スポーツ推薦で入学して退部したら退学になる?
スポーツ推薦で入学して退部したら退学になる?
「スポーツ推薦で入学したけど、退部を考えている」
「スポーツ推薦で退部をしたら退学になるのかな」
スポーツ推薦で大学に入学した学生の中には、このような悩みや疑問を抱えている方もいるでしょう。スポーツ推薦で入学したら、学費や人間関係などからスポーツを辞めづらいのが現状です。
本記事では、スポーツ推薦で退部をした場合に退学になるのか、デメリットはあるのかなどについて解説しています。スポーツ推薦で入学して怪我や人間関係などを理由に、スポーツを辞めようと考えている方はぜひ参考にしてください。
スポーツ推薦だと退部できない?
結論、スポーツ推薦で大学に入学した場合に、退部はできます。しかし、学費や人間関係などから退部しづらいのが現状です。スポーツ推薦で入学した場合に、学費の免除を受けている学生もいます。スポーツを辞めた場合は学費の免除が止まってしまい、学費を払えなくなり続けなくなる可能性もあります。スポーツ推薦で退部を考える場合は、今後についてきちんと決めておきましょう。
スポーツ推薦で退部するとどうなる?
スポーツ推薦で退部すると、退学をしなければいけないと考える学生もいるでしょう。しかし、実際には退学までする必要はありません。とはいえ、退部することで今後に影響があります。以下で、それぞれみていきましょう。
退部しても退学はしなくても良い
スポーツ推薦で退部をするか迷う場合に、1番引っかかるのは退学をしなければいけないのかということです。しかし、退部をしたからといって、退学をする必要はありません。スポーツ推薦で入学して退部をしても、大学を卒業している方はいます。
退部が退学につながる理由としては、学費免除が停止されて学費が払えないことや勉強についていけないことがあげられます。スポーツの強豪校は私立大学が多い傾向にあるので、学費もかなり高く、払えなくなって辞めてしまう学生は実際に多いです。入学当初に辞める予定はないと思いますが、しっかりと勉強はしておきましょう。
学費免除の場合は返還が求められる
スポーツ推薦で入学している学生の中には、学費免除を受けている方もいます。学費の免除額は学生によってまちまちです。しかし、退部をしてしまった場合は、学費の返還を求められる可能性があります。スポーツで成績を残すことを期待されて入学したが、選手でなくなれば返還があるのも当然です。
とはいえ、誰もが自分勝手な理由で辞めるわけではありません。中には、怪我を理由に選手生命を断たれることがあるでしょう。その場合は、学費免除を減額したり、そのまま免除という大学もあります。大学によって対応は異なるので、退部をする前に学費免除がどうなるかを確認しておきましょう。
就活が不利になる可能性がある
スポーツ推薦で退部をする理由にもよりますが、就活が不利になる可能性があります。たとえば、練習がきつい、人間関係が悪いなどはネガティブな印象になります。一方で、怪我などで選手生命を断たれたのであれば、悪い印象にはなりません。
スポーツ推薦で入学した学生の中には、学費の免除を受けておらず支払いが難しくアルバイトをしたいという理由もあるでしょう。この場合でも、面接でしっかりと退部した経緯を、きちんと説明すれば大丈夫です。
スポーツ推薦の学生が退部する理由
スポーツ推薦の学生が退部する理由としては、主に以下の3つです。
- 怪我
- 人間関係
- 金銭面
学生によって退部する理由はまちまちですが、大きな理由は上記のとおりです。以下で、それぞれ詳しい理由をみていきましょう。
怪我
スポーツ推薦で大学に進学して退部する理由で最も多いのは、怪我をして選手生命を断たれたことです。怪我をしてスポーツができなくなった場合は、成績を残すことができないので退部を考えます。
しかし、身体の一部であればポジションや種目を変更することで、スポーツを続けられる可能性もあります。怪我をして退部を考える前に、自分がそのスポーツでできることがないのかをしっかりと考えましょう。また、選手だけでなく、裏方に回る方法もあります。
人間関係
スポーツ推薦で人間関係が悪くて、退部をする学生もいます。同じスポーツをしている学生の中でも、人には合う合わないがあるのは仕方ありません。個人競技であれば、あまり気にしなくてもよいかもしれませんが、団体競技だとそういうわけにはいきません。
また、指導者の指導方法が合わずに、退部を考えている学生もいます。大学の指導者を変えるのは簡単ではありませんが、不満を思っている学生が数人いる場合は伝えるのも1つの方法です。
金銭面
スポーツ推薦で入学した学生の中には、学費免除を受けている方もいます。一方で、学費免除の基準を満たしておらず、学費免除を受けていない学生もいます。学費免除を受けていない学生では、金銭面の問題で退部を考える方もいるでしょう。
たとえば、家庭の事情でどうしても学費を払えない学生もいます。そのため、アルバイトの時間を増やして学費を自分で払うために退部をします。スポーツ推薦は進学先を選べるのが珍しいので、入学前にトータルどれくらいの費用が必要であるのか計算しておきましょう。
部活を辞めない選択肢もある
退部する理由は学生によって異なりますが、部活を辞めない選択があることを覚えておきましょう。怪我をしてしまって、部活を辞めるか迷っている方は、ぜひ参考にして検討してください。
怪我から復帰するまでリハビリする
怪我をして退部を考えている方は、すぐに退部をするのではなく復帰を試みましょう。たとえば、膝の靭帯を損傷して完治するかわからないという学生もいるでしょう。しかし、諦める必要はありません。早い段階での怪我であれば、リハビリをすることで復帰できる可能性があります。
また、軽い怪我程度であれば、完治するまではポジションを変更しておくのも方法です。ただ、怪我を庇いながら練習をすると、別の箇所を怪我する可能性があるので注意が必要です。怪我の箇所を増やしてしまうと、それこそ復帰ができなくなります。
選手としてではなくサポートとして残る
部活に残るには選手としてでなく、サポートとして残る方法があります。サポートとして残ることで、好きなスポーツに関わり続けられるのがメリットです。また、トレーナー的な役割を行えば、将来の幅が広がるでしょう。
しかし、学費免除を受けている学生は、大学によって対応が異なるので事前に確認しておきましょう。仮に学費免除をそのまま受けられる場合は、周りの学生から嫌な目でみられる可能性もあります。サポートとして残る場合は、少なからずリスクがあることを頭に入れておきましょう。
退部した後の選択肢
スポーツ推薦で退部した後の選択肢としては、主に以下の4つです。
- 学問に専念する
- 別の部活に入部する
- 転校・編入する
- 退学して働く
退部の理由は学生によってさまざまなので、今後の選択肢も学生によって異なります。以下で、詳しくみていきましょう。
学校に残って学問に専念する
退部した場合で1番よい選択肢は、学校に残って学問に専念することです。通っている学部にもよりますが、学問に専念すれば資格取得ができる場合もあります。また、退部した後の生活は就活にも関係するので、しっかりと勉強をしておきましょう。
これまでスポーツに専念してきた学生は、勉強に抵抗があるでしょう。しかし、学問に専念すると将来の可能性が広がるのでおすすめです。自分のためにもしっかりと勉強をして、単位を取得しておきましょう。
別の部活に入部する
スポーツでの道が断たれたとしても、他の部活に入部する方法はあります。しかし、スポーツ以外にも文芸部に力を入れている大学であれば、入部するのはかなり難しいでしょう。その場合は、サークルに所属するのがおすすめです。
サークルであれば部活とは違って、入部の基準を設けていることは少ないでしょう。また、サークルは学生が主体であることがほとんであるため、のびのびと楽しくできるのも大きなメリットです。
転校・編入する
退部した後は、同じ大学や学部にいる必要はありません。大学や学部によって取得できる単位や資格は異なります。学費のことや自分の将来のためを考えて、転校や編入をする学生もいます。転校や編入の条件はそれぞれ異なるので、しっかりと確認をしておきましょう。
退学して働く
退部をしたら大学も辞めて、働くという選択があります。高校在学中に何か資格を取っていて、活かせるのであれば問題ありません。しかし、働く場所が限られてくるので、退学を選択する場合は十分に注意しましょう。
スポーツ推薦で入学したが退部するメリット
スポーツ推薦で入学して退部するのは、実はメリットがあります。退部した後の注意点やメリットを踏まえて、今後をどうするか検討しましょう。それでは、以下で詳しく解説していきます。
周りのプレッシャーから解放される
スポーツ推薦で入学した学生は、大学や親、指導者などから期待されています。そのため、知らないうちに大きなプレッシャーを抱えているでしょう。退部すると成績のことを考える必要がなくなるため、プレッシャーから解放されるメリットがあります。
プレッシャーから解放されることで、これまでよりものびのびと生活ができるようになるでしょう。スポーツをしているときよりも、顔が明るくなってイキイキしている学生も多いです。
学問に専念できる
スポーツ推薦で入学した場合は、どうしてもスポーツ優先で学問が疎かになってしまいます。しかし、退部すればスポーツをしていた時間を学問に当てられるので、これまでの遅れも取り返せる可能性があります。
スポーツで思うような成績が残せずに悩んでいる学生や怪我をして選手生命が断たれてしまった学生は、退部をして学問に専念するのもおすすめです。しかし、何か目的を決めておいた方が、より学問に集中して成績が伸ばせます。
さまざまな経験ができる
退部をすればこれまでスポーツに当てていた休日などが、自由な時間になるのでさまざまな経験ができるようになります。たとえば、バイトをしてみたり、旅行に行ってみたり、自分の好きなことに時間を使ってみましょう。
さまざまな経験をすることで、将来のやりたいことや今やるべきことが見つかることもあります。もちろん、退部してすぐはゆっくり休んで、自分と向き合う時間を作ることも大切です。
スポーツ推薦に関するよくある質問
スポーツ推薦に関するよくある質問についてまとめました。スポーツ推薦についてもう少し詳しく知りたい方や実際に退部を考えている学生などは、ぜひ参考にして今後に活かしてください。
スポーツ推薦を行っている大学の割合
全国の大学のうち、スポーツ推薦を行っている大学は4割程度です。つまり、3校のうち1校は、スポーツ推薦を行っています。どこの大学でもスポーツ推薦を行っているわけではないので、自分が進学したいと考えている大学にいけない可能性があるので注意しましょう。
また、大学の中でも学部によってスポーツ推薦枠がないことがあるので、スポーツと合わせて資格取得をしたい場合は難しいこともあります。そのため、資格取得を目的で大学に行くのであれば、高校在学中に勉強もしっかりとしておきましょう。
スポーツ推薦で入学して退部したら学費はどうなるのか
スポーツ推薦で入学して退部したら、学費がどうなるかは入学時の契約によって異なります。たとえば、学費を全額免除受けている場合は免除額が半分になったり、一部返還を求められたりする可能性があり、今後学費を払わなければいけません。
そのため、退部した学生の中には、学費が払えなくなり退学をする方もいます。怪我や人間界で退部をせざる得ない学生もいますが、退部をせずに続けられる可能性を模索することも大切です。
怪我をしても部活を続けるにはどうしたら良いのか
怪我をしても部活を続けるには、ポジションや種目を変更する方法があります。たとえば、野球であれば肘を傷めたから、ピッチャーから内野にコンバートしたり、陸上であれば足を傷めたから、走る種目から投げる種目にコンバートしたりすると良いでしょう。
また、選手だけでなくマネージャーや裏方に回る方法があります。しかし、選手を辞めると学費の免除額が減額される可能性もあります。条件面については、事前に大学や指導者と話し合いをしておきましょう。
スポーツ推薦で入学しても退部はできる
本記事では、スポーツ推薦で入学しても退部ができるのか、デメリットは何かなどについて解説しました。スポーツ推薦で入学しても、一般入試の学生と同じく退部は可能です。しかし、学費や就活の面などで不利に働く可能性があります。今後について考えたうえで、退部をするか決めましょう。
スポーツを退部した後でも、勉強をできる環境にあるのかどうかは進学で最も重要です。もちろん、辞めるつもりはないと思いますが、実際に怪我や人間関係で退部をせざる得ない学生がいます。自分にあった大学を探して、今後についてしっかりと考えてみましょう。
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株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。
著書:日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」(https://amzn.asia/d/4fMhaK8)
株式会社吉和の森:https://yoshikazunomori.com/