「デジタルマーケティングとSNSマーケティングの違いは?」
「デジタルマーケティングとSNSマーケティングの目的や手法は?」
デジタルマーケティングとSNSマーケティングは、スマートフォンの普及にともない、取り組む企業が増えているマーケティング手法です。しかし、両者の具体的な違いが分からず、どちらを取り入れるべきか迷う場合も多いでしょう。
本記事では、デジタルマーケティングとSNSマーケティングの違いを目的や手法など5つの観点から解説します。
営業活動やマーケティング業務全体の効率化、集客や認知拡大など、目的に応じて適したマーケティング手法を導入するための参考にしてください。
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デジタルマーケティングとSNSマーケティングの違い【一覧表】
デジタルマーケティングとSNSマーケティングの違いを、以下の表にまとめました。
デジタルマーケティング | SNSマーケティング | |
使用する媒体 | デジタル技術・IT全般 | SNS |
目的 | 営業やマーケティング業務全体の効率化 | 認知拡大・ブランディング・顧客ロイヤリティ向上 |
メリット | 消費者の行動管理や分析、複数チャネルでのアプローチが可能 | SNSマーケティング:拡散性が高く若い世代へのリーチが可能 |
デメリット | 必要とする知識・スキルが幅広く導入が困難 | 炎上リスクや成果が出るまでに中長期的な取り組みが必要 |
具体的な手法 | ・Webサイト運用・Web広告・SEO(検索エンジン最適化)・コンテンツマーケティング・SNSマーケティング・動画マーケティング・メールマーケティング・アプリマーケティング・MA(マーケティングオートメーション)・デジタルサイネージ・IoTの活用 | ・SNSアカウントの運用・SNS広告の配信・運用・SNSキャンペーンの実施・インフルエンサーマーケティング・ソーシャルリスニング |
デジタルマーケティングとSNSマーケティングの違いの詳細を、解説していきます。
デジタルマーケティングとSNSマーケティングの使用する媒体の違い

デジタルマーケティングとSNSマーケティングが異なる点として、使用する媒体の違いが挙げられます。
両者で使用する媒体は以下の通りです。
- デジタルマーケティング:デジタル技術・IT全般を使用する
- SNSマーケティング:SNSを使用する
各マーケティング手法の媒体の詳細を説明します。
デジタルマーケティング:デジタル技術・IT全般を使用する
デジタルマーケティングは、インターネット、Webサイト、メール、IoT、AI、ビッグデータなどデジタル技術全般を活用するマーケティング手法です。
市場や顧客の分析から戦略実行、効果改善に至るまでのすべての段階でデジタルツールを活用します。
たとえば、WebサイトやWeb広告を活用した集客やAIを活用した実店舗の購買行動分析などもデジタルマーケティングに該当します。
デジタルチャネルを横断して、顧客の購買行動の把握や促進する点が大きな特徴です。
デジタルマーケティングの詳細は以下のページで詳しく説明しているので、デジタルマーケティングへの理解を深める際の参考にご覧ください。
>> デジタルマーケティングとは?わかりやすく11個の手法を解説!
SNSマーケティング:SNSを使用する
SNSマーケティングは、SNSを使用したマーケティング手法です。
SNSマーケティングで用いられる主なSNSを以下にまとめました。
- X(旧Twitter)
- LINE など
SNSマーケティングはSNSを使用して、企業や商品、サービスの認知向上、購買意欲の促進などを狙って、消費者にアプローチするマーケティング手法です。
SNSは高い拡散力やリアルタイムなユーザーとのコミュニケーションが強みで、企業と消費者の間の距離を近づける効果も期待できます。
また、SNSはデジタル技術の1つに数えられるため、SNSマーケティングはデジタルマーケティングの一部に含まれるマーケティング手法です。
デジタルマーケティングとSNSマーケティングの目的の違い

デジタルマーケティングとSNSマーケティングは使用する媒体が異なるだけでなく、取り組む目的にも違いがあります。
デジタルマーケティングとSNSマーケティングそれぞれの目的を以下にまとめました。
- デジタルマーケティング:営業やマーケティング業務全体の効率化
- SNSマーケティング:認知拡大・ブランディング・顧客ロイヤリティ向上
各マーケティング手法の目的を説明します。
デジタルマーケティング:営業やマーケティング業務全体の効率化
デジタルマーケティングの主な目的は、営業活動やマーケティング業務全体をさまざまなデジタル技術で効率化し、売上や利益の最大化を目指すことです。
一般的なマーケティング目的の集客や販売促進だけでなく、市場や顧客データの収集、分析により、見込み客に適したアプローチまでデジタルマーケティングの目的に含まれます。
デジタルマーケティングは消費者の購買行動全体の把握や管理なども該当するため、集客にとどまらずビジネス活動全体の業務効率化、品質向上を狙って導入するケースもあります。
SNSマーケティング:認知拡大・ブランディング・顧客ロイヤリティ向上
SNSマーケティングは高い拡散力を活かし、企業や商品の認知度の向上を狙うマーケティング手法です。
また、企業SNSアカウントの運用や継続的な情報発信で、自社ブランドのイメージ形成や顧客ロイヤリティの向上にもつなげられます。
SNSはユーザーの目に留まりやすい情報発信を行えることに加え、ユーザーとの双方向コミュニケーションも可能です。
ユーザー、すなわち消費者とのコミュニケーションで、結果的に顧客ロイヤリティの向上が期待でき、中長期的なファンの獲得と育成も期待できます。
デジタルマーケティングとSNSマーケティングのメリットの違い

デジタルマーケティングとSNSマーケティングにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
各マーケティング手法の長所と短所の両面を把握し、適切に自社のマーケティングに取り入れることが大切です。
まずは、デジタルマーケティングとSNSマーケティングそれぞれのメリットを以下にまとめました。
- デジタルマーケティング:消費者の行動管理や分析、複数チャネルでのアプローチが可能
- SNSマーケティング:拡散性が高く若い世代へのリーチが可能
各マーケティング手法のメリットを説明します。
デジタルマーケティング:消費者の行動管理や分析、複数チャネルでのアプローチが可能
デジタルマーケティングでは、消費者の行動データの収集・分析やデータに基づいたアプローチを行えます。
また、WebサイトやSNS、メール、オフラインのデジタル看板など複数のチャネルを活用し、ターゲットごとに最適な施策を展開できます。
若年層にはSNS、店舗型ビジネスにはデジタル看板、顧客対応へのチャットボットの活用など、チャネルを変更して各ターゲットに効率的なアプローチが可能です。
SNSマーケティング:拡散性が高く若い世代へのリーチが可能
SNSマーケティングは、高い拡散力から低コストで認知拡大やブランディングの効果が期待できる点がメリットです。
SNSごとにユーザー層が異なりますが、SNS全体の傾向として若年層へのリーチに強みがあります。
特にGoogleをはじめ、検索エンジンよりもSNSを中心に情報を収集する10代や20代にリーチする場合、SNSマーケティングの利用が効果的です。
短期間で広範囲に情報を届けられ、若年層のユーザーにアプローチしやすいことから、SNSマーケティングは注目されています。
デジタルマーケティングとSNSマーケティングのデメリットの違い

デジタルマーケティングとSNSマーケティングそれぞれのデメリットは以下の通りです。
- デジタルマーケティング:必要とする知識・スキルが幅広く導入が困難
- SNSマーケティング:炎上リスクや成果が出るまでに中長期的な取り組みが必要
各マーケティング手法のデメリットの詳細を説明します。
デジタルマーケティング:必要とする知識・スキルが幅広く導入が困難
デジタルマーケティングは、ITとマーケティング両方に関する幅広い知識とスキルが求められます。
そのため、デジタルマーケティングを取り入れるためには、専門的な人材の確保、または育成の必要があります。
しかし、専門性が高い人材の採用や教育にはコストと時間、労力がかかるため、デジタルマーケティングの導入が困難なケースも少なくありません。
また、新しいツールや仕組みを導入しても業務フローにうまく組み込んで活用できない、現場の従業員が使い方を理解できないなどの理由で、デジタルマーケティングの導入に悩む場合も多々あります。
必要とする知識やスキルが幅広く、導入が難しい点がデジタルマーケティングの主なデメリットです。
SNSマーケティング:炎上リスクや成果が出るまでに中長期的な取り組みが必要
SNSマーケティングは高い拡散力を持つ一方、炎上リスクがあります。
炎上した場合、SNSマーケティングに期待するブランディングやポジティブな意味での認知拡大につながらないだけでなく、ブランドイメージへの悪影響や売上の低下などにもつながりかねません。
また、SNS運用は短期間での成果が出にくく、継続的な情報発信とユーザーとの信頼構築が必要で、成果が得られるまでに時間がかかる点もデメリットです。
短期的に集客、プロモーションを行う場合はコストをかけてWeb広告に注力したほうが効率的です。
デジタルマーケティングとSNSマーケティングの手法の違い

デジタルマーケティングとSNSマーケティングでは、使用する媒体が異なるだけでなく、具体的なマーケティング手法にも違いがあります。
ここでは、デジタルマーケティングとSNSマーケティングそれぞれの具体的な手法をまとめました。
デジタルマーケティングの手法
デジタルマーケティングは、デジタル技術を取り入れたマーケティング全般を指すため、手法は多岐に渡ります。
デジタルマーケティングの11種類の手法を以下にまとめました。
- Webサイト運用
- Web広告
- SEO(検索エンジン最適化)
- コンテンツマーケティング
- SNSマーケティング
- 動画マーケティング
- メールマーケティング
- アプリマーケティング
- MA(マーケティングオートメーション)
- デジタルサイネージ
- IoTの活用
上記の手法は、オンラインのビジネスに限らず、実店舗のオフラインのビジネスでも取り入れられる手法も含まれ、いずれもデジタルマーケティングの手法に該当します。
デジタルマーケティングの各手法の詳細は以下のページで説明しており、デジタルマーケティングを取り入れる際に役立つため、ぜひご覧ください。
>> デジタルマーケティングとは?わかりやすく11個の手法を解説!
SNSマーケティングの5つの手法
SNSマーケティングの代表的な5つの手法を以下にまとめました。
- SNSアカウントの運用
- SNS広告の配信・運用
- SNSキャンペーンの実施
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
SNSマーケティングの各手法の詳細を説明します。
SNSアカウントの運用
SNSアカウント運用では、自社またはブランド専用のアカウントを作成し、情報発信を行います。
広告運用と比較すると低コストでの認知拡大やブランディングが期待でき、継続的なアカウント運用で、ユーザーからの信頼獲得にもつながります。
SNSアカウント運用は、商品・サービスのPRに加え、採用活動にも効果的です。
SNS広告の配信・運用
SNS広告は、SNSプラットフォーム上に配信する広告です。
SNSアカウントの運用と比較すると、短期間での集客や認知拡大の効果が期待できます。
また、SNSのターゲティング機能を活かして、特定のユーザー層だけに自社の広告を表示し、効率的なユーザーへのアプローチが可能です。
広告費がかかるものの、短期的な集客やプロモーションではSNS広告の配信、運用がおすすめです。
SNSキャンペーンの実施
SNSキャンペーンは、ユーザー参加型のプロモーションを行い、認知拡大やエンゲージメント向上を狙う手法です。
ハッシュタグキャンペーンやフォロー&リポストキャンペーンなどがSNSキャンペーンの例で、ユーザーの行動を促します。
ユーザーが自発的に参加したくなるキャンペーンを実施すると、宣伝広告費を抑えつつ、高い拡散性が期待できます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは、多くのフォロワーを獲得しているインフルエンサーとタイアップし、商品やサービスをPRする手法です。
フォロワー数やエンゲージメント率が高いインフルエンサーの起用で、ターゲット層へ効果的にアプローチできます。
ただし、タイアップするインフルエンサー選びに失敗した場合や、ステルスマーケティングなどの不適切なプロモーションを行った場合は、期待した効果が得られないおそれがあります。
インフルエンサーマーケティングでは、PRを依頼するインフルエンサーの選定やPR方法に関する慎重な検討が必要です。
ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングは、SNS上のユーザーの投稿を収集・分析し、マーケティング戦略に役立てる手法です。
自社に関する評判や消費者のニーズ、競合他社の動向をSNS上の口コミや投稿から把握し、商品改善や新サービス開発に活用します。
SNSからはユーザーの自然な反応、リアルな意見を収集できるため、自社で行うアンケートよりもユーザーの本音を把握しやすい点が強みです。
デジタルマーケティング・SNSマーケティングは専門家の支援がおすすめ

デジタルマーケティングとSNSマーケティングを自社のマーケティングに取り入れる際は、専門家の支援を受けることをおすすめします。
SNSマーケティングを含むデジタルマーケティングには、専門性が高く、デジタル技術とマーケティングに関する広範な知見が必要です。
自社でデジタルマーケティングやSNSマーケティングに精通した人材を採用、あるいは育成する場合、時間とコストがかかるおそれがあります。
外部のデジタルマーケティングやSNSマーケティングの専門家に支援を依頼すると、短期間で効率的な各マーケティング手法の導入が期待できます。
「株式会社吉和の森」では、SNSマーケティングを含むデジタルマーケティング支援を実施しています。Web上での集客やSEO対策を検討している企業の悩みの解決につながる内容のメルマガも配信しているので、お気軽に登録してみてください。
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デジタルマーケティングとSNSマーケティングは、使用する媒体から目的、メリット、デメリットまで異なります。
デジタルマーケティングはデジタル技術全般を用いるマーケティング手法で、SNSマーケティングはデジタルマーケティングの一種です。
デジタルマーケティングとSNSマーケティングは、いずれも導入する際、専門的な知見や知識が必要です。
しかし、専門的な人材の採用や教育はコスト面や労力の観点から困難と感じる企業が多いでしょう。
自社での課題解決が難しい場合は、デジタル技術やマーケティングの専門家への支援を依頼し、課題の解決を目指すことがおすすめです。
自社にあった外部パートナーを選び、デジタルマーケティングやSNSマーケティングに取り組みましょう。
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