早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦の特徴・流れ・出願資格をわかりやすく解説
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦は、スポーツの種目において全国大会レベルの競技成績を持つ人が出願できる推薦入試です。
選考にあたっては書類選考と小論文、面接が実施されるため、合格を目指すには、傾向を理解したうえで対策を立てる必要があります。
そこで今回は、早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の特徴や流れ、出願資格などをわかりやすく解説していきます。
傾向をつかむための基礎知識として、ぜひチェックしてみてください。
目次
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦の概要
はじめに、早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦(総合型選抜 III 群)の概要を整理していきましょう。
本項目では、以下のポイントについて解説していきます。
- 方針・受け入れの目的
- 募集人数
- 具体的な選考方法
- 出願期間
次の項目から、それぞれを詳しく解説していきます。
方針・受け入れの目的
早稲田大学スポーツ科学部では、一定水準以上の高いスポーツ能力と、スポーツに対して旺盛な熱意を持つ学生、そしてその体験からスポーツ科学に探求する能力を培ってきた学生の入学に期待し、自己推薦入試(総合型選抜 III 群)を実施しています。
そのうえで、総合型選抜 III 群を通じて推薦入学した学生には、社会のスポーツ文化発展に貢献していくことを望んでいるとしています。
募集人数
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の募集人数は、60名です。
なお、男女の内訳に決まりはありません。
具体的な選考方法
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試は、以下の流れで選考が進みます。
- 書類選考(第一次選考)
- 小論文・面接(第二次選考)
2025年度入試では、第二次選考は2024年11月9日(土)に実施されます。
出願期間
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の出願期間は、2025年度入試では、2024年9月13日(金)~9月26日(木)となります。
出願期間は2週間で、毎年このあたりの時期に設定されます。
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の流れ
続いて、入試の流れをつかむために、早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の流れを整理していきましょう。
出願から合格、入学手続きまでの基本的な流れは、以下のとおりです。
- 入試要項の入手・確認
- 出願書類の作成・準備
- 出願者情報のWeb登録
- 第一次入学検定料の納入・出願書類提出
- 受験票の送付・印刷
- 第一次選考の合格者発表
- 第二次入学検定料の納入
- 第二次選考
- 第二次選考の合格者発表
- 第一次入学手続き
- 第二次入学手続き
以下から、具体的な日程と注意点などを簡単に見ていきます。
1.入試要項の入手・確認
はじめに、入試要項を手に入れ、出願資格や必要書類、日程などを細かく確認しましょう。
早稲田大学スポーツ科学部の公式サイトでは、通年入試要項がPDFで公開されていますが、翌年度の要項は夏頃に公開されます。
2025年度に受験する場合は、必ず2025年度要項が公開されてから、改めて内容を確認しましょう。
2.出願書類の作成・準備
入試要項を確認したあとは、出願書類を作成する準備に入ります。
早稲田大学スポーツ科学部の推薦入試では、スポーツ競技歴調査書や学業に関する調査書など、複数の書類が必要です。
出願書類はチェックリストとともに公式サイトで公開されているため、事前にしっかり確認するようにしてください。
3.出願者情報のWeb登録
早稲田大学スポーツ科学部の推薦入試では、前もって出願者情報のWeb登録が必要です。
出願期間になった際は専用の申請フォームが開設されるため、忘れずに登録を済ませましょう。
なお、2025年度入試では、2024年9月13日(金)~9月26日(木)が出願期間となります。
4.第一次入学検定料の納入・出願書類提出
事前のWeb登録を済ませたあとは、第一次入学検定料を納入し、必要な出願書類をすべて提出します。
提出方法は郵送で、必ず郵便局窓口から「簡易書留郵便・速達」で提出する必要があります。
5.受験票の送付・印刷
出願の手続きを済ませたあとは、受験票は情報登録フォームで申請したメールアドレス宛に届きます。
受験票が届いたあとは、プリントアウトして保管しましょう。
6.第一次選考の合格者発表
出願期間が終了すると自動的に第一次選考の書類選考が始まります。
合格者は、10月中旬~下旬頃にWebで通知されます。
2024年度の場合は、10月25日が第一次選考の合格者発表日でした。
7.第二次入学検定料の納入
第二次選考に合格した学生は、第二次選考に進むために、検定料を納入します。
納入期間は合格者発表日当日から5日程度の期間になると想定されます。
2024年度の場合は、10月25日~10月20日が納入期間でした。
8.第二次選考
第一次の合格者発表があったあとは、早い段階で第二次選考が行われます。
第二次選考は小論文と面接による選考で、どちらも同日に実施されます。
2025年度の第二次選考の日は、2024年11月9日(土)です。
9.第二次選考の合格者発表
第二次の合格者発表は、試験の数日後に行われます。
第一次同様に、第二次も合格者はWebで発表されます。
10.第一次入学手続き
合格した学生は、第一次入学手続きの期間内に以下を一括納入します。
- 登録料(入学金に相当)
- 学費
- 諸会費(春学期分のみ)
納入方法は、所定の振込用紙を使用した振込のみです。
2024年度の場合は、合格発表当日から1か月強の期間は第一次入学手続き期間でした。
11.第二次入学手続き
入学手続きは、2024年3月以降にも必要になります。
入学手続書類の提出が必要になるため、提出は第二次入学手続期間内に行いましょう。
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦の出願について
ここからは、早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の出願に関わるポイントを整理していきます。
チェックしたい点は以下のとおりです。
- 出願できる種目
- 求められる競技成績の水準
- 求められる学業成績
- 出願についてよくある質問
それぞれを詳しく見ていきましょう。
出願できる種目
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試では、出願できる種目については特に制限は設けられていません。
相応の競技成績を持ち、求められる学業成績の水準も満たしている学生であれば、原則としてどのようなスポーツ種目でも出願が可能です。
求められる競技成績の水準
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試では、「全国大会出場」などの優秀な競技成績を持っていることが、出願するうえで前提条件となります。
ただし「全国大会」と銘打ってない大会でも、全国大会レベルに相当すると判断できる成績であれば、出願は可能です。
なお、「〇〇大会は対象か?」という質問には、早稲田大学のほうでは一切回答できないため注意しましょう。
求められる学業成績
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試では、学業成績の出願資格は以下のとおりになります。
- 高校1年1学期~2年末までの全体の評定平均値が3.5以上
- 高校1年1学期~2年末までの欠席日数が40日以内
上記の基準は、両方を満たす必要があります。
出願についてよくある質問
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の出願についてよくある質問は、以下のとおりです。
- 中学時代の競技成績は使える?
- 競技成績なしでも出願は可能?
- 推薦入試の併願は可能?
回答は次のとおりです。
中学時代の競技成績は使える?
中学時代の競技成績は、選考の対象にならないため、出願不可となります。
選考の対象になるのは、高校在学時の競技成績です。
競技成績なしでも出願は可能?
競技成績がない場合は、出願はできません。
何らかのかたちで「全国大会レベル」と評価されたことがある場合でも、成績として証明できるものがない状態では、出願資格を満たすことはできません。
推薦入試の併願は可能?
日程的に問題がなければ、他学部・他大学と併願ができます。
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試は、併願可能です。
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦の選考について
ここからは、早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の選考方法・内容について解説していきます。
選考の流れは以下のとおりです。
- 第一次選考:書類選考
- 第二次選考:小論文・面接
それぞれどのような選考になるのか、詳細を解説していきます。
第一次選考:書類選考
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試では、第一次選考として、はじめに書類選考が実施されます。
提出書類は以下のとおりです。
- 出願書類チェックリスト
- 情報登録フォームの自動返信メールをプリントアウトしたもの
- 入学志願票
- スポーツ競技歴調査書(1)~(3)
- スポーツ競技成績証明書
- 競技活動および学業に関する調査書①~③
- 写真票
- 学校長が作成する調査書
- 戸籍抄本
出願書類チェックリストやスポーツ競技歴調査書、成績証明書、競技活動および学業に関する調査書の様式は早稲田大学スポーツ科学部の公式サイトから入手できます。
以下からは、特に重要となる書類について詳細を解説していきます。
スポーツ競技歴調査書(1)~(3)
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試では、スポーツ競技歴調査書を提出することで、自分自身が高校生活の中でどのような種目に取り組み、どのような成績を残してきたのか概要をまとめていきます。
スポーツ競技歴調査書は全部で3枚あり、記載する内容は以下のとおりになります。
- (1)自分自身の基本情報と主な競技成績
- (2)スポーツ競技歴に関する補足説明(大会の規模や参加人数、受賞した賞のどのような位置づけのものなのかなどを具体的に記載)
- (3)部活動や学校外でのスポーツ活動実績や公式記録、ランキング、資格(学校長や責任者による証明が必要)
補足説明欄を中心に、基本的には自由書式になるため、客観的に見てもわかりやすいように競技歴を記載する必要があります。
スポーツ競技成績証明書
スポーツ競技成績証明書には、記載した成績が客観的にわかる資料をのり付けで貼付します。
資料は、たとえば以下が挙げられます。
- 賞状
- 大会の規模や出場資格、参加人数などがわかる資料
なお、団体競技の成績で出願する場合は、個人名が特定できる資料を必ず貼付する必要があります。
競技活動および学業に関する調査書①~③
競技活動および学業に関する調査書も全部で3枚あります。
2024年度の場合は、以下の質問に対して自筆で枠内に記入する必要がありました。
- 自身の競技力について、同じ種目に取り組む高校生全体の中でどのような位置づけにあると考えるかおよびその理由について記入してください。
- 高校入学後の、競技活動に関するこれまでの目標およびそれに向けた努力のプロセスについて記入してください。
- 現在の学業への取り組みおよび早稲田大学スポーツ科学部入学後の学習計画について記入してください。
競技活動および学業に関する調査書は、どのような種目・競技成績の学生でも、等しく全員が提出する必要があります。
第二次選考:小論文・面接
第二次試験では、同日に以下2つの試験が実施されます。
- 小論文
- 面接
それぞれの概要をチェックしていきましょう。
小論文
小論文は、601字~1000字のボリュームで、毎年さまざまなテーマで出題されます。
たとえば2024年度の早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試では、小論文のテーマは「失敗の効用を主題にして601字~1000字で論じなさい」でした。
かなりユニークなテーマで出題されることも少なくないため、早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の小論文テーマは、予想しにくいことでも有名です。
面接
面接は、10分~15分ほどかけて行われる個人面接です。
主に質問されるのは志望理由と、スポーツそのものや自身が取り組んできた競技に関する考えです。
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試では、事前に志望理由書を提出しないため、志望理由は明確に伝えることが重要となります。
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の対策
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試合格を目指すには、書類・小論文・面接の対策が肝心です。
大学入試に特化した塾・予備校では、大学ごとの推薦入試対策にも対応しています。
難しく感じられがちな小論文や面接も、コツをつかめば合格の確立を高められます。
多くの合格実績を持つ塾・予備校に相談し、早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試突破を目指しましょう。
まとめ
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦入試の対策を立てる際は、具体的な出願資格や試験の流れ、選考方法など、基礎的なポイントを理解することがまず重要となります。
そのうえで、小論文や面接などの対策を具体的に立てていきましょう。
早稲田大学スポーツ科学部の自己推薦は、全国大会レベルの競技成績が求められるうえに、人数は60名と狭き門です。
傾向を理解し、必要な対策を万全にしたうえで、合格を目指しましょう。
株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。
著書:日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」(https://amzn.asia/d/4fMhaK8)
株式会社吉和の森:https://yoshikazunomori.com/