【専門家コラム】小論文の基礎の基礎

小論文の基礎の基礎

小論文で頭を悩ませる高校生は多いと思います。

慶應義塾大学の一般入試も視野に入れているレベルの高校生は、小論文が受験科目にある場合があるので得意かもしれませんが、幼い頃から高校3年生の現在に至るまでひたすらスポーツに打ち込んで来た学生は思った以上に辛い受験科目になるでしょう。大学によっては小論文が受験科目に無い大学も実は結構あります。偏差値の高めの大学は基本小論文がありますが、そこまで高くない大学は面接だけのところもあります。過去に数回小論文について記事を書いて来ましたが、今回は特に苦手な方向けの基礎の基礎についてお話致します。書きさえすれば良いと言う大学もあるかもしれませんが、そうは言っても書かなくてはなりません。最低限以下の事には気を付けたいですね。

・先ずは過去問を見た上で、受験経験者に聞けるなら聞きましょう。

その大学の部活動のSNS等を探し出し、マネージャーさんや現役選手でその受験をした方にどうだったか聞いてみると参考になります。

・字数制限がある大学の小論文試験は、出来るだけ字数制限の字数に近づけましょう。

書く練習を何回かすると大体これぐらい書けばその字数になるという感覚が覚えられますから必ずやってみましょう。800字程度が多いように思います。

・漢字を練習しておきましょう。

中学校で教科書に出て来た漢字ぐらいは最低限書けるようにしておかないと、大学のレポートが書けなくなってしまいます。中学校の漢字練習は、自信のない人は絶対にやっておく必要があります。最近はスマホで入力することが多く、漢字変換すれば出て来るので読めるけどいざ書こうとすると漢字が思い出せない場合はありますよね。日記を毎日数行でも良いので書いてみて、出来るだけ漢字で書く事です。繰り返しになりますが、「読めるけど書けない漢字」は大変多いです。漢字練習は絶対に絶対にやっておいて欲しいものです。

・音読と書き写しをしましょう。

音読や書き写しをするのに良いものは、小論文の参考書や問題集です。おすすめなものは、どこかの大学の過去問とその模範解答があるものです。そのような参考書や問題集は大きめの本屋さんに行くか、ネットで検索すれば購入出来ます。最低1冊はやり遂げたいですね。

・自分が今までにやって来た事、そこから学んだ事をまとめておきましょう。

自分の技術をどうやって上げて来たのか、本・Youtube等の動画・監督やコーチ・仲間からいろいろ学んできた事と思います。それを思い出して書いてまとめてみましょう。その他にも、チームの仲間との問題はどういうものがあって、どうやって解決して来たのか?親や仲間にはどのようなお世話になったのか感謝している事等もまとめてみると良いでしょう。まとめる時はパソコンでまとめても良いですが、出来るだけ漢字を使いながら手で書いてみる事をおすすめします。出来上がったものは、先生や親に見てもらい、漢字の間違いやもっと大人っぽい表現に出来るか教えてもらうと良いでしょう。

・次に大学に入ってからどう言う事をしたいのか、将来卒業後にどう言う事をしたいのかも書いてみましょう。

今までの事、これからの事を書く時には、今までやってきた事を大学でどう活かすのか、大学で学んだ学問を将来どう活かすのかを関連させて書く事が大事です。面接等ではそう言う事を聞かれる可能性があるからです。このような事を書いて行く時に、最初から紙に書く事が苦手な人は、しゃべりながら録音してみても良いでしょう。録音した中身を文章にしてみるという順番だと書きやすいかもしれません。

・最後になりますが、字はとにかく丁寧にきれいに書くように心がけましょう。

試験本番では焦って書くと汚くなってしまうかもしれません。日ごろ練習する時には「丁寧にきれいに」を意識して書くように下さい。

過去問、経験者談、参考書・問題集、書く練習、漢字の練習、自分史・将来像、丁寧にきれいに書く。さあ今から始めてみましょう。

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