【専門家コラム】北海道の大学のスポーツ推薦入試について

今回は北海道の大学について見てみましょう。北翔大学、星槎道都大学、札幌大学、札幌学院大学の4大学を取り上げます。

• 北翔大学

北翔大学のスポーツ推薦系の入試は、学校推薦型選抜制度に指定スポーツ推薦入試が有ります。指定とついていますので、競技種目に限りがあります。2023年度の入試の入試要項を見てみると、硬式野球、サッカー等の14種目です。エアロビックも入っているのは珍しいですね。大会の結果や記録実績は求められていませんでした。調査書、学校長の推薦、北翔大学のクラブ顧問と高校クラブ顧問連名の推薦書が必要です。詳しくは出願書類の項目を良くお読み下さい。入試科目は口頭試問と面接です。この試験では小論文は無かった様です。口頭試問のテーマですが、スポーツ教育学科、健康福祉学科、教育学科、芸術学科、心理カウンセリング学科、こども学科と各学科毎に5つずつのテーマが有り、ホームページの受験生サイトに出ています。ご興味のある方は見てみて下さい。2023年度の指定スポーツ推薦入試は昨年の11月20日の行われ、合格発表は昨年の12月3日でした。

• 星槎道都大学

この大学には総合型選抜スポーツ活動入試と言うものがあります。指定種目と一般種目の2種類の試験があります。2023年度の入試要項は以下の通りです。

「指定種目」

大学の部活動の監督から推薦を受けなくてはなりません。事前審査（練習会やセレクション）への参加が必要となる場合があります。指定種目は、硬式野球部、柔道部、応援団指導部（応援団・吹奏楽）等の11部です。入試科目は面接です。個人面接が15分間（2分間のプレゼンテーションを含む）実施されます。書類選考100点+面接100点＝200点満点となっています。A日程、B日程、C日程、D日程の4回試験が実施されました。

「一般種目」

スポーツ活動の種目は問いません。全体の平均評定値が3.0以上必要です。入試科目は指定種目と同じで面接です。こちらも書類選考100点+面接100点＝200点満点です。A日程、B日程、C日程、D日程の4回試験が実施されました。

• 札幌大学

札幌大学のスポーツ系推薦入試には、学校推薦型選抜（課外活動・専願制）と自己推薦選抜（課外活動・専願制）の2種類があります。

「学校推薦型選抜（課外活動・専願制）」

全体の学習成績の状況が3.5以上必要です。指定種目があり、都道府県大会出場や大学の課外活動推進小委員会から認可を受けた者等色々な基準が用意されています。選抜方法は、グループディスカッション、書類審査、小論文です。

「自己推薦選抜（課外活動・専願制）」

出願資格は、

・全教科の中からいずれか一つの学習成績の状況が3.3以上の者。

・もしくは全体の学習成績の状況が2.7以上の者で指定種目に該当する本学顧問から推薦されたものか本学が定める競技または団体運営基準のいずれかに該当し、入学後当該クラブにおいて課外活動を継続して行う意志を有する者。選抜方法は、10月の試験は面接、書類審査、小論文です。3月試験は面接、書類審査、教科・科目試験です。詳細は入試要項をお調べ下さい。

• 札幌学院大学

札幌学院大学のスポーツ推薦系入試は、学校推薦型選抜指定スポーツ入試A・Bと学校推薦型選抜公募制入試課外活動重視型があります。

2023年度の入試は以下の通りでした。

「学校推薦型選抜指定スポーツ入試A・B」

全体の学習成績の状況が3.0以上か、高校3年生の1学期もしくは前期における体の学習成績の状況が3.2以上必要です。指定種目は10種目です。書類審査が70点（調査書・活動報告書）、口頭試問が30点、面接が100点の合計200点満点でした。

「学校推薦型選抜公募制入試課外活動重視型」

同じく全体の学習成績の状況が3.0以上か、高校3年生の1学期もしくは前期における体の学習成績の状況が3.2以上必要です。指定種目は10種目です。書類審査が70点（調査書・活動報告書）、口頭試問が30点、面接が100点の合計200点満点でした。その他課外活動を積極的に取り組み、都道府県大会に次ぐ地区大会に入賞以上の優れた成果をおさめた個性豊かな者と言う条件があります。但し活動種目は問われません。

以上北海道の4大学を見て来ました。ご興味のある方は2024年度の入試要項が発表されたら、夫々の大学のホームページで良く調べてみて下さい。