スポーツ推薦で大学の授業についていけないときの対処法
スポーツ推薦で大学に進学した場合、学力面で精神的な負担を感じることがあります。周囲の学力についていけないことがプレッシャーとなって、心身に悪影響を及ぼすこともあるでしょう。そうなる前に対処法を確認し、実践することがポイントです。
本記事では、スポーツ推薦で大学の授業などについていけないときの対処法を解説します。これからスポーツ推薦での進学を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
スポーツ推薦の基本について
スポーツ推薦には「授業についていけないかも」という不安だけでなく、さまざまなメリットもあります。制度の基本や魅力を確認しておくことも、大学進学の準備になります。以下では、スポーツ推薦の基本について解説します。
スポーツ推薦とはどんな方法?
スポーツ推薦とは、大学の入試方法の1つです。高校時代の部活の成績やスポーツクラブでの活躍などを評価対象として、推薦を受ける形で入学します。スポーツ推薦にはさまざまなスタイルがあり、「大学のスカウトから声がかかるパターン」「推薦枠に自ら応募するパターン」などがあります。
大学ごとに推薦の形は異なるため、具体的にどのような採用方法が取られているのか確認が必要です。なかには大学側から推薦の話がなければ、受験すらできなものもあります。自分の目標とする大学が、どのようなスポーツ推薦の方法を採用しているのか、まずは確認してみましょう。
スポーツ推薦で入学するメリットとは?
スポーツ推薦で入学する場合、以下のメリットが得られます。
・自分の実績を評価してもらえる
・条件を満たしていれば合格できる可能性が高い
・学力試験が免除されるケースが多い
・合否の結果が早く分かる
など、
スポーツ推薦を使うことで、大学受験における多くのメリットを獲得できます。受験勉強にかかる負担が軽減するため、スポーツの練習に使う時間が増えるでしょう。勉強に苦手意識がある人も、スポーツ推薦なら最小限の準備で合格を目指せます。
スポーツ推薦を勝ち取る方法
スポーツ推薦で合格を勝ち取るには、しっかりとした準備が必要です。スポーツ推薦の基本を把握し、推薦で求められる情報を提供する準備ができれば、合格の可能性は高まります。大学からスカウトを受けている場合などは、ほとんど最初から合格が決まっています。
しかし、それでも品行方正な態度を示さなければ、話が流れてしまう恐れがあります。試験を受けずに合格が決まるケースが多い一方で、面接や小論文などは実施されます。その結果次第でスポーツ推薦枠を獲得できるかが決まることもあるため、しっかりと練習して準備しておきましょう。
スポーツ推薦で入学した場合の課題
スポーツ推薦は自分の運動能力や過去の実績によって、入学の合否が決まります。しかし、入学後にはさまざまな課題があり、ときには「ついていけない」と悩むこともあるでしょう。以下では、スポーツ推薦での入学後に考えられる課題について解説します。
授業についていけなくなる可能性がある
スポーツ推薦で入学する場合、受験勉強をパスすることが可能です。そのため一般試験で入学した人と比較して、勉強面で差が出るケースが多いです。強豪校のスポーツ推薦枠で入った場合、大学の学力レベルも高い可能性が高いです。日常の授業からついていけないことも考えられるため、少しずつ心身に負担になるかもしれません。
授業についていけないと、勉強そのものが嫌いになる恐れがあります。するとテスト勉強にも身が入らず、結果的に赤点を取る可能性が高まります。赤点をとってもスポーツ推薦で入学した場合、補習などが免除されるケースもあります。そのため危機感が薄くなり、より勉強についていけなくなる可能性が考えられるでしょう。
勉強の時間が苦痛に感じることも
授業についていけなくなると、勉強の時間が苦痛に感じることもあります。スポーツをメインに入学した学校でも、多くの時間は授業に費やします。その時間が苦痛になると、メンタル面で負担を抱えやすくなるでしょう。スポーツ推薦で入った人も、将来に向けて勉強をすることは重要です。
そのため勉強の時間が苦痛に感じることは、将来におけるデメリットになるでしょう。
退部するには相応の覚悟が必要
スポーツ推薦で入った人も、何らかの理由で部活を続けるのが難しくなる可能性があります。しかし、スポーツで活躍することを前提に入学した人は、退部するのに相応の覚悟が必要になるでしょう。もちろん、スポーツ推薦枠で入学した人も、部活を辞めるのは自由です。退部したからといって、退学を迫られることもありません。
しかし、それでも退部した本人にとっては、大きな負担になり得ます。部活についていけない可能性も考えられる点は、スポーツ推薦の注意点になるでしょう。
勉強面で劣等感を覚えるケースもある
スポーツ推薦で入った人は、勉強面で周囲に劣等感を覚えるケースもあります。実際にはそれほど差がないとしても、「ほかの人は受験勉強をしている」という認識がこじれてしまい、劣等感につながることもあるでしょう。劣等感は授業へのモチベーションを下げたり、勉強に苦手意識をもったりする原因になります。
スポーツ推薦で入学した際には、必要以上に周囲と比較せず、劣等感に悩まないように注意しましょう。
大学生活を純粋に楽しめないことも
スポーツ推薦で入った人は、大学生活を純粋に楽しめないこともあります。部活へのモチベーションが高いうちは問題ありませんが、何かのきっかけで気持ちが折れてしまうと、大学生活全般に影響する可能性があります。部活での結果が出ないときも焦りが生じ、学生生活に集中できなくなるケースが想定されます。
良くも悪くも部活の成果やモチベーションが大学生活に影響する点は、スポーツ推薦での入学時における課題になります。
大学についていけないときの対処法
大学についていけないときには、さまざまな対処法が考えられます。大学での生活を安定させるには、具体的な対処法を確認し、準備を進めておくことも重要です。以下では、大学についていけないときの対処法を解説します。
勉強の時間を確保する
勉強面で大学についていけないと感じるときには、まず勉強の時間を確保しましょう。単純に勉強する時間が増えれば、それだけ授業内容を理解しやすくなります。「勉強をしている」という自信もつくため、余裕を持って学習に臨めるでしょう。部活をしながら勉強時間を確保するのは、簡単ではありません。
上手くスケジュールを調整しつつ、体調面を考慮しながらスポーツと勉強に励む必要があります。慣れないうちは失敗することもあるでしょうが、少しずつ修正を重ねて自分らしいやり方を見つけてみてください。
友人・先輩を頼る
大学についていけないと感じたら、早めに週に相談しましょう。まずは友人や先輩など身近にいる人に話をして、心境を打ち明けるのがコツです。誰かに話を聞いてもらうことで、自分が置かれている状況を客観的に把握しやすくなります。
状況の把握が進むと、何が問題なのか、どうすれば解決できるのかが明確になることもあるでしょう。学校の先生や部活の顧問、両親なども相談相手になります。自分が話しやすい人を見つけて、まずは声を上げることがポイントです。
自分と同じ境遇の人を見つける
大学についていけないと感じている人は、自分だけではありません。周囲にも同じように、大学での生活に悩んでいる人は多いと考えられるでしょう。そういった同じ境遇の人たちとつながりを持ち、お互いに話をすることも対処法の1つです。同じ悩みを持つ人たちと考えを共有できれば、精神的な負担が軽くなることもあります。
SNSなどを通して、ネット上のつながりを作ることも、1つの方法になるでしょう。
アドバイスをもらって実行に移す
「大学についていけない」と言う悩みを相談したら、なるべく具体的なアドバイスをもらうようにしましょう。アドバイスをもらうことで、「〇〇をしてみよう」という目標が生まれ、大学生活にメリハリができます。モチベーションが高まることで、抱えている問題を対処できる可能性もあるでしょう。
アドバイスはもらうだけでなく、実行に移すことも重要です。実際にアドバイスを試してみた結果を参考にして、改めて大学についていけない原因を追求するのもポイントです。
自分に足りないものを明確にする
大学についていけないときには、自分自身に何かが足りていない可能性があります。それは勉強であったり、スポーツの技術であったりとさまざまです。その足りないものを明確にして、改善を目指すのも、大学についていけない状況を打破するきっかけになるでしょう。
自分に何が足りないのかを見つけるには、やはり周囲の声が重要です。積極的に相談して、客観的な意見を取り入れていくことが、解決の糸口になり得ます。
スポーツ推薦後についていけない人は多い?
スポーツ推薦で入学後、大学についていけないと感じてしまう人は、決して珍しくありません。以下では、大学についていけないと感じる人の特徴について解説します。
学業も真面目に行っている
学業も真面目に行っている人ほど、大学についていけないと感じやすい傾向にあります。スポーツと学業を両立することは、並大抵の努力では難しいです。真面目に学業に打ち込んでしまうからこそ、心身が疲弊してしまい、大学についていけないと感じることがあるのです。
特に完璧を求める傾向にある人は、入学後に苦労する可能性があります。もちろん真面目に学業をすることは大切ですが、ときには息抜きも必要であることを認識しておきましょう。
プレッシャーを感じやすい
プレッシャーを感じやすい人も、大学についていけないと考えてしまいやすいです。スポーツで結果を出さなければならないというプレッシャーは、想像以上に重いものとなります。そのため部活動でなかなか結果が出ないときなどは、プレッシャーに負けてしまい、大学についていけない可能性が高まるでしょう。
プレッシャーを感じているときには、心身をリフレッシュさせるのが効果的です。ときには勉強や部活から少し距離を置いて、趣味に没頭する時間も大切になるでしょう。
1人で抱え込んでしまう
悩みや不安を1人で抱え込んでしまう人も、大学についていけない可能性が高いです。気軽に相談できない性格の人ほど、問題を深刻に捉えてしまい、自分だけで解決しようと奮闘するケースが多いです。しかし、多くの場合問題を解決するには、周囲の力が必要です。
特に「大学についていけない」といった悩みは、自分だけの問題ではないため、周囲の意見を参考にすることが求められるでしょう。大学についていけないと思ったら、1人で抱え込まず積極的に周囲に相談してみてください。
スポーツ推薦の前に備えておくべきこと
スポーツ推薦を受ける際には、事前に確認して準備すべきことがいくつかあります。大学についていけないという悩みを抱えないように、事前準備を徹底的に行うのも重要です。以下では、スポーツ推薦を受ける前に備えるべきことを解説します。
具体例を参考にする
スポーツ推薦を受ける際には、具体例を参考にするのがポイントです。実際にスポーツ推薦で入学した人の体験談などをチェックし、どんなことに力を入れているのか、どんなことに悩んだのかをチェックしておくと良いでしょう。スポーツ推薦で入学した人の実体験からは、多くのヒントを得られます。
将来悩んだときの解決策となる可能性もあるため、具体例の情報はなるべく多く収集しておきましょう。インターネットから情報収集するだけでなく、先輩などから話を聞いて、どのように問題と向き合ってきたのか参考にするのもポイントです。
関連する情報を集めておく
スポーツ推薦に関する情報を収集しておくことも、将来の備えになります。スポーツ推薦で入学する基本的な方法、入学後に注意すべきこと、問題についていけないと感じたときの対処法など、さまざまな情報が大学生活では役立ちます。スポーツ推薦は受験勉強が必要ないケースも多いため、つい準備を怠りがちになります。
しかし、実際には情報収集とそれに合わせた備えが必要になるため、早くから着手する必要があるでしょう。情報は先生や部活の顧問からだけでなく、インターネットからも収集できます。隙間時間を使って、さまざまな情報に触れておくことがおすすめです。
まとめ
スポーツ推薦で入学した人は、特有の悩みを抱えることがあります。部活のプレッシャーが強かったり、勉強面で劣等感を覚えたりといったケースは、決して珍しくないのです。そういった問題を放置していると、大学についていけないと感じてしまい、最悪の場合休学や退学といった事態にまで発展するリスクがあります。
この機会にスポーツ推薦で入学した後のことを考えて、大学についていけないと感じる理由や対処法を確認するのがおすすめです。事前に基本を理解することで、問題に直面しても対処がしやすくなります。そのためには情報収集が重要になるため、まずはネットを中心とした情報の獲得に努めてみましょう。
株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。
著書:日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」(https://amzn.asia/d/4fMhaK8)
株式会社吉和の森:https://yoshikazunomori.com/