【専門家コラム】スポーツ系推薦入試の各種期間について(その2)
前回はスポーツ系推薦入試の各種期間の中で、出願申請の期間・受験日について考えてみました。今回は、入学手続きの為の費用を支払う期間・平均評定値の必要最低基準値の成績対象期間・各種大会出場が条件になっている場合の出場基準対象期間について考えてみましょう。
目次
先ずは入学手続きの為の費用を支払う期間についてです。
通常は入学金等を支払います。授業料を全て支払うわけではありません。専願試験の場合はお断り出来ないので、特に支払いについて考える必要は無い様に思われます。併願であった場合で且つ第一志望に合格した場合もそのまま支払って終わりですが、第一志望でなかった場合はその他の大学を受けるかどうかです。と言うのも通常支払った入学金は他の大学に合格してそちらに行く場合は返金されないケースが多いからです。入学試験の要項に返金されないという様な文言が書かれていると思われます。ですので注意して確認する必要が有ります。複数の大学を受験する時は、出来るだけ入学金の支払いが無駄にならない様にスケジュールを考えながら予定を作成したいですね。入学金も結構な金額になりますよね。入試の日、合格発表の日と併せて見比べて行きましょう。人によっては3-4校受験する方々もいらっしゃるでしょうからスケジュール管理が複雑になって来ます。受験生・両親・高校の先生たちと良く話し合って受験スケジュールを作成しましょう。
次に平均評定値の必要最低基準値の成績対象期間についてです。
平均評定値の事を、学習成績の状況と言う言葉で書かれている大学も多いです。そもそもこの平均評定値の基準が無い大学も結構あります。基準の設定が無いケースでも、成績が記載されている調査書は提出しなくてはなりません。その場合成績をどれぐらい参考にしているかは大学次第でしょう。さて、成績の対象期間ですが、大きくは3つです。一つ目は立教大学の様に高校の第2学年終了時まで。その他多くの大学が高校3年生の1学期終了時まで(中等教育学校では高校3年生の前期終了時まで)、そして第3学期に受験日のある大学は高校3年生の2学期終了時までです(この場合も高校3年生の2学期までの場合がありますから確認が必要です。)。出願時の全体の評定平均評定値と言う表現の大学も結構あります。この場合期間が不明確だと思ったら、いつまでが対象になるか必ず大学の入試課の様な部署に確認する様にして下さい。とても重要な事なので、後回しにせずに早めに調べる様にしましょう。ExcelやSpread Sheet等で作成したり、大きめのカレンダーに書き込んだりすると良いでしょう。
最後に各種大会出場が条件になっている場合の出場基準対象期間についてです。
期間の前にそもそも評価対象になる大会が何なのかを良く入試要項を読んで調べましょう。各大学でまるで違いますし、判断が分かりにくい書き方をしている大学も有ります。判断がつかない時は、思い込みは危険ですから必ず大学に直接問い合わせるようにしましょう。地区大会や高等専門学校大会、国公立高校だけの大会などは評価対象外になる場合があります。また、証拠や証明も通常は必要です。この判断も結構難しい場合があります。どの様なものが証拠や証明になるのかを良く入試要項等で確認しましょう。これも判断が付きにくい場合は、必ず大学に問合せる様にして下さい。それら大会等の評価委対象期間ですが、一般的には出願前までに開催されたものになると思われます。サッカーやラグビーの全国大会は割と年末年始に行われる場合があるので、その場合は高校2年生の時までに出場していなくてはならなくなるケースもありますからきちんと調べましょう。