【専門家コラム】アドミッションポリシー等について
【専門家コラム】アドミッションポリシー等について
アドミッションポリシーって、ご存じでしょうか
春から高校3年生になる生徒さん、親御さんは「今年は受験だなあ。どこの大学に行こうかなあ。」と考え始めるころかもしれません。この時期既に大学側からお声掛けを頂いている選手もいるかもしれませんが、大概の高校生は自分で考え自分で見つけるのではないでしょうか?
部活動を必死で頑張っている高校生は、なかなか大学を調べる時間が無いのが実情でしょう。親として今何かサポートできることは無いか?と言う点で言うと、一つに入試要項を読んでおくと言うのがあると思います。お子さんがスポーツ系の推薦入試を受験の選択肢にある場合は、是非弊社の「スポーツ推薦ドットコム」で調べてみて欲しいなあと思います。スポーツ推薦は一流の高校生選手だけのものとか全国大会に出る選手のための受験方法と思っていらっしゃる方が多いと思うのですが、実は結構多様化されています。国公立大学にも学部学科によってはスポーツ系の推薦入試が存在します。
入試要項を読んでおくと書きましたが、入試要項は高校生にとっては慣れない書類でしょうから、親として読んでおくというのは悪くはないのではないでしょうか?
受験の為には色々な書類を提出しなくてはなりません。その中には志望理由書と言うものが大概は有ります。何故その大学、学部、学科に行きたいのかと言うものです。そこで入試要項の中で読んでおきたいのがアドミッションポリシーです。平たく言うと、うちの大学はこういう学生に入学して欲しい、来て欲しいと大学側が書き記しているものです。
志望理由書を書く時にとても参考になるでしょう。学力的なものや人物的なものが書かれています。大学によって大きく変わる事は無い様に思いますが、その大学の思いが記されているので読んでおきたいですね。適当に書いている大学は一つも無いと思います。大学関係者の方々が、時間を掛けてさんざん議論した結果がアドミッションポリシーには詰まっているのではないでしょうか?
志望理由書だけではなく、小論文の設問によってはどの様な学生に入学して欲しいと思っているか理解しておいた方が良い場合もあります。また、面接試験もほぼどの大学でも受験時実施されますが、その場合もアドミッションポリシーを頭に入れておくことは重要だと思います。
入試要項の他、その大学の建学の理念も大学のホームページには書かれています。こういう人々を育成したい、育って行って欲しいという思いがそこには詰まっています。
これらから大きく外れる高校生を大学が望んでいるとは考えにくいですよね。スポーツさえ上手なら誰でも良いとと言うわけではないでしょう。
ここのところ大学体育会の問題がTV等のメディアで取り上げられることが増えて来ています。建学の理念やアドミッションポリシーからずれて来てしまっている。今一度大学における部活動を考えようと言う大学もあるでしょう。ですから各大学のホームページ、説明資料、入試要項等で上述した部分も良く目を通しておいた方が賢明です。
現在見れる入試要項は、殆どが既に去年実施された入試に関する資料となりますが、アドミッションポリシーは大きくは変わらないでしょうから、参考にはなると思います。読み飛ばしがちになるアドミッションポリシーですが、志望理由書を読む大学の入試担当者、面接官、小論文採点者はアドミッションポリシーを念頭に置いているでしょうから、その点は気を付けたいですね。もう高校生なんだから全ては自分でよく読んでおくべきだというお考えはごもっともですが、親御さんが読んでみるのも良いのではないでしょうか?
複数の大学を見比べてみると、特色がそれぞれ違っていて面白いと思います。是非見てみて下さい。