現代には多数の投資が存在し、近年注目を集めている投資の1つが不動産投資クラウドファンディングです。
安定していて挑戦しやすいと言われる一方で、儲からないと言われる現状があります。
この記事は、不動産投資クラウドファンディングが儲からないと言われる理由を踏まえて、安定して運用するポイントを解説します。
不動産投資クラウドファンディングが儲からないと言われる理由
不動産投資クラウドファンディングが儲からないと言われる理由
不動産投資クラウドファンディングは、投資家から資金を徴収して不動産運営をする投資です。一般の不動産投資のような融資は受けられず、自己資金の範囲で運用する必要があります。
不動産投資クラウドファンディングが儲からないと言われるのはなぜなのでしょうか。
①利回りが少ないから儲からない
投資による総利益を利回りといいます。
不動産投資クラウドファンディングの平均利回りは、契約内容や物件の内容によって異なり、約4〜7%程度が相場です。これは、管理を外部に委託することによる管理費用をあらかじめ引いたうえでの数値です。長期の投資をするため、どうしても利回りが低く見えてしまいます。
株式やFX投資の利回りは約5〜10％、投資信託は3〜10％です。他の投資商品と比較すると利回りが少ないといえます。
②案件が少ないから儲からない
不動産投資クラウドファンディングは最近注目されはじめた投資です。新しい投資のであり、案件数はそれほど多くありません。儲けるには銘柄や投資先を慎重に選定する必要があり、選択肢が少ないとよりよい投資先を見つけられない恐れが出てきます。
また、案件数が需要に追いついておらず、募集案件を探すことは大変かもしれません。しかし、最近はSNSの普及により、SNSで情報発信・共有をする投資家が増えています。案件の多い会社の情報をSNSで調べてみることも1つの手です。
③情報量が少なく正しい知識を持った人が少ない
不動産投資クラウドファンディングは比較的新しいサービスです。それゆえに情報が少なく、「怪しい」「不安」のイメージを持つユーザーが多くいます。
知識を持った人材も限られていて、儲かるイメージをもてないことが現状です。
不動産投資クラウドファンディングの2つのメリット
不動産投資にはいくつか種類があります。そのうち、近年注目を集めている不動産投資クラウドファンディングは、不動産投資に比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。
①不動産を自分で管理しなくて済む
通常、運用のために不動産を購入すると、取得費用や管理コストがかかります。
不動産投資クラウドファンディングは、購入も管理も運営会社が行います。余計な手間がかからず、純粋に投資に専念できる点は大きなメリットです。
不動産を購入した場合、自然災害の際の修繕コストや空室などのリスクが想定されます。これらのリスクを負わなくて済む点は、不動産投資クラウドファンディングの魅力です。
②少額での投資が可能で分散投資に向く
不動産投資クラウドファンディングは1万円から出資が可能です。一度に多額の資金を用意する必要がなく、初心者でも気軽に始められます。
元本を分散させて複数の案件を運用することも可能であり、リスクを減らせるでしょう。
優先劣後出資やマスターリース契約のように、元本を守る仕組みも存在します。通常の不動産投資と比べると、リスクを抑えた投資ができるといえるでしょう。
不動産投資クラウドファンディングを選ぶ3つのポイント
ここまで、不動産投資クラウドファンディングのメリットについてお伝えしました。次に、実際に不動産投資クラウドファンディングを始めるときに、可能な限りリスクを抑えて運用するポイントを解説します。
①運用実績の豊富な事業者を選ぶ
現在、さまざまな管理会社が不動産投資クラウドファンディングのサービスを提供しています。事業者は、運用実績の豊富なところを選びましょう。規模が大きく、取り扱う案件数が多い会社もおすすめです。これらの事業者は実績があり、信頼して利用できます。
不動産投資クラウドファンディングには、短期間の運用に向く匿名組合型と、長期運用に向く任意組合型の2種類があります。事業者を選ぶ際はこれらの要素も加味して検討しましょう。
②分散投資をする
1ヶ所へ投資すると、応募した案件が元本割れするリスクが大きくなります。リスクを回避するには複数の案件へ投資する分散投資がおすすめです。
不動産投資クラウドファンディングは、少額から投資可能です。出資金が少なくて済み、分散投資のハードルも低くなります。分散投資ができることは、不動産投資クラウドファンディングの強みでもあります。少額から投資できるような案件を複数選びましょう。
③高い利回りを狙わない
不動産投資クラウドファンディングは、管理費用が引かれるため利回りは低くなります。ただし、案件によっては、10%以上の高い利回りの案件も存在します。
こういった案件は儲かるように見えるでしょう。利益を多く得られる可能性がある一方で、元本割れのリスクも高くなります。高い利回りの案件に応募する場合は、提供する事業者の過去における元本割れや経営状況などを確認しましょう。リスクとリターンをよく考えた上で、慎重に見極めることが重要です。
まとめ
今回は、不動産投資クラウドファンディングについて解説しました。最大の特徴は、不動産管理や運用を業者に託せることです。初心者が投資を始めるうえでおすすめのサービスといえます。
儲かりにくいイメージがあるかもしれません。実績が豊富で低利回りの業者を選べば、リスクを抑えたうえである程度のリターンが得られます。