Instagramのプロフィール画面で、自己紹介文の下に並ぶ丸いアイコンが「ハイライト」です。
投稿を頑張っているのにアカウントの魅力が伝わらないと感じる場合、その原因はハイライトを活用できていないことにあるかもしれません。
ハイライトは、あなたのアカウントの第一印象を決定づけ、伝えたい情報を的確に届けるための、非常に戦略的な機能です。
この記事では、ハイライトの基本や最新仕様、初心者でも迷わない作り方、足跡の仕組み、そしてビジネスを成長させる活用法までを分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたのプロフィールは見違えるほど魅力的になるはずです。
インスタのハイライトを使えば、ストーリーズをプロフィール上に残せる!
インスタのハイライトとは、一言でいえば「24時間で消えてしまうストーリーズを、プロフィール上にずっと残しておける機能」です。
訪問者はまずプロフィールを確認します。ここで興味を持たれなければ、過去の投稿まで見てもらえる可能性は低くなります。ハイライトは、その最初のわずか数秒で、あなたやあなたのアカウントの「要約」を伝え、訪問者の心を掴むための最高のツールなのです。
アカウントの「顔」となる重要な情報だけを選び抜いて、テーマ別に整理して常設展示できます。
- 自己紹介
- 商品・サービス一覧
- お客様の声
- よくある質問(Q&A) など
ストーリーズとの明確な違いは「役割」
ハイライトとストーリーズの最も大きな違いは「保存期間」にあり、それによって「情報の役割」が根本的に異なります。
ストーリーズ 24時間で消える「今だけの情報」です。本日限定のランチメニューやタイムセール、イベントの様子など、「今この瞬間」を伝えたいときに使います。 ハイライト ずっと残しておける「保存版の情報」です。お店のこだわりや人気メニュー、アクセス方法、会社の想いなど、お客様にいつでも見てもらいたい大切な情報をまとめておく場所です。
ストーリーズが「今日の天気」を伝える速報なら、ハイライトは「年間の気候」をまとめた百科事典のようなものです。この2つを戦略的に使い分けることが、効果的な発信の鍵となります。
最新の仕様変更でどう変わった?
2024年頃から、ハイライトの仕様がアップデートされました。最も大きな変更点は、表示場所とデザインです。
以前はプロフィール直下の丸いアイコンだけでしたが、新たに専用の「ハイライトタブ(ハートマーク)」がプロフィールに追加され、そこに全てのハイライトが集約されました。
表示形式も、タップすると縦長のアルバム風レイアウトに変わり、より多くの情報を一度に見せやすくなっています。この変更によって、プロフィール全体の設計思想が問われるようになりました。
「プロフィール直下には最も見てほしいハイライトだけを厳選して配置し、詳細はタブで見てもらう」といった、新たな戦略が必要になったのです。

『デジタル・マーケティング超入門』の著者が
「Web集客の仕組み」で売上を創ります
インスタ ハイライトの作り方・追加方法

「設定が難しそう…」と思うかもしれませんが、ハイライトの作成や追加はとても簡単です。ここでは、目的別の3つの基本パターンを、つまずきやすいポイントも交えて丁寧に解説します。
過去のストーリーズから新規作成する手順
すでに投稿済みのストーリーズをまとめて、新しいハイライトを作る最も基本的な方法です。初めて作る方は、まずこの方法から試してみましょう。
- プロフィール画面の自己紹介文の下にある「+新規」、または画面右上の「+」から「ハイライト」を選択します。
- あなたの「ストーリーズアーカイブ(過去の投稿が自動で保存されている場所)」が開きます。ここで焦らず、ハイライトのテーマに合う投稿をゆっくり選びましょう。
- 選び終わったら、右上の「次へ」をタップします。
- ハイライトの名前(例:お客様の声、レシピ集)を入力し、「カバーを編集」から表紙になる画像を選びます。カバーはハイライト内の画像だけでなく、スマホ内の画像も選べます。
- 最後に「完了」をタップすれば、あなたのプロフィールに新しいハイライトが追加されます。
新規ストーリーズを投稿直後に追加する方法
新商品やキャンペーン告知など、「今すぐ伝えたい!」という情報を投稿と同時にハイライトに加えたい場合に最適な方法です。
- 通常通り、新しいストーリーズを作成して投稿します。
- 公開中(24時間以内)の自身のストーリーズを開き、画面右下にあるハートマークの「ハイライト」アイコンをタップします。
- メニューが表示されるので、「+新規」を選んで新しいハイライトを作成するか、すでにあるハイライト名を選んでそこに追加します。
既存のハイライトに後から追加する方法
「お客様の声」ハイライトに新しい感想を追加したり、「施術事例」を更新したりと、作成済みのハイライトの内容を充実させたい時に使います。
- プロフィール画面で、編集したいハイライトのアイコンを長押しします。
- 表示されたメニューから「ハイライトを編集」を選択します。
- 画面上部の「ストーリーズ」タブに切り替えると、アーカイブ内のストーリーズが一覧表示されます。
- 新しく追加したい投稿にチェックを入れ、「完了」をタップすれば、内容が更新されます。
一気におしゃれに!ハイライトの削除とカスタマイズ方法【空白にする裏技も解説】

ハイライトは、作成後も自由に編集や削除ができます。プロフィールを常に最新で魅力的な状態に保つための、簡単カスタマイズ術をご紹介します。
カバー画像やタイトルの変更・削除
ハイライトの見た目は、アカウント全体の統一感を左右する重要な要素です。
- 変更方法:変更したいハイライトを長押しし、「ハイライトを編集」を選択。同画面でタイトルと「カバーを編集」から画像を変更できます。Canvaなどの無料デザインツールを使えば、専門知識がなくてもおしゃれなオリジナルアイコンを簡単に作れます。
- 削除方法:不要になったハイライトは、長押しメニューの「ハイライトを削除」から簡単に削除できます。
裏技!タイトルを空白にする方法を解説
「タイトルを消して、アイコンだけでシンプルに見せたい」場合は、少し特殊な方法を使います。
Webで「インスタ ハイライト 空白 コピペ」と検索し、見つかる特殊な「見えない文字」をコピーして、ハイライトの名前編集欄に貼り付けましょう。
ただし、何のハイライトか分かりにくくなるデメリットもあるため、デザイン性と分かりやすさのバランスを考えることが重要です。
特定の人にだけ見せない非表示設定
残念ながら、ハイライトごとに特定の人へ非表示にする設定はできません。しかし、「ストーリーズの公開範囲設定」を利用すれば、結果的に特定の人へハイライトを非表示にできます。
「設定とプライバシー」→「ストーリーズを表示しない人」でアカウントを指定すると、その相手はあなたの新規ストーリーズと、それらから作成されたハイライトを一切閲覧できません。
【重要】ハイライトの足跡はバレる?閲覧者の確認方法

ハイライトに関して最も多くの方が抱く疑問、「足跡はつくのか?」。競合アカウントをこっそり調べたいときなど、自分の閲覧が相手に知られたくない場合もありますよね。
結論から言うと、足跡が残るのは「元のストーリーズが投稿されてから24時間以内」の閲覧のみです。
- 投稿後24時間以内:この期間内に閲覧すると、ストーリーズと同様に足跡が残り、投稿者は誰が見たかを確認できます。一度ついた足跡は取り消せません。
- 投稿後24時間経過後:完全にハイライトとしてプロフィールに固定化されたコンテンツは、何度見返しても、あなたの新たな足跡はつきません。
投稿者はストーリーズ投稿後48時間以内であれば、閲覧者リストを確認できます。ハイライトを開き、画面左下の「アクティビティ」をタップすると表示されますが、このリストは48時間経つと自動的に消えてしまいます。
つまり、投稿から十分な時間が経ったハイライトは、足跡を気にせず安心して閲覧することが可能です。
インスタのハイライトを活用したジャンル別テクニック

ハイライトを上手に活用すれば、プロフィールを訪れたユーザーへの訴求力を大きく高められます。ここでは、あなたのビジネスにすぐ応用できる具体的な活用テクニックをジャンル別にご紹介します。
1. 飲食店向け:メニューや予約への誘導線に
- デジタルメニュー:「ランチ」「ディナー」「ドリンク」など、カテゴリ別にハイライトを作成。美しい料理の写真や動画で、お客様の食欲を刺激します。
- 簡単予約:「ご予約」ハイライトに、予約サイトへのリンクだけでなく、電話番号のテキストやキャンセルポリシーを記載しておくと、より親切な印象を与えます。
- お店の紹介:「コンセプト」で想いを伝え、「アクセス」では駅からの道順を動画で案内するなど、初めての方にも分かりやすい情報を届けましょう。
2. 美容師・サロン向け:施術事例や信頼性の証明に
- 動くヘアカタログ:「ヘアカラー」「ショート」などスタイル別に施術事例をまとめます。写真だけでなく、仕上がりのツヤ感が伝わる動画を入れると効果絶大です。
- お客様のリアルな声:お客様からの感謝のメッセージやメンション投稿を紹介。許可を得てお客様のアカウントをタグ付けすると、さらに信頼性が増します。
- 予約前の不安を解消:「Q&A」ハイライトで料金や施術時間、予約方法に関する疑問に先に答えておくことで、お客様は安心して問い合わせできます。
3. クリエイター向け:ポートフォリオとして活用
- オンライン作品集:「イラスト」「ロゴデザイン」などジャンル別に作品を整理。依頼を検討しているクライアントが、あなたの実績をすぐに見つけられるように構成します。
- 制作の裏側と想い:制作過程や作品に込めた想いを見せることで、あなたの仕事への姿勢が伝わり、価格以上の価値を感じてもらえます。
- スムーズな仕事依頼:「お仕事依頼」ハイライトに、連絡先や依頼から納品までの流れ、料金の目安を明記しておくことで、ビジネスチャンスを逃しません。
まとめ

本記事では、インスタのハイライト機能について、その基本から応用まで、かなり詳しく解説しました。
ハイライトは、もはや単に過去の投稿を保存する場所ではありません。あなたのアカウントの価値や魅力を整理して伝え、ファンとのコミュニケーションを深め、ビジネスを成長させるための強力な「戦略的ツール」なのです。
この記事の重要ポイント
- ハイライトは、いつでも見てほしい「ストック情報」をまとめる場所。
- 作り方は3パターンあり、長押しメニューから簡単に編集・追加・削除ができる。
- 足跡が残るのは「元の投稿から24時間以内」だけ。それ以降は安心して閲覧できる。
- カバー画像を整え、ジャンルに合わせた戦略的な内容を配置することで、プロフィールの魅力は劇的に向上する。
この記事を読み終えたら、さっそくハイライトを一つ編集または作成してみましょう。
まずは「自己紹介」からでも構いません。その小さな一歩が、あなたのアカウントを大きく成長させるきっかけになります。