【専門家コラム】大学スポーツ推薦入試における小論文の書き方
大学スポーツ推薦入試における小論文の書き方
目次
今回は大学入試の中でもスポーツ系の推薦入試における小論文の書き方について述べてみます。小論文得意ではない高校生は非常に多いように感じます。それは高校の授業の中で小論文を書くという授業が無いからでしょう。受験近くになって慌ててどうしようということがないように、練習しておきたいですね。
1. 大学入試におけるスポーツ推薦小論文の位置づけ
スポーツ推薦入試において小論文は単なる競技実績の確認ではなく、受験生の「大学で学ぶ意欲」、「競技と学業の両立への姿勢」や「人間性」を評価する重要な手段です。一般入試の小論文が学力や論理的思考力を重視するのに対し、スポーツ推薦では、競技経験を通じて得たその人個人の価値観や、大学での学業と部活動を通してあなた自身の成長意欲が問われるでしょう。
2. 小論文を書く際の基本構成
読みやすく説得力のある小論文には、「序論・本論・結論」の構成が不可欠ですね。
・序論:自分の主張や結論を最初に簡潔に述べる(結論先行型)。他の書き方でも結構です。
・本論:具体的な今までの競技生活から得られた「経験や学び」を説明し、大学4年間で は更に何を学びどのように生活したいかを述べる。
・結論:学業と部活動を通して確立したい自分の将来像をまとめる
3. 経験の書き方の注意点
経験を書く際は、「事実→解釈→学び」の順で展開することが重要です。
・事実:どのような出来事が部活動や高校生活であったか。
・解釈:その時にどう考え、どう行動したか。
・学び:そこから得た価値観や成長は何だったのか。
また、「努力した」「頑張った」などの抽象表現は避け、具体的な行動や成果を示すことで説得力が増します。
4. 大学での学びとの接続
小論文では、競技だけでなく学業への意欲も示す必要があります。
・なぜその大学を選んだのか。
・なぜその学部、学科を選んだのか(学問的関心)
・競技と学業をどう両立するかの具体的な姿勢
・将来どのように社会に貢献したいかを明確にする
5. 客観性と論理性の確保
感情に偏らず、客観的な視点を持つことが重要です。
・練習時間や成績などのデータを活用する
・監督や仲間からの評価を引用する
・論理的な構成で読み手に伝わる文章を意識する
6. 文章の精度を高めるチェックポイント
・誤字脱字の確認
・主語と述語のねじれを避ける
・接続詞の使いすぎや不自然なつながりに注意する
7. 文字数に対する割り振りの参考例
例えば 2000字を書くための構成例
・序論:200〜300字
・経験①:400〜500字
・経験②:400〜500字
・大学での目標:400〜500字
・結論:200〜300字
このように段落ごとに目安を決めると、バランスがとれるでしょう。
しかしいきなりはこのようにまとめていけないでしょうから、先ずは自分がその競技の歴史を振り返ってみましょう。録音しながらしゃべってみても良いでしょう。各学年の時にどのようなことがあったのか、振り返ってみたいですね。悩んだことや嬉しかったことがあったでしょう。競技の技術だけではなく、チーム内の人間関係に悩んだこともあるでしょう。競技の部分でも精神的な部分でも多くの事を学び成長しているはずです。それが何だったのか、冷静に考えてみると良いでしょう。
一方で大学ではスポーツだけではなく勉強も楽しみな部分があると思います。高校の勉強に比べて、かなり専門的になりますね。カリキュラムも自分で選べる教科が高校よりも多くなります。だー学のホームページや資料で、どのような授業があるか見ることができますよ。「へー、こんな授業が受けられるのか。」とか思うことが色々あると思いますから、是非とも確認してみて欲しいですね。
そして大学卒業後はどうしたいのか。プロチームや実業団チームを目標に設定している高校生もいるでしょう。また、会社で働く方もいるでしょう。ひょっとしたら大学院に進む方もいるかもしれません。
このようなことをまず考えてみることが重要です。試してみてください。
