不動産投資クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングで失敗したらどうなる? リスクと対策法を紹介

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不動産クラウドファンディングは、投資家が不動産に対して少額の投資を行い、その運用で得た利益が投資家に分配される投資方法です。
多額の不動産投資と異なり、リスクが少なく、初心者でも簡単に始められるため人気があります。
不動産クラウドファンディングで運用する物件は、マンションやアパートだけではなく、宿泊施設にも導入されています。

不動産クラウドファンディングにおける失敗とは

不動産クラウドファンディングにおける失敗とは

不動産クラウドファンディングにおける失敗とは

不動産クラウドファンディングは、リスクが低い投資として人気があります。しかし、全く失敗がないわけではありません。
そこでこの章では、不動産クラウドファンディングで起こる恐れのある失敗について紹介します。

配当金を受け取れない

不動産クラウドファンディングの配当金は、主に投資先の家賃収入から配当されます。複数人で一つの物件に対して投資をする場合、その投資金額の割合に応じて割り振られます。
したがって、投資物件がマンションやアパートの場合、その部屋が空室になれば、配当は受けられません。特に、マンションの一室に対して投資をしている方は、配当金がゼロです。
また、ホテルや旅館の場合は、閑散期や社会情勢などによって配当金が減少します。
社会情勢やその物件状況が原因で、配当金を受け取れないリスクがあることを理解しましょう。

途中で解約できない

基本的に、その期間が終了するまで途中解約はできません。
不動産クラウドファンディングは、その物件を運用する期間が定められています。
もし、急に資金が必要になったときも、途中解約して出資金を受け取れないため、運用期間は必ず確認しましょう。
長期の運用期間に不安を感じる方は、短期運用のファンドがおすすめです。
事業者によっては、3か月や半年など、1年以内に運用が終了するファンドについて募集をしています。

事業者の倒産

不動産クラウドファンディング事業者が、倒産する可能性があります。
不動産クラウドファンディング事業者は「不動産特定共同事業法」の免許を取得して、事業を開始します。そのため、誰もが始められる事業ではありません。
しかし、経営難や諸事情により事業が続けられず、倒産してしまう恐れがあります。
もし、不動産クラウドファンディング事業者が倒産すれば、出資金・配当金は戻ってきません。
利益重視ではなく、実績を積み重ねている業者がおすすめです。

そもそも投資できない

近年は、不動産クラウドファンディングの人気が高まっており、人気のファンドは取り合いの状態です。
不動産クラウドファンディングは、投資先のファンドを探すところからスタートしますが、ファンドによっては、募集開始後すぐに終了してしまうことも多くあります。
投資したい物件や依頼したい事業者がある方は、事前準備を徹底しましょう。
運営会社によっては、ファンドの告知をするところもあります。

他の不動産投資とのリスクの比較

この章では、不動産クラウドファンディングと他の投資方法を比べたときのリスクを比較します。
今回比較するJ-REITは、投資者が出した出資金を、事業者がさまざまな不動産運用に配分し、その利益を投資者が得られる投資方法です。

不動産クラウドファンディング J-REIT
管理コスト 必要なし 必要なし
価格の変動リスク 低い 高い
投資金額 少額から 高額投資も多くある

J-REITと比べると、受けられる配当金の変動リスクが低く、少額から始められる投資であることが分かります。
他にも、現物の不動産投資も選択肢の1つです。この投資方法は、初期費用が高額で、管理コストが発生します。

不動産クラウドファンディングで失敗しないために

不動産クラウドファンディングを始めるときに失敗しないポイントを紹介します。

事業者情報を確認する

不動産クラウドファンディングは、不動産の運用を事業者に一任し、運用期間中は解約できないファンドがほとんどです。そのため、事業者情報は細かく確認しましょう。
今までの実績や取り組み、取扱件数など、事前の情報収集が重要です。過去の実績を見ることで、配当を遅らせたことがあるかどうかが分かります。
複数の事業者を比較して吟味し、事前に確認できる情報を見て、リスクの低い事業者を選びましょう。

物件情報を確認する

募集されているファンドの物件情報をよく確認しましょう。不動産の立地やプロジェクト内容の把握、ターゲットにしている家族構成など、その物件の需要を検討します。
例えば、市街地や学校近くにあるマンション、観光地にあるホテルなどは需要が高く、配当が見込める不動産です。
ファンドの内容をよく理解せず、利回りの高さだけで投資を決定する方法はおすすめできません。
その物件について概要と需要を理解し、投資を検討しましょう。

分散投資をする

不動産クラウドファンディングは、少額から投資ができます。そのメリットを活かして、投資先を分散させることで、リスクを回避しましょう。
投資金額や、運用期間の違うファンドを組み合わせて管理することで、違うタイミングで配当を受けられます。
もし、配当金を受け取れないファンドがあったとしても、他に運用しているファンドでまかなえるため、大きな損失を避けられるでしょう。

まとめ

不動産クラウドファンディングは、初心者から始められる不動産投資方法として人気があり、小額の配当金であったとしても、着実に利益を出したい方におすすめの投資方法です。

ただし、投資にはリスクがあることを忘れてはいけません。
投資を始める前に、事業所や物件をよく調べることで、避けられるリスクがあります。
リスクを正しく理解し、可能な限り回避して投資を運用しましょう。