【専門家コラム】体育大学のスポーツ系入試その1

体育大学のスポーツ系入試を御紹介します。

体育・武道と名の付く大学は以下の6大学です。

国立の鹿屋体育大学、私立は日本体育大学、大阪体育大学、日本女子体育大学、東京女子体育大学、国際武道大学です。その1では鹿屋体育大学、日本体育大学、大阪体育大学の3校を御紹介します。先ずは鹿屋体育大学を見てみましょう。

 

(鹿屋体育大学)

1981年に設立された国内唯一の国立の体育大学です。学部は体育学部のみです。鹿児島県の鹿屋市に在ります。学部生は4学年合計で800人弱です。卒業後の進路は令和2年度で、企業等が約49%、公務員等が約19%、教員が薬15%、進学が約10%、その他が7%程度となっています。課外活動団体は、体育大学ですがアメリカンフットボール部や卓球部、バトミントン部、ラクロス部などが有りません。さて、スポーツ系の入試ですが、スポーツ系の入試としては「総合型選抜(SS)入試」と「学校推薦型選抜」と言うものが有ります。それぞれの入試結果は以下の通りです。

総合型選抜SS入試結果

令和4年度入試結果、募集人数15人、志願者数15人、合格者数14人、合格率(合格者数/受験者数)93.3%でした。総合型選抜入試の合格率はとても高いですね。

学校推薦型選抜入試結果

令和4年度入試結果、募集人数70人、志願者数110人、合格者数71人、合格率(合格者数/受験者数)64.5%でした。

 

(日本体育大学)

1891年に体育会として設立され、競技者だけでなく指導者・体育教育者を多数輩出して来ました。学部は体育学部、スポーツ文化学部、スポーツマネジメント学部、児童スポーツ教育学部、保健医療学部の5学部が有ります。4学年合計で7,000名を超える体育大学です。最大数は体育学部の4,000名弱です。キャンパスは東京・世田谷キャンパスと横浜・健志台キャンパスの2つが在ります。体育大学ですが、卒業後は一般企業への就職が多いです。その他警察・消防・各種役所・教師なども多い様です。

日本体育大学のスポーツ系で受験出来る試験には、総合型選抜トップアスリート競技実積型、総合型選抜運動適正型、学校推薦型選抜スポーツ推薦と3種類有ります。令和4年度の入試結果は以下の通りです。

総合型選抜トップアスリート競技実積型

受験者182人、合格者158人、合格率86.8%

総合型選抜運動適正型

受験者125人、合格者26人、合格率20.8%

学校推薦型選抜スポーツ推薦

受験者431人、合格者404人、合格率93.7%

総合型選抜運動適正型入試は合格率が低くなっていますが、出願資格に平均評定値3.0以上で保健体育か体育の学習状況が4.0以上と言う要件は有りますが、大会出場経験は問われません。よって必要要件が他の試験よりも厳しくないので低くなっているのでしょう。

 

(大阪体育大学)

大阪府茨木市に1965年、1回目の東京オリンピック開催翌年に設立されました。学部は体育学部と教育学部の2つです。所在地は大阪府和泉南郡熊取町で、学校法人浪商学園グループが経営しています。学生数は2学部合計で2,800程度です。令和3年度の就職実績を見ると、体育学部は約40%が一般企業へ、教育学部は約65%が学校関係に就職している様です。この大学の学科試験の無い入試は、総合型選抜、スポーツ特別総合型選抜、DASHアスリート特別総合型選抜が有りますが、2021年度の入試結果を見てみましょう。(数字はスポーツ教育学科と健康・スポーツマネジメント学科の合計人数となります。)

総合型選抜

募集人員50人、志願者数247人、合格者数93人、合格率37.7%

スポーツ特別総合型選抜

募集人員120人、志願者数168人、合格者数168人、合格率100.0%

DASHアスリート特別総合型選抜

募集人員5人、志願者数1人、合格者数1人、合格率100.0%

スポーツ特別総合型選抜とDASHアスリート特別総合型選抜は合格率が100.0%ですね。ちなみに前年の2020年度入試もその2つの入試の合格率は100.0%でした。

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