不動産会社といっても、賃貸か売買、実需か投資といった商材特性によって集客施策は大きく変わります。商材特性や顧客の購買行動をきちんと把握して打ち手を打たなければ、集客は失敗してしまいます。
本記事では、特に不動産投資会社の集客方法をWebとオフラインの2つに分けて14つ紹介いたします。
どのサービスで悩みを解決しますか?
不動産投資会社の集客におけるよくある課題
不動産投資会社の集客でよくある課題を以下の表にまとめました。これらの課題に心当たりがある方も多いのではないでしょうか?
課題 | 内容 |
---|---|
課題と施策の ミスマッチ |
適切な課題に対して適切な施策を打てていない |
商材特性の 理解不足 |
高額商材である不動産の特性を理解できていない |
競合の多さ | 不動産会社が多く、差別化が困難 |
人口減少 | 市場全体が縮小傾向にある |
ターゲットの 不明確さ |
ターゲット設定が曖昧 |
親しみやすさの 欠如 |
顧客が気軽に相談しにくい雰囲気 |
情報の古さ | 掲載情報の更新が遅い |
ここからは不動産の集客でよくある課題についてお話すると同時に、その適切な解決方法もお話します。

『デジタル・マーケティング超入門』の著者が
「Web集客の仕組み」で売上を創ります
適切な課題に対して適切な施策を打てていない
不動産会社の集客がうまくいかない最大の理由は、課題を正しく把握できていない、または課題と施策がミスマッチしていることです。漠然と「集客を増やしたい」と考えるのではなく、まず問題の根本原因を特定する必要があります。
アクセス数が少ないのか、反響率が低いのか、成約率が低いのか。課題によって取るべき施策は大きく変わります。
例えば、ポータルサイトからの反響が月間5件以下で、まだまだ目標まで遠い場合を考えてみましょう。この時、むやみやたらとポータルサイトへの出稿額をあげたり、ほかの施策に舵を切るのは時期尚早です。必要なのは、ポータルサイト内での物件写真の見直しや魅力的なコメント作成、更新頻度の向上です。
また、自社ウェブサイトへのアクセスは多いが問い合わせに繋がらない場合はどうでしょうか。テレビCMで認知度を上げる前に、ウェブサイトのUI/UX改善や問い合わせフォームの最適化、顧客の声の充実が先決です。
このように、具体的な課題を正確に把握し、適切な解決策を講じることで、限られたリソースを効果的に活用でき、集客の成果を最大化できます。

商材特性を理解できていない
不動産は高額な買い物であり、顧客の人生に大きな影響を与える特殊な商材です。この特性を理解せずに画一的な集客施策を行っても、顧客には響きません。
顧客がどのような心理で購入を検討し、どのような情報を求めているのかを深く理解する必要があります。
以下の四象限の図を使って解説します。
先述の通り、不動産は多くの人にとって”人生に大きく影響を与えるもの”です。つまり、購入時に「失敗したくない」という心理が強く働きます。
このような商材は購入時に積極的に情報収集され、かつ購入可否が非常に理性的に行われるという特徴があります。
つまり、「安心してもらえるような情報提供」が非常に重要になります。
不動産投資の例を挙げてみましょう。
情報収集期では、まだ漠然と「将来が不安」と考えている段階。この層には不動産投資のメリットや売り込みはせず、節税・保険(団体信用生命保険)・年金対策といった入り口になりやすい悩み寄り添ったコンテンツを発信します。
そこから具体的に不動産投資を検討し始めます。ここで、市場トレンドや基礎知識などの役立つ情報提供を通じて信頼関係を築くことが大切です。「初めての不動産投資」といったブログ記事やホワイトペーパー、無料セミナーが効果的でしょう。
比較検討期では、具体的に投資を始める段階です。サービスの紹介はもちろん、「なぜ弊社で不動産投資をするべきなのか」や「競合他社にはない自社の魅力」を伝えます。併せて、過去の成功事例も見せられるとより良いでしょう。
また、不動産は一つとして同じものがなく、顧客ニーズも多様です。画一的な情報提供ではなく、多様な角度から多様なターゲットに向けた施策を打っていきましょう。
競合が多い
不動産会社の数は多く、どの会社も集客には力を入れています。そのため、顧客が競合他社に流れてしまうケースは少なくありません。
競合よりも魅力的なキャンペーンを打ち出したり、不動産の価格を下げたりすると、金銭面での負担が大きくなります。競合が多い点は、不動産投資の集客における課題といえるでしょう。
人口が減少している
人口が減少しているため、不動産会社を利用する数も減りつつあります。競合他社が増えているにも関わらず、不動産会社を利用する見込みのある方は増えていません。
さらに不動産投資を行う層となると、利用数はさらに少なくなります。キャンペーンを打ち出しても、利用者が増えづらく、今までよりも集客は難しくなっているといえるでしょう。
ターゲットが明確になっていない
集客をするうえでターゲットが明確になっていないケースもあります。家族連れや単身向けなど不動産会社が取り扱っている物件には様々な特徴があるため、それに合わせてターゲットも選定しなければいけません。
もし、不動産会社の集客がうまくいっていない方は、ターゲット選定を見直してみてください。
親しみやすさがない
不動産会社に親しみやすさがない点も課題の1つです。お客様はネームバリューのある不動産会社や雰囲気の良い不動産会社を選んで利用する傾向にあります。
不動産会社が入りづらい雰囲気だったり、本当に信頼できるか怪しかったりする場合は、そもそも足を運んでもらえないでしょう。不動産会社に親しみを持たせるのも重要なポイントです。
掲載している情報が古い
不動産会社において情報をこまめに更新することは重要です。情報の更新が遅いと、それだけで信用できない不動産会社と思われてしまう可能性もあります。
成約済みの不動産を未成約として掲載しているような場合は、トラブルに発展する可能性もあります。ホームページに掲載している情報は、こまめに更新しましょう。
不動産投資の集客方法
ここからは不動産投資の集客方法についてまとめていきます。
ただ一口に不動産といっても、賃貸事業なのか、売買を扱っているのかで施策は大きく変わります。
ここからは不動産投資に該当する売買の集客方法についてお話していきましょう。
不動産投資向けのWeb集客施策
不動産投資をサービスとして販売する際、顧客は長期的な視点で情報収集を行い、慎重に意思決定をします。そのため、単なる物件情報提供だけでなく、顧客の検討フェーズに合わせた多角的なアプローチと信頼構築が必要になります。
不動産投資向けのWeb集客
施策 | 内容 |
---|---|
コンテンツSEO | 購入検討フェーズ別のコンテンツ提供で検索流入増加と信頼関係構築 |
Web広告 | リスティング、ディスプレイ、動画広告でターゲット層へのリーチと即効性確保 |
資料ダウンロード ・MAツール活用 |
魅力的な資料でリード獲得し、マーケティングオートメーションで見込み顧客育成 |
ポータルサイト への掲載 |
網羅的な物件情報とストーリーテリングでユーザーとの接点創出 |
Googleマイビジネス の登録と運用 |
詳細な会社情報、魅力的な写真、口コミ管理で地域密着アピールと信頼性向上 |
YouTube | 物件紹介動画、役立つ情報提供、顧客インタビューで魅力的な情報発信 |
メルマガなどの ナーチャリング施策 |
セミナー開催、メルマガ配信、個別相談で長期的な顧客育成と関係構築 |
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、検索エンジンを通じてユーザーが求めている情報を網羅的に提供し、自社サイトへの流入を増やす中長期的な施策です。特に不動産は、購入検討に至るまでに多くの疑問や不安を抱えるため、それらを解決する良質なコンテンツが重要となります。

購入検討フェーズに合わせたコンテンツ戦略が効果的です。
情報収集期(潜在層)では、ユーザーがまだ具体的な物件を検討していない段階で、不動産購入全般や特定のエリアに関する疑問を解決するコンテンツを提供し、信頼関係を築きます。
- 「初めてのマイホーム購入、何から始める?」
- 「住宅ローンの種類と選び方」
- 「○○(エリア名)の住みやすさ徹底解説」
- 「子育て世代におすすめの○○(エリア名)の物件とは?」
といったコンテンツが有効でしょう。
比較検討期(顕在層)では、ユーザーが物件の種類やエリアを絞り込み始めた段階で、比較検討に役立つ具体的な情報や自社物件の強みをアピールするコンテンツを提供します。
- 「新築と中古、それぞれの魅力と注意点」
- 「成功する不動産投資のポイントを大解説!」
- 「失敗しない内見のポイント10選」
などのコンテンツが効果的です。
最終検討期(見込み顧客)では、ユーザーが購入の意思を固めつつある段階で、最後の後押しとなるような手続きや費用に関する不安を解消するコンテンツが重要です。
- 「住宅購入時にかかる諸費用一覧と節約術」
- 「契約時の注意点と必要書類」
- 「○○(物件名)のお客様の声・成功事例」
といった実践的な情報を提供しましょう。
キーワード選定も重要な要素です。ユーザーがどのような言葉で検索するかを予測し、適切なキーワードを盛り込んだコンテンツを作成します。
- 「[エリア名] 不動産」
- 「[エリア名] 新築戸建て」
- 「[物件名] 評判」
- 「○○(自社名) 不動産投資」
- 「不動産 相続」
専門性と信頼性の担保により、コンテンツの価値を高められます。
しかし、ターゲットの検討度合いが高いキーワード程、大手のポータルサイトや運営歴の長い比較サイトが検索上位を占めます。つまりは競合が強く、上位表示が難しくなるのです。
こういったサイトを短期で追い抜いて上位化するのは至難の業です。よって、少しずつサイト全体としての権威性と専門性を高め、長期的に成果を出す事を意識することが大切です。
また、宅地建物取引士やFPなどの専門家監修記事、客観的なデータ(統計情報など)の引用、具体的な事例紹介などを通じて、ユーザーの信頼を獲得できるコンテンツを目指しましょう。
また、検索順位や流入キーワード、滞在時間などを分析し、ユーザーニーズに合わせたリライトを継続的に行うことで、長期的な成果向上を図れます。
Web広告

Web広告は、ターゲット層にリーチし、即効性の高い集客効果を期待できる施策です。実施するうえでは、ユーザーの検討フェーズや関心度合いに合わせて広告の種類やターゲティングを使い分けることが重要です。
Web広告の種類は大きく
- リスティング広告
- ディスプレイ・SNS広告
- 動画広告
の3つに分かれます。
リスティング広告と呼ばれる、検索エンジンの上位に露出させる広告手法であれば、基本的な理論はコンテンツSEOと同じです。潜在層・準顕在層・顕在層の3つのセグメントに分けて、刺さりそうなキーワードで広告を出稿します。
基本的には準顕在層から顕在層に向けたキーワードから出稿していきます。なぜなら、すでにニーズが顕在化しているため、コンバージョンが発生しやすく費用対効果が合いやすいからです。
対して、ディスプレイ広告・SNS広告といわれる、WebサイトやSNS上で画像や動画を用いて表示され、潜在層や準顕在層への認知拡大や興味喚起に有効です。
物件の魅力的な写真・動画、家族が幸せに暮らすイメージ、周辺環境の魅力を視覚的に訴求できる上に、リターゲティング機能を活用し、一度サイトを訪問したユーザーに対して再度広告を表示することで購買意欲を高められます。
動画広告(YouTube広告など)と言われる、動画配信プラットフォームに出稿される動画型の広告は、物件の雰囲気や周辺環境をリアルに伝えられ、感情に訴えかける訴求が可能です。
物件紹介動画(室内ウォークスルー、周辺施設紹介)、投資の成功事例や節税ノウハウについて語るなど幅広いコンテンツを作成できます。
資料ダウンロード・MAツール活用
見込み顧客の情報を獲得し、効率的に育成するための重要な施策です。匿名で情報収集しているユーザーを「見込み顧客」に変えるための仕組み作りが鍵となります。

魅力的なダウンロード資料の作成では、単なる物件パンフレットだけでなく、ユーザーが「知りたい」と思う役立つ情報を提供します。
例えば、以下のようなテーマが挙げられます。
- 「初心者のための不動産投資完全ガイド」
- 「不動産投資とほかの資産運用の比較」
- 「年収○○万からでもできる不動産投資」
- 「20XX年最新版 不動産投資マーケット動向レポート」
などをダウンロード形式(PDFなど)にし、問い合わせフォームに氏名やメールアドレスなどの最低限の情報を入力してもらうことで、リード情報を獲得します。
MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入と活用により、獲得したリード情報に対して、興味関心度や行動履歴に応じて自動的に情報を提供し、商談化へと育成できます。
具体的な以下のようなことが可能になります。
- 資料ダウンロード後のサンクスメールで関連コンテンツやセミナー情報を自動配信
- 一定期間動きがないリードに対しては再アプローチのメールを送信
など、人力でアプローチしていたところを自動化出来ることで、営業担当者の負担を軽減しつつ、見込み顧客の育成を効率化できます。
ポータルサイトへの掲載
不動産投資でも、ポータルサイトは広く情報を提供し、ユーザーとの接点を持つために重要です。

不動産投資におけるポータルサイト掲載は、単に物件情報を載せるだけでは他社と埋もれてしまうリスクがあるため、戦略的なアプローチが不可欠です。
まず掲載前の設計段階では、単純なリード獲得か資料ダウンロードから面談誘導かといった目的を明確化しましょう。さらに、年収や投資経験、エリアなどのターゲット属性がポータルサイトの会員層とマッチしているかを確認し、広告費用に対するCPAやCVRなどのKPIを事前に設計する必要があります。
掲載内容では、物件写真や間取りでは単なる綺麗さだけでなく収益性が伝わる設計・立地の説明を重視しましょう。
「利回り○%」「過去○名が購入」といった実績を明示して安心材料を提供し、「資料DL」「無料個別相談」など自社HPやLINEへの誘導導線を明確にします。
掲載後は、ポータルから来たリードを即日対応しましょう。CPAが高すぎる場合は、SEOやSNSなど他チャネルとの併用を検討できると理想です。
注意すべき点として、リードの質が悪い場合は入力項目を増やしたり事前アンケートを設置してふるいにかけるなどの工夫が大切です。
このようにポータルサイトは優秀な集客装置ですが、「誰に何を」訴求するかの整理、導線の工夫、掲載後の改善とリード対応体制が成果最大化の鍵となります。
Googleマイビジネスの登録と運用
不動産投資会社にとってGoogleマイビジネス(現:Googleビジネスプロフィール)は、地域密着型のアプローチや信頼性のアピールに非常に有効です。

詳細な会社情報の登録では、営業時間、電話番号、ウェブサイトURLはもちろん、取り扱い物件の種類(新築戸建て、中古マンション、土地など)や得意なエリアを具体的に記載します。
魅力的な写真の掲載により、オフィスやモデルルームの外観・内観、スタッフの顔写真などを掲載し、信頼感と親近感を醸成します。成約物件のビフォーアフターや地域貢献活動の様子なども掲載すると、会社の人間性や実績が伝わります。
口コミの積極的な管理も重要です。購入は大きな買い物であるため、顧客は口コミを非常に重視します。
良い口コミには感謝を伝え、悪い口コミには真摯に改善の意思を示すことで、会社の誠実さと顧客対応力をアピールし、新規顧客獲得に繋げましょう。
「投稿」機能の活用により、新着物件情報、見学会の告知、住宅ローン相談会のお知らせ、地域の不動産市場トレンドなどを定期的に投稿し、Google検索やGoogleマップで自社が目立つ機会を増やし、ユーザーの関心を引きます。
YouTube
動画コンテンツは、物件の魅力をよりリアルに伝え、信頼性を構築するために非常に強力なツールです。特に不動産投資は検討期間が長いため、YouTubeを通じて継続的に情報を提供し、ファンを増やすことが重要です。

不動産投資における物件紹介動画は、入居希望者や購入検討者への訴求力を高め、投資物件の収益性を可視化する上で非常に有効です。
さらに、担当者による解説を加えることで、「どのような層にニーズがあるのか」「どのような利回りが見込めるのか」「管理や運用のしやすさ」など、投資家目線の付加価値をしっかり伝えることが可能です。
加えて、ドローン空撮を用いれば、マンションの外観や敷地の広さ、周辺環境(交通・商業施設・教育機関)などを立体的に伝えられ、物件のポテンシャルを“面”で訴求できます。これは、特に地方物件や戸建て投資物件の魅力を引き出す際に効果的です。
また、物件紹介にとどまらず、「投資家が知っておくべき実務知識」を解説する動画も、見込み顧客との信頼構築に寄与します。たとえば:
- 「住宅ローン控除の適用条件と注意点」
- 「不動産売買契約の流れと手続きのポイント」
- 「特定エリア(例:○○区)の賃貸需要や人口動向」
- 「内見時にチェックすべき投資目線のポイント」
といった情報は、視聴者の不安や疑問を解消し、「専門家としてのブランド」を強化するコンテンツとなります。
らに、お客様の声やインタビュー動画も強力な訴求力を持ちます。実際に物件を購入・運用している投資家のリアルな声を伝えることで、「収益化までのプロセス」「管理会社の対応」「トラブル対応」など、実体験ベースの信頼性ある情報を提供できます。
- 「この物件を購入して得られた安定収益」
- 「なぜこのエリアを選んだのか?」
- 「購入後のサポート体制はどうだったか?」
といった切り口は、検討段階の投資家に刺さりやすい内容です。
メルマガなどのナーチャリング施策
購入検討期間が長い不動産投資や住宅事業において、見込み顧客の興味関心を維持し、購買意欲を高めていく「ナーチャリング(顧客育成)」は不可欠です。
先程紹介したマーケティングオートメーションと少し類似していますが、見込み顧客としてリード化してくれた方に対して、企業側からメールを配信することが可能です。

メルマガ(メールマガジン)の運用では、
- 最新物件情報として未公開物件や優先公開物件の紹介
- 役立つコラムや住宅ローン、税金、不動産市場のトレンド
- イベント告知
- 相談会などの案内
など、具体的な成功事例を紹介することが効果的です。ユーザーの興味関心に合わせてセグメント配信を行うことで、高い開封率と効果が期待できます。
オンラインであれば遠方からの参加も可能になり、直接顧客と接することで信頼関係を築きやすく、個別のニーズを把握する機会にもなります。
不動産会社が取り組むべきオフライン集客
次に、不動産会社が取り組むべきオフライン集客の施策についてもお話します。マーケティングと言えばデジタルを活用したものが主流にはなっているものの、不動産領域ではまだまだオフライン施策が有効です。
施策 | 内容 |
---|---|
チラシ配り ・ポスティング |
特定エリアの住民へ直接アプローチし、ターゲットに合わせた物件情報や特典を提供 |
新聞・雑誌への 広告掲載・折込チラシ |
信頼性の高い媒体を通じて特定読者層にリーチし、企業広告や物件情報を配信 |
電話営業 (テレアポ) |
見込み客リストに基づき直接コミュニケーションを取り、ニーズをヒアリングして提案 |
FAX ・ダイレクトメール |
法人オーナーや過去顧客等に物件情報や限定サービスを直接郵送・送信 |
ティッシュ配り | 駅前や商業施設で実用的なノベルティとともに物件情報を配布し認知度向上 |
看板広告 | 交通量の多い場所や物件近くに設置し、継続的な認知度向上とブランディング |
イベント ・セミナーの開催 |
見込み顧客と直接対面し、専門性をアピールしながら個別ニーズを把握 |
チラシ配り・ポスティング
チラシ配りやポスティングは、特定のエリアに住む住民へ直接アプローチできる、地域密着型の集客手法です。

不動産投資では、新築分譲地の近くで「周辺の土地探し、戸建て情報」、中古マンション売却を検討している層には「無料査定キャンペーン」のチラシを配布するなど、ターゲットに合わせた内容にしましょう。
デザインと情報の工夫も重要です。目を引くキャッチコピーを用意しましょう。物件の魅力を最大限に引き出す高画質な写真を使用して、間取り図もわかりやすく掲載することも大切です。
「チラシ持参で無料相談実施」などの限定情報や特典を盛り込むことで、反響率を高められます。
配布エリアとタイミングの選定により効果を最大化できます。ターゲット層が多く住むエリアや、物件情報が特に響くエリアを選定し、引越しシーズン前やボーナス時期など購買意欲が高まる時期に配布すると効果的です。
新聞・雑誌への広告掲載・折込チラシ
新聞や雑誌は、特定の読者層にリーチできる媒体であり、信頼性が高いという特徴があります。

ターゲット媒体の選定が重要なポイントです。新聞では地元の地域新聞や富裕層向けの経済紙など、ターゲット層が購読している新聞を選び、信頼性や広範囲への認知拡大を狙えます。
雑誌では住宅情報誌、ライフスタイル誌、子育て情報誌など、自社のターゲット層が関心を持つ雑誌を選ぶことで、特定のテーマに関心の高い読者に絞ってアプローチできます。
掲載費用が高額になることもあるため、掲載後の反響をしっかり測定し、費用対効果を検証することが重要です。
電話営業(テレアポ)
電話営業は、直接顧客とコミュニケーションを取り、ニーズを探るための手法です。特に物件売却を検討している層や、過去の顧客へのアプローチに有効です。

ターゲットリストの作成から始めます。過去に資料請求があったが成約に至らなかった顧客、管理物件のオーナー、地元の土地所有者など、具体的な見込み客リストを作成します。飛び込み営業のような無作為な電話ではなく、ある程度ニーズが想定されるリストに絞り込むことが重要です。
さらに、スクリプトの準備とロールプレイングにより営業効果を高められます。
最初の挨拶、自己紹介、電話の目的、顧客のメリット提示、アポイント獲得までの流れを明確にしたスクリプトを用意します。
- お持ちの不動産の売却を検討されている方向けに、無料査定サービスのご案内をさせて頂いています
といったトーク例を準備し、顧客の反応に応じた切り返しトークも用意して、社内でロールプレイングを行いましょう。
顧客のニーズヒアリングと提案では、一方的に話すのではなく、顧客の現在の状況やニーズを丁寧にヒアリングし、それに応じた適切な情報やサービスを提案します。売却検討の電話であれば
- 売却の時期や、価格の目安はございますか?
- 他社様と比較されていますか?
といった質問が効果的です。
特定商取引法や個人情報保護法など関連法規を遵守し、顧客に不快感を与えないよう細心の注意を払いましょう。
FAX・ダイレクトメール
FAXやダイレクトメール(DM)は、特定のターゲット層に直接情報を届け、開封・閲覧してもらうことで集客に繋げる手法です。

FAXでは、法人オーナー、事業用物件を探している企業、売却検討の地主など、FAXを利用している可能性が高い層に絞ってアプローチします。
新着物件、無料査定キャンペーン、事業用不動産セミナーの案内など、A4サイズ1枚程度で簡潔かつ魅力的な情報を載せましょう。個人情報保護の観点から、無作為な送信は避け、関係性のある相手や情報提供に同意している相手に送ることが重要です。
ダイレクトメール(DM)では、過去の顧客、資料請求者、近隣住民、特定の属性(賃貸マンションのオーナー、一戸建て購入検討者など)に送ります。
賃貸では「契約更新時期が近づいているお客様へ、最新物件のご紹介」「ペットと暮らせる物件特集」、投資・住宅系であれば「○○(エリア名)の物件情報誌」「無料査定のご案内と売却成功事例集」「モデルルーム見学ご招待状」といった内容が効果的です。
顧客一人ひとりに合わせたパーソナライズされた内容や手書きメッセージなどを加えることで、特別感を与え開封率を高められます。
ティッシュ配り
ティッシュ配りは、手軽に実施できるオフライン集客ですが、配布場所やメッセージを工夫することで効果を高めることができます。

場所とターゲットの選定が重要です。駅前では通勤・通学で多くの人が行き交う場所で幅広い層にアプローチでき、商業施設周辺では買い物客が多い場所でファミリー層や地域住民にアプローチできます。
大学や専門学校周辺は学生向けの賃貸物件情報を配布するのに適しています。賃貸であれば「新生活応援!駅近物件多数!」、売買であれば「無料査定キャンペーン実施中!」といったメッセージを入れましょう。
ティッシュ以外のノベルティも検討できます。単にティッシュを渡すだけでなく、物件情報が掲載されたポケットティッシュ、チラシを挟んだティッシュ、あるいはミニサイズのウェットティッシュなど、実用的なノベルティに情報を加えることで、捨てられにくく、かつ情報が目に触れる機会を増やせます。
声かけと対応では、単に手渡すだけでなく「お部屋探しですか?」「不動産のことでお困りですか?」など、短い声かけでニーズを探り、興味を持ってもらえたら詳しい情報を提供する姿勢が重要です。スタッフの笑顔や明るい声も、会社のイメージアップに繋がります。
看板広告
屋外看板は、投資用物件の稼働率向上に貢献する有効な集客手段です。とくに物件周辺に設置することで、近隣の生活圏にいる潜在入居者・購入希望者へダイレクトに訴求できます。

もし自社が管理会社や売主として路面店を構えている場合、**「投資用物件あります」「空室対策のご相談無料」**など、投資家・オーナー向けのキーワードを盛り込んだ看板を設置することで、同業や資産形成層からの相談を誘導できます。
看板のデザインは、遠くからでも伝わることが最優先です。
- 文字は大きく・読みやすく
- コントラストの強い色で目を引く(例:白地に赤や黒)
- 必要最低限のメッセージに絞る(例:「〇〇エリア 1R投資マンション販売中」「高利回り物件あります」「空室対策無料相談」など)
また、物件の外観写真や入居イメージのイラストを入れることで、視覚的にも興味を惹きつけられます。
さらに、看板を見た人がすぐに行動に移れるよう、
- 電話番号
- ウェブサイトURL
- LINEのQRコード
といった複数の導線を用意しておくことが重要です。
イベント・セミナーの開催
イベントやセミナーは、見込み顧客と直接対面し、会社の専門性や信頼性をアピールしながら、個別のニーズを把握し、関係性を深めるための強力な集客施策です。

テーマ設定とターゲットでは、参加者が「知りたい」「解決したい」と思う具体的なテーマを設定し、ターゲット層(新婚夫婦、子育て世代、シニア層など)に合わせた内容にします。
主に、不動産投資を扱う会社が使っている手法です。
「住宅ローン相談会(個別相談形式)」「中古物件リノベーションセミナー」「資産価値が落ちにくい物件選びの秘訣」「○○(エリア名)の住環境を知るツアー」といった内容で、見込み顧客への理解促進を行っています。
開催場所と形式は柔軟に選択できます。自社オフィスでは会社の雰囲気を見てもらい信頼感に繋げられ、外部会場(貸会議室など)では広さや設備に合わせて柔軟に対応できます。
さらにウェビナーであれば、オンライン開催(Zoomなど)によって遠方の人でも参加しやすく、手軽に参加できるため参加ハードルを下げられます。
セミナー・ウェビナーへの集客は、ウェブサイト、SNS、メルマガ、ポータルサイト、チラシ、DMなど多様なチャネルで告知し、参加を促します。「事前予約制」「参加特典あり」など、参加意欲を高める工夫も有効です。
不動産投資会社の集客のポイント
不動産投資の集客のポイントには、以下の5つが挙げられます。
- 自社の強みを見つけて強化する
- ターゲット市場を選定する
- 車で内見ができる
- 口コミの評価が良い
それぞれ詳しく解説します。
自社の強みを見つけて強化する
集客を行う上で競合他社との差別化は重要なポイントです。そのためには、自社ならではの強みを見つける必要があります。
取り扱っている物件が多い、仲介手数料が安いなど、他の不動産会社にはない強みを見つけて、ホームページやチラシなどでアピールしましょう。
ターゲット市場を選定する
取り扱っている物件と相性が良いターゲットを選定することも重要です。例えば、家賃が安めのアパートやマンションを多く取り扱っている場合は、単身の男性が利用する可能性が高いと考えられます。
単身の男性向けに備え付けの家電を用意したり、近くにコンビニやスーパーがあるといったアピールをしたりすれば、入居してもらいやすくなるでしょう。特定の層に刺さる集客施策を行うためには、ターゲット選定が欠かせません。
車で内見ができる
内見は基本的に車で行えるのが理想的です。社有車を保有するにはある程度のコストがかかりますが、お客様の満足度を高めるためには欠かせません。
歩いて内見というだけで、お客様に面倒と感じてしまう可能性があります。車で内見ができるような体制を整えておきましょう。
口コミの評価が良い
不動産会社を利用してくれたお客様には、口コミをお願いしましょう。お客様は不動産会社を選ぶ際に、口コミも参考にすることも考えられます。
良い口コミが多ければ、それだけで利用してくれる可能性は高まるでしょう。しかし、良い口コミを書いてもらうように強制するのは禁止されているので注意してください。
です。子供に配ったとしても、親御さんが広告を確認して不動産会社を利用してくれるかもしれません。
不動産投資の集客なら吉和の森!
不動産投資の集客について悩んでいる方は、ぜひ「吉和の森」をご利用ください。吉和の森ではデジタルマーケティングのお手伝いをしており、Webサイトを使った集客やリスティング広告の掲載などもサポートを行っています。
集客を効率良く行う上でインターネットの活用は重要です。ぜひ、吉和の森と一緒にWeb集客を行ってみてください。
不動産投資の集客は難しい
不動産投資の集客は比較的難しいです。競合も多く、不動産投資を行う層は多くありません。その中で集客するには、様々な工夫を設ける必要があります。ぜひ、本記事を参考に集客を行ってみてください。