スポーツ推薦で進学した人の末路とは|注意すべきリスクや対策について解説
スポーツ推薦で進学した人の末路とは|注意すべきリスクや対策について解説
スポーツにおいて高い能力を持ち、大会などで実績がある場合、進学時にスポーツ推薦を獲得できる可能性があります。スポーツ推薦は一般入試に必要な受験が免除されるため、余裕を持って進学できる魅力的な制度です。しかし、スポーツ推薦で進学した人のなかには、よくない末路をたどるケースもあります。
本記事では、スポーツ推薦で進学した人の末路や、進学時のリスク、注意点などを解説します。
目次
スポーツ推薦にはリスクがある
スポーツ推薦で進学した人のなかには、不運な末路をたどった人もいます。事前にスポーツ推薦のリスクを確認し、悲惨な末路を回避できるように備えるのも重要です。以下では、スポーツ推薦ならではのリスクを解説します。
スポーツに専念することが求められる
スポーツ推薦で進学した場合、基本的に部活でスポーツに専念することが求められます。もちろん学生として学業も重要ですが、スポーツ推薦を受けた経緯から、スポーツで結果を出すことが重要視されるでしょう。
そのため練習に対するモチベーションが低下したり、別のことに興味を持てたりした場合でも、入学時のスポーツを続ける必要があります。あくまで部活の継続は任意ですが、スポーツ推薦の場合には、続けることが暗黙の了解となっているケースが多いです。
スポーツ以外に時間をかけることが難しい場合がある
スポーツ推薦で入学した場合、受験勉強をパスできる可能性があります。受験の時間をスポーツの練習に使えるため、スキルアップにつながる点はメリットです。しかし、スポーツ推薦によって自分の学力よりも高いレベルの学校に入学すると、勉強についていくのが難しくなります。
また、スポーツ以外の趣味を見つけても、時間をかけられずに楽しめない可能性もあります。結果的に学校生活がつまらなくなり、スポーツへの熱意も冷めてしまう末路をたどる人もいます。
スポーツ推薦ならではのプレッシャーがある
スポーツ推薦で入学した場合、学校や部活から大きな期待をかけられます。能力を評価されることは自信にもなりますが、過度な期待はプレッシャーに変わり、精神的な負担になるケースもあります。特に部活でなかなか結果が出ないときには、周囲の期待が重たく感じやすいです。
期待に応えようと奮闘するあまり、心身の管理ができず、余計に成果が出なくなるケースも多いです。スポーツ推薦というプレッシャーに負けてしまい、選手として成功しない末路に至る人もいます。
挫折によって自信を喪失する可能性がある
スポーツ推薦を実施している学校は、部活動で成果を出すためにさまざまな投資をしています。自分以外にも、優秀な生徒をスポーツ推薦で入学させているケースも多く、レベルの高い環境で練習する必要があります。
進学前は自分が1番だったとしても、スポーツ推薦で進学した場合、もっと上手い選手が大勢いる環境が当たり前になります。その結果、自分よりも高度な技術を持つ選手たちに圧倒されて自信を失い、挫折する末路をたどる人もいます。
ケガやメンタル不調の問題に悩まされる
スポーツ推薦で入学した場合、通常よりもケガやメンタル不調のリスクが大きくなります。簡単に休めない雰囲気に飲まれてしまい、ケガやメンタルの不調を隠して練習するケースも多いです。結果的に長い期間万全の体調に戻れず、練習についていけなくなる末路も考えられます。
「スポーツ推薦で入学した」という事実があると、なかなかケガやメンタル不調をいい出せない可能性もあります。相談できる相手がいないと、悩みを抱えたまま部活をすることになり、モチベーションが低下する原因にもなります。
スポーツ推薦で入学したのにケガやメンタル不調に陥った場合
スポーツ推薦で入学したとしても、ケガやメンタル不調に陥る可能性はあります。しかし、スポーツで結果を出すことを期待されているゆえに、不調を伝えられずに悩むことも多いです。以下では、スポーツ推薦で入学してから、ケガやメンタル不調に陥った場合の対処法を解説します。
治療のために休むことは可能
スポーツ推薦で入学した場合でも、ケガやメンタル不調が悩みとなっているのなら、治療のための休みが必要です。特にケガは早めに治療しないと、身体に違和感が残ったり、最悪の場合には選手生命が断たれたりする可能性があります。顧問や監督に相談して、休みを取れるように調整してもらうのが基本です。
顧問や監督にいいづらい場合には、先輩など信頼できる人に相談したうえで、話をつけてもらう方法もあります。
無理をして悪化させるのは厳禁
ケガやメンタル不調のときに練習を続けても、よい結果が出ることは少ないです。むしろ無理な練習が状況を悪化させ、さらに大きなケガにつながる可能性もあります。メンタルの落ち込みが悪化すれば、スポーツに対して嫌悪感を持ち、やる気が出なくなることも考えられます。
いずれにせよ、今後スポーツを続けていくことが困難となり、予想していた将来とは異なる末路をたどる可能性が高まります。無理をして身体を動かすのではなく、ケガ・精神の回復に力を入れる必要があります。
相談できる理解者を持つことが重要
先に解説したように、スポーツ推薦での入学は、ときにプレッシャーとなります。プレッシャーで追い込まれてしまうと、ケガやメンタル不調に陥る可能性は高まります。スポーツ推薦で進学した際には、これからの活動のなかで不調に陥ったときのことを考慮して、相談できる自分の理解者を持つことが重要です。
学校の先生、部活の顧問・監督、先輩や友人、家族などに相談できる環境を作るのがポイントです。SNSなども活用し、同じスポーツ推薦で進学した人たちとつながって、お互いに相談し合える関係性を築くのも1つの方法です。
スポーツ推薦で入学したら退部できないのか
スポーツ推薦で入学した場合、「部活を退部できない」と悩む人も多いです。以下では、スポーツ推薦だと部活を退部できないのか解説します。
スポーツ推薦枠での入学でも退部は可能
結論からいえば、スポーツ推薦枠で入学した人も、自分の意思で退部は可能です。「ケガをして練習ができない」「精神的にスポーツができる状態ではない」「家庭の事情でスポーツをする余裕がない」など、退部せざるを得ない理由は多数あります。
どうしても続けることが困難な場合には、早めに相談をして退部できるように準備を進めることがポイントです。
退部後はスポーツ推薦の特権がなくなる
スポーツ推薦での入学後に退部した場合、それまで適用されていた特権がなくなるケースが多いです。例えば授業料の免除などを受けている場合、退部後は正規の金額を納入することを求められる可能性があります。事前に退部によってどのような変化があるのか、部活の顧問や学校の担当者と話し合っておきましょう。
人によっては肩身がせまい思いをすることも
スポーツ推薦で入学後に退部しても、特別なペナルティなどはありません。いわゆる「普通の学生」になるだけで、これまで通りの学校生活を過ごせます。部活の退部理由にはさまざまなパターンがありますが、いかなるときも個人の意見が尊重されます。そのため周囲から責められることはなく、新しい学校生活を始められます。
しかし、人によっては退部したことを情けなく思い、学校内で肩身がせまく感じることもあります。なかには思い詰めてしまい、退学まで考えてしまうケースも少なくありません。
スポーツ推薦で入学した場合の注意点・ポイント
スポーツ推薦で入学した際には、悲惨な末路を避けるための注意点やポイントの理解が必要です。どのようなケースでも学校生活を満喫できるように、事前に準備できることを確認しておくとよいでしょう。以下では、スポーツ推薦で入学した場合の注意点やポイントを解説します。
スポーツ続けるモチベーションを維持する
スポーツ推薦で入学した場合、そのスポーツに対する高いモチベーションを持ち続けるための工夫が必要です。途中でモチベーションが下がり、やる気がなくなってしまうと、退部や退学の末路をたどる可能性があります。自分にとって最適なモチベーションの継続方法を探し、日常的に実践していくことがポイントです。
ときには練習や人間関係が上手くいかず、スポーツの熱意が冷めてしまうケースもあります。そんなときも、自分なりにモチベーションを回復させる方法を理解できていれば、再び部活に打ち込めるメンタルに戻れます。
例えば部活の先輩を参考にしたり、スポーツにおけるメンタルの重要性を学んだりすることが、高いモチベーションを持ち続けるための重要なプロセスとなります。
ケガ予防やメンタルを整える方法を学ぶ
モチベーションを維持する方法に加えて、ケガやメンタルの落ち込みを予防するための方法を学ぶことも大切です。どれだけスポーツへのやる気があっても、ケガをしていれば本格的な練習ができません。メンタルが不安定の場合も、練習で高い成果は出せないでしょう。
より高いレベルを目指すためにも、ケガ予防やメンタルを整える方法を学ぶことは、1つのポイントになります。スポーツトレーナーなどの仕事を参考に、専門知識を学ぶことも考えられます。
スポーツ推薦で入学した事例を確認する
スポーツ推薦で入学した人の事例を参考に、さまざまなパターンを学ぶこともポイントです。スポーツ推薦は珍しい制度ではないため、多くの経験者が存在します。これまでにスポーツ推薦を受けた人がどのようなことに悩んだのか、どんな末路をたどった例があるのか知ることで、自分のこれからを考えやすくなります。
スポーツ推薦は成功事例だけでなく、失敗事例も多数あります。なぜ失敗したのかを事例から分析できれば、その内容を自分の学校生活で活かすことも可能です。インターネットや書籍から事例を確認し、知識として取り入れるのもおすすめです。
学校の勉強にも力を入れる
スポーツ推薦で入学した場合にも、学校での勉強に力を入れることが重要です。多くの場合スポーツ推薦枠の人は、スポーツに専念することが求められますが、万が一ケガや病気で退部になった場合、一般生徒として学業に時間を割く必要があります。そのときに勉強ができていないと、追いつくまでに多くの時間を要します。
高校生の場合、大学への進学にも影響するため、スポーツ推薦で入学しても、ある程度勉強に力を入れておく必要があります。
スポーツ推薦をネガティブに捉えすぎない
スポーツ推薦はメリットだけでなく、デメリットになり得る要素もあります。インターネットでは「スポーツ推薦 末路」など、ネガティブな情報が発信されているケースも見られます。しかし、スポーツ推薦はスポーツに熱意のある生徒を支援し、将来につながる能力を身につけるきっかけを作ります。
全員が想定外の末路をたどることはないため、ネガティブに考えすぎずに、学校生活を楽しむことも大切です。
スポーツ推薦を獲得するための方法
これからスポーツ推薦の獲得を目指す人は、まず基本的な方法を確認することがポイントです。以下では、スポーツ推薦を獲得する3つの方法を解説します。
スポーツ推薦の条件を満たす
スポーツ推薦の条件を満たして、受験することが1つの方法です。条件をクリアできていれば、スポーツ推薦枠で受験が可能です。一般入試とは異なり、スポーツの能力が試されるため、自分の得意な分野から合格を目指せます。学校ごとにスポーツ推薦の条件が設定されているため、詳細を確認したうえで挑戦する必要があります。
スポーツ推薦での受験の場合にも、筆記試験や面接試験が実施されるケースがあります。その場合にはスポーツのトレーニングと合わせて、一般的な受験勉強も必要です。
部活の顧問・監督から推薦を受ける
部活の顧問や監督を通して、進学先の学校に推薦を受ける形もあります。スポーツ選手として高い能力を持っている場合、顧問や監督が率先して推薦してくれるケースもあるでしょう。推薦を受けるには、スポーツの能力だけでなく、普段の行いも重要視されます。
問題を起こさないことはもちろん、ほかの生徒の手本となるような行動を心がける必要があります。推薦されるということは、「学校の代表として入学すること」であるため、その点を意識してスポーツ推薦を受けましょう。
学校からスカウトを受ける
大会や部活の練習の際に、学校からスカウトを受けるケースがあります。その場で高い能力を披露できれば、スポーツ推薦の話がもらえる可能性もあるでしょう。スポーツ推薦で生徒を集めている学校は、他校が見つけていない有力な選手を探すことがあります。
そのため大会はもちろん、普段の練習から積極的な生徒は、スカウトマンの目にとまることもあり得ます。必ずしもスカウトされる保証はありませんが、普段から練習に打ち込むことは、結果的に自身のスキルアップにもなります。そのためスカウトを意識して、練習のモチベーションを高める方法も有効です。
まとめ
スポーツ推薦には多くのメリットがあり、多くのプロ選手も利用してきた過去があります。しかし、スポーツ推薦によって想定外の末路をたどった事例もあるため、デメリットや注意点も事前に確認しておくことがポイントです。
この機会にスポーツ推薦ならではのリスクや問題点をチェックしつつ、自分ができる対策を考えることがおすすめです。「スポーツ推薦ドットコム」では、各大学が実施しているスポーツ推薦の情報を閲覧・検索できるため、自分に合った進学先を探す際の参考にしてください。
参考:自分を変える最短ルート「アガルート学習コーチング」|株
株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。
著書:日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」(https://amzn.asia/d/4fMhaK8)
株式会社吉和の森:https://yoshikazunomori.com/