スポーツ特待生とスポーツ推薦の違いは何?それぞれのメリット・デメリットを解説
スポーツ特待生とスポーツ推薦の違いは何?それぞれのメリット・デメリットを解説
大学の受験方式には、スポーツの技量を認められて入学するスポーツ推薦制度があります。加えて、特に優秀な人物を特待生として受け入れる仕組みを用意している大学も多く存在します。今回の記事では、スポーツ推薦とスポーツ特待生の違いについて説明します。
目次
スポーツ特待生とスポーツ推薦の違い
多くの大学でスポーツ推薦入学制度のひとつとして、スポーツ特待生枠が用意されています。スポーツ特待生は、特定の競技において高校年代に優秀な成績を収めた入学志望者が活用できる制度です。メリットとして入学金や学費の免除などが挙げられます。
そのほかのスポーツ推薦枠では、一般受験とは別の入学試験が用意されます。英語や国語の試験が免除されたり、小論文の提出が必要だったりと仕組みは多様です。ただし、学費の免除は受けられない場合がほとんどです。
スポーツ特待生・スポーツ推薦の仕組み
スポーツ推薦は、大学の部活動の強化、およびスポーツを通じて優秀な人材の育成・輩出を目的に設けられている制度です。
受験資格は、高校生年代の各競技で優秀な成績を収めていることが条件です。大学や競技によって違いがありますが、競技成績証明書を提出し、大学の各体育会部が実施するセレクションを受けて通過する必要があります。
特に優秀な選手は、スポーツ特待生として入学金や学費の免除を受けられる特典があります。何がどの程度免除されるかは、競技の実力の程度によって変わります。
スポーツ特待生・スポーツ推薦のメリット
受験する本人の立場からみて、スポーツ特待生、スポーツ推薦のメリットを確認しましょう。経済的な面からと人間形成の両面から、4年間でどのような成長が期待できるのかについて考えます。
経済面の支援が受けられる可能性がある
経済的なメリットとしては、スポーツ特待生になると入学金や学費の全額または一部免除されて金銭面での負担が大きく軽減されることがあげられます。大学の学費は国立大学で年間50万円強、私立大学だと文系学部で100万円前後です。
学費の減免措置があると、金銭面の不安を減らしてスポーツに打ち込めるでしょう。本来なら通えないような学校に通えるケースもあります。
自信につながる
人間形成の観点のメリットとしては、これから社会に飛び立っていくための自信につながることがあげられます。
4年間スポーツ特待生の待遇を受けられる学生は、競技において一定以上の実力を持っています。実力を維持するには大きな努力が必要で、努力し続けられたことは、今後の人生の大きな糧となるでしょう。
卒業後、プロ選手になったり実業団チームに所属したりできる選手はもちろん、一般企業に就職した選手も、大きな期待をもって受け入れられます。
スポーツ特待生・スポーツ推薦の共通して大変なこと
スポーツ推薦やスポーツ特待生で入学した学生は、大学側から競技面で大きな期待をもって受け入れられています。その期待は入学時だけでなく、4年間の継続した努力に対しても向けられます。ここでは、スポーツ特待生・スポーツ推薦に共通する大変なことを紹介します。
入部をしてゴールではない
競技の特性にもよりますが、スポーツ推薦組は入部後の早い段階から活躍を期待されます。
例えば特待生の場合、年度ごとに特待生に該当しているかどうかの審査をする大学があります。部の監督やコーチが「特待生に見合った活躍がない」と判断すると、次年度からの学費免除特典が取り消されるケースもあります。反対に競技や学業で優秀な成績を残すと、次年度から学費の免除(一部免除を含む)が受けられる制度を設けている大学もあります。
入部はゴールではありません。スポーツ特待生として入学したからには、努力を続ける能力も求められるといえます。
スポーツと勉強両方の結果を求められる
スポーツ特待生といっても、本分は学業です。成績評価指標であるGPAの値が一定を下回ると、特待生の権利を失う場合もあります。しっかり勉強をしましょう。
また、大学で正式な部員として活動できるのは4年間だけです。4年次、必要単位数が足りずに卒業できない学生もいるかもしれません。留年すると、5年目は部員として大会に参加できないので気をつけましょう。
まとめ
スポーツ推薦は、あくまでも大学受験制度のひとつです。スポーツ特待生は、競技と学業で優秀な成績を修めないと権利が消失する恐れがあります。4年間、スポーツにも勉強にもしっかり取り組むことが大切です。
株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。
著書:日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」(https://amzn.asia/d/4fMhaK8)
株式会社吉和の森:https://yoshikazunomori.com/