お金を減らしたくない女性必見!ローリスク・ローリターンの投資とは
女性不動産投資家、女性株式投資家などの女性投資家がメディアで取り上げられることが増えてきました。資産運用のゴールは目標設定に合わせた運用で着実に資産を積み上げることです。将来の資産形成を目指すなら、まずは価格変動の波が少なく、ローリスク・ローリターンの投資から始めてみるのはいかがでしょうか。
そもそもローリスク・ローリターンとは?
一言でとローリスク・ローリターンといっても、リスクとはどのようなことを指すのでしょうか。リスクと言えば、危険だとイメージしがちですが、投資のリスクとは「不確実性」を意味します。不確実性とは、想定する目標に対してのブレ幅のことです。たとえば定期預金は元本保証で利率が固定されていることが多いですが、株式投資で目標収益を検討しても、一刻一刻変動するので目標リターンどおりに動くかどうかわかりません。
リターンが確実であればあるほどリスクが低い、確実でなければないほどリスクが高いということです。ローリスク・ローリターンは、目標収益に対してのブレ幅が少ない投資ですから、着実に資産形成したい人向けでしょう。
ローリスク・ローリターンの投資にはどのようなものがあるのか
それではローリスク・ローリターンの投資にはどのような種類があるのでしょうか。一例をみてみましょう。
その1 定期預金
定期預金とは、指定された期間だけお金を預けるしくみの預金です。たとえば、1年定期であれば1年間お金を預けます。
定期預金のメリットは銀行が破綻したとしても、1金融機関預金者あたり1,000万円までと、その利息に対して保護されることです。また、定期預金は元本保証だという安心感があります。ちなみに、定期預金は普通預金よりも金利が高く、2017年11月現在、普通預金では年利0.01%を下回るケースもありますが、多くの金融機関の定期預金では0.1%以上で預け入れることができます。
ただし、定期預金の預入期間中にやむを得ず解約する場合、定期預金の金利で計算されず、預け入れ期間中の普通預金金利等で利息計算が行われるため、当初予定していた金額よりも利息が少なくなる可能性があります。また、1金融機関あたり1,000万円を超える預金は保護の対象にならないため、多額の資金を預ける場合は金融機関をわけるなどの対策が必要です。
その2 個人向け国債
個人向け国債は国が発行している個人しか買付けできない債券です。個人向け国債は日本が財政破たんしない限りは満期時に元本と利息が戻ってきます。金利が半年ごとに変動する10年変動金利型と金利が変動しない5年固定金利型、3年固定金利型があります。全国の金融機関のほとんどで取り扱いがあります。
個人向け国債の注意点は発行後1年間中途換金ができない点です。発行して1年後から中途換金ができますが、中途換金時には直前2回分の利子相当額(税引前)×0.79685が差し引かれます。
定期預金と同様、個人向け国債も最小1万円から投資ができるのが特徴です。ただし、世界の国債の中には、アルゼンチン国債のようにデフォルト(債務不履行)に陥ったケースもあります。そのため、リスクがないわけではないことに留意しておきましょう。
その3 外貨預金
外貨預金は外貨の預金です。外貨預金は日本円と比較して金利が高い点が特徴です。世界と比較しても日本は低金利な水準なため、円預金より少しリスクをとりたいと思うなら、手軽に始められる外貨預金も候補にいれてもよいでしょう。
注視したいのが為替です。円高時に預け入れ、円安で解約すれば為替差益を得られますが、預け入れ時より円高に触れると評価損が生じます。そのため、外貨を始める場合は為替レートを見るようにしましょう。
その4 不動産クラウドファンディング
最後は不動産クラウドファンディングです。2014年頃から日本でもクラウドファンディングの認知度が高まってきました。ここ数年は不動産についてもクラウドファンディングで資金調達をする様子が見受けられます。
不動産投資といえば、数千万から数億円規模の金額が必要な場合が多く、融資を受けて不動産投資をしている人も見受けられます。しかし、不動産クラウドファンディングであれば、1口1万円から始められるプラットフォームもあります。また、不動産投資を行うと、毎月家賃収入が得られますが、不動産クラウドファンディングも分配金が支払われます。
不動産クラウドファンディングでは、ひとり1物件の不動産経営をするわけではなく、たくさんの人が集って不動産経営を行います。そのため、不動産投資には興味があるものの、まとまったお金を投資するのが不安だなと思うなら、不動産クラウドファンディングを利用してみるのも一案です。
なお、不動産投資といえばハイリスクのように聞こえますが、中には立地条件や物件の内容がよく、利回りが3%〜5%の安定した案件もあります。加えて、資金が入用になった場合には、解約に応じてくれるプラットフォームもありますので、ローリスク・ローリターンの投資のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
ローリスク・ローリターンの投資で安定的な資産形成を
ここまでローリスク・ローリターンの投資手法をお伝えしてきました。それぞれの投資商品にはメリット・デメリットがあります。また、元本が保証されない商品もあります。そのため、投資目的や投資金額、投資期間などを総合的に考えて投資先を選定しましょう。