【専門家コラム】体育会と事件
体育会と事件
大学の体育会に関する事件
ここ数年大学の話題として挙がるものの一つに、大学の体育会に関する事件です。パワハラやセクハラに関係する事件が起きています。指導者と選手、先輩と後輩の間でのものですね。この他には薬物関係のものでしょう。
恐らく昔からハラスメント系の問題はあったのだと思います。大学に限らず高校や中学校でも全くなかったとは言い切れないのではないでしょうか?もちろん社会に出てもこの問題は起きていますね。
事件が発覚して来て騒ぎになっている大学がありますが、一方で未だ露呈しておらず現在進行しているハラスメントもまだまだあるかもしれません。
「いじめ」と言う言葉を使用してネットに出ている記事もありますが、どう考えてもそれは犯罪だよねと言うものもあります。「子供の将来もあるから」と言う事で、闇に葬られて来たものもあるのではないでしょうか?
「ちくる」と言う言葉があります。小学生ぐらいから使っていると思います。これは決して悪いことではないでしょう。その通報を受けた人がどう判断してどう対処するかが重要ですよね。こう言う問題が今後も起きて来るでしょうが、発生しないようにすること、再発しないようにすること、被害者のケア等については、十分に組織内及び指導者・選手が議論して欲しいと思います。隠ぺいはやめて欲しいし、被害者への更なる攻撃などは絶対にしない事を願っています。
一方で事件の中には体育会に限らず起こる事まで「体育会だから」的な受け取られ方をされているものには違和感があります。過剰な飲酒やその後のけんかなどは、大学のサークル内でも起きる事でしょう。
事件に関しては、大学・指導者・選手内の幹部等で毅然とした態度で取り組んで頂きたいですね。
勝利至上主義と言う考え方があります。賛否両論あるでしょう。勝敗を決める以上誰でも勝ちたいという気持ちは多かれ少なかれあるでしょうから勝つために練習し勝つために選手を選ぶ。そこから行き過ぎてしまう事が多々あるのでしょう。
大学生活は人間力を高める4年間
ですがスポーツは幼い子供から高齢者まで基本は楽しんでプレーし練習し試合を行って欲しいと思います。体罰・言葉の暴力等なくなって欲しいと願っています。
大学で本格的なスポーツ活動を終える人が多いと思います。プロや社会人チームに進む方の方が少数派でしょう。ですから大学の体育会で良い思い出を作れたら生涯の良い思い出になりますよね。卒業後も仲間たちと一緒にお酒が飲める、食事が出来る、旅行をするなど素敵です。事件が起これば、ましてや犯罪などが起きてしまったらずっとそのことが残念な思い出として心に残り、悲しい気持ちになってしまいますね。
自分に合った種目、大学、チームを選んで進学出来たら良いですね。
大学に入学・入部後後悔して退部して行く学生、スポーツ自体を止めてしまう学生も結構いるでしょう。完全に理解することは入学前には難しいと思います。ですが出来る限り調べられることは調べられれば良いですね。
大学でのスポーツ活動に何を求めるか人それぞれ違うと思います。今一度ゆっくり考え、自分と向き合って決めましょう。
強豪校の行くのも良し、強豪校ではなくても今まで続けて来た部活動を楽しんでやれる大学。冷静に判断しましょう。
日本には数多くの大学がスポーツ系推薦入試を実施しています。スポーツだけではなく社会に出る前に大学生活は人間力を高める4年間に出来たら良いですね。
素晴らしい大学生活の4年間、今回のテーマである事件が起きないことを心から願っています。加害者になっても被害者になっても見て見ぬふりをしても辛いと思います。体育会に入ると殆どの時間を共に生活することになるでしょう。エンジョイ大学生活!エンジョイスポーツ!