【専門家コラム】産近甲龍のスポーツ系推薦入試
産近甲龍とは、関西で人気のある京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学の事です。関西の私立大学群で、関関同立の次のランキングとみなされている様です。それでは産近甲龍のスポーツ系入試を見てみましょう。
目次
(京都産業大学)
京都産業大学は、京都府京都市にある大学です。1965年に大学設置されています。附属中学校、附属高等学校もあります。学部は10学部あり、経済学部・経営学部・法学部・現代社会学部・国際関係学部・外国語学部・文化学部・理学部・情報理工学部・生命科学部です。出願要件の競技成績基準は、スポーツ推薦入試の前期と後期で異なります。
前期は以下の通りです。
・全国大会に出場した者
・都道府県大会より高いレベル(近畿大会・西日本大会など)においてベスト16以上の成績を収めた者
・国民体育大会出場のために都道府県選抜チームに選ばれ、国民体育大会ブロック大会へ出場した者
・都道府県大会(国公立または私立高校のみの大会、都道府県内の市・郡に相当する大会、新人戦は含みません)において、ベスト8以上の成績を収めた者
と出ています。団体競技の場合は、レギュラー選手であった者が条件の様です。
後期は、
・全国大会において、ベスト8以上の成績を収めた者
・それぞれの競技種目において、全国大会において、ベスト8以上の成績を収めた者と同等の実力(国際大会出場、高等学校日本代表など)があることを客観的に証明できる資料を提出できる者
そして団体競技の場合は、レギュラー選手であった者が条件として書かれています。
前期入試も後期入試も学習成績概評はC段階以上で、理学部(数理科学科、物理科学科、宇宙物理・気象学科)、情報理工学部は学習成績の状況で更に条件があります。詳しくは入試要項を御確認下さい。試験科目は小論文と面接です。
令和4年度の入試統計の中に、「スポーツ推薦入試」結果は見当たりませんでした。
(近畿大学)
近畿大学は、大阪府東大阪市に本部を置く大学です。1943年に大学が設置されました。附属学校は幼稚園から高校まで多数あります。その他附属看護専門学校や工業高等専門学校、短期大学等もあります。学部数は2022年4月に開設された情報学部を含み、全部で15学部となっています。
スポーツ系入試には、「スポーツ推薦入試」が法学部・経営学部・工学部・産業理工学部・短期大学部を対象に行われますが、ホームページ上には入学試験要項は公表されておらず、「入学試験要項は別途定めています。」とだけ出ています。
また、スポーツ推薦入試に関する令和4年度の入試結果も公表されていませんでした。
(甲南大学)
甲南大学は、兵庫県神戸市に本部があります。甲南中学校・甲南高等学校が附属学校です。1951年に大学は開学されています。8つの学部があり、文学部・理工学部・経済学部・法学部・経営学部・知能情報学部・マネジメント学部・フロンティアサイエンス学部です。「スポーツ能力に優れた者の入試」は2022年8月から見て来ましたが、ホームページ上では2022年9月19日の段階でまだ「準備中」になっていました。2022年9月22日では準備中の表示が変わり、公表されています。しかしこの入試の出願期間は2022年9月1日~2022年9月7日であったようです。
令和4年度の「スポーツ能力に優れた者の入試」の結果は、ホームページ上では見当たりませんでした。
(龍谷大学)
京都府京都市に龍谷大学の本部はあります。1922年に大学が設置されました。附属学校は、龍谷大学付属平安高等学校・中学校です。学部は文学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・先端理工学部・社会学部・農学部の9学部です。その他短期大学部があります。出願資格の学習成績の状況(評定平均値)は、学部によって異なりますので、詳細の確認が必要です。競技実積による基準は、
・団体成績においては、都道府県大会において8位(ベスト8)以上となったチームのレギュラー競技者であること。
・個人成績においては、都道府県大会において6位以内の入賞者であること。
・上2つの成績以下であっても特に優れた素質を有する者については、当該種目の連盟専門部の部長(または理事長、委員長)の推薦(推薦書)がある場合には出願を認める。
とあります。試験に関しては、第1次選考はは書類選考、第2次選考は説明、小論文、面接です。令和4年度の総合型選抜入学試験(スポーツ活動選抜)入試結果はホームページ上では見つかりませんでした。