【専門家コラム】入試要項を読む

入試要項を読む
入試データの更新がかなり進んでいます
今年度(2026年4月入学)の入試データの更新がかなり進んでいます。スポーツ系の推薦入試の入試要項は、早いところでは4月には発表しています。発表がされるごとにデータ更新をしていきます。今年度は約280の大学のスポーツ系推薦入試を網羅する予定です。毎年新たな発見があり、データが増加していっています。残念ながらスポーツ系の推薦入試がなくなる大学もあります。例えば酪農学園大学は、今年度からスポーツ系の推薦入試がなくなりました。我社のデータは「公募型」受験に特化していますから、お声掛け系だけの入試は掲載されていません。また、原則学科入試がある大学も対象になっていません。去年に比べて若干出願資格や入試名が変更になっている大学もありますが、変更が無い大学がかなり多いと思われます。と言うことは、去年受験して合格した先輩方の合格体験話しは参考になるということですね。聞く機会がある方は、聞いてみると参考になるでしょう。
入試要項を読むことの重要性
ですが、きちんと新しく発表された入試要項を読むことは当然ながら重要です。最初から最後まで熟読したいものです。以下ポイントを記しておきます。
先ずは「日程」です。登録する期間と書類を郵送する期間は、全く同じ場合もあれば、登録開始日の方が早い場合もあります。提出締切日も、消印日ではなく到着日まで含まれるケースや窓口で提出する日を最終日にしているケースもありますから、良く確認する様にしましょう。「入試日」ですが、その前に事前審査やセレクション、体験会への参加を必須にしているときもあります。参加していないと出願できない等これも要注意ですね。受験日だけ見ていたら、体験会に参加していなかったので出願できなかったなんてことにならない様にしましょう。入試は1日で終わるケースもあれば、2日間にわたって実施する大学もあります。受験方法ですが、面接がWEB面接の大学が時々見受けられます。これはネット環境が整っているか等試してみる必要がありますね。
読む際の注意点
1次試験と2次試験の2回受験日がある場合は、他の大学と受験日」が被らないか気を付けましょう。10月や11月はスポーツ系の推薦入試がかなり行われます。スケジュール表を作成しましょう。入学手続きの期限日はかなり重要です。複数大学を受験する人は、他の大学に行くためにすでに合格している大学の入学金を捨てなくてはならない場合が出て来ます。また、専願制か併願制かも必ず確認しましょう。スポーツ系推薦入試の場合は、基本は専願制が多いです。「入学が確約できる者」と言う表現が良く使われます。不明確な場合は大学に問い合わせましょう。
「出願資格」は平均評定値の制限がある大学も多くあります。いつからいつまでを対象期間にしているのか、平均評定値の対象科目は何か等も見落とさないようにして下さい。
学部や学科によって求める平均評定値が異なる場合があります。全てが同じと思い込まない様にしましょう。大会等の出場資格が必要な場合は、どの大会が対象になるかは殆どの大学がきちんと書いてあります。大会もクラブチームの大会も認めてもらえる場合もあるでしょうから詳細まで確認して下さい。面倒なのが出場等の証明書類の提出です。判断が難しい場合は、大学に確認しましょう。レギュラーとか活躍した選手とか出場者だけではなく更なる条件が付く場合もあります。出願資格は結構判断が付きにくい内容となっている文章も見かけます。この場合も大学に問い合わせした方が良いですね。
入試要項は大学によってかなり異なります
高校生の方の中には入試要項の文章が難しく感じる人もいるかもしれません。不安なら担任の先生や指導者の方々、親とかと一緒に読んでみると良いでしょう。入試要項は大学によってかなり異なります。ページ数が多い大学もあります。色々な試験と一緒になっている冊子は他の試験と間違えない様にしなくてはなりません。
最初から最後まで読み込むのは骨の折れる作業でしょう。複数の大学の入試要項を読むとなると大変ですね。でもとても重要な大学受験の書類ですから、細心の注意を払いながらしっかりと読み込みたいものです。まだ受験大学が決まっていない方、大学は決めたけど、学部・学科が決まってない方は早めに目を通すようにしましょう。