不動産営業の仕事の種類と内容について解説します。さらに不動産営業の仕事を目指す方のために不動産営業が向いている人の特徴と不動産営業の離職率についても紹介し就職に役立つ情報を提供します。これから不動産業界への就職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
不動産営業の5つの種類と仕事の内容
不動産営業には以下の5つの種類があります。
- 賃貸仲介営業
- 売買仲介営業
- 住宅販売営業
- 投資用不動産営業
- 不動産仕入れ営業
それぞれの概要や仕事内容について解説します。
1. 賃貸仲介営業
賃貸仲介営業は賃貸物件を顧客に紹介して契約を締結する仕事です。アパートやマンション、戸建て以外にも駐車場やテナント、倉庫といった賃貸物件も取扱います。物件を紹介することによる仲介手数料が主な収益源となります。
賃貸仲介営業の主な仕事内容
賃貸仲介営業の主な仕事内容は以下のようなものがあります。
- 賃貸物件情報の登録・掲載
- メールや電話での問合せ対応
- 店舗での来客対応
- 内見対応
- 契約書の作成や締結
- 広告出稿
- 入居審査
賃貸仲介営業は飛び込み営業は少なく、問い合わせがあった顧客に対する反響営業がメインです。そのため来店客が多い土日に休むことは難しく、入学や転職シーズンなど季節によって忙しい時期があります。
2. 売買仲介営業
売買仲介営業も賃貸仲介と同様に物件を顧客に紹介して契約を締結する仕事ですが、物件を売りたいオーナーの仲介を行う「売り仲介」と物件を手に入れたい顧客の仲介を行う「買い仲介」があります。売買仲介営業も物件を紹介することによる仲介手数料が主な収益源となります。
売買仲介営業の主な仕事内容
売買仲介営業における売り仲介と買い仲介の主な仕事内容は以下のようなものがあります。
売り仲介の仕事内容
- 広告出稿
- 物件の査定
- 物件情報の登録
- 売買交渉
- 契約締結
- 引き渡し
買い仲介の仕事内容
- 物件選定
- 買主への内見案内
- 売買交渉
- 契約書作成
- 契約締結
- 引き渡し
物件を売買するため大きな金額が動く分、契約までに時間がかかり、顧客との交渉の際にさまざまな専門知識が必要になります。賃貸仲介にはないローンの手続きや不動産の権利移転の手続きといった業務も発生します。
3. 住宅販売営業
住宅販売営業は自社所有物件や自社建築の物件を販売する仕事でハウスメーカー営業とも呼ばれる仕事です。仲介営業のように他社の物件を扱うことはなく、自社の物件を専門に売り込むのが特徴です。
住宅販売営業の主な仕事内容
住宅販売営業には建売住宅の営業と注文住宅の営業があり、主に以下のような仕事内容があります。
- 広告出稿
- 相談会の実施
- オープンハウスの実施
- 契約書類の作成
- 契約締結
- 引き渡し
- アフターケア
次で建売住宅の営業と注文住宅の営業それぞれの仕事内容をくわしく紹介します。
建売住宅の営業の仕事内容
建売住宅の営業は完成済みの物件の販売を行います。建築済みの建物の説明がメインとなるため、商談の際に注文住宅の営業ほどの専門的な建築の知識は求められません。
商談までの具体的な業務は物件の宣伝のための広告出稿や建売住宅に待機して、訪れた顧客に中を案内するといった業務を行います。契約が決まった際はローンの手続きや契約締結、引き渡しの手続きを実施し、販売後のアフターフォローを行うのが一般的です。
注文住宅の営業の仕事内容
注文住宅の営業の仕事は顧客の希望をヒアリングしながら住宅を完成に導く仕事です。注文住宅の場合、顧客の希望を聞いた上で、建築予定地に問題がないか調査し、図面を手配して顧客に提案を行います。条件に折り合いがついた後も、着工までの調整や工事現場でのフォローといった業務が続きます。
完成後も建物に問題がないか顧客にヒアリングを行い、アフターフォローを行うことで知人の紹介につなげて次の注文獲得にしていきます。
4. 投資用不動産営業
投資用不動産営業は物件を仕入れて投資目的の顧客に販売する仕事です。物件を仕入れてリフォームや設備の追加を行い付加価値をつけることで販売しやすくするのが一般的な手法です。対して投資目的の顧客は購入した物件を貸し出すことで、賃貸収入を得て利益を出すことを目的としています。
投資用不動産営業の仕事内容
投資用不動産営業の主な仕事内容は以下のようなものがあります。
- 投資家や企業への営業活動
- 買主との商談
- 収益プランの提示
- 契約の締結
- 所有権移転の手続き
投資用不動産営業は住宅販売や賃貸、建築といったさまざまな知識が求められる業務です。仕入れた物件を顧客に販売するために、賃貸収益を得ようとする顧客に収益プランを提示して契約に結び付ける必要があるからです。
投資目的の顧客に販売することが投資用不動産営業の目的ですが、仕入れ前に顧客が収益を得るところまで見込んでプランを練る必要があるため、他の不動産営業に比べて難易度が高くなっています。
5. 不動産仕入れ営業
不動産仕入れ営業は取引に必要な土地や建物を仕入れる仕事で、個人や企業などさまざまな所有者から物件を仕入れるため多くの人とつながりを持ち、のちに利益を生みそうな建物や土地を見つけて仕入れる業務です。
不動産仕入れ営業の仕事内容
不動産仕入れ営業の主な仕事内容は以下のようなものがあります。
- 情報収集
- 現地調査
- 価格交渉
- 契約締結
- 所有権移転の手続き
不動産仕入れ営業の業務は物件を仕入れるために地主や不動産会社等に訪問し情報収集を行いながら、営業活動を行います。物件に法律上の問題がないか、どのくらいの価値があるか調査を行い、仕入れを決定するか判断します。
仕入れる際の契約は調査した結果を踏まえて適正な価格で購入できるように交渉を行います。仕入れた後に問題が発覚しないように物件を目利きする必要があるため、さまざまな知識や経験が必要とされます。
不動産営業が向いている人の特徴
不動産営業が向いている人の特徴は以下のようなものがあります。
- 年齢に関係なく人より稼ぎたい人
- 営業力に自信がある人
- 新しいことに挑戦するのが好きな人
不動産営業は専門的な知識と対人能力が求められます。商材となる不動産は高額であり、業界で活躍することができれば高い報酬を得ることができます。成果が重視される業界であり適性があれば、若くても稼ぐことができるのもメリットのひとつです。上記のポイントに当てはまる場合は不動産業界を目指すのがおすすめです。
不動産営業の離職率について
厚生労働省の『令和4年の雇用動向調査結果の概要』によると、不動産業および物品賃貸業の入職者と離職者の状況は「入職者14万6,400人(※)」に対し「離職者10万9,700人(※)」という結果でした。産業全体の離職率は15%(※)であるのに対して不動産業および物品賃貸業の離職率は13.8%(※)であり、全体平均を下回る結果となっています。
※:厚生労働省公式HP/令和4年雇用動向調査結果の概要”参照
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