不動産投資クラウドファンディング

不動産投資クラウドファンディングと他の不動産投資の違いを解説

  • 再生回数:20
  •    

上がらない賃金や年金額の減少など、将来への不安から資産形成や投資への関心が高まっています。
「投資を始めたいけど何から始めればよいか分からない」、「小額から安全に運用したい」などのお悩みには、不動産投資クラウドファンディングがおすすめです。
この記事では、不動産投資クラウドファンディングと他の投資方法との違いを比較しながら解説します。

不動産投資クラウドファンディングとは

不動産投資クラウドファンディングとは

不動産投資クラウドファンディングとは

不動産投資クラウドファンディングとは、インターネットで集めた資金を元に、事業者が不動産の建築・購入・運営を行い、そこで発生した利益を、出資額に応じて投資家に配当する仕組みです。
具体的には、不動産事業者が、ホテル・マンション・ショッピングモールなどの、不動産取得・運営にかかる資金を、複数の投資家からインターネットを通じて調達します。
取得した不動産の売買や運用から得た利益が、配当として投資家に分配されます。
また、1人当たりの負担額を分割するため、小額から始められる不動産投資方法です。

不動産投資クラウドファンディングで利益を得られる仕組み

不動産投資クラウドファンディングでは、事業者ごとに収益構造が違うため、投資先に応じて利益の出方も変わります。
不動産投資運用の収益構造として、大きく分けて以下の2種に分かれます。

収益構造 運用期間 特徴
キャピタルゲイン

(売買差益)

短期 高い利回り・高リスク
インカムゲイン

(家賃・賃料収入)

中長期 低~中利回り・低リスク

キャピタルゲインは、購入した不動産を高く売り、得た利益から配当が決まる仕組みです。
対して、インカムゲインは毎月入る定額の家賃収入から配当が決まります。
自分の投資スタイルに合わせた投資先を選定しましょう。

不動産投資クラウドファンディング以外の不動産投資

不動産投資クラウドファンディング以外の投資方法として、主に「現物不動産投資」と「J-REIT」があります。

現物不動産投資

現物不動産投資は、建物を所有し、入居者やテナントからの賃料で定期収入を得る不動産投資手法です。
いわゆる「マンション投資」にあたり、数十年にわたって不動産を運用する点が特徴です。
実際に不動産を所有するため、週百万円の投資が必要となり、ローンを組むケースも多く、他の手法と比べると投資を始めるハードルが高いといえます。
また「老朽化すると不動産の収益性が落ちる」「管理費や修繕費がかかる」など、長期運用と相性の悪い側面もあります。

J-REIT

J-REIT(不動産投資信託)は、不動産を担保に発行した証券を組み合わせる上場投資信託の金融商品です。
クラウドファンディングと同様に、投資を受けたお金で不動産を調達し、獲得した賃料収入や売買益を投資家に分配します。
投資信託はプロが投資先を組み合わせて分散運用するため、ローリスクローリターンで長期の運用ができます。

不動産投資クラウドファンディングと現物不動産投資の違い

不動産投資クラウドファンディングと現物投資の違いは、以下のようにまとめられます。
大きな違いは投資可能額や不動産管理費の安さです。
融資を利用することの多い現物不動産投資と比べると、クラウドファンディングの方が気軽に始められる投資方法であるといえるでしょう。

違い 不動産投資

クラウドファンディング

現物不動産投資
投資対象 マンション・ホテル

・商業施設など

マンション・テナントなど
投資先の選定
運用形態 共同投資 管理会社に委託
収入構造 家賃収入/売買益 家賃収入
流動性(換金性)
投資可能額 1万円~ 数百万円~
不動産管理費用 なし あり(管理・メンテナンス費用)

不動産投資クラウドファンディングとJ-REITとの違い

不動産投資クラウドファンディングとJ-REITの違いは、以下のようにまとめられます。
大きな違いは投資先選定の自由度です。
J-REITは投資信託であるため、投資先は自分で決められません。
また、物件の管理費用はかかりませんが、運用代金(信託報酬)は発生します。

違い 不動産投資

クラウドファンディング

J-REIT
投資対象 マンション・ホテル

・商業施設など

マンション・ホテル

・商業施設など

投資先の選定 不可
運用形態 共同投資 投資信託
収入構造 家賃収入/売買益 分配金/投信の売買益
流動性(換金性)
投資可能額 1万円~ 数万~数十万円
不動産管理費用 なし なし(信託報酬は発生)

不動産投資クラウドファンディングを選ぶメリット

いくつかの投資手法を紹介しましたが、不動産投資クラウドファンディングが特におすすめな理由は、その始めやすさと手軽さにあります。

少額から始められる

不動産投資クラウドファンディングは、少額で始められる不動産投資商品です。
安くて1万円程度から投資できる点が最大の魅力といえます。
また、通常の不動産投資は物件価格が高額のため、頭金だけでも数百万〜数千万円の用意が必要です。
一方、クラウドファンディングならローン返済や初期費用を用意する必要もなく、すぐに資産運用を始められます。

運用の手間がかからない

通常の不動産投資は、入居者管理や建物設備のメンテナンスなどの費用がかかります。
管理会社に委託しても別途費用がかかるため、費用のかさむケースが危惧されます。
対して、クラウドファンディングなら投資した不動産の所有者は事業者であるため、投資家に管理・運営費がかかりません。
一度投資したら配当金を待つだけでよく、一切手間をかけずに資産形成ができます。

まとめ

今回の記事では、不動産投資クラウドファンディングと他の不動産投資形態との違いを開設しました。
費用や管理など、始めにくい印象のある不動産投資でも、不動産投資クラウドファンディングなら簡単に始められます。
不動産は株や債券と違い、地価や物件の運用方法から値動きを予想しやすく、手堅い投資プランが練られます。
低リスクでコツコツと投資収益を上げる財テクとして、不動産投資クラウドファンディングのご検討はいかがでしょうか。