【専門家コラム】西南学院大学と福岡教育大学のスポーツ系推薦入試
西南学院大学と福岡教育大学のスポーツ系推薦入試
西南学院大学と福岡教育大学のスポーツ系推薦入試
今回は西南学院大学と福岡教育大学のスポーツ系推薦入試を見てみましょう。九州を代表する私立大学と国立の教育系大学です。
では先ずは西南学院大学についてです。
「西南学院大学」
神学部、外国語学部、商学部、経済学部、法学部、人間科学部、国際文化学部、文学部がありますが、文学部はもう募集は停止しています。「西南学院大学にスポーツ系の推薦入試があるの?そんなイメージ無いなあ。」と思う九州の高校生もいらっしゃるのではないでしょうか?この大学には総合型入学試験の中に「活動実績型」と言う入試が外国語学部、経済学部、人間科学部で行われています。その中で人間科学部の社会福祉学科で行われている活動実績型入試では「スポーツ分野」の大会実績を出願資格に認めているものがあります。2024年4月入学者対象(既に昨年実施済み)の入試要項の出願要件は以下の通りです。(抜粋して記しますので、詳細は入試要項をご覧下さい。)
・入学後は社会 福祉資格の取得を目指すという明確な目標を持つとともに、卒業後は、社会福祉学科での学びを 活かして社会貢献をしたいと考える者
・高等学校第学年学期(2学期制の場合は第学年前期)までの全体の学習成績の状況が3.8 以上の者
④下記いずれかの分野で優れた能力を有し、実績がある者
(スポーツ分野)
ア 全国大会出場者(団体種目での補欠は除く)
イ 国体出場者(同上)
ウ 地方区制の地区大会(九州地区・西日本地区など)の出場者で、準決勝戦以上に出場した 者(同上)
エ 県大会出場者で、決勝戦に出場した者(同上)
オ ア〜エに該当しないが、団体種目等でチームの要として特に活躍した者
カ その他ア〜オに準ずる者で、特に能力等において優れた者
URL:https://www.seinan-gu.ac.jp/assets/users/6/files/sougougata2024/sougougatanyuushiyoukou2024.pdf
学習成績の状況が3.8以上ですから、結構厳しいですね。
2024年度のこの学科の活動実績型入試結果は、スポーツ分野だけではなく、文化・芸術分野やボランティア活動などの福祉活動分野の受験生も併せて、志願者数15人・合格者数3人と非常に競争が激しかった様です。やはり人気の大学ですからこの様な結果になっているのでしょう。
「福岡教育大学」
この大学には学校推薦型選抜入試の中に、学校推薦型選抜Ⅰ中等教育教員養成課程中等教育プログラム(保健体育専攻)と言う入試があります。この入試はスポーツを頑張って来た高校生に合ったものとなっているのではないでしょうか?
2024年4月入学者(既に昨年実施済み)の募集人員は6人でした。
大学入学共通テストを課さないものとなっています。
入学試験の内容と配点は、小論文 100点,実技検査 300点, 面接(口頭試問を含む。)100点,合計 500点 です。
成績関連は、調査書の全体の学習成績の状況が3.5以上の者となっています。
大会等の出願要件は、陸上競技,バレーボール,硬式野球,ダンス,柔道,剣道の全国大会若しくはブロック大会(九州,中国,四国,関西等の都道府県大会よりも上位に位置づく大会を 攻 指す)に出場した者 と書かれています。
URL:https://www.fukuoka-edu.ac.jp/admissions/information/glb0i00000001apw-att/u28vtn0000001mno.pdf
九州で体育の教師を目指す方でスポーツも勉強も頑張って来た方で興味が有る方は多そうですね。
令和5年度の入試結果は受験者数が14人、合格者数は7人だった様です。
大学で勉強もスポーツも福岡で頑張ってみたいという方々には良い大学ではないでしょうか?福岡教育大学の方は種目数が陸上競技,バレーボール,硬式野球,ダンス,柔道,剣道の6つと限られていますが、それらの種目で実績を挙げて来た高校生には良いですよね。
国立大学は学費も私立に比べて安いですし、親御さんの学費負担額も軽減されますね。
西南学院大学も九州地区のおしゃれなイメージのある私立大学ではないでしょうか?
詳しくは今年発表される入試要項を良くお読み下さい。変更される可能性があるので、お気を付け下さい。