不動産投資クラウドファンディング

不動産投資クラウドファンディングの運用期間|短期・長期の違いについて解説

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不動産投資クラウドファンディングを始めるとき、運用期間はどのように決めたらよいのでしょうか。
不動産投資クラウドファンディングの運用期間は、短期と長期の2種類があります。今回は、不動産投資クラウドファンディングの仕組みと運用期間の違いについて詳しく説明します。短期・長期それぞれのメリット・デメリット、どちらを選べばよいのかについても解説しているので参考にしてください。

不動産投資クラウドファンディングの仕組み

不動産投資クラウドファンディングの仕組み

不動産投資クラウドファンディングの仕組み

不動産投資クラウドファンディングとは、不動産の購入費用を不特定多数の「クラウド(群衆)」から「ファンディング(資金調達)」する投資です。不動産投資クラウドファンディングは、事業者が投資家から集めた資金で不動産を購入して、運用で得た家賃・売却益などによる利益を投資家に配分します。

他のクラウドファンディングとの違い

クラウドファンディングには、購入型・ファンド型・融資型・株式投資型・寄付型があります。
購入型は、プロジェクトの起案者がインターネット上で資金を調達し、支援金額に応じたリターンを提供します。リターンとして受け取るものは、支援したモノ・サービスです。不動産投資クラウドファンディングは購入型に該当します。
他のクラウドファンディングと比べると最低出資額が低く、出資期間が短めである特徴があります。

不動産投資クラウドファンディングの運用期間

不動産投資クラウドファンディングは、運用期間が設けられています。不動産投資においての運用期間は、集めた資金で不動産を運用する期間のことを指します。主な運用期間は数か月単位の短期または数年単位の長期です。

・短期:3か月〜1年ほど
・長期:2〜3年ほど(10年以上あることも)

運用期間の間は途中解約・譲渡ができない場合や、できるとしても条件付きである場合がほとんどです。また、案件や状況次第で、元本の早期償還や運用期間の延長が起こる可能性もあります。

短期運用のメリット・デメリット

ここからは、短期運用するメリット・デメリットを紹介します。短期運用は損するリスクを抑えられるメリットがある反面、投資の効率はあまり良くありません。

メリットは投資リスクの低さ

短期運用のメリットは、大きく分けて2つあります。市況の変化やトラブルの発生が運用期間に起こりにくいこと、投資する案件を容易に変更できることです。
投資の運用期間中に経済状態が悪化することは少なくありません。運用する期間が短ければ、その間に大きなショックが起こる可能性は低いといえます。
加えて、投資する案件を新しいものに変更しやすいため、条件のよい投資先の確保が可能です。償還された資金を無駄なく有効活用できます。

デメリットは投資効率の悪さ

短期運用のデメリットの一つは、効率のよい投資ができないことです。
運用を始めるまでにはある程度の日数が必要であり、タイムラグが生じます。すると、投資・運用に当てられる時間が減ります。その上で投資の期間を短くすると、効率よい投資は難しくなるでしょう。
運用期間が短いと、新しい投資先を見つけなければならない回数が増えます。次に投資したい案件がすぐに見つかるとは限りません。コンスタントに案件を確保できないため、投資できる機会を失ってしまう恐れがあります。

長期運用のメリット・デメリット

長期運用で生じるメリット・デメリットを説明します。長期間にわたって運用すると、大きなリターンを見込める可能性が高くなります。一方、市況の変化に影響されやすく、資金を自由に動かせなくなるリスクも生じるでしょう。

メリットは利益の大きさ

運用する期間が長いと、長期のリターンを望めます。なぜなら、運用期間中は分配金を受け取れることが多いためです。順調な運用ができていれば、運用する期間が長いほど、分配金による収益の増加が期待できます。
長期運用は手間がほとんどかかりません。運用は事業者がおこない、運用期間を終えるまで新しい投資の案件を探す必要がないためです。案件を探す余裕があれば、より利益の高いものを吟味して選ぶことも可能です。

デメリットはリスクと柔軟性のなさ

運用の期間が長いと、経済状況の影響を受けやすいリスクが生じます。予測できない経済状況の変化に巻き込まれ、損失を出す可能性が高まります。
加えて、運用中は他の投資に乗り換えることが困難です。投資にあてた資金は運用を終えるまで手元に戻りません。一度運用を始めると柔軟な対応を取れないことは長期運用におけるデメリットの一つといえます。

運用期間終了後の投資資金の扱い

運用期間を終えたあとの投資資金の対応は、以下の3つです。

・継続して投資する
・利払いと元金を投資家に返す
・利払いと元金を預り金にする

満了した案件が再び組成されると、引き続き投資をおこなえます。
投資先が定まっていない資金は投資家に返すことが基本です。ただし、事業者が「預託金制度」を導入している際、預り金として管理可能です。この場合、投資家は預り金を自由に出資できます。

投資の目的に合わせて最適な運用期間を選ぶ

不動産クラウドファンディングの運用期間は、およそ1年以内の短期・数年単位の長期があります。それぞれのメリットとデメリットを活かし、投資の目的に応じた選択が必要です。
少しでもリスクを避けたい人は短期運用、利益の大きさを重視する人は長期運用のように検討してみましょう。
資産運用の目的・計画、重視したいことに沿って、最適な運用期間を選ぶことがおすすめです。