【専門家コラム】東京学芸大学・横浜国立大学・島根大学・広島大学のスポーツ系推薦入試
以下4つの国立大学のスポーツ系を見てみましょう。今回は東京学芸大学・横浜国立大学・島根大学・広島大学です。
目次
(東京学芸大学)
東京都小金井市に東京学芸大学は在ります。学部は教育学部のみで、学校教育系と教育支援系に分かれます。附属学校は、幼稚園が2園、小学校が4校・中学校が3校・国際中等教育学校・高校・特別支援学校があります。この大学のスポーツ系の高校生向きの試験は、スーパーアスリート推薦選抜入試と学校推薦型選抜入試となっています。スーパーアスリート推薦選抜入試は調査書の全体の学習状況が3.0以上必要です。競技種目は限定されていて、個人種目である陸上競技・剣道・女子柔道は令和2年4月以降において、日本代表選手、ナショナルレベルの強化指定選手、又は全国大会ベスト8以上の者、あるいはそれに準ずる実績や能力を有する者と入試要項に書かれています。チーム種目である男子バレーボールは基本個人種目と同じですが、全国大会はベスト16以上です。選抜方法は小論文と面接があります。
以下は令和4年度の入試結果です。
体育専門学群 アドミッションセンター入試
募集人数 12人、志願者数 78人、合格者数 13人、合格率(合格者数/志願者数)16.7%
(横浜国立大学)
横浜国立大学、通称横国は神奈川県横浜市に在ります。学部は教育学部、経済学部、経営学部、理工学部、都市科学部の5つです。附属学校は、小学校が2校・中学校も2校、そして特別支援学校が1校あります。スポーツ系の入試としては、学校推薦型選抜の中の教育学部学校教員養成課程芸術・身体・発達支援系教育コース(保健体育)で受験出来ます。要件としては、調査書の全体の学習成績の状況が3.5以上の者で、スポーツ・武道・ダンスで成果を上げた者です。都道府県大会以上の大会に出場した経験のある者は、それを証明する資料のコピーを添付することと書かれていますので、評価されるのだと思われます。受験科目は小論文と面接です。令和4年度の入試結果は以下の通りです。
学校推薦型選抜 教育学部学校教員養成課程(保健体育)
(全国枠)
募集人数 4人、志願者数 12人、合格者数 4人、合格率(合格者数/志願者数)33.3%
(島根大学)
島根大学は島根県松江市に本部を置く大学です。4つの学部があり、法文学部・教育学部・医学部・生物資源科学部となっています。教育学部の附属学校として、幼稚園と義務教育学校が併設されています。スポーツ系の入試としては、総合型選抜Ⅰ「へるん入試」へるん特定型芸術・スポーツ・技能入試教育学部学校教育課程Ⅱ類保健体育科教育専攻があります。因みに「へるん」とは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)のことです。
出願要件としては、平均評定の基準は有りません。指定種目は体操競技・陸上競技・水泳・バスケットボール・サッカー・バレーボール・テニス・ソフトテニス・野球・ソフトボール・柔道・剣道で、都道府県大会ベスト4以上の成績を高校入学後に残した者です。この都道府県大会とは全国大会につながる位置付けのものとすると書かれています。第1次選考は書類選考で、第2次選考は面接と実技です。
令和4年度の入試結果です。
へるん特定型芸術・スポーツ・技能入試教育学部学校教育課程Ⅱ類保健体育科教育専攻
募集人数 3人、志願者数 13人、合格者数 3人、合格率(合格者数/志願者数)23.1%
(広島大学)
広島県東広島市に広島大学が在ります。総合科学部・文学部・教育学部・法学部・経済学部・理学部・医学部・歯学部・薬学部・工学部・生物生産学部・情報科学部の12学部を誇る総合大学です。附属学校は複数の幼稚園・小学校・中学校・高校があります。スポーツ系の入試としては総合型選抜Ⅰ型 教育学部第四類 健康スポーツ系コースが行われます。要項の出願関係の所に、高等学校在学中に本人が出場し競技した全国レベルの大会の中で、もっとも成績の良かった大会を3つまで選び、社会的評価の高いと思われる大会から順に、その正式大会名を登録できますと書いてあります。
第1次選考は書類選考です。最終選考の受験科目は、小論文・実技・面接となっています。
令和4年度の入試結果は以下の通りです。
光り輝き入試 総合型選抜Ⅰ型 教育学部第四類 健康スポーツ系コース
募集人数10人、志願者数21人、合格者数10人、合格率(合格者数/志願者数)47.6%