ショート動画の投稿に特化したTikTokは、不動産の集客に有効かどうか気になるところでしょう。本記事では、不動産でのTikTokの運用の仕方について解説。投稿する際のポイントや事例についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
TikTokとは？不動産の集客でおすすめな理由とメリット
TikTok（ティックトック）とは、短い尺の動画を配信できるSNSアプリです。15秒〜60秒程の短い動画を作成することができ、幅広い年齢層のユーザーが使用しています。
多くの企業でもTikTokを活用した集客が実施されており、不動産の集客にもおすすめです。不動産会社でも有効活用すれば、集客ツールとして役立つでしょう。
【TikTokの機能一覧】
・アカウント名クリック
・アイコン画像
・フォローボタン：
・いいね
・コメント
・セーブ（保存）
・共有（SNS・リンクコピー）
・再投稿
・ダウンロードする
・キャプション
・デュエット・リミックス
・ステッカーを作成
・プロモート
・再生速度（再生速度の調整が可能）
・ライブフォト・GIFでシェア
・ミュージック機能
幅広い年齢層にアプローチできる
TikTokのユーザー数は、全世界で約10億人です。日本でも約1,630万人のユーザーがおり、若年層に限らず30代や40代など幅広いユーザー層が利用しています。（※）
年齢層は偏っていないので、幅広いユーザーにアプローチするにはぴったりのツールといえるでしょう。
※“TikTok 公式HP”参照
潜在ユーザーにも不動産の情報を伝えられる
TikTokの魅力は、不動産会社を知らない潜在ユーザーにもアプローチできるところです。TikTokには「おすすめ機能」と呼ばれる機能が備わっており、各ユーザーのプロフィール情報、投稿履歴、視聴時間などをアルゴリズムが分析しランダムでコンテンツを表示してくれます。
不動産に興味がないユーザーに対しても投稿が表示される場合があるので、魅力的なコンテンツであれば注目される可能性があるでしょう。
簡単な操作で投稿しやすい
TikTokのメリットは、手軽な操作で投稿できるところです。YouTubeのように特別な編集スキルが必要ないため、初心者でも気軽に投稿できます。また動画用のテンプレートが用意されているので、素材を準備する必要がありません。
簡単な操作で質の高い動画を配信できるのは、TikTok初心者にとっては魅力的でしょう。
【撮影した直後の投稿手順】
1. TikTokアプリ中央下の「＋」をタップ
2. 画面下中央の赤い丸ボタンをタップして撮影開始
3. 撮影終了後、画面下右横のチェックマークをタップ
4. 動画編集しキャプションやハッシュタグを追加して投稿
【保存している動画の投稿手順】
1. TikTokアプリ中央下の「＋」をタップ
2. 画面下右側の「アップロード」をタップ
3. カメラロールから投稿したい動画や写真を選択
4. 動画のBGMを選択し尺を調整
5. 動画編集しキャプションやハッシュタグを追加して投稿
無料から利用できる
TikTokのメリットは、無料からアカウント運用ができるところです。ビジネスアカウントとして利用した場合は、コストをかけることなく集客できます。質の高いコンテンツで情報発信すれば、高い費用対効果が見込めるでしょう。
ただし広告出稿やクリエイティブ制作をする場合は費用が発生するため、事前に予算を見積もる必要があります。無駄な出費をかけないためにも、広告運用をする際はどれくらいのコストをかけるべきなのか戦略を練ってみてください。
拡散されやすい
不動産会社でTikTokを運用するメリットは、情報が拡散されやすいことです。TikTokには共有機能が備わっており、ユーザーが積極的に投稿をシェアすれば多くの人に不動産の存在を認知してもらいやすくなります。
さらにTikTokではハッシュタグの投稿をすると、投稿に対して興味を持っているユーザーを獲得しやすくなるので、拡散力を強くしたい場合はおすすめです。
コメントでユーザーの本音がチェックできる
TikTokには、コメント機能が備わっておりユーザーの意見をチェックできます。投稿に対して本音でコメントしてくるユーザーがいるので、投稿コンテンツの見直しがしやすいです。
ユーザーの意見を参考に投稿のブラッシュアップを図っていけば、クオリティーの高い情報が発信しやすくなるでしょう。
不動産でTikTokを運用するデメリット
TikTokは、投稿のしやすさや拡散力の高さなどさまざまなメリットがあります。しかしTiKTokならではのデメリットもあり、機能によっては不便さを感じてしまうかもしれません。
短い時間でまとめなければならない
TikTokは15秒〜60秒と動画の尺が限られているため、短い時間で内容をまとめなければなりません。少しでも質の高い投稿をしようとすると、尺がオーバーしてしまう可能性があります。
もし尺の長い動画を投稿したい場合は、動画を短いクリップで分割してみたり、LIVE配信という形で投稿したりとさまざまな工夫策を活用してみるのが望ましいです。
売上につながるとは限らない
拡散力のあるTikTokは、必ずしも売上に直結するとは限りません。たとえ物件の紹介をしたとしても、興味のないユーザーからスルーされる可能性があります。
TikTokによる集客は、あくまでもブランドの認知拡大という意識を持った方がよいでしょう。
しかし投稿の仕方次第では見込み客獲得につながる場合もあるので、質の高い動画コンテンツの投稿を続けてみてください。
炎上リスクがある
TikTokを投稿する際は、炎上リスクがあることを認識しなければなりません。もしTikTokで炎上してしまうと、アカウント停止のみならず会社の信頼低下や売上低下などさまざまな側面で影響が出る可能性があります。
不動産会社の価値を下げないためにも、事前に炎上対策を徹底させましょう。
不動産のTikTok集客を成功させるポイント
いざTikTokを運用してみようとするものの、アカウント運用の仕方が分からなかったり、投稿の反応率が悪かったりと苦戦する場面が出てくるかもしれません。不動産のTikTokの運用で成果を出すためには、いくつかポイントを押さえるのがコツです。
具体的に不動産のTikTok集客を成功させるためには、どのようなポイントを押さえるべきなのか見ていきましょう。
ビジネスアカウントで投稿する
TikTokには、個人アカウントのほかにもビジネスアカウントが設けられています。ビジネスアカウントには動画の視聴者数のチェックや投稿分析など個人アカウントにはない機能が充実しているため、質の高いアカウント運用が可能です。
さらにビジネスアカウント開設後は、プロフィール情報を充実させましょう。ユーザーの中には、どのような不動産会社のアカウントなのか気になる方もおり、プロフィールの内容が薄いと何をやっているのか分かりにくくなってしまいます。
プロフィールの情報の薄さで、ユーザー獲得を逃すのはもったいないです。会社のプロフィールやビジネス内容、公式HPのURLなどプロフィールを充実させ1人でも多くのユーザーや顧客を獲得しましょう。
ターゲット層を明確にする
TikTokで投稿をする際は、ターゲット層を明確にしましょう。例えば賃貸物件に関する情報を発信したい場合、20代〜30代のユーザーにアプローチするようなイメージです。
TikTokは幅広い年齢層が利用しているので、ターゲット層が不明確な状態で投稿してしまうと、誰に向けて情報発信しているのか分かりにくくなる可能性があります。
もしターゲット層をより具体的に設定したい場合は、ペルソナを決めるのがおすすめです。ペルソナとは顧客像の特徴を具体的にしたもので、年齢や性別、職業、ライフスタイルなど細かく設定することでターゲット層が絞りやすくなります。
ペルソナの具体例を下記にまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
【賃貸物件を探している若者を集客する場合】
・年代：20～30代
・職業：会社員、学生、フリーターなど
・ライフスタイル：一人暮らし
・理想の賃貸物件：職場や学校から近い物件、家賃が安い
・悩み：選ぶ物件の家賃が高い、初期費用を抑えたいなど
分かりやすい内容を投稿する
TikTokの動画の尺は限られているため、短く分かりやすいコンテンツ作りを意識する必要があります。もし難しい内容のコンテンツを投稿してしまうと、ユーザーの中には分かりにくさによってストレスを感じてしまうかもしれません。
とくに不動産投資や税金対策など難しい内容を投稿する際は、いかに分かりやすく情報を伝えるかが重要でしょう。
もし投稿内容がまとまらない場合は、一旦構成を整えてから投稿するのがおすすめです。1度動画構成をまとめることによって投稿内容が整理しやすくなるので、ぜひ試してみてください。
音楽やナレーション・テキストなどを活用する
少しでも投稿コンテンツの魅力を上げたい場合は、音楽やナレーション・テキストなどの素材を活用するのがおすすめです。ただ単純に物件内部の風景を撮影するよりは、ナレーションやテキストなどで紹介したり、テンポよく音楽を流したりすることでユーザーに理解してもらいやすくなります。
さまざまな素材を活用して、ユニーク満載の投稿にしましょう。
投稿にハッシュタグを付ける
拡散力のある投稿にしたい場合は、ハッシュタグを付けるのがおすすめです。投稿にハッシュタグを付けることによって、ターゲットユーザーのおすすめ欄に表示される可能性があります。
「#渋谷一人暮らし」というようにハッシュタグを付けて、コアなユーザーを集めましょう。
インフルエンサーを起用してみる
少しでも投稿で注目されたい場合は、インフルエンサーを起用してみるのもおすすめです。人気の高いインフルエンサーに物件をPRしてもらうことによって、ユーザーに注目されやすくなります。
もしブランドの認知拡大を狙った投稿をしたい場合は、インフルエンサーをオファーしてみてください。
TikTokの活用で成功した不動産会社の事例
不動産会社でTikTokを使った集客を実施する際、どのように運用するべきなのか分からない方もいることでしょう。もしTikTokの運用の仕方で苦戦している場合は、ほかの不動産会社を参考にするのがおすすめです。
いくつかおすすめの不動産会社や事業者などのTikTokの事例をピックアップしてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
1. スタイリー不動産
『スタイリー不動産』は、大阪や神戸エリアを中心に物件紹介をしてくれる不動産会社です。おしゃれな部屋を取り扱っており、TikTokでもおすすめの物件を紹介しています。実際の物件にて間取りや部屋の状態などを撮影しているので、まるで内覧しているような臨場感が味わえるのが魅力です。
ユーザーの中にはLIVE感覚で物件を見てみたいという方もいるので、TikTokを活用した見学ツアーは集客には有効な手段といえるでしょう。
2. LAKIA不動産
『LAKIA不動産』は、大阪を中心に店舗を展開している不動産会社です。ニーズに合った物件紹介をしており、TikTokでもスタッフがおすすめの部屋を案内してくれます。スタッフが物件の注目ポイントを教えてくれるので、部屋の魅力が伝わりやすいです。
さらに『LAKIA不動産』のTikTokの特徴は、各店舗ごとにアカウントが開設されているところ。店舗ごとにアカウントを作れば、周辺エリアに住むユーザーに注目されやすくなるかもしれません。
もしチェーン展開している不動産会社の場合は、店舗ごとにアカウントを作ってみてください。
3. ノアの賃貸
『ノアの賃貸』は、元キャバ嬢の都内不動産社長が運営しているTikTokアカウントです。約5万人のフォロワー数を誇っており、物件紹介や物件選びのコツなどさまざまなコンテンツを発信しています。（※）
新婚や若者、女性などニーズに合った物件紹介をしているので、どのようなターゲット層に向けて物件を紹介するべきなのか明確になっているのがポイントです。
※“ノアの賃貸 TiKTok公式アカウント”参照
4. りっくん不動産
『りっくん不動産』は、首都圏を中心に物件紹介をしているアカウントです。約22万人のフォロワー数がいるアカウントなっており、ティックトッカーであるりっくんが、物件に関する情報を明るく伝えてくれます。
賃貸物件の紹介はもちろんのこと、物件に関する街頭インタビューや実際に住んでいる人の紹介などユニークなコンテンツが豊富にそろっているのが魅力です。
不動産のアカウントで注目されやすくなるためには、物件に関する詳細な情報のみならず、独特な雰囲気のコンテンツや投稿者の明るさなどが人気の秘訣かもしれません。
5. （株）シティホーム
『（株）シティホーム』は、広島、岡山、香川、東京など幅広いエリアで賃貸物件の紹介をしてくれる不動産会社です。TikTokではマンションや一戸建てなどさまざまな賃貸物件の案内をしており、ルームツアーのように部屋の隅から隅まで紹介してくれます。
駅近物件やおしゃれな1LDK物件、安い賃貸物件などさまざまな物件をピックアップしているので、幅広いターゲット層に向けて情報発信しているのがポイントです。
豊富な物件を取り扱っている不動産会社は、参考にしてみるとよいでしょう。
6. クラシスホーム
『クラシスホーム』は、愛知県を中心に注文住宅の設計サービスを展開している不動産会社です。TikTokでは、デザインした数多くのモデルハウスの様子を投稿しています。部屋の隅から隅まで紹介しているため、まるでルームツアーをしているような臨場感が味わえるのが魅力です。
『クラシスホーム』のTikTokの特徴は、動画とBGMのみで投稿が完結しているところ。ほかの不動産の場合はテキストを活用した投稿をしていますが、『クラシスホーム』の場合は、テキストはほとんど使っていません。
テキストを付けないことによって部屋の広さが伝わりやすくなるので、間取りのスペースを強調させたい場合はあえて何も付けないのがよいかもしれません。
ほとんどの投稿はモデルルームの紹介となっているので、見学会の呼び込みにはおすすめの手法といえるでしょう。
不動産でのTikTokの運用に苦戦したら『吉和の森』
もし不動産会社でTikTokの運用に苦戦した場合は、『吉和の森』がおすすめです。『吉和の森』は東京都港区にあるweb集客を得意とする広告運用代行会社。WEBサイトやリスティング広告、SNSなどさまざまな媒体での集客サポートを実施しています。
LINEやX（旧Twitter）、InstagramなどのSNS集客のサポートも実施しているので、TikTokの運用を支援してもらいたい方におすすめです。
TikTokの運用でしっかりとした支援を受けたい方は、ぜひ『吉和の森』を活用してみてください。
不動産の集客でTikTokを活用してみよう
本記事では、不動産でのTikTokの運用の仕方について解説しました。不動産向けのTikTokを成功させるためには、ターゲット層を絞り込み、分かりやすい内容で情報発信することが重要です。魅力的なコンテンツで、TikTokでも不動産の顧客を獲得しましょう。
株式会社 吉和の森
