【専門家コラム】体育大学のスポーツ系入試その2

その1では体育大学6大学(鹿屋体育大学、日本体育大学、大阪体育大学、日本女子体育大学、東京女子体育大学、国際武道大学)のうち、鹿屋体育大学、日本体育大学、大阪体育大学の3大学を見ました。

 

その2では、日本女子体育大学、東京女子体育大学、国際武道大学を見てみましょう。

 

(日本女子体育大学)

女子体育の母と言われる二階堂トクヨ氏が1922年に創立し、二階堂学園が経営する体育大学です。2000年に短期大学は廃止されています。学部は体育学部のみで、スポーツ科学科、ダンス学科、健康スポーツ学科、子ども運動学科の4学科があります。ダンス学科があるのは珍しいですね。就職先は学科名が変更になっていますが、2022年度はスポーツ科学専攻と舞踏学専攻の約5割が、健康スポーツ学専攻は約38%が一般企業へ就職しています。幼児発達学専攻は半数以上が保育園に就職しています。

日本女子体育大学のスポーツ系の入試として、総合型選抜(アスリート選抜)、学校推薦型選抜(一般推薦)、学校推薦型選抜(スポーツ推薦)、学校推薦型選抜(特別推薦)と多く用意されています。2022年度の入試結果を見てみましょう。

総合型選抜(Ⅰ期、Ⅱ期合計)  志願者数86人、合格者数85人、合格率98.8%

総合型選抜(トップアスリート) 志願者数 7人、合格者数7人、合格率100.0%

アスリート総合型選抜            志願者数 4人、合格者数3人、合格率75.0%

学校推薦型選抜(一般推薦)      志願者数 14人、合格者数14人、合格率100.0%

学校推薦型選抜(スポーツ推薦)  志願者数 42人、合格者数42人、合格率100.0%

となっています。とても高い合格率になっています。

 

(東京女子体育大学)

学校法人藤村学園により経営されています。1902年に私立東京女子体操学校が設立されました。東京女子体育大学は、学部は体育学部のみです。その他東京女子体育短期大学があります。所在地は東京都国立市です。令和4年度の学生数は、4学年合計で1,300人強となっています。短期大学は130名程度の様です。卒業後の進路ですが、体育学科は一般企業とスポーツ関連企業合計で55%程度、学校教育が約28%となっています。保健体育学科は一般企業とスポーツ関連企業合計で約87%です。児童教育学科は幼稚園と保育所(園)合計で約79%となっています。学科によって進路がかなり異なりますね。スポーツ系の入試ですが、総合型選抜(スポーツ)と学校推薦型選抜が有ります。2022年度の入試結果は以下の通りです。

総合型選抜Ⅰ期 出願者数90人、合格者数89人、合格率98.9%

総合型選抜Ⅱ期 出願者数12人、合格者数11人、合格率91.7%

学校推薦型選抜 出願者数220人、合格者数219人、合格率99.5%

全て1名だけ不合格だった様です。とても高い合格率ですね。

 

(国際武道大学)

国際武道大学のホームページによると、1984年に千葉県勝浦市に開設されました。ですからまだ40年弱の比較的新しい大学です。学部は体育学部のみで、武道学科と体育学科の2つがあります。在学生数は2022年5月1日現在4学年合計で、体育学科が1,242人、武道学科は371人です。合計で1,613名が学んでいます。入学者数は2020年度439人、2021年度404人、2022年度383人と減少しています。2022年3月卒業生の卒業後の進路は一般企業が多く、公務関係は約12%の様です。

2022年度の総合型選抜と指定校制ではない学校推薦型選抜の入試結果を見てみましょう。

武道学科

総合型選抜   受験者数37人、合格者数35人、合格率94.6%

学校推薦型選抜 受験者数53人、合格者数53人、合格率100.0%

体育学科

総合型選抜   受験者数176人、合格者数172人、合格率97.7%

学校推薦型選抜 受験者数 98人、合格者数98人、合格率100.0%

学校推薦型は100.0%で全員合格、総合型選抜も非常に高い合格率ですね。

ログイン

会員登録

  • 文字数は8文字以上で設定してください。
  • 半角英字と数字を最低1文字ずつ使用してください。

パスワードリセット

新規パスワード登録

質問投稿

回答

※最大3ファイルのみ

返信

プロフィール

※最大1ファイルのみ