【専門家コラム】日東駒専のスポーツ系入試
日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学のいわゆる日東駒専の大学群を見てみましょう。
4大学ともにスポーツ強豪校として全国区の知名度も有る大学ですね。駅伝、硬式野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、アメリカンフットボールなどどの競技も大概それぞれのリーグの1部か2部に所属しています。
それでは各大学のスポーツ関連入試の状況を見てみましょう。
・日本大学
ここ数年、部活動での指導者の問題や大学幹部の問題などでテレビ等で大きく報道されにぎわせた日本大学ですが、今後林真理子さんが日本大学理事長に就任し、新しい日本大学が期待されていますね。この大学の公募型のスポーツ関連入試の要項は見当たりません。ですが「学校推薦型選抜(日本大学競技部)」と言う入試がホームページ上に掲載されています。特定の種目に優秀な競技記録を有する者の中から、将来日本を代表するアスリートへの成長が期待できるものを選抜する入学試験と出ています。競技記録と学業成績で一定基準を満たす必要が有り、日本大学の本部競技スポーツ部という所に問い合わせが必要になっています。
・東洋大学
東洋大学はライフデザイン学部の健康スポーツ学科と食環境科学部が一つになり、健康スポーツ科学部が新設される予定で申請中です。東洋大学には「運動部優秀選手推薦入学試験」と言うものが有りますが、2022年8月21日現在まだ入学試験要項は近日公開予定と出ています。ちなみに昨年度の総合型選抜入試の自己推薦型でライフデザイン学部健康スポーツ学科の入試結果は、志願者数が70人で合格者数は15人で合格率21.4%でした。
部活動に興味のある方は、高校の監督など指導者の方や高校の部活動の担当教諭の方から大学又は大学の部活動担当者に問い合わせしてみると良いでしょう。
・駒澤大学
駅伝、硬式野球、サッカーなどはプロや実業団に進む選手を多く輩出していますね。「スポーツ推薦選抜」と言う入試が有ります。入試要項はホームページ上では詳細が出ていません。全体の学習成績が3.0以上で各競技部部長の推薦が得られたものが条件と出ています。サッカー、アメフト、陸上競技、硬式野球など15種目に限られており、ラグビーは入っていません。関東の知名度の高い大学で、スポーツ推薦関連の入試が有る大学の中でラグビーが入っていないのは珍しいですね。「スポーツ推薦選抜」入試の詳細は入学センターまでお問い合わせくださいとありますので、ご興味のある方は問合せてみましょう。
・専修大学
専修大学のホームページの入試制度の中からはスポーツ関連の入試は見当たりません。ですが、専修大学の体育会の部活動のサイトには、「2023年度専修大学スポーツ推薦入学試験」を受験する事になりますという言葉が出ています。ですから大学に問い合わせをすると教えてくれそうですね。
今回のこれら日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4大学に共通して言えることは、各大学のホームページ上にスポーツ推薦入学試験関連の詳細な必要資格や日程、受験科目、入試結果などがほとんど出ていないという事です。
色々な種目でこれらの大学は力を入れていますし長い歴史も有りますし、興味のある高校生や保護者の方々も多いことでしょう。ですから公開して頂けると良いなあと思うのですが、そのような方針は取られていないですね。しかしスポーツ推薦関連の入試は行われている様です。各大学の部活動に興味のある方は、これら部活動のサイトやTwitter、インスタグラム、Facebookなどを見てみると良いでしょう。問い合わせは高校の部活動の監督、コーチ、担当教師などから聞いてみてもらってはいかがでしょうか。入試要項が別途用意されている事も有るでしょう。