【専門家コラム】スポーツ系推薦入試の新情報

スポーツ系推薦入試の新情報
目次
2026年4月入学の入試(今年度の入試)について、この時点でいくつか情報が出ていますので、今回は2つお知らせいたします。
東京電機大学
「4工大」という括りがあります。東京の理工系4大学のことで、芝浦工業大学・東京都市大学・東京電機大学・工学院大学です。この4大学は、大学間協定があります。大学でスポーツも楽しみたいけど、理系の勉強もやりたいという方にとってはうれしい受験方法になるでしょう。
芝浦工業大学には【総合型】駅伝プロジェクト入学者選抜と言う入試が実施されて来ましたが、東京電機大学は、2025年1月に2026年度入試(2026年4月入学者 対象)より、工学部(全6学科)を対象に、新入試制度「総合型選抜(とんがりAO)」を導入すると発表しました。ちょっとユニークな入試の名称ですね。
選考方法は、
第一次選考は、書類審査(調査書、志望理由書、とんがり報告書)
第二次選考は、「とんがり要件」に関するプレゼンテーションおよび個人面談
だそうです。
この試験の「とんがり要件」としては以下のような5種類があります。
・アイデア・創造でとんがり
・熱中でとんがり
・好奇心と知識でとんがり
・理系科目でとんがり
・電大でとんがり
「熱中でとんがり」のなかに、「物理・化学の知識を生かし、スポーツのパフォーマンスを高めたことがある」というものが出ていました。「物理・化学の知識を生かし」と言う部分が具体的にイメージできない方は、大学に問い合わせしてみても良いかもしれません。
実施時期は、以下のようになっています。ご興味のある方は、注意してみてみてください。
・第一次選考:2025年9月中旬
・第二次選考:2025年10月中旬
・合否発表:2025年10月下旬
次に龍谷大学の変更点の発表です。
2025年2月19日に発表しているのが、2026年度 総合型選抜入試〔学部独自方式〕〔スポーツ活動選抜、文化・芸術・社会活動選抜〕における出願資格の変更について〔予告〕と言うものです。社会学部の「総合型選抜入試(スポーツ活動選抜、文化・芸術・社会活動選抜)」の出願資格が、変更前は「出願資格 各学部要件 高等学校もしくは中等教育学校3 年1学期までの全体の学習成績の 状況(評定平均値)が3.3以上で あること。」となっていましたが、変更後は「出願資格 各学部要件 高等学校もしくは中等教育学校 3 年1 学 期までの6教科(国語、英語、地歴、公民、 数学、理科)の学習成績の状況(評定平均値)が3.5以上であること。」となるそうです。対象教科数は減るのでしょうが、平均評定値が3.3以上から3.5以上になるので、受験生にとってはつらくなる方もいらっしゃることでしょう。
2026年度の入試について、これからも多くの変更点発表大学が出てくると思いますので、注意してホームページを見ていった方が良いでしょう。
入試に関する変更点にはいくつかのパターンがあります。
・スポーツ系の推薦入試を新しく始める。
・スポーツ系の推薦入試をやめる。
・出願要件の要件の中の求める平均評定値が変わる。
・出願要件の要件の中の求める平均評定値に対象になる科目が変わる。
その他いろいろな事項が変更対象となります。学部・学科の新設や学部の構成変更などでも変わってきたりします。
私たちが観てきて思うことは、最近の傾向として、
・理系の大学や学部もスポーツ系の推薦入試が増えてきている。
・保健・看護系の大学や学部が新設によって出てきている。
と言うことです。
スポーツ系の推薦入試が増えることは、高校で一生懸命スポーツを頑張ってきた方々にとってはうれしいことだと思います。
一つご注意いただきたいのは、我々「スポーツ推薦ドットコム」の検索できる情報は、「公募型」で「入試科目に学科試験がない」大学ののスポーツ系推薦入試を対象にしています。ですから所謂「お声掛け系」の入試は検索しても出てきません。お声掛け系スポーツ推薦入試については当方では分かりませんので宜しくお願いいたします。