【専門家コラム】大学と偏差値の関連性

大学と偏差値の関連性

スポーツ系の推薦入試と偏差値の関連性

9月に入りました。もう申込みが始まっている大学が出始めています。出願期間が終わっていたとならないように気を付けましょう。

今回は大学と偏差値について考えてみます。先ずはスポーツ系の推薦入試と偏差値の関連性についてです。全般的に以下のような傾向がみられます。大学入学難易度の偏差値は、どこの予備校・会社の偏差値を見るかによって変わって来ますが、概ね差異は大きく無いように思いますので、一般的な傾向として捉えて下さい。私たちが日本全国のスポーツ推薦系入試をみて思うことを以下記します。

私立大学の入学偏差値が上がるほど、

・受験日が早い。

・受験回数が少ない。

・求める平均評定値が高い。

・大会出場実績基準が高い。

・小論文が組み込まれている。

・英語検定の実績を求める大学が増える。

と言ったところでしょうか。また表立って、または全くスポーツ推薦系入試の無い私立大学は偏差値が上がるほど増えます。例として慶應義塾大学・上智大学・国際基督教大学・東京理科大学他理工系の大学・成蹊大学・成城大学等がそうですね。

スポーツ系の推薦入試と就職の関連性

次に就職に関してですが、一般的に言われている就職偏差値の高い企業への就職は、スポーツ系推薦入試で入学したとは言え、やはり偏差値の高い大学の方が多いようです。スポーツばっかりやって来たのに偏差値が高い大学の就職が良いのはどうかと思われる方も多数いらっしゃるでしょうが、現実はそのような傾向がみられるように思います。もちろん就職偏差値の高い企業に就職することが、イコール人生の幸福度が高いとは言えません。

日本社会はどこの組織に所属しているかで個人も判断するという古い慣習が残っているのかもしれませんね。人脈の形成がしやすいのもそういう大学から採用したいと企業が考える理由の一つかもしれません。

結局は「大卒」を入社基準にしている会社への就職は大学を卒業しなくてはならないわけですし、偏差値が高い大学の授業レベルが総じて高い傾向にあるとしたら、単位を取得するのも容易ではないでしょう。巷では体育会所属の学生なら単位が取得しやすいと言う人もいるかもしれませんが、全ての単位取得がそうだとは言い切れないでしょう。必要単位数を取るのに、全く努力しなくて良いというほど甘くないように思われます。

国公立大学での関連性

ここまでは私立大学を見てきました。次に国公立大学です。国立大学でスポーツ系の入試があるのは基本的に総合型選抜入試か学校推薦型選抜入試かは別にして、教育学部の保健体育コース系が多いですね。どこの大学かは列記しませんが、「スポーツ推薦ドットコム」で検索してみて下さい。この検索システムでは国公立の区分検索はありませんが、初年度の学費である程度区分出来ます。国際教養大学のように高いところもありますが、総じて100万円以下で検索すると出て来ます。一部私立大学でも100万円切るところはありますが、多いのは国公立大学です。では国公立大学の場合、私立大学のような偏差値での違いがみられるかと言うとあまり見られません。受験日も概ね似た様な時期に行われます。受験科目も似た傾向が見受けられます。保健体育コースは実技が入試科目に入っているケースが見受けられます。

スポーツ系の学生は、必ずしもいわゆる大学入試偏差値の高い大学に行きたいわけではないでしょう。競技レベルの高い高校生は、その部活動の強豪大学に行きプロを目指したいという人も多数いることと思います。今回の記事は「傾向」として考えてみて頂ければと思います。最後になりますが、大学の入試の偏差値は、一般入試等の受験における偏差値であって、推薦系の入試の偏差値ではありません。ご存じの方も多いと思いますが、念のため記しておきます。

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