【専門家コラム】大学硬式野球(男子)について
大学硬式野球(男子)について
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ラグビー、女子駅伝の記事を書かせていただきましたが、今回は大学硬式野球(男子)についてです。全日本大学野球連盟に加盟する連盟は北海道地区2、東北地区3、北陸1、関東・甲信越地区7、東海地区2,関西地区5、中国地区2、四国地区1、九州地区3と全国で26の連盟があります。その他にも旧制高等学校・東日本医科学生総合体育大会・西日本医科学生総合体育大会・関東医科大学硬式野球リーグ・東京六大学理工系硬式野球連盟などもあるようです。男子硬式野球の特色として他の競技に比べて、全国いろいろな大学が全国大会に出場してきます。
全日本大学野球選手権大会出場大学
2024年6月10日~6月16日に明治神宮野球場と東京ドームで開催された全日本大学野球選手権大会は、2年連続青山学院大学が優勝しましたが、出場した大学は以下の通りです。
東京農業大学北海道オホーツク・星槎道都大学・八戸学院大学・仙台大学・東日本国際大学・中央学院大学・上武大学・共栄大学・早稲田大学・青山学院大学・帝京大学・桐蔭横浜大学・中京大学・中部学院大学・福井工業大学・関西学院大学・大阪商業大学・天理大学・和歌山大学・佛教大学・広島経済大学・吉備国際大学・四国学院大学・福岡大学・九州産業大学・日本文理大学・東海大学九州キャンパス。なんと27大学も出場しています。ラグビーの全国大会に比べるとかなり顔ぶれが違いますね。
一方秋に行われる明治神宮野球大会は、昨年は2024年11月20日~11月25日に明治神宮野球場で行われました。これも青山学院大学が優勝しました。この大会では青山学院大学は、初の優勝でした。出場大学は、札幌大学・富士大学・早稲田大学・青山学院大学・創価大学・日本体育大学・名城大学・天理大学・佛教大学・環太平洋大学・福岡大学の計11大学でした。
これらの大学にはほとんどスポーツ系の推薦入試があります。一定の大学に全国大会出場校が偏らないので、各大学とも野球に力を入れているように感じます。残念なのは、野球人口が減っていることです。子供の野球チームは、メンバー集めが大変なのではないでしょうか?
この出場校の中で、今年度実施されたいくつかの大学のスポーツ系推薦入試を見てみましょう。
札幌大学
学校推薦型選抜[課外活動]11月・12月【専願制】
出願資格
・高等学校もしくは中等教育学校を卒業(卒業見込みを含む)し、当該学校長から推薦された者で、全体の学習成績の状況が3.3以上ある者。
・その他
選考方法
個人面接、口頭試問、書類審査
自己推薦選抜[課外活動]10月・3月【専願制】
出願資格
・高等学校もしくは中等教育学校を卒業(卒業見込みを含む)し、当該学校長から推薦された者で、全体の学習成績の状況が3.0以上ある者。
・その他
選考方法
個人面接、口頭試問、書類審査
富士大学
学校推薦型選抜Ⅰ期、Ⅱ期
出願資格
・高等学校での平均評定値が3.0以上の者
・その他
選考方法
学力(小論文)試験および面接試験の結果と、提出書類(志望理由書、高等学校・中等教育学校長発行の調査書等)の審査結果を総合して選考する。
仙台大学
スポーツ総合型選抜Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期
出願要件
Ⅰ期
・全国大会出場以上の実績を有する者の他、全国大会レベルで活躍できる個人技能を持っている者。
・入学後、当該競技を継続する強い意志のある者。
Ⅱ期
・スポーツ競技において優れた技能を有する者。
・入学後、当該競技を継続する強い意志のある者。
Ⅲ期
・全国大会出場以上の実績を有する者の他、全国大会レベルで活躍できる個人技能を持っている者。
実施方法
Ⅰ期、Ⅲ期:書類審査、小論文(800字)、集団面接
Ⅱ期:書類審査、小論文(800字)、集団面接、実技
名城大学
総合型選抜スポーツ
出願資格
・高等学校または中等教育学校後期課程における3学年1学期または前期までの「全体の学習成績の状況(平均評定値)」が3.0以上の者で、かつ、外国語学部の希望者は、「英語の学習成績の状況(平均評定値)」が3.8以上の者。
・競技実績基準はA~Eまである。
・その他
その他の大学も含め興味のある方は詳しく調べてみてください。