCamp
- 株式会社SEプラス|LITERA-IT
- 株式会社ABEJA|DX人材育成支援
それぞれの会社を解説します。
株式会社吉和の森|マーケティングDX研修
株式会社吉和の森では、企業のDX人材育成の支援をしている「マーケティングDX研修」を提供しています。
厚生労働省による人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」に該当しているため、75%の経費助成と1人1時間960円の賃金助成の対象です。
例えば、2日間で10時間のマーケティングDX研修を対面で行った場合、1人44万円(税込)かかります。
しかし、助成金によって講座料金の30万円が経費助成、1時間960円=9600円の賃金助成があるため、1人130,400円での受講が可能です。ただ、受講料は受講人数や研修形式によって変動します。
これから自社のDX人材育成を検討している企業で、費用面が心配な方は検討してみてください。
株式会社アガルート|アガルートアカデミー
株式会社アガルートアカデミーの「アガルートアカデミー」では、DX人材の育成を支援する「AI・DX・データ分析・活用研修」を提供しています。
主に、生成AIやChatGPT、ディープラーニングやDXリテラシーなどを基礎から徹底して学習できるため、初心者からでも受講可能です。また、ニーズに合わせて個別カスタマイズにも対応しています。
これからDXやAIに関する人材育成を検討している企業は、ぜひ活用してみてください。
株式会社インソース|インソース DX研修
株式会社インソースでは、DXリテラシーやRPA、AIなどのスキルを習得できる「インソース DX研修」を提供しています。
年間に76万人以上の方が受講しており、オンライン受講生だけでも17万人を突破している高い実績と評判のある会社です。また、研修プログラムは自社の目的や事業内容に応じて柔軟にカスタマイズができます。
そのため、初めてDX研修の導入を検討している企業でも安心して利用できます。
株式会社Schoo|Schoo for Business
「Schoo for Business」は、株式会社Schooが提供しているeラーニング研修サービスです。
主に、ライブ配信授業やオンライン授業によってDXリテラシーやITスキルの習得を進められます。また、8,000以上の動画教材を使って自分の好きなタイミングで学習できるため、誰でも効率的な学習が可能です。
費用は、1IDにつき月額1,650円(税抜)で利用できるため、低コストでDX人材の育成を進めたい企業にはおすすめになります。
株式会社Schoo|Schoo for Business 公式サイト
テクロ株式会社|マーケブル
テクノ株式会社が提供している「マーケブル」は、BtoBに特化したノウハウを提供しているDX研修プログラムです。
現場目線で実践的なコンテンツを設計しているため、マーケブルで学習した内容をすぐに業務に実践できます。また、eラーニングレッスンを200以上提供しており、コンサルタントによるサポートもついている充実したサービスです。
株式会社日立アカデミー|日立アカデミー
「日立アカデミー」では、AIやDX人材の育成に特化しているDXリテラシー研修の受講が可能です。
ChatGPTやAI、データサイエンス、ローコードプログラミングの活用などを基礎から学習できるコースが提供されています。そのため、初心者からでも業務で活用できるスキルの習得が可能です。
コースごとに料金設定がされているため、気になる場合は公式サイトをご覧ください。
株式会社スキルアップNeXt|スキルアップNeXt
「スキルアップNeXt」では、経験豊富な講師によるライブ配信や対面講義を実施しているため、実践的なスキル習得が実現可能です。
研修プログラムでは、主にAI人材やDX人材の育成のための機械学習やデータサイエンスの知識やスキルを学習できます。そのため、AI人材の育成に力を入れている企業にはおすすめです。
株式会社スキルアップNeXt|スキルアップNeX 公式サイト
株式会社ベネッセコーポレーション|Udemy Business
「Udemy Business」は、「Udemy」を提供している株式会社ベネッセコーポレーションの法人向けのオンライン学習サービスです。
現役エンジニアやビジネスパーソンの講師から実践的なスキルや知識の学習ができる講座が約13,000本以上提供されています。また、AIやプログラミング、ブロックチェーン活用術など幅広いIT知識の学習が可能です。
株式会社ベネッセコーポレーション|Udemy Business 公式サイト
インターネット・アカデミー株式会社|インターネットアカデミー
「インターネットアカデミー」では、RPAツールを用いた業務自動化のスキルを習得やWebデザインやプログラミングの学習も可能です。
さらに、AIや新人向けのプログラミングコース、DXリテラシーなど目的や要望に合わせて柔軟にカリキュラムを提供しています。
そのため、新人のDX育成やITスキル習得のための研修を実施する場合は、インターネットアカデミーがおすすめです。
インターネット・アカデミー株式会社|インターネットアカデミー 公式サイト
株式会社アイ・ラーニング|アイ・ラーニング
「アイ・ラーニング」の実施しているDX推進研修では、30年以上の研修ノウハウと経験豊富な講師による指導を受けられます。
カリキュラムでは、主にAIやIoT、プログラミングや機械学習などのスキルの学習が可能です。また、営業能力や組織力などの習得もできます。
そのため、DXをはじめとした研修プログラムを導入したい企業はおすすめです。
カナン株式会社|実践型オーダーメイドDX研
カナン株式会社が提供する「実践型オーダーメイドDX研修」は、DXに精通した専門家講師によるオーダーメイドのDX研修が受けられます。
業種や部門別に基礎研修・戦略研修・推進研修を実施しており、DXやデータリテラシーを網羅的に学習できます。また、AI・XR・5Gなどのデジタル技術やメタバース・スマートシティ・モビリティなどの研修も受講可能です。
株式会社リンクアカデミー|Enablement
株式会社リンクアカデミーの提供している「Enablement」のDX研修では、組織全体のDXを推進するプログラムになっています。
最初に、従業員のスキルやタイプを診断し、従業員ごとに最適な研修を提供します。そして研修によるスキルアップや効果を測定してスキルの可視化が可能です。
受講スタイルは、ニーズに応じてオンライン研修・集合研修・個別研修など最適な方法を選んで学習ができます。
株式会社アイデミー|Aidemy Business
「Aidemy Business」は、230以上のDX学習コンテンツを提供しており、専任のカスタマーサクセスがDX人材育成を徹底サポートしてくれます。
オンライン学習ができ、学習進捗を確認できる管理機能も搭載しているため、DX研修を導入した管理者も安心できます。また、受講者に合わせて柔軟なスタイルで学習可能です。
株式会社アイデミー|Aidemy Business 公式サイト
WHITE株式会社|MENTER
「MENTER」は、マンガ動画を使ってわかりやすくDX人材育成を進められるスタイルが特徴的です。
1レッスンは5〜10分のチャット形式のコンテンツで気軽に学習ができるため、休憩中や移動中などのスキマ時間を有効活用できます。また、「ITスキル診断テスト」を活用して現状を把握できるため、自分のリテラシーレベルの確認が可能です。
株式会社WolfGroup|SkillBridge
株式会社WolfGroupが提供している「SkillBridge」は、基礎から応用まで業務に応じて低コストで学習できるサービスです。
ダッシュボード機能があるから学習状況を把握でき、受講生の個別の進捗状況や理解度をすぐに確認できます。また、eラーニング形式だからスマホからでもアクセスして学習可能です。
さらに、「人材開発支援助成金」などの支援実績があるため、助成金の活用を検討している企業は、「SkillBridge」を利用してみてください。
株式会社WolfGroup|SkillBridge 公式サイト
コードキャンプ株式会社|CodeCamp
CodeCampは、プログラミングスクールを運営している会社が提供しているDX研修
業務効率化実務講座やDXの基礎講座、エンジニア養成講座などを提供している
CodeCampは、プログラミングスクールを運営しているコードキャンプ株式会社が提供しているDX研修プログラムです。
これまでに300社以上が導入しており、受講者数も5万人を突破しているため、初めてでも安心して導入できます。
株式会社SEプラス|LITERA-IT
LITERA-ITは、初心者でも理解しやすい「IT入門」でDXやAI、 IoTなどの基礎知識を学習できます。
200本以上の動画コンテンツが見放題で、月額最低1万円から気軽に導入できるため、低コストで気軽にDX研修を実施したい企業におすすめです。また、パソコンスキルを学習できる「PC入門」や「Office入門」などのコンテンツを提供しています。
そのため、IT初心者にも適した内容になっています。
株式会社ABEJA|DX人材育成支援
株式会社ABEJAが提供している「DX人材育成支援」は、DXの基礎から実践的な知識まで幅広く学習できるプログラムを提供しています。
さらに、経営層・マネージャー層・リーダー層・メンバー層と各層向けのDX研修を提供しているため、全社員向けに導入できます。また、AIやデータ活用、プロダクトマネージャーに関する知識の学習も可能です。
DX研修の費用相場や選び方を理解して自社に最適なDX研修を実施しよう!
DX研修を実施すると、社内全体でのDXリテラシーの向上やDX化に必要なIT人材の確保・育成になります。
さらに、長期的に見ても社内に多くのノウハウが蓄積するため、業務効率化や顧客満足度向上も実現可能です。ただ、DX研修にかかる費用や最適な選び方がわからない場合、DX研修の実施に抵抗を覚えてしまう場合もあります。
これからDX研修を実施して自社のDX化を推進したいと考えている企業は、自社に適したDX研修プログラムを提供している会社を選ぶのがおすすめです。
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