景気に左右されにくく、安定した資産形成方法として活用されている不動産投資。不動産投資と聞くと何千万円もの資金が必要となるイメージですが、近年広まっている不動産投資クラウドファンディングは、1万円から10万円程度の自己資金で始められる新しい不動産投資として注目を集めています。
しかし、不動産投資クラウドファンディングにはさまざまなサービスがあり、どのサービスを利用すればいいのか決められない方も少なくありません。
この記事では、不動産投資クラウドファンディングサービスのなかでも人気が高いRimpleについてご紹介します。
Rimpleの特徴
Rimpleは、プロパティエージェント株式会社が運営する不動産投資クラウドファンディングサービスです。Rimpleは、サービス開始時期が2020年2月と、不動産投資クラウドファンディング業界の中ではやや後発組です。しかし、次項で解説するメリットが人気を集め、2020年8月には累計登録ユーザーが10万人を突破しています。
最低1万円から投資が可能で、想定利回りは年利2.8%~10%です。
主な投資先はマンションで、複数でマンションに共同出資し運用します。
Rimpleのメリット
Rimpleのメリットは4つあります。自分に合った不動産投資クラウドファンディングサービスか判断するときの材料にできるため、事前にメリットを把握しておきましょう。
他社で貯めたポイントが使える
Rimpleの最大の特徴は、他社で貯めたポイントが使える点です。Rimpleでは、他社のサービスで発生するポイントをリアルエステートコインに交換できます。
リアルエステートコインを使うと、1コインあたり1円として投資が可能です。
現在、交換できる他社ポイントは増えています。
たとえば、以下のポイントが交換対象です。
- 永久不滅ポイント
- ハピタス
- モッピー
- プレミアム優待クラブポイント
- WILLs
Rimpleで投資を始める前に、自身が持っているポイントも交換可能か確認しておきましょう。
1口1万円から投資ができる
実際に物件を購入する現物不動産投資には、まとまった資金を準備しなければいけません。しかし、Rimpleは手軽に1口1万円からの投資ができます。
一般的な不動産投資のようなまとまった資金が不要であるため、資金が少ない方や初心者でも手軽に始められるためおすすめです。
また、少ない資金で始められるため、リスクが少ないこともメリットのひとつです。
信頼性が高い
Rimpleの運営会社であるプロパティエージェント株式会社は、国内で最大の市場である東証市場プライムに上場しています。東証市場プライムに上場する企業は、有価証券報告書や各種書類を作成し開示しなければいけません。
開示は必須であり、常に投資家がチェックしている状態です。プロパティエージェント株式会社はさまざまな条件をクリアしています。また、売上高が上昇しており、多くの不動産投資物件を扱っているなど信頼性が高い企業です。
元本割れリスクが少ない
Rimpleでは、優先劣後出資方式を採用しています。
優先劣後出資方式とは、投資先の物件で損失が発生したとき、先に事業者の出資金を使って損失を補填し、それでも足りない時のみ投資家の出資金が使われる仕組みです。
優先劣後出資方式により、投資家の出資金(元本)は、損失リスクを低減できます。
Rimpleは出資者の出資額から70%を出し(優先出資)、プロパティエージェント株式会社が残りの30%を出資(劣後出資)します。
また、優先出資者は利益分配が発生した時に、劣後出資者よりも優先的に利益の配当が行われる仕組みです。
Rimpleのデメリット
おすすめのRimpleはメリットだけでなくデメリットもあります。
大切なお金を投資に使うため、デメリットも知ったうえでRimpleを利用して投資するか決めることも方法のひとつです。
途中解約ができない
デメリットの1つ目は、原則として途中解約ができない点です。Rimpleのホームページには「やむを得ない事由の場合のみ可能」と記載されています。
やむを得ない事由とは、事業者の信用が明らかに低下したときを示します。
そのため、自己都合による途中解約は認められていません。
出資中の退会に関しても同様で、退会時には出資契約を解除しておく必要があります。
クーリングオフや途中解約を行った際には、出資金はすべて現金として返還されます。
出資できるかは抽選で決まる
2つめのデメリットは、出資者を抽選で決める点です。先着順ではないため出資できない可能性があり、投資内容ごとに人気はさまざまです。人気が集中したときは、応募の競争率は高くなることがあります。
特に収益が期待できる投資内容に対しては、倍率が跳ね上がり当選率は低下します。
投資の募集頻度も高くはなく募集期間も短いことから、抽選に落ちてしまう以外にも、収益の期待できる物件を見落としてしまう可能性もあります。
利用する際は、こまめにサイトをチェックしましょう。
元本や分配金の保証がない
3つめのデメリットは、元本や分配金の保証がない点です。
Rimpleは、優先劣後出資方式を導入しています。
しかし、プロパティエージェント株式会社が出資した額以上の損失が発生したときは、投資家の出資金(元本)を使って損失の補填が行われます。
元本割れリスクは非常に低いとされていますが、0ではないため注意が必要です。
また、投資は案件ごとでリターンが期待したほど得られない可能性があります。たとえば、賃金収入を期待するファンドの場合、入居者が少なければ分配金はほとんど発生しません。そのため、投資をすれば利益につながるケースばかりではないことを念頭において投資をしましょう。
Rimpleの特徴やメリット・デメリットを理解して使ってみよう
Rimpleは1口1万円から投資ができたり、他社で貯めたポイントが使えたりと独自のメリットがあります。
一方、途中解約ができない・抽選で出資できるかが決まるなどのデメリットもあります。
そのため、特徴やメリット・デメリットを理解したうえでRimpleを使うか判断しましょう。