不動産企業がオウンドメディア運用に成功すれば、広告コストを抑えた認知拡大やブランディングが可能です。本記事では、不動産オウンドメディア運用のメリットや具体的な成功事例について詳しく解説します。記事の後半では、運用を成功させるポイントについても紹介します。
不動産オウンドメディア・自社サイトとは
オウンドメディアとは、広い意味では「企業が自社で保有するサイトやメディア」のこと。狭義には、ブログやコラムなどの情報発信で検索流入を狙う、Webサイト型の企業メディアを指すことが多いです。
不動産業界においても、スマートフォンやインターネットの普及が進むにつれて、集客や売上アップを目的にオウンドメディアを運用している企業が増えつつあります。
不動産オウンドメディア運用のメリット
ここからは、不動産企業がオウンドメディアを運用する具体的なメリットについて紹介します。不動産オウンドメディア運用の主なメリットは以下の通りです。
- 認知拡大・ブランディングにつながる
- 広告コストを抑えられる
認知拡大・ブランディングにつながる
オウンドメディアにはさまざまな運用方法がありますが、中でも検索エンジンからの流入を狙ったSEOコンテンツの配信がメジャーです。
ユーザーニーズを満たす有益情報を配信することでサイトへの流入が増えれば、企業を知らない層のリーチも獲得できます。多くのユーザーがオウンドメディアへ訪れれば、認知拡大やブランディングにつながるでしょう。
広告コストを抑えられる
オウンドメディアで集客できるようになれば、広告費用をかけずとも新規顧客や見込み顧客の獲得が可能となります。運用に社内リソースを割く必要はありますが、これまで支払っていた広告コストを抑えられる点はメリットです。
不動産オウンドメディアの成功事例10選
1. SUUMO|SUUMOジャーナル
「SUUMOジャーナル」は、不動産ポータルサイト『SUUMO』が運営する不動産オウンドメディアです。住宅関連のニュースをメインで配信しており、住まいや暮らしに関する情報はもちろんのこと、税金や節約術に関するコラムまで多彩なジャンルのテーマを発信しています。
SUUMOへの誘導を目的としており、利用者拡大を目指した事例です。
※“SUUMO 公式HP” 参照
2. HOME’S|住まいのお役立ち情報
「HOME’S」は、ブログのようなデザインで住まいに関わるお役立ち情報を配信しています。サイト内の検索窓から知りたい情報を検索できたり、人気記事や新着記事の項目があったりと、ユーザーが欲しい情報を見つけやすい工夫が施されています。
HOME’Sのポータルサイトへの流入・会員登録を狙いつつも、セールス色の強すぎない程よいレイアウトが特徴です。
※“HOME’S 公式HP” 参照
3. ひつじ不動産|オシャレオモシロフドウサンメディア
シェアハウス専門の総合メディア『ひつじ不動産』が運営する「オシャレオモシロフドウサンメディア」。お役立ち情報と物件情報が一体化しているところが特徴です。
シェアハウスを検討している初心者に向けて、シェアハウスのリアルな体験談や情報などを届けています。物件ごとの紹介ページに問い合わせのボタンが設置されているほか、メルマガ登録や物件情報の導線などが程よく組み込まれている事例です。
※“ひつじ不動産 公式HP” 参照
4. 三菱地所リアルエステートサービス|不動産売却マスター
不動産マッチングサービス「タクシエ」を展開する『三菱地所リアルエステートサービス』では「不動産売却マスター」で物件取引に関するお役立ち情報を発信しています。
顧客となる不動産物件の売り手をターゲットに、よくある悩みや疑問を解決するコラムを掲載しています。簡単に問い合わせできる入力フォームが記事内に差し込まれており、マッチングサービスの問い合わせチャットへの誘導を組んだ事例です。
※“不動産売却マスター 公式HP” 参照
5. 三井不動産レジデンシャル|三井でみつけて
『三井不動産レジデンシャル』では、インタビュー記事や住まい選びの参考情報を発信するオウンドメディア「三井でみつけて」を配信。サイトのサイドバナーやポップアップに相談フォームが掲載されていたり、ページ上部にCMギャラリーが掲載されていたりと、見やすいレイアウトの中に自社PRが組み込まれています。
※“三井でみつけて 公式HP” 参照
6. イエウール|はじめての不動産売却お役立ちメディア
不動産ポータルサイト「イエウール」では、不動産売却に関するノウハウを配信。コンスタントに記事を掲載・配信しており、記事中には物件売却時の税金や手数料のシミュレーションをおこなえる問い合わせフォームなどが上手く組み込まれています。
※“イエウール 公式HP” 参照
7. SINGLE HACK|一人暮らしを刺激するウェブマガジン
“一人暮らしを刺激するWebマガジン”「SINGLE HACK」では、一人暮らしに関わる豆知識やコラムを配信。「一人暮らしはベッド? 布団? 」「一人暮らしの暇つぶしの方法11選! 」など、多彩な切り口の情報を掲載しているのが特徴です。
※“SINGLE HACK 公式HP” 参照
8. ARUHI|ARUHIマガジン
「ARUHIマガジン」は、住宅ローンを提供するARUHIが運営するオウンドメディア。ライターを明記しているのが特徴で、不動産コンサルタントや住宅ジャーナリストなど、各専門分野のプロが記事に携わっている事例です。
※“ARUHI 公式HP” 参照
9. 大手不動産会社7社の協賛企画|メジャーセブン
「メジャーセブン」は、大手不動産会社7社が協賛で運営しているマンション検索サイト。物件特集ページやお役立ち情報の「MAJOR’S BLOG」などがサイト内に組み込まれており、不動産に関わる多彩な情報が一体化されている事例です。
※“メジャーセブン 公式HP” 参照
10. トチカツプロ|土地売却と活用をプロがサポート
「トチカツプロ」は、株式会社近畿住宅流通が提供している、土地売却・土地活用の情報サイトです。昭和63年の創業以来、ロードサイド物件を中心に全国で100件以上の買取をおこなっています。さまざまな土地の活用方法や売却についても記事を掲載しています。
※“トチカツプロ” 参照
不動産オウンドメディア運用を成功させるポイント
ここからは、不動産オウンドメディア運用を成功させるポイントについて紹介します。
- 読者ニーズに合ったコンテンツを制作する
- 適切なキーワードを狙う
- 集客チャンネルを考える
読者ニーズに合ったコンテンツを制作する
集客目的のオウンドメディアとなると、とにかく自社製品やサービスのアピールをしたいと考える担当者や経営者の方もいるかもしれません。しかし検索流入を狙う場合は、最後まで読んでもらうために読者ニーズを満たす記事の制作が必要です。
ターゲット層のニーズに合ったコンテンツを配信することで、興味を持ってくれた層が自然と問い合わせや申し込みに流入するような導線を意識しましょう。
適切なキーワードを狙う
ただ検索ボリュームの多いキーワードを狙っただけでは、競合が多く集客につながらない可能性もあります。また、検索結果で上位表示されたとしても、そもそも検索ニーズが少なく成果が出ないこともあります。集客や売上につなげるためには、キーワード選定の段階から適切な戦略を練ることが重要です。
集客チャンネルを考える
指名検索が見込める大手企業や有名企業でない場合、検索流入以外の集客チャネルも意識しましょう。例えば記事更新のタイミングでSNSやメルマガに配信したり、Youtubeチャンネルを運営している場合は動画と連動させたりと、ほかのオウンドメディアとの連携するのもおすすめです。
効果的にオウンドメディアを運営するなら「吉和の森」
不動産会社によっては、Webに詳しい社員がいないこともあるかもしれません。自力でオウンドメディアの運用をすることは不可能ではありませんが、戦略に悩んだときには専門家を頼ってみるのも一つ。
「吉和の森」は各企業の状況に応じて、マーケティングからWeb集客までをサポートしています。
提供しているサービスの一例
- デジタルマーケティング
- webサイト制作
- ITコンサルティング
- インターネットメディア運営
Web集客を包括的にサポート
「吉和の森」では、デジタルマーケティングからWeb集客までを包括的にサポート。ただ集客するだけでなく、集客できた顧客をどのように契約まで誘導するかのアプローチや、企業のWebを使ったPRの実施など、多角的な観点からコンサルティングをおこなっています。
ていねいなフォローで初心者にもぴったり
また、サービス利用にあたってていねいなフォローがあるので、メディア運用の初心者でも困ることがありません。Webに関する知識を持ち合わせていない場合でも、気軽に相談しやすいところが大きな魅力です。
オウンドメディアの立ち上げや運用をどのように進めてよいかわからない方は、まず相談してみることをおすすめします。
不動産オウンドメディアを活用して売上アップを目指そう
不動産オウンドメディア運用のメリットや具体的な成功事例、運用を成功させるポイントについて解説しました。不動産企業がオウンドメディア運用に成功すれば、自社の力で集客や売上アップを目指せます。オウンドメディアを活用して、事業の拡大につなげましょう。