【専門家コラム】高知大学・佐賀大学・宮﨑大学のスポーツ系推薦入試
四国地方と九州地方の国立大学で、スポーツ系の入試がある大学を見てみます。今回は高知大学・佐賀大学・宮﨑大学を以下紹介致します。
(高知大学)
高知大学は、高知県高知市に本部を置く大学です。学部は人文社会学部・教育学部・理工学部・医学部・農林海洋科学部・地域協働学部の6つです。附属学校として、幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校が各1校ずつ在ります。スポーツ系の入試としては、学校推薦型選抜Ⅰ教育学部学校教育教員養成課程保健体育教育コースと言う試験を実施します。出願資格としては、調査書の全体の学習成績の状況が3.8以上必要です。競技実積も必要ですが、以下の競技種目に限られます。体操競技・陸上競技・バレーボール・バスケットボール・サッカー・硬式野球・硬式テニス・ソフトテニス・卓球・バドミントン・ダンス・剣道です。試験は講義理解力試験(100点)、問題解決型グループワークの振り返り作文(100点)、実技・実技実績調べ(150点)の総点350点と調査書・推薦書を総合して判定します。以下は令和4年度の入試結果です。
学校推薦型選抜Ⅰ教育学部学校教育教員養成課程保健体育コース
募集人数 6人、志願者数 8人、合格者数 5人、合格率(合格者数/志願者数)62.5%
(佐賀大学)
佐賀大学は、佐賀県佐賀市に在ります。学部は6つ有り、教育学部・芸術地域デザイン学部・経済学部・医学部・理工学部・農学部です。かつて文化教育学部が有りましたが、2016年に当該学部は学校教員養成に特化する事にし、教育学部になっています。一方で文化教育学部から美術・工芸課程を分け、県立有田窯業大学校を統合して新しい学部である芸術地域デザイン学部を創設しています。附属学校は、幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校が設置されています。入試は、調査書・志望理由書・小論文・面接(口頭試問を含む)及び適性検査(活動実績報告書の評価を含む)の各成績評価を総合して、合格者を決定しますとなっています。適性検査内容は、背筋力・反復横とび・ジャンプ力・ソフトボール投げの4つの基礎運動能力を検査します。
令和4年度の入試結果は、保健体育としては個別には出て居ませんでした。ですので教育学部の総合型選抜Ⅰの合計結果となります。
総合型選抜Ⅰ教育学部小中連携教育コース初等教育主免専攻
志願者数 44人、合格者数 10人、合格率(合格者数/志願者数)22.7%
総合型選抜Ⅰ教育学部小中連携教育コース中等教育主免専攻
志願者数 25人、合格者数 8人、合格率(合格者数/志願者数)32.0%
(宮﨑大学)
宮﨑大学は、宮崎県宮崎市にある大学です。現在の宮崎大学は、2003年に旧宮崎大学と旧宮崎医科大学が統合して再出発して居ます。学部は教育学部・農学部・工学部・医学部・地域資源創成学部の5つです。別科として畜産別科と言うものが有り、全寮制で1年間の就学期間となります。所定の単位を取得した者には本人の申請によって家畜人工授精師(牛)の資格が与えられるそうです。附属学校は、幼稚園・小学校・中学校です。体育会の中で珍しいのは気球部です。佐賀大学にも熱気球部が有りますが、日本でも珍しい部活動となります。教育学部小中一貫教育コース中学校主免専修(保健体育)の入試の選抜方法ですが、第1次選考は面接・書類審査・個別審査です。保健体育教科の個別審査は実技で、陸上競技・器械運動・サッカー・バスケットボール・ハンドボール・バレーボール・柔道の中から当日大学が指定するものになります。第2次選考は面接(プレゼンテーションや実技等を含む場合があります)・小論文(英語読解を含む場合があり、英語辞書(書籍)の持ち込みを可とします)と書かれています。
令和4年度の入試結果は以下の通りです。
総合型選抜 教育学部小中一貫教育コース中学校主免専修(保健体育)
志願者数 10人、合格者数 4人、合格率(合格者数/志願者数)40.0%