【専門家コラム】入試要項について
今回は入試要項についてです。
受験生の中にはこの入試要項を読むことが面倒で、きちんと最初から最後まで読んでいない方がいます。両親任せ、担任の先生任せ、進路指導の先生任せではいけません。これぐらいは受験生本人がきちんと読んで理解する様にしたいものです。入試要項すら読めない様では、大学の教科書やレポート等は到底読めないでしょう。何十ページも有る様な入試要項は無いのですから、最初から最後まで自分でちゃんと読むようにしましょう。そして重要なポイントは、書き出したりラインマーカーを引いておくようにしましょう。大学に問合せるのは良いのですが、入試要項に書かれている事を問合せたら、大学は「この受験生は入試要項も読んでないのかな」と思いますよね？熟読は必須ですよ。
それではどの様な事が書いてあるのか見てみましょう。先ずは例として中央大学の2023年度スポーツ推薦入学試験要項を見てみます。ご参考までに以下URLを貼っておきます。https://www.chuo-u.ac.jp/common_d/connect/admission/2023/special/14_1.pdf
最初に注意事項的な事が書かれています。「試験実施に関して」には感染症にかかった場合の事について説明があります。また、身体の障害のある方への受験上の配慮について等も書かれています。
次にこの入学試験を行う目的が記されています。
「学業とスポーツの両立を図る事を通じて、将来、社会にとって有為な人材となる機会を提供する事を目的としています」とあります。中央大学としてはその様な人材を卒業生として社会に送り出したいという思いがあるわけです。面接時にも役に立つ様なフレーズが出ていますね。Ⅰ－２では募集学部・学科・募集人員が出ています。文学部の人文社会学科ドイツ語文学文化専攻他1名しか募集しないところもあれば、理工学部は全学科で若干名の募集です。どれぐらい募集するのか見ておきましょう。但し、募集人数と合格者数はずれることがあります。多くなったり少なくなったりです。募集競技種目も詳細に記載されています。男子と女子やチームと個人・団体で分かれて記載されています。また、募集していない競技もありますから注意が必要です。
出願資格に関してですが、これは特に気を付けたいところです。
各大学かなり異なります。ここ数年は新型コロナウイルス感染症に関する理由で大会が無かったり出場出来なかった場合の説明がある大学が増えています。中央大学の入試要項にも書かれています。該当する方は良く読んで下さい。学歴や学業成績については中央大学の場合は学部や専攻によって求められるものが異なります。中央大学の理工学部や文学部志望の方は履修科目について更なる要件がある様です。その他の記載として希望する競技を入学後も継続し、中央大学への入学を第1志望とする者とも書かれています。読み落とさない様にしましょう。試験日程については、ごくたまに間違えてしまう人がいます。行ってみたら終わってた等は大変辛いことですが、たまにいる様ですのでしっかりカレンダーに書いておきましょう。
Ⅳ－１の学科選択の所には学部によっての志望学科の選択方法が異なる事が書かれています。後で読んでなかったと言う事が無い様にしましょう。出願はこの大学もWebを利用します。ギリギリであわてて出願する事のない様にしましょう。親に聞いてもWebのやり方が苦手と言う方は結構いるのではないでしょうか？前もって良く読み調べておきましょう。間に合わなくなることが決してない様に早めに理解しておきたいのがこの出願方法です。入学検定料の支払い方法も記載されています。昔とは異なり、クレジットカードやインターネットバンキング、コンビニエンスストアの利用など方法が多様化しています。
入学検定料の返還について書かれている中身に、「一度納入された入学検定料は、原則として返還しません。」とあります。気を付けて下さい。
その他競技の成績や大会参加の証明書提出方法等も細かく出ています。入試の出願手続きはかなり面倒ではありますが、抜け漏れの無いようにしっかり準備したいですね。最初に申しましたが、入試要項の精読は必ず行いましょう。
