大学生からプロ野球選手になれる?大学野球の現状や将来を見据えたポイントを解説

プロ野球選手は、さまざまな年齢から入団が可能です。現在も高校野球の注目度が高くなっていますが、大学野球からプロに入り、活躍している人も大勢います。そのため大学生からプロ野球選手になるための準備を進めることで、夢を叶えられる可能性もあるでしょう。

本記事では、大学生からプロ野球選手になるためのポイントを解説します。

 

 

大学野球からプロ野球選手を目指せる?

大学生からプロ野球選手になるケースは、決して珍しくありません。むしろ大学野球という舞台の注目度は高まっているため、球団スカウトも積極的に調査しています。以下では、大学野球からプロ野球選手を目指せるのか解説します。

大学野球出身のプロ選手も多い

大学野球出身のプロ野球選手は、かなりの割合を示しています。NPBに所属する球団で、大学出身でプロ入りした人の割合は、40%前後とも言われています。半数には届かないものの、それに近い水準まで大学出身のプロ選手が活躍していることが想定できるのです。

そのため高校ではなく、大学野球を経てプロを目指す人も増えています。むしろ大学野球という貴重な経験を積んだ選手は、特定のポイントで評価されやすい可能性もあるでしょう。

大学野球への注目は集まっている

大学野球への注目度は、年々高まっていると考えられます。従来はテレビで放映される甲子園の影響で、高校野球の注目度が高い傾向にありました。しかし、昨今はSNSや動画サイトによってメディアの質が変わり、より多くの情報が発信されています。

その結果、大学野球に関する情報も出回るようになり、多くのファンを生み出すことにつながっています。大学野球には、高校野球とはまた違った面白さがあります。そういった認識が広まることで、今後も大学野球の注目度が高まっていくと考えられるでしょう。

大学野球の有望選手も広く認知されている

大学野球で活躍している有望選手も、昨今は広く認知されています。上記の通りSNSや動画サイトの発達によって、選手一人ひとりにもスポットが当たりやすくなっています。そのため大学野球で活躍している人に、プロ入り前から注目が集まるケースも珍しくありません。

注目度が高まれば、それだけスカウトの耳にも情報が届きやすくなります。そういったサイクルが構築されたことで、大学野球からプロ野球選手になれる人も増える可能性があるでしょう。

大学野球の基本

大学野球は高校野球とは異なる特徴を持ち、独自の形式で試合を実施しています。そのためこれから大学生になる人は、大学野球の基本を理解しておくことが重要です。以下では、大学野球の基本情報について解説します。

全日本大学野球連盟(JUBF)に加盟している硬式野球部

一般的に大学野球に参加できるのは、全日本大学野球連盟(JUBF)に加盟している硬式野球部となります。大学野球で活躍をし、そこからプロ野球選手になる道を切り開いていくのなら、まずは全日本大学野球連盟に加盟している硬式野球部への入部が基本となるでしょう。

現在全日本大学野球連盟に加盟している大学は、約380校となっています。そのなかには多くのプロ野球選手を育ててきた、いわゆる名門校もあります。高校生はそういった名門校の情報を集めて、スポーツ推薦で進学することも1つの手段となるでしょう。

大学野球では各連盟ごとにリーグ戦を実施する

大学野球では各連盟ごとに枠を作り、リーグ戦を実施しています。高校野球のように甲子園を目指すのではなく、各リーグで試合を実施し、勝ち星を得ることが目的になるでしょう。大学野球のリーグは26個あり、リーグ次第で1部から最大4部まで構成されています。

リーグ戦の仕組みについて

大学野球におけるリーグ戦は、毎年春季リーグと秋季リーグの2回実施されています。基本的には大学の授業が少ない土日で、試合が組まれています。春季リーグは4〜5月、秋季リーグは9月〜10月に行われます。試合の方式は各大学が2回ずつの総当たり戦を行い、成績が優秀なチームがリーグ優勝となります。

リーグがわかれている場合、各リーグ内でのみ試合を行います。1部リーグの大学と、2部リーグの大学が試合をするというケースはありません。一方で、リーグ戦がすべて終了し、上位リーグと最下位と下位リーグの優勝大学が決まったら、そのチームが入れ替え戦を実施します。

このときに下位リーグが勝った場合、上位リーグに繰り上げとなります。この入れ替え方式が大学野球の魅力であり、人気の理由の1つとなっています。

全国大会には2つの種類がある

春季リーグと秋季リーグでは、優勝大学を決定します。そして各リーグで優勝した大学は、その後全国大会に出場し、大学の頂点を目指すことになります。春季リーグの優勝校が集まる全国大会は、「全日本大学野球選手権大会」と呼ばれ、毎年6月に開催されます。

秋季リーグの優勝校は、「明治神宮野球大会」と呼ばれる全国大会に出場します。こちらの大会は、毎年11月に開催されます。どちらの大会もトーナメント形式になるため、リーグ戦とは異なり負けたら終わりの1発勝負となります。

大学野球の有名校

大学野球で名門と呼ばれる学校は多く、プロ野球選手を目指す場合には優先して進学することが考えられます。例えば以下の大学は、大学野球でも強い名門校とされています。

・明治大学

・佛教大学

・東海大学

・東洋大学

・駒澤大学

・法政大学

・早稲田大学

・関西大学

など

上記の大学は多くの実績を持つため、大学野球における名門として位置付けられています。もちろん、毎年のリーグで名門校だけが活躍するわけではありません。番狂せが起きるのも、野球というスポーツの魅力です。そのため進学先を選ぶ際には、これまでの実績を考慮しつつ、現在の状況を把握することが重要です。

大学野球を始めるまでの流れ

大学からプロ野球選手を目指すのなら、大学野球を始めるまでの流れを把握することもポイントです。大学野球を始めるための基本的な流れを把握しておけば、それに合わせて最適な準備を進められます。以下では、大学野球を始めるまでの基本的な流れを解説します。

興味のある野球部のある大学に進学する

プロ野球選手を目指して大学野球に挑戦するのなら、まずは興味のある大学の野球部をチェックしましょう。どのような練習をしているのか、どんな環境が整っているのか、これまでにどんな実績があるのかなどを確認し、自分にとって最適だと思える大学に進学することがポイントです。

実際に野球部の練習を見学したり、情報を集めたりしながら、具体的な進路を絞り込んでいくことがおすすめです。

スポーツ推薦での入学も検討できる

プロ野球選手を目指して大学に進学する際には、スポーツ推薦での入学も検討されます。スポーツ推薦とは、特定のスポーツ能力を使って受験する方法です。一般受験のように学力が重視されず、スポーツに関する能力のみで合否が決まります。高校時代に実績のある人は、スポーツ推薦枠で入学することも1つの方法となるでしょう。

スポーツ推薦で入学できれば、部活を中心とした大学生活を形成しやすくなるメリットがあります。また、部活の先輩やコーチなどから一目置かれるため、練習に身が入るのもメリットになり得るでしょう。

大学野球で練習する

プロ野球選手を目指すのなら、大学に入学後もひたすら練習に励む必要があります。大学野球は高校野球とはまた違い、さまざまな練習方法で選手の成長を促します。大学生活は高校生活と比較して、毎日の自由度が高いです。

そのためいかに時間を有効に使い、練習に打ち込めるかで、プロ野球選手になれるかが決まる可能性もあるでしょう。大学野球を通してプロ野球選手を目指すのなら、まずは大学での練習を習慣化し、自分なりのスケジュール管理方法を会得するのがおすすめです。

その後の進路も早めに考えるのがポイント

大学からプロ野球選手を目指す際には、「プロ野球選手以外の道には進まない」といった考えを捨てるのも重要です。プロ野球の世界に入るのは簡単ではなく、多くの選手が涙を飲んでいます。そのためプロ野球選手以外の進路も検討し、早めに計画しておくことも重要です。

仮に大学野球で花が開かなくても、社会人野球や独立リーグなど、別の方法でプロ野球選手を目指すことは可能です。そういった可能性にも目を向けておき、さまざまな将来を想像するのも大学野球に挑戦する際のコツです。

スポーツ推薦とは?

プロ野球選手を目指すのなら、野球部のスポーツ推薦枠を使った入学方法がおすすめです。スポーツ推薦枠での入学を勝ち取れれば、受験にあてる時間を練習に注ぎ込むことも可能です。以下では、大学進学時のスポーツ推薦について解説します。

優秀な選手を入学させる制度

スポーツ推薦とは、特定のスポーツにおいて優秀な実績・能力を持つ学生を入学させる制度です。野球・サッカー・テニスなど、さまざまな部活でこのスポーツ推薦が活用されています。野球部のスポーツ推薦では、一般的に守備のポジション別に募集がかけられています。

具体的には内野手・外野手・捕手・投手といった守備位置ごとに、推薦枠が設定されています。スポーツ推薦を利用する際には、自分が担当するポジションの推薦獲得を目指すことになります。スポーツ推薦の際には実技試験が実施され、その能力を判断されます。

野球の推薦では遠投・50m走・キャッチボール・フィールディング・トスバッティング・ピッチングなどが実技試験として実施されます。これらの試験で高い評価を得られた場合には、推薦での大学入試が叶います。

スポーツ推薦の注意点

スポーツ推薦を利用する際には、いくつかの注意点への理解も重要です。例えばスポーツ推薦を利用する場合、原則として専願となります。そのため複数の大学を受験することはできず、スポーツ推薦を受ける学校に絞る必要があります。また、大学入学後に部活を辞めづらい点も、考慮しておく必要があるでしょう。

スポーツ推薦で入学したからといって、退部ができないわけではありません。しかし、勉強についていけなかったり、精神的な負担で休学したりといったケースに陥ることも珍しくありません。スポーツ推薦ならではのデメリットも理解したうえで、制度を有効活用するのがポイントです。

大学からプロ野球選手を目指すのなら

大学からプロ野球選手を目指すのなら、いくつかのポイントを踏まえて行動することがおすすめです。どのような行動を起こせたかで、プロ野球選手になれる確率が変わることも考えられます。以下では、大学からプロ野球選手を目指す際のポイントを解説します。

より練習に打ち込む

大学野球からプロ野球選手を目指すのなら、これまで以上に練習に時間を割き、努力を継続していく意思が必要です。これまでも当然、多くの時間と力をかけて練習に打ち込んできたでしょう。しかし、大学野球というさらに大きなフィールドで活躍するには、より練習に力を入れていくことが重要です。

ただがむしゃらに練習するのではなく、自分の長所・短所を踏まえてメニューを組んだり、ほかの選手と連携して自身の成長を促したりといった、工夫も求められるでしょう。

練習の成果を発揮できる機会を活かす

大学野球からプロ野球選手になる際には、練習の成果を発揮できる機会を活かすのもポイントです。毎年実施されるリーグ戦でレギュラーとぎて出場し、活躍をすることで球団のスカウトに目をかけてもらいやすくなります。どれだけ練習を重ねても、それが結果として出ないのならプロ野球選手になることは難しくなるでしょう。

「どんなプロ野球選手になりたいのか」考える

どんなプロ野球選手になりたいのかを考えておくことも、大学野球に挑戦するときのポイントです。プロ野球ではm打撃が得意な人、守備が上手い人など、それぞれの特性を活かして多くの選手が活躍しています。自分の特徴を把握してそれを伸ばしていくことが、プロ野球選手として活躍する地盤になるでしょう。

長所を伸ばすことで試合などで目立ちやすくなるため、スカウトの注目を集められるようにもなります。

プロ野球選手以外の可能性にも目を向ける

プロ野球選手になる際には、「それ以外の選択肢」もきちんと考えておく必要があります。先の解説通りプロ野球選手になることだけを考えていると、仮にその夢が実現できなくなった際に、次の行動が取れなくなる恐れがあります。

事前に自分の興味のある分野やできること・やりたいことを明確にして、ある程度の進路を計画するのもポイントです。

まとめ

大学野球から、プロ野球選手になる人は多いです。大学野球も高校野球と同様に、多くの注目を集める舞台となっています。そんな大学野球で活躍し、プロレベルの実力を示れば、スカウトの目にとまってドラフト会議で指名される可能性も出てきます。

これから大学進学を検討しているのなら、大学野球に挑戦してみるのもおすすめです。大学の進学時には、一般受験ではなくスポーツ推薦枠を使う方法も考えられます。高校野球で実力を発揮できているのなら、スポーツ推薦でスムーズな入学を叶えられる可能性もあるでしょう。

この機会にスポーツ推薦の基本についても、あわせて確認してみてください。

 

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