大学野球のスポーツ推薦を受ける方法|条件やポイントを解説

大学野球のスポーツ推薦を受ける方法|条件やポイントを解説

大学野球にもスポーツ推薦の枠があり、実力と実績があるのなら推薦で進学することも可能です。将来プロ野球選手を目指す人などは、大学野球の推薦枠を活用して、強豪校に進学することも検討されるでしょう。大学野球のスポーツ推薦枠を獲得するには、まず基本を把握して準備を進めることが重要です。

本記事では、大学野球のスポーツ推薦枠を獲得する方法について解説します。

大学野球にも推薦枠がある?

大学野球の世界にも、スポーツ推薦で進学することは可能です。高校時代に実績のある生徒は、スポーツ枠を使って大学に進むことも考えられます。以下では、大学野球におけるスポーツ推薦の基本を解説します。

そもそも「スポーツ推薦」とは?

スポーツ推薦とは、スポーツ競技で大きな実績を持つ生徒を対象に、入試試験を行う制度です。野球やサッカーなど有名な競技には多くの場合スポーツ推薦枠があり、高校時代の実績次第で学力以外の要素を理由に大学進学を叶えられます。

一般的な公募制や指定校推薦とは異なる特別推薦となり、スポーツで将来を期待されている生徒が受験できる点が特徴です。全国の大学のうち、4割弱がスポーツ推薦での入試を実施しているといわれています。高校時代にスポーツに打ち込んできた人は、スポーツ推薦での進学も視野に入ります。

野球は守備位置ごとに推薦枠を設けている

大学野球でも、スポーツ推薦による入試が実施されています。特に男子野球はスポーツ推薦枠が多く、さまざまな大学を対象に進学先を選択できます。一般的に野球のスポーツ推薦は、守備位置ごとに募集されているケースが多いです。例えば投手・捕手・内野手・外野手といった種類ごとに、推薦が実施されます。

自身が守っている守備位置のスポーツ推薦を実施している大学を探し、スポーツ推薦を受けるのも1つの方法です。

スポーツ推薦枠の倍率はどれくらい?

スポーツ推薦枠は出願条件が厳しく、入試できる人材が限られているのが特徴です。そのためそもそもライバルが少なく、ほかの入試方法と比較しても倍率は低くなります。一般的には1.0倍~1.5倍程度が、スポーツ推薦枠の倍率になります。推薦枠に入れた段階で、合格できる可能性はかなり高いでしょう。

一方で、スポーツ推薦の公募枠になると、倍率は2倍程度にまで上昇するケースが多いです。

大学野球のスポーツ推薦枠の詳細について

大学野球のスポーツ推薦を受けるには、基本情報や試験の傾向を把握しておくことが重要です。大学野球におけるスポーツ推薦事情を知ることで、どのような準備をすべきかが分かりやすくなるでしょう。以下では、大学野球のスポーツ推薦枠の詳細を解説します。

大学野球のスポーツ推薦枠は多い

大学野球では、積極的に優秀な人材をスポーツ推薦で獲得しています。高校野球が盛況な国内では、高校3年間で実績のある選手が多数いるため、多くの人材を大学野球に引き入れています。有名大学にも野球のスポーツ推薦枠があるケースは多く、進学後に活躍してプロデビューを果たした選手もいます。

大学でも野球を続けたい場合には、高校時代の実績や能力を活かして、スポーツ推薦枠を使った進学も考えられるでしょう。

スポーツ推薦は大学やスポーツの種類によって出願資格が異なる

スポーツ推薦の出願資格は、大学やスポーツの種類などによって異なります。一律の条件で条件を設定しているわけではないため、自分の実績に見合った大学を見つける必要があります。一般的に大学のスポーツ推薦は、「全国大会出場」「全国大会でベスト8〜16に入賞」など、全国レベルの実力が求められます。

野球の場合も甲子園に出場し、そこで活躍した実績が求められるケースが多いです。そのためスポーツ推薦枠での入学を目指すのなら、甲子園出場を1つの目標にして高校生活を過ごすのがポイントです。

スポーツ推薦にも学力試験はある?

大学のスポーツ推薦では、実技試験がメインで実施される学校が多いです。野球ならば、キャッチボール・ピッチング・トスバッティング・遠投・フィールディング・50m走などが実技試験で試されます。

高校時代の実績である程度評価は固まっていますが、実際に高い実力があることを示せるように、スポーツ推薦枠を利用する際には実技試験に向けて体を仕上げておくとよいでしょう。そのほか、大学のスポーツ推薦では、学力試験が実施される可能性があります。

しかし、試験内容は基本的に面接・小論文・口頭試問などが採用され、テストを受けることは少ないです。また、スポーツの実力を条件に合否を決める試験であるため、学力不足で不合格はするケースはほとんどありません。

それでも、一般レベルの小論文を書き、面接を受けるスキルは求められるため、事前準備は怠らないようにしましょう。

高校の成績が影響するケースもある

大学のスポーツ推薦のなかには、高校時代の成績が影響するケースもあります。評定平均値を参考にして、〇〇点以上といった基準が設定されているパターンもあり得ます。この評定平均値の設定値も、大学によって異なるため、事前に確認が必須です。大学をスポーツ推薦で受けるには、学校長の推薦書が必要になります。

推薦書を受け取るには、きちんと学校生活を過ごした実績が必要です。遅刻や欠席が多いと、どれだけスポーツで実績があっても、推薦を受けられない可能性もあります。大学野球をスポーツ推薦で受けたいのなら、普段の高校生活も模範的な学生として過ごすことが重要です。

スポーツ推薦の基本スケジュール

スポーツ推薦を受ける際には、基本的なスケジュールを確認しておくのもポイントです。一般的にスポーツ推薦は、9月から出願が始まります。10月上旬から10月下旬を目安に、書類選考による1次選考が実施されます。書類選考に通過すると、そのまま10月下旬から11月上旬にかけて、面接・小論文・口頭試問などの2次試験が始まります。

12月上旬ごろには2次試験の合格発表が行われ、合格者は12月中旬までに入学手続を済ませる必要があります。入学金や学費などの納付を済ませて、入学できる準備を整えましょう。年末が近いことから、忙しい毎日のなかで入学手続の締切日を忘れてしまう恐れもあります。

入学手続を締切日までに済ませなければ、当然合格はなかったことになります。きちんとスケジュールを確認して、スポーツ推薦での進学準備を進めておきましょう。

大学野球のスポーツ推薦枠を獲得する方法

大学野球のスポーツ推薦を獲得するには、いくつかの方法があります。どのような方法でスポーツ推薦を受けられるのか確認し、高校時代から着実に準備をすることが重要です。以下では、大学野球のスポーツ推薦枠を獲得する方法を解説します。

高校3年間で実績を残す

大学野球のスポーツ推薦を受けるには、何よりも高校3年間で実績を残す必要があります。先に解説したように、甲子園の出場やベスト8・ベスト16あたりの成績が、大学野球のスポール推薦枠における1つの基準になります。もちろん大学によって具体的な出願資格は変わるため、詳細を確認しておく必要はあります。

高校時代から大学野球を意識して練習するのなら、甲子園でレギュラーとして出場し、自分の実力を残しておくことが重要です。

高校の監督から推薦の話をつけてもらう

大学野球のスポーツ推薦を受ける際には、高校の監督から話をつけてもらう方法もあります。優秀で信頼できる生徒として認められれば、監督同士のつながりから推薦の話をしてくれるケースがあります。

監督に対してアピールするのと同時に、大学野球に興味があることや、スポーツ推薦を獲得したい旨を、早くから相談しておくのもポイントです。大学野球で活躍する人材は常に求められているため、推薦してもらうためにも高校時代から積極的にアピールしておくのが重要です。

大学からスカウトを受ける

高校野球で実力を発揮できれば、大学野球の監督からスカウトを受けられる可能性があります。甲子園に出場している姿を見た監督から声がかかるケースもあれば、練習中の様子を見てスカウトされるパターンもあります。いずれにせよ甲子園出場などの実績が必要になるため、スカウトを受けるためにも実力が求められます。

進学したい大学の出願資格をチェックする

大学野球の出願資格は、先の解説通り学校ごとに異なります。例えば甲子園出場の実績があっても、進学したい大学の出願資格が「甲子園でベスト16以上」だった場合、スポーツ推薦枠での進学はできません。

逆に甲子園ベスト8の実績があり、大学側の出願資格が「甲子園出場」だった場合、スポーツ推薦で合格できる可能性はかなり高くなるでしょう。いずれにしても、自分の実績と大学側が求める出願資格を照らし合わせる必要があるため、早めに目的の大学の情報を確認しておきましょう。

スポーツ推薦は専願となる点に注意が必要

スポーツ推薦で大学に進学する場合、専願で受験する必要があります。複数の大学の入試試験を受けられないため、よく考えたうえで進学先を決めることが重要です。また、スポーツ推薦枠は、学部ごとに人数が設定されている場合があります。

そのため例えば経済学部の野球部の推薦枠は埋まっているけれど、外国語学部なら空いているといったケースもあり得ます。そういった事情があるため、スポーツ枠の空き状況次第では、希望する学部に進学できない可能性もあります。

大学野球のスポーツ推薦を受けるポイント

大学野球のスポーツ推薦を受けるためには、さまざまなポイントを踏まえて準備をする必要があります。スポーツ推薦を得るには高校3年目の1年間で努力するのではなく、最初から最後まで一貫して努力を重ねていくことが重要です。以下では、大学野球のスポーツ推薦を受けるポイントを解説します。

野球のモチベーションを高める

大学野球のスポーツ推薦を受けるには、野球のモチベーションを高く持ち続けることが重要です。野球のモチベーションは練習の効果に直結し、実力を高めるために欠かせません。どれだけ才能がある選手でも、モチベーションを維持できずに練習をサボりがちになると、大学野球のスポーツ推薦を受けられない可能性が出てきます。

また、モチベーション低下によって練習に身が入らなくなると、監督からの評価が下がり、積極的に推薦をしてもらえない可能性もあります。高いモチベーションを維持できるように、普段からメンタルを鍛えるのもコツです。

実力のある選手と交流する

スポーツ推薦を考えているのなら、実力のある選手と積極的に交流するのも重要です。同じく高校野球で活躍している他校の生徒と交流することで、大学野球への進学情報やスポーツ推薦についての情報を得られる可能性があります。

同じ目標を持つもの同士で、お互いに切磋琢磨して練習に打ち込めるため、実力アップにも影響します。

スポーツ推薦を受けた先輩の話を聞く

高校時代に、スポーツ推薦を受けた先輩にインタビューして、話を聞いておくのも1つのポイントです。どのようにしてスポーツ推薦を受けたのか、どんなことに気をつけたのかなどを聞くことで、これからの高校生活で何に力を入れればいいのか判断しやすくなります。

実際にスポーツ推薦を受けた先輩の話を聞くことで、将来をイメージしやすくなり、同時にモチベーションも高まります。高校時代から積極的に先輩と交流し、いろいろなことを教えてもらうのも重要です。

これまで以上に練習に力を入れる

スポーツ推薦を考え始めたなら、これまで以上に練習に力を入れて実績を残すことを目指しましょう。大学野球のスポーツ推薦枠を得るには、甲子園に出場するという高い壁があります。自分はもちろん、チーム全体がレベルアップしていく必要があるため、練習に積極的に参加して野球部を牽引していく意識がポイントです。

早くからスポーツ推薦を意識した行動を始める

大学にスポーツ推薦で進学するのなら、早くからスポーツ推薦を意識した行動を始めましょう。具体的には甲子園出場レベルの実力を身につけ、大学の情報収集を進めて計画的な進学を考えるのがポイントです。大学の出願資格をクリアできるように、高校1年目から能力を高めていきましょう。

大学野球をスポーツ推薦枠で狙うなら情報収集が重要

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スポーツ推薦枠で大学野球に挑戦するのなら、情報収集に時間を割くことも重要です。いまはスマートフォンによって簡単に情報を収集できますが、多くの大学情報を短期間で調べるのは難しいです。そのため普段から情報収集を徹底し、必要なデータを頭のなかに入れておくことがポイントです。

「スポーツ推薦ドットコム」では、大学ごとのスポーツ推薦入試の情報を簡単に検索できます。募集要項や費用などを確認できるため、自分の実績にマッチしたスポーツ推薦枠を簡単に見つけられます。

まとめ

大学野球にはスポーツ推薦枠があり、毎年多くの人が推薦によって大学の野球部に入学しています。スポーツ推薦を受けるには出願資格をクリアし、高い実力・実績を示す必要があります。そのため大学野球を志すのなら、早くから高校で活躍できる選手になり、甲子園出場などの条件を満たすことが重要です。

この機会に大学野球におけるスポーツ推薦についての情報を確認し、必要な準備を進めておくのがおすすめです。

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