【大学入試】スポーツ推薦で学力は必要?推薦基準や落ちる原因を解説!
スポーツ推薦で学力は必要?推薦基準や落ちる原因を解説!
「スポーツ推薦で大学に進学したいけど、学力は必要なのか」
「スポーツ推薦で落ちることはあるのかな?」
高校の部活で成績を残した受験生の中には、このような悩みや疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。スポーツ推薦で進学する主な目的は、進学した大学で良い成績を残すことにあります。
本記事では、スポーツ推薦で大学進学するのに学力が必要であるかを解説します。スポーツ推薦で入試を受けるときのポイントについて紹介するので、スポーツ推薦での受験を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
スポーツ推薦と学力の関係
一般的にスポーツ推薦では「面接」と「小論文」が重要とされています。そのため、学力はほとんど関係ありません。しかし、進学する大学によっては、スポーツだけでなくある程度学力が求められます。事前に進学先が学力にどれくらい力を入れているのか、確認しておきましょう。
また、スポーツ推薦だからといって、入学後に単位取得が優遇されるのは珍しいです。単位を取得するためには、ある程度学力が必要です。スポーツで成績を残すのも大切ですが、ある程度勉強もしておきましょう。
スポーツ推薦の基準
学力が重要視されていないスポーツ推薦では、推薦基準が決められています。ここでは、スポーツ推薦の基準について解説していきます。自分のスポーツのレベルと比べてみましょう。
「全国レベルの実力」が推薦基準
スポーツ推薦は、一般推薦とは違って高校から大学への推薦書が必要です。学生が自分で進学先を決めるわけでなく、部活の顧問から「この大学にスポーツ推薦を出願しないか」と声がかかり検討をします。
スポーツ推薦の声がかかるのは、全国レベルの実力を持つ選手です。つまり、インターハイに出場して好成績を残している学生や全国大会で上位の成績を残している学生です。地区大会での成績は、スポーツ推薦には選ばれないと考えておきましょう。
スポーツ推薦の合格率は8〜9割以上
スポーツ推薦の倍率は、一般的な推薦入試と比べると倍率は低いですが、1.0を切るのは珍しいです。その中で、スポーツ推薦の合格率は8〜9割以上です。そのため、毎年数名〜数十名の学生は不合格になっています。
スポーツ推薦を出願している学生は、大学側が求めるスポーツ実績は達成できています。では、学生がどこで差がつくがというと、試験当日の「面接」や「小論文」です。しっかりと、対策を行い入試に臨みましょう。
参照:大学のスポーツ推薦は落ちやすい?面接内容や倍率、落ちる原因を解説
スポーツ推薦枠は限られている
大学進学のためのスポーツ推薦枠は、限られています。また、各大学の指導者が事前に、どの選手をどの大学が獲得するのかを決めているのです。俗に「事前調整」と呼ばれています。
そのため、部活の顧問が学生に声を推薦したいと声をかけた時点で、実質的に推薦枠が確保されています。枠が確保されている状態で、入試を受けるため合格率は高くなりますが、落ちる可能性もあるので合格発表までは気を引き締めておきましょう。
スポーツ推薦は学力が最低限必要
スポーツ推薦では、学力が重要視されていません。しかし、最低限の学力が必要です。大学によっては、学力が求められたり、筆記試験で落とされたりすることもあります。以下で、学力が最低限必要な理由についてみていきましょう。
大学によっては学力が求められる
スポーツ推薦なのでスポーツのレベルが大切なのは当たり前ですが、大学によっては学力が求められます。しかし、スポーツ推薦では筆記試験を実施している大学は少ないので、高校での成績で判断されます。
高校での定期テストである程度の成績をおさめておく必要があり、スポーツだけに打ち込まずしっかりと勉強をしておきましょう。仮にスポーツ推薦で出願できなくても、一般推薦で受験する道もあります。
筆記試験や論文などで落ちる
スポーツ推薦で筆記試験がある大学は、とても珍しいです。筆記試験を実施している大学は、スポーツだけでなく学力もある程度重要としています。そのため、筆記試験の点数が悪いと十分に落ちる可能性が考えられます。筆記試験がある大学を受験する場合は、勉強も合わせて行いましょう。
また、論文の書き方や内容が悪いのも落ちる理由です。さらに、大学への志望理由も重要視されています。学力が実際に関係あるわけではありませんが、論文や面接などの対策は徹底して行いましょう。
卒業までに苦労する
学力が全くなくて大学に進学すると、卒業までに苦労する可能性があります。なぜなら、大学を卒業するには、単位の取得が必要だからです。科目によっては、出席するだけで単位が取得できますが、テストで基準の点数が必要です。
学力に力を入れている大学であれば、赤点を取った場合に補習があります。補習を受けることで、練習する時間が減ってしまい大会で思うようなパフォーマンスを出せません。ある程度は勉強をしておき、練習の時間が減らない努力をしましょう。
スポーツ推薦を受験するときのポイント
スポーツ推薦を受験するときには、いくつかポイントを押さえておく必要があります。大学によって対応がさまざまなので、以下では主なポイントについて紹介します。それでは、見ていきましょう。
卒業後の進路まで考えておく
スポーツ推薦で大学に進学しても、スポーツを仕事にして食べていけるのは一握りです。そのため、スポーツ推薦で進学して、卒業後の進路まで考える必要があります。たとえば、入学する学部や大学の主な就職先など、卒業後にどのような道があるかは確認しておきましょう。
また、スポーツで思う様な成績を残せなかったときのために、学力をつけておくことはとても重要です。さらに、資格が取得できる学部に進学しておくと、就活にも有利になるのでおすすめです。
部活引退後の怪我に注意
高校の部活で良い成績を残して、スポーツ推薦を考えている学生は、部活引退後の怪我に注意しておきましょう。軽い怪我で競技生命に影響がなければ問題ないですが、大きな怪我だとスポーツ推薦を取り消される可能性があります。
仮に、取り消された場合は一般的な学校推薦や入試で進学をしなければいけません。そうなった場合は、学力が必要です。もちろん、怪我をしなければ良いのですが、怪我をしてスポーツ推薦が取り消しになる例はあります。万が一に備えて、勉強もしておきましょう。
大会参加条件に単位取得がある
大学によっては、大会参加条件に単位取得が定められている場合があります。つまり、スポーツで良い成績を残すために、学力が必要だということです。大会に出れずに成績が残せない場合は、最悪スポーツを辞めざるを得ない可能性があります。しっかりと、勉強をして単位を取得しておくようにしましょう。
スポーツ推薦のメリット
スポーツ推薦のメリットは、以下のようなことがあげられます。
- 合格率が8〜9割以上
- 難関大学に受かりやすい
- 学費の支援がある
- スポーツに集中できる環境がある
- 受験勉強の負担を減らせる
スポーツ推薦の大きなメリットは、学力があまり重要視されていないという点です。また、合格率が8〜9割以上であることも大きなメリットだといえるでしょう。また、一般入試よりも早く合格発表がある場合がほとんどなので、受験のプレッシャーから早く解放されます。学費の支援があることから、スポーツ推薦を狙っている学生も多いでしょう。
スポーツ推薦のデメリット
スポーツ推薦のデメリットは、以下のようなことがあげられます。
- スポーツを辞めにくい
- 周りからのプレッシャーがかかる
- 勉強が大変
スポーツ推薦では学費の支援を受けている学生が多いため、経済的な理由からスポーツを辞めにくいデメリットがあります。また、スポーツでの成績を期待されて入学をしているため、周りの学生や指導者からのプレッシャーが強いです。プレッシャーに耐えながら、良い成績を残さなければいけないのは、デメリットに感じる学生も多いでしょう。
スポーツ推薦で学力以外が原因で落ちる理由
スポーツ推薦では学力以外でも落ちる理由は、以下の3つです。
- 志望動機があいまい
- 面接対策が十分にできていない
- 小論文の基準が足りない
特に、志望動機があいまいな場合は、落ちる可能性が高いので注意が必要です。以下で、それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
志望動機があいまい
いくらスポーツの成績が良くてスポーツ推薦で出願していても、志望動機があいまいなときは落ちる可能性が高いです。「志望動機=大学に入りたい理由」なので、学生が強い気持ちを持って入学したい理由がなければ意味がありません。
また、大学が求める学生像に当てはまっていなければ、落ちることは十分にあり得ます。事前に大学を調べて、大学が求める学生像を確認しておきましょう。志望動機を明確にして面接官に入学したい気持ちを、しっかりアピールすることが重要です。
面接対策が十分にできていない
面接で主に質問される内容は、以下のとおりです。
- 志望動機
- 高校での活動内容
- スポーツを通じて成長したこと
- 将来の進路
質問される内容として難しいものはありません。しかし、スポーツ推薦の場合は、学力よりも面接が重要視されます。そのため、面接時のマナーや受け答えなどは、何回も繰り返し対策を行いましょう。
小論文の基準が足りない
スポーツ推薦の小論文では、スポーツに関連する内容から時事問題まで幅広く出題されます。そのため、運動や健康などのスポーツに関することはもちろん、最近の時事問題についても頭に入れておきましょう。
小論文には書き方があり、書き方が間違っていると基準を満たしておらず落ちてしまいます。書き方自体は難しいわけではありませんが、時間以内に書き終える訓練が必要です。慣れれば時間以内に書けるようになるので、試験日までしっかりと対策を行いましょう。
スポーツ推薦では学力よりも入試対策
スポーツ推薦では、学力よりも入試対策が重要です。スポーツでの成績がいくら良くても、入試当日の小論文や面接が悪ければ落ちる可能性が十分にあります。入試当日まで、何度も繰り返し対策を行うようにしましょう。
志望動機
志望動機を考える時のポイントは、以下のとおりです。
- 大学が求める学生像を確認
- 高校時代の経験が含まれている
- 入学後や卒業後の進路
- 具体的なエピソードが含まれている
スポーツ推薦に限らず入試で必要になるのは、志望動機です。入学願書や面接で記入したり答えたりしなければいけません。自分がきちんと考えた内容でなければ、入学願書と面接での答えでずれがでる可能性があります。自分の言葉で自分の気持ちを伝えられる志望動機を考えましょう。
小論文
小論文の対策ポイントは、以下のとおりです。
- 出題方法の確認
- 数多くのテーマで演習しておく
- 小論文の書き方は1から学ぶ
スポーツ推薦での小論文のテーマは、スポーツ関連から時事問題と幅が広く、何がでるかはわかりません。どんなテーマがだされても、対応ができるように数多くの演習をしておくのが重要です。また、小論文には書き方があり1から学んで、何度も繰り返して対策を行いましょう。
面接
スポーツ推薦を受ける面接では、以下のようなことが聞かれます。
- 志望動機
- 高校の部活で印象に残っていること
- 大学でやりたいこと
- 将来の進路
- 最近のニュース
面接では、スポーツ以外のことも幅広く聞かれます。特に重要なのは、先述している通り志望動機です。また、大学卒業後の進路についても聞かれることがあるので、自分の将来についてもこの機会に見直しておきましょう。
他にも、質問への受け答えの内容だけでなく、面接時のマナーやコミュニケーションなどもみられています。まずは元気良く受け答えすることが大切です。試験当日まで何度も繰り返し練習して、本番で緊張しないようにしておきましょう。
スポーツ推薦の学力に関するよくある質問
スポーツ推薦の学力に関してよくある質問をまとめました。以下で、詳しい回答をみていきましょう。
スポーツ推薦に学力は必要?
スポーツ推薦で学力は、最低限必要です。スポーツ推薦で大学に行くのであれば、学力は必要ないと思われがちです。ほとんどの場合は学力は関係ないですが、大学によってはある程度の学力を求められます。高校在学中でもある程度勉強をして、しっかりと点数を取っておきましょう。
スポーツ推薦で入学してスポーツを辞めたら?
スポーツ推薦で大学に入学してスポーツをやめた場合は、勉強に力を入れなければいけません。スポーツ推薦で4年間スポーツを続けている場合は、就活でも優遇されます。しかし、スポーツを途中で辞めた場合は、学力や内面で他の就活生と勝負するしかありません。スポーツを辞めてしまったら、勉強に集中して単位をしっかりと取得しておきましょう。
スポーツ推薦に学力はあまり関係ない
本記事では、スポーツ推薦に学力が関係あるのかについて解説しました。結論、スポーツ推薦で学力はあまり重要視されていません。学力よりも面接や小論文の内容が重要なので、試験当日までしっかりと対策を行いましょう。スポーツ推薦をしている大学や試験内容などが気になる方は、以下で探してみてください。
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株式会社吉和の森 代表取締役
青森県八戸市出身。2019年11月、ライフワークとしてデジタル・マーケティングに携わり、人の役に立ちたいたいと思い起業。さまざまな業態・業種の事業案件を手掛けている。コンテンツ立ち上げ後の集客や運用、コンテンツを持っている事業者との「アライアンス業務」、「Webを使った集客」を強みとするウェブ解析士マスター、チーフSNSマネージャー、提案型ウェブアナリスト。
著書:日本一詳しいWeb集客術「デジタル・マーケティング超入門」(https://amzn.asia/d/4fMhaK8)
株式会社吉和の森:https://yoshikazunomori.com/